[KATARIBE 31674] [HA06L] 深く刻まれたもの

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Date: Sat, 14 Jun 2008 00:59:23 +0900
From: Subject: [KATARIBE 31674] [HA06L] 深く刻まれたもの
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[HA06L] 深く刻まれたもの
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登場人物
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 トオクさん
 アリスン・クーネルダール
 都部蓮可柄流(仮名)


憂鬱クーリングオフ
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 トオクさん  :(行きたくないけど行かないとな……)

[Toyolina] ヴィトン返しに行く当日

 アリスン   :(鼻歌うたってついてきてる)

[Toyolina] 鼻息の音を思い出して時折鳥肌
[gombeAFK] wktk
[Hisasi]  なんかメールで指定された場所って
[Hisasi]  これ駅前のいいとこなホテルじゃね? みたいな

 アリスン   :「ほう、このレストランで食事とな、悪くない」
        :>食べなくても生きてけるでしょあんた
 トオクさん  :「悪くない、って、アリスンのせいでこうなったんじゃない!」

[Toyolina] ぷんすか

 アリスン   :「そんなもの、もらっておけばいいではないか。どうせ唯で
        :くれたものだ」

 アリスン   :「……持つものが好きに浪費することなど、珍しくもない」

 脳内の黒トオク:(そうだよさっさとリサイクルショップもってっちゃっても
        :いいんじゃない?)
 脳内の白トオク:(だめだめだめだめ! そんな知らない人からそんな高い
        :ものもらったりして、後々あぶないよ!)

 トオクさん  :「……こういうのは、自分で買うか、す、好きな人からもらっ
        :たりするから、意味があるんだよ、たぶん……」
 アリスン   :「……好きな人」

[Hisasi]  父とか
[Hisasi]  姉(憎いけど愛している、微妙)

 アリスン   :「主には、もらうことに意味がある相手がいるのか?」
 トオクさん  :「……意味っていうか、嬉しい人、ならいるよ。逆もいる
        :けど」

 トオクさん  :「嬉しくない人からもらっても……気持ち悪い」
 アリスン   :「……そうか、わたしは……どちらも居ない、いや、違う
        :な……」

 アリスン   :「……父がくれたら嬉しいのかもしれない……でも、私は
        :きっと素直に受け取らないだろう……何故なのかな、どう
        :しても父や姉が相手だと、余計なことを考えてしまう」

 アリスン   :「たくさんもらった……何でも好きなものを食べていいとも
        :言った……でも、満たされない……いつもそうだ」
 トオクさん  :「そうなの? よくわかんないけど……私とは、また理由
        :ちょっと違うのかもね……考える余地なんてないし」
 アリスン   :「……わかった、これは返す。主の言葉をきこう……私は
        :……考えるべきなのかもしれない」

[Hisasi]  もらってももらっても嬉しくない
[Hisasi]  満たされない

 トオクさん  :「よかった、わかってもらえて……あとは、平和に、穏便
        :に……」

[Toyolina] これを返す……もめずに。


都部蓮可柄流さん(仮名)
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 アリスン   :「あ、あいつだ」

[Hisasi]  指差した
[Hisasi]  あせをふきふきふきふきしながらのてのてのてのてと
[gombeLOG] ゆびさしちゃいけません
[Hisasi]  油ギッシュなオッサン(顔がガマカエルそっくり)

 トオクさん  :「え、そんな目立つひ……(固まった)」
 オッサン   :(はふーはふーはふー)

[Hisasi]  カーネルサンダース1.5倍の克五郎より更に横幅を追加した
      おっさんが
[Toyolina] いろいろと危機だ

 オッサン   :「き、きてくれたんだねぇええ(しゅごーしゅごーしゅごごー)」

[Hisasi]  注、鼻息

 トオクさん  :「……ち、ちちちがいます、人が、誰かとまちがえてない
        :ですか」

[CorDeath] ジャバ・ザ・ハットが混じってる?(ぉぃ
[Toyolina] 素無視して逃げればいいのに応対するから

 アリスン   :「ああ、来たぞ、これをだな……」

[Hisasi]  返そうと、と続けようとしたら

 オッサン   :「ふふふふたりでも、おおおおじさんはへ、へいきだよおおお」

[Hisasi]  しゅごー
[Hisasi]  何がだ

 トオクさん  :「ち、ちちちがいます、私はただ、これを、お返ししに!
        :(ヴィトン入り紙バッグを両手もちで突きだす)」

[Hisasi]  べちょ、と顔に
[Hisasi]  油が、、、

 オッサン   :「もひょ」

[Hisasi]  今の内に逃げる? それとも足がすくんで動けない?
[Toyolina] 油がキモイので硬直します^^

 トオクさん  :(ひいいいい)
 脳内の黒トオク:(何してんだよさっさと逃げろよ)
 脳内の白トオク:(そうよ、硬直してる場合じゃ)

 オッサン   :「ち、ちがうのがいい? や、やっぱシャネルかな、ぷ、
        :プラダのほうがよかった?」

[Hisasi]  はぁはぁはぁ
[Hisasi]  いや素で息が荒いだけです

[Toyolina] イーヤー

 トオクさん  :「は、い、いえ、そそそそうじゃなくて、その、こ、こう
        :いうことされても、その、迷惑ですから!」
 アリスン   :「……離せ、我が主に汚らしい手触れるな」

[Hisasi]  ことの発端はあなたですよ
[Toyolina] そうですよ

 トオクさん  :「シャ、シャネルもプラダも要らないですから!」
 オッサン   :「そそそんなこといわないでええええ、ほ、ほ、ほらお、
        :お、おおおじさんなんでもかってあ、あ、あげるから」

[Hisasi]  はーはーはー
[Hisasi]  素で息が荒い、ぬめった目、よだれ垂れそうです
      (鼻炎で常に息が荒くはあはあしてます)
[Toyolina] 鼻炎だけは同情するがそれ以外は!

 トオクさん  :「い、いや、やめ……もう、返しましたから、帰りますから!」
 オッサン   :「ま、ま、まって(はーはーはーはー)」

[Hisasi]  ぬるりと(油で)顔にはりついた袋がおちた

 アリスン   :「主、こっちだ」

[Hisasi]  手をとって
[Hisasi]  逃避行(だから発端は、、、)

 トオクさん  :「あ……」

[Toyolina] 難というマッチポンプw
[Hisasi]  後ろから「ま"ーっっでーー」
[Hisasi]  という声を聞きつつ


深く刻まれた恐怖
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 トオクさん  :(聞こえない聞こえない聞こえない聞こえない!)
 アリスン   :(トオクさんの手をとって飛ぶように走ってる)

[Hisasi]  トオクさん浮いてそうです

 トオクさん  :「も、もうちょっと、ゆっくり!」
 アリスン   :「ん……っと」

[Hisasi]  ふわっと風が止まってトオクさんその場にがくがくぺたんと

 トオクさん  :「……(あ、あれ……震えが……がくがくがくがく)」

[Toyolina] もう全身がくがく

 アリスン   :「主よ?」

[Hisasi]  この人もう人やめてるから疲れるとかいう感覚がない
[Hisasi]  魔力使い切ったら動けないけど
[Tihiro]  性質悪いなぁw
[gombeLOG] 頑張れ、とにかくレストランかホテルは出るんだ
[Hisasi]  とりあえず、がくがくな主を座らせてあげよう
[Hisasi]  とりあえずホテルから逃亡できたようだ。

 トオクさん  :「……アリスン……あ、あの、あの人……」

[Hisasi]  どっかの路地の隙間入り込んで座り込んでる
[gombeLOG] それはよかった

 アリスン   :「この間、一人で歩いていたら声を掛けてきた。適当に話を
        :聞き流してたら勝手にアレと名刺をくれた……それだけ、
        :なのだが」

[CorDeath] だから『痛い』とか『疲れた』って感覚は重要です
      >魔力切れになって動けなくなるまで気付かない
[gombeLOG] バーサーカーは危険って言うのと同じような原理>痛い疲れた重要

 アリスン   :「……主」

[Hisasi]  なんか、今までの事項をならべてみて
[Hisasi]  ひょっとして
[Hisasi]  迷惑かけた?
[Hisasi]  やっと気づいたアリスンさん
[Tihiro]  わーいw

 トオクさん  :「……アリスンにとっては、そうかもしれない、けど……
        :ほんとは、それだけじゃ……(がくがく)」
 アリスン   :「……下心だろう、それくらいわかる……だが、主……
        :それよりも」

[Hisasi]  なんか悪いことした感が

 トオクさん  :(過呼吸ぎみ。両肩を抱いてガクガク)
 アリスン   :「……主よ……」

[Hisasi]  なんかしゅんとしちゃった

 アリスン   :「……すまない、私は主に迷惑をかけてしまったのか……」
 トオクさん  :「……それは、あんまり怒ってない」
 アリスン   :「……でも」

 アリスン   :「……いつも……そう、なのだ……私はいつも、父に……
        :姉に……結果として迷惑をかけていた……」
 トオクさん  :「……ダメ、なの。ああいうの……足が、すくんで……」

 アリスン   :「あの男……みたいな?」
 トオクさん  :(小さくうなずく)「……さっきも、ほんとは、逃げようって、
        :ずっと思ってて……でも、それは、私にある問題で」
 アリスン   :「……」

[Hisasi]  こう、両手を広げて抱きすくめるように
[Toyolina] アリスンにその点については責任はない。発端はアリスンだがw

 アリスン   :「……すまない、主……私が、勝手なことをしたから」
 トオクさん  :「違う、アリスンじゃない……ちがうの、怖かった……の
        :……」
 アリスン   :「怖い? 何故だ? ……あんなつぶれカエルが」

[Toyolina] それはそうなんだがw

 トオクさん  :「カエルでもつぶれでも、怖い……ああいう、私を、抑え
        :つけるの……」
 アリスン   :「……そう、か」

[Hisasi]  ぎゅっと

 アリスン   :「そうだな……抑圧され続けた者は……どんなに些細なもの
        :でも……」

 アリスン   :「主、貴方には私がいる……貴方を抑圧するもの、脅かす
        :ものは全て塵と化してくれよう」

[Hisasi]  物騒なのは変わらなかった

 トオクさん  :「……うん……でも、もうああいうのは……やめて? ね?」

[Toyolina] かばんもらってきたりするのは

 アリスン   :「わかった、もう二度とものをもらってきたりはしない」

[Toyolina] 闘って勝ち取ってきたのならまだいいかもしれない
[Tihiro]  ……強奪ですk(ざくっ

 アリスン   :「……主よ、私は……弱い者の為になりたかった……」

[Hisasi]  トオクさんの髪を撫でながら

 アリスン   :「虐げられる者を護りたかった……踏みにじられるのは嫌
        :だった」
 トオクさん  :「……うん」
 アリスン   :「……でも、私はやり方がいけなかったのだな……やられた
        :ことを更にやり返し、更に憎しみを広げ、戦いを撒いて
        :しまった」

[Hisasi]  病気とか、家畜死なせたり、魔女狩りに参加した連中に不幸を撒いたり

 アリスン   :「でも、一度受けた苦しみはどう癒せばいいのだ? ……
        :やり返さないことが、耐え忍ぶことだけが正しいのか?
        :……人は愚かだが……反省などしない、諦めは嫌いだ」
 トオクさん  :「……それは……そう。私だってそう……だから、イヤ
        :なの。やり返せない自分が」
 アリスン   :「……主よ」

 アリスン   :「私の力を奮えばいい、私は貴方の命さえあれば千の剣にも
        :なれる」

 アリスン   :「まだ時でないならば、その時がくるまでこの力蓄えよう、
        :貴方の為に磨き上げよう、だから……」
 トオクさん  :「……アリスン……ありがとう……」
 アリスン   :「……私は貴方と共にあるのだ、忘れないで欲しい」

[Hisasi]  主、負けないで

 トオクさん  :「そう、だね。忘れないし、信じる、よ。アリスンを」
 アリスン   :「……ああ、我が主……信じて欲しい。私は……たくさんの
        :ものを失い、自ら手放し……傷つけてきた。だが、私は主を
        :傷つけない、主の為に在る」

[Hisasi]  まあ、世間知らずなんでまた問題をおこすかもしれませんが
[Hisasi]  あたたかくみまもってあげてくあさい。
[Toyolina] しつけのステップくらいに受け取ります


時系列と舞台
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?日目

解説
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トオクさんいろんな意味での恐怖から辛くも逃れる

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Toyolina
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