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Date: Thu, 23 Oct 2008 21:48:35 +0900
From: Subject: [KATARIBE 31853] [HA06L] そのルールを破壊する
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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Web: http://kataribe.com/HA/06/L/
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[HA06L] そのルールを破壊する
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登場人物
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HA06C:奇書の主:途奥彗(とおく・すい) [トオクさん][ヤンデル][百合][相互依存]
[まな板][一高][同盟][サトミマンション]
http://kataribe.com/HA/06/C/0677/
HA06C:あいまいむじな:贄崎錯狸(にえさき・さくり)
http://kataribe.com/HA/06/C/0450/
HA06C:革命公主:神終空音(かみはて・そらね)[魔術師][吹利学校][同盟][ゲーマー]
[ウサギ][本屋]
http://kataribe.com/HA/06/C/0675/
サクリ、男を上げる
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サクリ :(ベランダでタバコをふかせている)
サクリ :(あいつ、気が薄くなってなかったか?)
サクリ :(ていうかあいつってどういうやつなんだろう。人間、では
:なさそうだよな……)
サクリ :「……」
[Toyolina] 先生はたばこは黙認なのかw
サクリ :「しかしあの胸はいいものだなあ」
[Hisasi] 俗物w
[Saw] 吸っていないと気のバランスが保てないのです、という設定
[Saw] そういう事情があるので内気には敏感
[Toyolina] 出るなら事情知る前にするか後にするか。後なら半泣きですが!
サクリ :「アリスーン! アリスンサーン? アリスンたーん!!」
[Hisasi] アリスンさんは本状態で寝ている。
サクリ :「……ちぇっ」
トオクさん :(ベランダに出てきた)「玄関からおいでよ……」
サクリ :「……うっ」
[Saw] 予想外の人がでてきちゃった!
サクリ :「すんません、夜分遅くに」(ぺこぺこ
サクリ :「……あいつ、アリスン。なんか気が薄くなってない?」
トオクさん :「アリスン、もう寝ちゃってるから……」
[Toyolina] 見るからにギクっとした
サクリ :「気とかいってもわかんねーですよね。うーん、どういえば
:いいかな……」
サクリ :「あ、そうなんすか? そっかー、ちょっと聞きたいこと
:あったんだけど」
トオクさん :「……うん……」
[Toyolina] もう泣きそうなんですけど!
サクリ :「……? どうした?」
トオクさん :「……ねえ、その、薄くなってるとか……わかるの? 薄く
:なったら……どうなるの? また濃くしたりとか出来るの?」
サクリ :(ベランダ飛び移る)
サクリ :「どうしたんだよ、なんかあったのか?」
トオクさん :「……アリスン……アリスンが……いなく……(こらえてた
:けど限界。泣いちゃった)」
サクリ :「いなく……なる? あいつが? ちょ、ちょっと落ち着いて
:くれよトオク。あいつ、どういう奴なんだ」
トオクさん :「(頷いて)ちょっと……まってて……」
[Toyolina] 泣きながらベッドの上から一冊の古びた本を
サクリ :(匂いをかぐだけで察する)「……これが、アリスン?」
サクリ :「もう、戻らないのか?」
トオクさん :「……わかんない……たぶん、戻れる、けど……戻ったら、
:消費するから、って……だから、本にしとくって」
サクリ :「……ごめん、無理だ。そういう話ならオレになんか出来る
:事はないよ」
サクリ :「だから──なんとか出来そうな奴探してきてやろうぜ。
:オレたちで助けてやるんだ、絶対に」
[Toyolina] サッキュンええ子やわあ……
トオクさん :「なんとか……なる、かな……したいけど……」
サクリ :「絶対何とかする。だっておかしいじゃん。あいついい奴
:じゃん。いなくなるなんて考えられねーよ」
トオクさん :「いなくなるとか……やだ。絶対やだ……私、何も出来ない
:けど……やだ、ほんとにやだ……!」
サクリ :「よっしゃ。絶対諦めんなよ。オレ、当てがないわけじゃ
:ないんだ。先生の知り合いにそういうの詳しい人もいるし」
サクリ :「途奥の知り合いもあたってみてくれよ。信用できそうなやつ」
トオクさん :「う、うん……当たってみる……」
サクリ :「……ちぇっ、そういうことならしばらく途奥をくどくのは
:ナシだな」
[Toyolina] どさくさで凄いこと直球で言いますね! でも良いやつ!
サクリ :「だってアリスンがいないんじゃフェアじゃねーじゃん?」
トオクさん :「え……で、でも……ありがと……」
サクリ :(にっと笑う)「じゃ、早速先生に相談してくるよ。おやすみ」
トオクさん :「……うん。おやすみ……ほんと、ありがと……」
サクリ :(手を振って部屋に入っていく)
トオクさん :(部屋に入ろうとして、腕の中のアリスン本に)
:「居なくなったら……って、そんなことばっかり考えてた。
:ダメだね、私……」
[Toyolina] アリスン本とかいったら同人誌みたいだ
[Saw] 確実に百合本ですね
[Toyolina] 他に考えられないお y
やっぱり空音さんは頼りになる
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[Saw] ダアト書房、以下略
空音 :「今日も暇ね」
ノクト :「もっと売れそうな本も仕入れたらどうだ」
空音 :「いやよ。人が来ちゃうじゃない」
ノクト :(ふすん)「まったく、やる気のない」
[Toyolina] せっかくだから働いてる姿を拝みに行こうか
[Saw] ぜひぜひ
[Toyolina] 大事そうに古い本を抱えた一高生が
トオクさん :(……氷我利兄さんのお店みたい)
[Toyolina] 入ってきた
空音 :「トオク。いらっしゃい」
トオクさん :「空音! ……いらっしゃいました」
[Toyolina] いきなり居るとは思ってなかった
[Saw] 領域に入ってきた時点で待ち構えてました。うれしくて
[Toyolina] やーもーカワイイ
空音 :「何かあった? マリオから多少は聞いてるけど……」
[Toyolina] 多少……!
[Saw] 彼氏がいるとかね!
[Toyolina] そうでしたこっちはまだ彼氏と思われている
[Saw] 内心悪い男に引っかかったんじゃないかとヒヤヒヤものです
トオクさん :「う、うん……えっと……相談、したいことがあって……」
[Toyolina] 彼氏の暴力に悩んでいるとか思ってもいいですお
空音 :「そこに掛けていて」(本日休業の札を出す)
ノクト :(ふすん)「やる気を出してきたな」
[Toyolina] 判断基準が
トオクさん :「ノクトさん、こんにちは(座りながら)」
ノクト :「久々だな。恋人の子とも大切だろうがたまにはこちらにも
:顔を出してやってくれ。ソラネがまるで娘を嫁に出した
:父親のようで適わん」
[Toyolina] 相変わらず内情あっさりバラシますね!
空音 :(ノクトを放り投げる)「さ、さて、相談て何かな」
トオクさん :「あ……気をつけ……(放物線を目で追った)。う、うん……
:この、本なんだけど……その……」
空音 :(目を細める)「立派な本ね、ちょっと聞いたことはない
:けれど」
[Saw] 訂正、クーネルダールの奇書自体は知っていたはず
空音 :「クーネルダールの……これがどうかしたの?」
トオクさん :「こ、この本……すごく大事な……大事な人なんだけど、
:……その、もうすぐ……いな、いな……居なくなっちゃう
:……(泣きそうになった)」
空音 :(途奥の頬に手を当てて一言二言呟く)
空音 :「落ち着くおまじない。ゆっくりでいいから話して。ね?」
トオクさん :「う、ん……あの、ね……」
[Saw] ざっくり事情聞いたということでも
[Toyolina] 5分くらいかかって大体話しました。
[Toyolina] 恥ずかしいところは省いておおむね
空音 :「明瞭でわかりやすい。話すの、うまくなったね」(うれしそう)
トオクさん :「ありがと……それで、その、魔力が、なくならなかったら
:いいんじゃないかな、って思ったんだけど……」
空音 :「この本、アリスンさんを少し見せてもらっていい?
:トオクの言う魔力蓄積、そのヒントはあるかもしれない」
トオクさん :「うん。どうぞ……(手渡す)」
トオクさん :(なんとなく落ち着かないので膝の上で手をぎゅっと握っておく)
ノクト :(ふすんと途奥の上にのっかる)
[Toyolina] 上!
空音 :(店の奥から使い込まれたノートの束を持ってくる)
トオクさん :「ノクトさん、いっつも不意打ち(抱き上げて膝の上に移動
:させる)」
ノクト :「手持ち無沙汰だろうとおもって、な」
空音 :(そのノートを参照しつつ、気になった箇所に付箋を挟み
:込んでいく)
トオクさん :「図星。空音は相変わらずなの?」
[Toyolina] なぜかウサギにリサーチを
ノクト :「相変わらずだ。益体もないことばかりしている。ああ、
:そういえば今度生徒会選とやらにでるそうだ」
[Saw] 訂正、もう出た後でした
ノクト :「相変わらずだ。益体もないことばかりしている。ああ、
:そういえばこの間生徒会長とやらになったな」
トオクさん :「生徒会長? すご……でも、それってきっと……学校には
:いいことだよね……生徒会……そういうのだったら居たいな。
:あんまり興味なかったけど」
ノクト :(ひそひそ)「昔のお前のようなやつにも居心地のいい学校に
:するんだそうだ。絶対に人には言わんがな」
[Saw] 3時間ほどかけて要点にだけ目を通しました
トオクさん :「……(空音さんを見る。凛々しい。カッコイイ)。やっぱり
:すごいな……落ち着いたら、なんか手伝えることあったら、
:私も」
[Toyolina] さすが空音さんだわ!
空音 :「過去の書……この本がその人のシンボルになっているのは
:間違いないけれど内容自体には人を召喚するような構造は
:ないみたい。けど──」
トオクさん :「……(ゴクリ)」
空音 :「ただ、本はあくまでも本。知識を蓄積し伝達するための
:もの。結果的にそれ自体が力を持つことはあっても、
:"力を持たせるために"作られているものではない。だから、
:アリスンさんが負の想念で存在していたというのならそれが
:尽きたときに消滅するのは当然の結果。変えがたい事実」
トオクさん :「……! じゃ、じゃあ……やっぱり……このままだと……
:い、いな……くなっちゃう?」
空音 :「そうね。それがルール。トオクとアリスンの前に立ち
:はだかる現実」
空音 :「私が言いたいことわかるよね? 変えるよ。このルールも
:現実も、根こそぎ革命してやる」
トオクさん :「……う、うん……わかる……空音……ありがとう……来て
:よかった、やっぱり……」
ノクト :「やれやれ……また始まった」
空音 :「ところでこの本の装丁って古びてはいるけどなかなか立派な
:ものだね……美術品としてなら新たな意味、構造を付与できる
:かもしれない」
トオクさん :「美術品……そうか、生まれ変わるってことなら……」
空音 :「うん。そこに道は作れるとおもう。でも市原の魔術に詳しい
:人の力が必要だな……」
トオクさん :「……詳しい……一人、知ってる。眞由美さん……あ、眞由美
:さんって……あの……佐上雑貨店の……奥さん」
空音 :「ああ、あのレースの時の」
空音 :「確かにあの人なら信用できそうね」
トオクさん :「うん、眞由美さんなら、大丈夫……複雑、だけど……」
空音 :「トオク、自分で交渉出来る? もちろん私もついていく
:けれど」
トオクさん :「(こくん)うん。ちゃんと、私から話す。そうしないと……
:ダメだから」
空音 :「よし。えらいぞ」
空音 :「大丈夫。絶対に何とかする……なんせ私は魔術師で、
:本屋さんなんだからね」(トオクの左手首を掴む)
トオクさん :「う、うん……そうだね、両方揃ってるんだし……あと、
:生徒会長だし」
ノクト :(意味がわからん……)
空音 :(ノクトを踏む)
空音 :「よし」
トオクさん :(踏まれた音は聞こえないことにした)
空音 :「……こうなったら暇とか言ってられない」
:(そう言って空音は店の本から参考になるものをかき集め始めた)
[Toyolina] 気を遣って聞かなかったけどやっぱりヒマだったんですね
[Saw] すごく
[Saw] こうしてアリスンを助けようの会が集い始めた
[Toyolina] 助かるといいな。助からなくてもいい影響はもたらしそう
空音 :「そうか……彼氏じゃなかったんだ」
空音 :「トオクが清く正しく生きているのならばそれでよし」
[Toyolina] ごめんなさいその一点についてはごめんなさい
[Toyolina] 全然清くなかったですごめんなしあ
[Saw] まったくですw
[Saw] まさかトオクさんに先を越されるとは露ほども思っていなかった
ことでしょう
[Toyolina] それは……ごめんなしあ、としか……
[Toyolina] まだ黙っておいた方がいいようだ……!
[Saw] 錯乱して私のトオクを返せとか言い出しかねない
[Toyolina] うっかりペルソナそうびするの忘れた状態になってしまう!
[Saw] そのまま焼けになって引きこもってネトゲ三昧
[Toyolina] いつ言ったらいいのかしら
[Saw] 空音さんが彼氏と進展したら?
[Toyolina] それだ
[Saw] 先にフラれたりして……
[Toyolina] ヒ
#すなお :「美人は三日で飽きるとは言うけど、付き合えば付き合う
:ほどダメな部分が見えてきて……ちょっともうついていけ
:ないよ」(いい笑顔で)
[Toyolina] つд`)
[Toyolina] 下の名前で呼んでると思ったらふられてた
[Toyolina] 書ける言葉が見あたらない
時系列と舞台
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10月下旬
解説
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もしかしたら、なんとかなるかもしれない。
そう思えてきた。
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Toyolina
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