[KATARIBE 31814] [HA06L] チャットログ『正秋と甚兵衛』

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Date: Wed, 15 Oct 2008 18:42:30 +0900
From: Subject: [KATARIBE 31814] [HA06L] チャットログ『正秋と甚兵衛』
To: 語り部 <kataribe-ml@trpg.net>
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輝士都です。
昨日流すつもりがディスガイ……げふん。
諸事情で今日になりました。
後ナギー、甚兵衛の苗字の読みがわからんwコレであってる?

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チャットログ『正秋の力』
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登場人物
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 端山 正秋 (はやま・まさあき)
    :http://kataribe.com/HA/06/C/0799/
    ウル中一年の正義の味方(自称)
 神来・P・甚兵衛(かみき・-・じんべえ)
    :http://kataribe.com/HA/06/C/0784/
    ウル中一年、爆走リーゼント車椅子。

部活見学
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 放課後、正秋は特にやれる事も無いので甚兵衛の部活動を見学していた。

 正秋    :「あいつの足って何で動かないんだろうなぁ……」
 甚兵衛   :「うおりゃあああああああ!」

 校舎の壁面に向かってダッシュする甚兵衛

 正秋    :「ってか、はえー……」

 それはもう、壁にぶつからん位の勢いで。

 正秋    :「ってぇ!ぶつかるだろ!」
 甚兵衛   :「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」

 SE:キッ
 ぶつかると思った瞬間、リーゼントと壁の隙間がほとんど無い距離で停止
 する甚兵衛。

 甚兵衛   :「ちいと早かったかNE」

 テーピングした手をこすりつつ、満足いかなそうに首を振る。

 正秋    :「……何をチキンレースみたいなことしとるんだお前。」
 甚兵衛   :「ん? おお、ココロノートモーヨー」
 正秋    :「うっす。」
 甚兵衛   :「HAHAHA。試合だと、どれだけ相手にプレッシャー
       :かけられるかが勝負だからNA!」
 正秋    :「そういうもんか。」
 甚兵衛   :「イエース」

 とかいいながら、車椅子のポケットから塗り薬を出して、
 手にすり込む。

 正秋    :「って、大丈夫なのか?その手。」
 
 赤く火傷した手を見て驚く正秋。
 
 甚兵衛   :「高速回転する輪っかを手だけで止めるんだZE。
       :そりゃ擦り焼けるんだNA」
 正秋    :「ブレーキとか無いのか。」
 甚兵衛   :「試合用のブツだからNAその代わり頑丈に出来てるZE」
 正秋    :「こえー……」
 甚兵衛   :「おろ。命をかけた戦いは、オマエサンの方が好きだと
       :思ったがNE」(HAHAHA
 正秋    :「別に俺は、命かけたくなんてないよ。かけなくていいなら
       :かけたくない。」
 甚兵衛   :「Hmm」
 正秋    :「と、実際死に掛けて思うようになった。」
 甚兵衛   :「前の冒険は、大変だったみたいだNA」
 甚兵衛   :「すまん。俺一人、何もできてねえ」
 
 一瞬、真顔になる甚兵衛。
 いつでも明るい甚兵衛だが、本来真面目な性格である故に助けに行けな
 かった事を気にしていたのだろう。
 
 正秋    :「いや、俺もあんまりできてないしな。みんなのおかげで
       :何とかなったようなもんさ。」
 甚兵衛   :「HAHAHA。オマエサンも言うよいになったNA!」
 正秋    :「いや、ほんとに役に立たなかったんだよコレが!」
 正秋    :「なんかもう、かばって怪我して、かばって怪我してって
       :だけでさ!」
 甚兵衛   :「でも、かばったんだRO?」
 正秋    :「俺が何もしなくてもなんとかなったっぽいんだよね……
       :特に二度目。」
 甚兵衛   :「でも、なんとかしたかったんだRO?」
 正秋    :「なんでこー、お前はわかっちゃうのかね。」
 甚兵衛   :「HAHAHA。付き合い長いからNA!」
 正秋    :「まぁ、そうだな。入院して以来か。」
 甚兵衛   :「思えば長いもんだNA」
 正秋    :「お前は足が動かなかったからだけど、何で俺は入院してた
       :んだろうな……」
 甚兵衛   :「検査やら何やら、忙しそうだったじゃないKA」
 甚兵衛   :「むしろ俺の方がほったらかしだったZE」(HAHAHA
 正秋    :「それはそうなんだが……ってか、お前って何で足動かない
       :んだっけ。」
 甚兵衛   :「ン?」
 甚兵衛   :「んー……」
 甚兵衛   :「そういえば、何でなんだろうNA」
 正秋    :「お前もか。」
 甚兵衛   :「MA、昔のことだしNA」
 正秋    :「いや、親も覚えてないって言うんだよコレが。」
 甚兵衛   :「奇遇だな、こっちもDA」
 正秋    :「……何かおかしくないか?」
 甚兵衛   :「Hmm……」
 正秋    :「それにだ、入院した病院……名前覚えてるか?」
 甚兵衛   :「あー……なんだっけKA」
 正秋    :「俺も覚えてない……長い事居たのに。」
 甚兵衛   :「MA。俺らももういい年だしNA。
       :そのうち思い出すだRO」
 正秋    :「何か気になるんだよなぁ……この力の事も……」
 甚兵衛   :「Hmm」
 正秋    :「何か大事なものをなくした気がするんだ……
       :何かはよくわからないんだが。」
 甚兵衛   :「ナニカ、ねえ」
 甚兵衛   :「ま、覚えてないなら気にしなくていいんじゃないKA?」
 正秋    :「んー……俺の気にしすぎか?」
 甚兵衛   :「無駄に気にするのがオマエサンらしいから、それで
       :いいんじゃないKA?」(HAHAHA
 正秋    :「そういわれるとなんだかあれだが。
       :まぁ、お前がそういうなら。」
 正秋    :「……話聞いてくれてありがとな親友。」
 甚兵衛   :「おうよ」

時系列
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2008年10月

解説
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 入院中からの親友同士の正秋と甚兵衛。二人とも自分が入院していた本当
 の理由を知らない。
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