[KATARIBE 31690] [HA06L] 嫌な想いと良いこと

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Date: Thu, 3 Jul 2008 22:26:13 +0900
From: Subject: [KATARIBE 31690] [HA06L] 嫌な想いと良いこと
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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[HA06L] 嫌な想いと良いこと
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登場人物
--------
 トオクさん
 千沙紀くん
 イチゾー


嫌な気持ちのやり場
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 トオクさん  :「……せっかく作ってもらったけど、使いどころがもう
        :ないかも」>木偶人形にする薬
 トオクさん  :「……結構根に持ってるかと思ったけど、割と忘れるもん
        :なんだ……」

[Toyolina] 学校の屋上で携帯ポチポチいじりながら

 イチゾー   :「ふぁー、よく寝……なんだ、お前いたの!?」
 トオクさん  :「起こすと悪いから静かにしてた、一応」
 イチゾー   :「あー、気ぃ使わせちまったかね」
 トオクさん  :「ううん、別に。どっちかっていうと、独り言聞かれたか
        :どうか気になってる」

[Toyolina] 特にイチゾーがいたからといって気にするそぶりはなかった。
      居るの知ってたから当然なんだが

 イチゾー   :「何言ってたんかねー」(しれっと
 トオクさん  :「そういうところは、イチモトの良いところだな……ねえ
        :イチモト。嫌なこととかあっても、人間ってそのうち忘れる
        :よね。嬉しいこととかは覚えてるのにさ」
 イチゾー   :「んー、だってさ、ヤなこと覚えてるよりはイイこと覚え
        :てるほうが元気になんじゃん」
 トオクさん  :「それはそうなんだけど……じゃあ、嫌なことあったときの、
        :嫌な気分とか、どうしたらいいと思う?」

 トオクさん  :「どうせ忘れるんだからって、ガマンとかしろっていう話
        :なのかな」
 イチゾー   :「俺なんかは、どーしようもなくムカついたときなんか、
        :楽しいことで消しちまうか」

 イチゾー   :「ムカつく奴だったら、ケンカ売ったりもしちまうけどな」
 トオクさん  :「ケンカしたときって、後味とかどうなの。気分的に」

[Toyolina] なぜトオクさんはいつもイチゾーにガチトークを仕掛けるのかは
      わからない

 イチゾー   :「いいときも悪いときもある」
 トオクさん  :「それもそっか(妙に納得した顔)」

 トオクさん  :「いろいろ考えるから、後味とか出てくるんだな……あり
        :がと、参考になった」
 イチゾー   :「ん」

 イチゾー   :「んじゃ、暑くなってきたし、教室戻るわ」

[MOTOI]   すたすた

 トオクさん  :「はいよ」


良いことが起きるまで待っていられない
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 トオクさん  :(アリスンは、想いに任せて、間違ったって言うけど、私の
        :場合は……考えて、間違わないようにして、結局、損してる
        :だけ)

 トオクさん  :(考えて、得できたらそれが一番いいんだろうけど……それは
        :無理だし)

 トオクさん  :「……めんどくさいな、ちゃんと生きてくのって……」

[Toyolina] なんとなくちさきち君にメールを送る。

 トオクさん  :(メール)「好きなこと出来なくて、嫌なことガマンするしか
        :なかったら、生きててもしょうがないよね」

 ちさき    :(メール)「好きなこと……正直、オレもまだ好きなことが
        :なにかってまだよくわからないんだ。だから、まだいろんな
        :好きなこと、これから作れるんじゃないかな? ……生き
        :てれば、探せると思わない?」

[Hisasi]  好きなことまだよくわからない

 トオクさん  :(メール)「それはそうだけど、嫌なことの方が多かったら、
        :結局意味なくない? 好きなこととか、楽しいこととか、
        :探さなきゃいけない時点で、私、変なのかな」

 ちさき    :(メール)「嫌なことが、嫌なことだって分かることも、
        :大事なんだと思う。今まで、嫌なことや怖いことが当たり前で
        :しょうがないことだって思ってたから。でも違うんだよ、
        :彗さんやまゆねえや氷我利さんや父さんがいれば嫌じゃないし、
        :嫌な人はやっぱり、いるけど、でも嫌なことより好きな人との
        :楽しいこと考えた方がいいと思う」

 トオクさん  :(メール)「……難しいよ、離れちゃったし。昔は、そんな
        :こと考えなくても、ちゃんと出来たのに、もうやり方忘れ
        :ちゃった」

 ちさき    :(メール)「離れてないよ。学校は違うけど、会おうと思ったら
        :会えるし……やっぱり一高は寂しい? オレも、正直ちゃんと
        :やれてるかどうかって自分じゃわからないけど、今は嫌じゃない。
        :どうやってとか考えると、わかんないけど。でも、一人じゃ
        :ダメなんだと思う、何かあったらオレでよかったら力になるよ。
        :遠慮なんかしなくたっていいんだから」

 トオクさん  :(メール)「寂しい」

 ちさき    :(メール)「彗さん、帰り一高まで迎えにいくよ」

[Hisasi]  おとこらしく!(気持ちだけは)
[Toyolina] おとこらしいよ!

 トオクさん  :(メール)「ありがと、ちさきくん」


あらゆる中心で愛を叫ぶ
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[Hisasi]  そしてトオクさんを迎えにいって
[Hisasi]  いつも以上に弱ってる小動物さんの手を引いて帰るんですね

 イチゾー   :「……ちゃんと、仲イイ奴いるんじゃねーか」
        :<帰り、声掛けそこねた

[Toyolina] 家で甘やかされる→学校で寂しくなる→家で
      (繰り返し。じわじわ下に向くスパイラル)

 ちさき    :「彗さん! 待った?」
        :>はあはあはあ(息を切らせて小走りで)

[Hisasi]  すぐ疲れるくせに走るから

 トオクさん  :(小さく手を振る)「ううん、ごめんね、わがまま言って」
 ちさき    :「平気だよ(ぜえはあ)守ってもらってばっかりじゃ……
        :だめだし」

[Hisasi]  頑張って笑顔を作りつつ
[Hisasi]  内心、トオクさんと居るとちょっと胸がどきったりします、どう
      しちゃったんだろうオレ

 イチゾー   :「……なんか虚しいな」

 ちさき    :「ほら、送ってく、から」

[Hisasi]  遠慮がちに手を差し出して
[MOTOI]   生まれて初めてイチゾーに芽生える嫉妬のような感情(ぇ?
[Hisasi]  手繋いで帰ろう、それが僕の精一杯

 トオクさん  :「……うん……(手を取る)」

[Toyolina] すごい悪女に見えてきましたトオクさん
[Hisasi]  まったくですね

 ちさき    :「オレは……彗さんの味方、だから。元気、だしてね
        :(なんかちょっとこっぱづかしいのでちょっと視線泳がせ
        :つつ)」

[Hisasi]  手を引いて
[Hisasi]  傍目には
[Hisasi]  なにてめえら淡いオーラふりまいてんの?
[Hisasi]  このトオクさんがお家かえったら金髪娘とちゅっちゅする仲だとは
      お釈迦様でもきづくめえ
[Toyolina] テラ悪女
[Toyolina] 気づく要素が見あたりません!

 トオクさん  :「この前、駅前で模試、受けたんだけど……そのときにね」
 ちさき    :「……うん」

[Hisasi]  他愛のない世間話しつつ、手をつないであるってるぜ

 トオクさん  :「別に仲良かったりはしないんだけど、顔と名前一致する
        :くらいの子がいて……すごく可哀想なもの、見る目だったの」

[Toyolina] 落ちこぼれて一高いったけど未練あるから模試受けてる無駄な
      努力してる子みたいな扱いを受けた

 ちさき    :「……人の目、なんて……関係ない、って思うんだ。オレも
        :そうだけど」

 ちさき    :「オレは……中学から一緒の人達は、オレのこと受け入れて
        :くれる人いるけど……やっぱり変な目で見る人、いるし」

 ちさき    :「オレのことを好いてくれない人の目よりも、ちゃんと
        :オレのこと見てくれる人のほうが……大事だから」
 トオクさん  :「……頭ではわかるんだ。そうだよね、って、すごく今納得
        :してる……けど。でも、この前の模試のときみたいなのって、
        :これから当分ついてまわるんだ、って想ったら」

 トオクさん  :「釣り合い取れるだけじゃなくて、そういうの忘れられる
        :くらい、良いことなんて、あるわけないって」
 ちさき    :「……良いこと」

 ちさき    :「オレは、その……彗さんにとっての良いことになれないかな」

[Hisasi]  なんか自分で言っててよくわからなくなってきた、混乱

 ちさき    :「あ、え、えーと」

[Hisasi]  混乱中

 トオクさん  :「……え、なるよ? だって、大切な……宝物、だもん。
        :だから、逆に……だめな私で触れたりしたら、せっかく
        :綺麗なのに、曇っちゃう」
 ちさき    :「だ、だめじゃないよ!」

[Hisasi]  天下の往来で大声
[Hisasi]  彗さんの手をにぎったまんま
[Hisasi]  キミタチ、、、
[Toyolina] ○○の中心で叫ぶ:13

[Hisasi]  以前のアリスンさんとのやり取りとあわせて目撃されてたら
[Hisasi]  あの子って〜な噂もばっちり立つことでしょう
[Hisasi]  可愛い顔してあのこわりとやるもんね、と
[Toyolina] ニヤニヤ
[Hisasi]  くっくっく
[Tihiro]  うふふw

 トオクさん  :「だ、だって……だめじゃないところなんて……」
 ちさき    :「……彗さんは、だめじゃないよ……」

[Hisasi]  両手でぎゅっとトオクさんの手をにぎって、主張する
[Hisasi]  in天下の往来

 トオクさん  :「……そう言ってくれるのは、嬉しいけど……ありがとうっ
        :て、笑って言えないもの……」
 ちさき    :「いいんだよ……オレは、知ってるから。彗さんはだめじゃ
        :ない、優しいいい人だって……知ってるから」

 トオクさん  :「優しくないし、性格だって……一人でなにも出来ないし
        :……こうやって、優しくしてもらっても……拗ねてるだけの、
        :ひどい子だよ!」
 ちさき    :「……そんなことないよ……だって、彗さんはいつだって
        :オレのこと守ってくれたよ?」

 ちさき    :「……オレは、弱かったから……彗さんが力づけてくれた
        :こと、すごく嬉しかった」

 ちさき    :「だから、彗さんが辛いときにはオレが力になりたい」
 トオクさん  :「だって、千沙紀くんは……他人事には……千沙紀くん……」
 ちさき    :「苦しいこと、溜め込まないで。一人でいたら……辛いこと、
        :治らない」

[Hisasi]  アリスンは必要としてくれるけど、どっちかというと共依存
[Toyolina] 居るときは心地いいだけに居なくなるととたんに不安になりんす
[Hisasi]  あっちもトオクさんが居ないと不安でちょろちょろ出歩くんだぜ
[Hisasi]  寂しいから

 トオクさん  :「……う、うん……」

[Toyolina] かわいいのう
[Toyolina] >不安で出歩く
[Hisasi]  そして騒動にひっかかったとしてもそれは不可抗力

 トオクさん  :「……なんか、ちょっとがんばれそうな気、してきた」
 ちさき    :「……うん、オレでよかったらさ、話聞くし……こうやって、
        :会いに行くし、それで……ちょっとでも彗さんの気が晴れ
        :たら、嬉しい、な」


複雑なイチゾー
--------------

[Hisasi]  ちょっと頬染めて
[Hisasi]  この一連を外でやってるわけですか、そうですか
[Toyolina] そうなんですね。まったくもう。

 イチゾー   :「(奴らそういう関係かよ)」

 トオクさん  :「……ありがとう。でも、遠いから、やっぱり、学校までは
        :いいよ。商店街とかで」

[MOTOI]   こんな外でやったらイチゾーの耳にも入りますねそりゃ(ぉぃ
[Hisasi]  ここでジェラシーイチゾーもアタックだよ!
[Toyolina] それはもう

 イチゾー   :「……よう」<平静を装ってる

[Toyolina] ギャー修羅場!

 ちさき    :「え、あ、わっ」

[Hisasi]  あわくって
[Hisasi]  顔真っ赤
[Hisasi]  慌てて手を離して

 トオクさん  :(ギクギク)「い、いいイチモト……!」
 イチゾー   :「よかったじゃねーか、イイ関係で」
 ちさき    :「あ、えっと、その(汗汗)」

[Hisasi]  ものすごく説明にこまりつつ照れつつうわあ、どうしようなんか
      はづかしいよ!

 トオクさん  :「え、い、イチモト、ななな何言ってんの」
 イチゾー   :「街中でやたら叫ぶし」
 ちさき    :「えっ!」

[Hisasi]  いまさらきづいた
[Hisasi]  おせえ

 イチゾー   :「見てるこっちが恥ずかしいくらい」
 イチゾー   :「(って、これじゃ俺横恋慕じゃねえか)」

[Hisasi]  くくくく
[Hisasi]  そしてよくわからないもやもやとした感情におどろくがいい!

 トオクさん  :「……み、見てたとか、趣味悪い……」
 イチゾー   :「あんだけ声出してりゃみんな注目する」
 トオクさん  :「……っ……(アリスンさんと街中でいろいろやらかしてた
        :のを思い出した)」
 イチゾー   :「俺の通学路でもあるんだよ、この辺」
 ちさき    :「……え、え、えーっと、す、すみませんっ!」
 トオクさん  :(そ、そういえば、米屋だっけ……)

[Hisasi]  ここで、彗さんの手を引いてばたばたと逃げる?
[Hisasi]  その後姿を見送りつつむしゃくしゃしてください、イチゾー♪
[Toyolina] ひどいなあ^^

 ちさき    :「えっと、じゃ、じゃあ! また! イチモトくん。彗さん、
        :いこっ!」

[Hisasi]  彗さんの手を引いて
[Hisasi]  恥ずかしくてあわくって立ち去るぜ

 トオクさん  :「あ、え、あ……い、イチモト、い、言いふらしたりしたら、
        :怒るから!」

[Hisasi]  くくく

 イチゾー   :「……」

 イチゾー   :「誰が言いふらすかよ……クソッ」

 イチゾー   :「あー、なんかムカツクぜっ!」(その辺の街路樹をどかっ、と

[MOTOI]   一発ケリ入れて帰っていく
[Toyolina] 悪女だ悪女>トオクさん
[Hisasi]  だれがこんな悪女なトオクさんを予想できた!?
[Toyolina] 僕はちょっとだけ……
[MOTOI]   こんな悪女に誰がした(ぉ
[Toyolina] 僕がちょっとだけ……

 #はわーど  :「それだけ魅力があるということではないですか、いい
        :ことです」

[Hisasi]  こいつだめだ……
[Toyolina] だめだw
[Hisasi]  怪しい魔術師からただのダメなおっさんに成り下がりつつある
[Toyolina] ヒドス
[Toyolina] やばいな。こんなモテ女になるとは想ってなかったから


時系列と舞台
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?日目

解説
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無軌道に救いを求め始めるトオクさん。
なんという悪女。


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Toyolina
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