[KATARIBE 31611] [HA06L] 独りの帰途

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Date: Mon, 21 Apr 2008 14:12:26 +0900
From: Subject: [KATARIBE 31611] [HA06L] 独りの帰途
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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[HA06L] 独りの帰途
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登場人物
--------
 途奥彗
 神終空音


バスの中で独り
--------------

[Toyolina] トオクさんどうやって追い詰めようかなあ。順調に逃げ道は塞が
      れているのでもう二押しくらい。
[Toyolina] 受験失敗して運悪く一高にやってきた、割と成績よさげなまじめ
      女子と知り合うも、謙遜とかしてる間にうっかり模試で満点とか
      取ってしまうトオクさん(学力:13。きっと魔本の副産物)
[Toyolina] なんとなく世界近そうで学校で話したり出来そうかなとか思って
      るうちに、一方的に嫌われる展開

 トオクさん  :(はー。なんか疲れた。早く帰ろ)

[Toyolina] 二日目なのにしょんぼりしながらバス停に向かう。
[Toyolina] 朝からなんか負け組意識を植え付けられたり、変なクラスメイトに
      からかわれたり、学食が混んでたのでパン買おうと思ったらヘン
      なのしか売ってなかったり、さんざんな一日。
[Toyolina] それがあと二年と一年マイナス一日続くと思うと憂鬱にもなる

[Hisasi]  焼きソバパンとかは朝10時ごろの搬入の時から抑えておかないと
[Hisasi]  お昼には大抵売れ残りのそれだれがかうの? みたいなのしか残っ
      てませんよ!
[Toyolina] そんなのを買って食べざるを得なかった
[hari]   私は、あえてニッチな物を狙っていましたが……人気商品は確かに
[hari]   フランスパンとかは、よく残ってた

[Toyolina] そしてまた、北女と北高男子が乗ってるバスに乗って帰らなくては
      ならない。
[Hisasi]  既に奴ら乗ってるんですよ、カップルで
[Toyolina] もちろんです。北高の方が一高より高いところにあるので
[Toyolina] 帰りのバスは下ってくるバス。北高生を乗せて。

 須臣     :「雨梟くん、まだ時間は平気かな?」>バスで帰宅途中
 雨梟     :「はい、問題ありません。会長」

[Hisasi]  こんなやつらが

 トオクさん  :(なんとなく携帯出してみても着信もメールもないし。なんか
        :変な雰囲気の北高生いるし)
 須臣     :「うん……そうだね、どうだろう、駅前で珈琲でも飲んで
        :気分転換といこうか」
 雨梟     :「……是非」

[Hisasi]  つつっとメガネを治しつつ
[hari]   くっ
[Hisasi]  かすかに俯いてちょっとどきどきしてる感が伝わります。

 トオクさん  :(は−。バス乗らないとダメなのがうざいなあ。もう)

[Toyolina] 早くもバスに乗りたくなくなってきました
[Toyolina] でもガマンして駅まで。二十分とかそれくらいだし。
[Toyolina] しっとりといちゃついてやがる北高の会長とやらと秘書っぽい
      カップルをなるべく見ないようにして
[Toyolina] 今度は幡多町行きのバスに。
[Hisasi]  幡多町方面でカップルおったかのう
[Toyolina] 捏造してもいい

 葛海     :「あ、バス着たよ。えーじクン」

[Hisasi]  こっちこっち、と袖をつまんでちょいちょいと
[Hisasi]  ちっこい子がでっかいのの袖を引く図

 鋭司     :「すまんのう。わしがこんな身体なばっかりに」

[Toyolina] っていうか高等部の会長!?

 葛海     :「……って、なんでそこで老け込むのさっ」

[Hisasi]  もうっ、と

 トオクさん  :(思わずなんとなくコソコソ)

[Hisasi]  お前ら、、、
[Hisasi]  おそらく買い物につきあってもらってるといった風情

 鋭司     :「じゃあ、若々しく行くとしようか」
 葛海     :「普通意識しないもんなんだけど、なぁ(汗)」

[Hisasi]  で、買い物メモを見つつ
[Hisasi]  きっと生徒会の新入生歓迎とかなんとかでプレゼントの買出し

 トオクさん  :(……楽しそう……)
 葛海     :「なんか、あっという間だよねぇ……あ、新一年生達の
        :プレゼントでさぁ(カタログとかみつつ)」

[Hisasi]  ほら、これなんてどお? みたいな
[Hisasi]  見てみてとパンフレットを差し出す葛海さん、ほほうとのぞき
      こんでるエイジーニョ

 鋭司     :「ふむ。学生では、タイピンなどを贈る訳にはいかんから
        :なぁ」」
 鋭司     :「ここは、由緒正しく手拭というのはどうであろう?」
 トオクさん  :(新一年生……一年生……)
 葛海     :「……それ、新社会人さんとかだから。というか、どーして
        :そっちの方が慣れた感じなのさ」

[Toyolina] エイジーニョのボケは耳に入らない
[Hisasi]  なんという落差
[Hisasi]  しかも吹利学校らしいというのが、
[Hisasi]  会話の端々から伝わってきたりした日には
[Toyolina] 居心地悪くて、耐えられるなら寝たふりをするし無理そうなら
      次のバス停で衝動的に降ります

 葛海     :「今年の生徒会はどうなるかなぁ……六月までは現役だけど、
        :最後にまた北高の人や南高の人達と打ち上げとかしたいね」

[Hisasi]  と、いうことは
[Hisasi]  北高と南高と吹高とで文化祭をやったとかいう、話はトオクさんも
      聞いたことがあった

 トオクさん  :(やっぱりうちの高等部の……って)

[Toyolina] うちとか思ってしまったことに愕然とする

 鋭司     :「うむ。折角出来た繋がりであるからな。ここは一つ、
        :今後の各校のいっそうの進展と連携を願って、と」
 葛海     :「吹高も、ボク達の代で……結構ちゃんとやれた……かなぁ」

[Hisasi]  どうかなぁ、とかいう目で見ちゃう

 鋭司     :「戸萌嬢は、よく頑張ったのであるよ。ほっぺに花丸を
        :つけて上げれるくらいであるよ」

[hari]   よしよし、と

 葛海     :「……うん、ありがと。えーじクン」

[Toyolina] いちゃつかれてるぜwwwww
[Hisasi]  なんかいたたまれなくなってきました
[saw]    いちゃつこうぜ
[Toyolina] 誰とw

 鋭司     :「さて、そうなると打ち上げの為の下準備を画策し始める
        :べきであるな……」

[Hisasi]  都死悪と!
[Toyolina] トシヲw

 葛海     :「そだね、よぉし、ボク企画しちゃうよ」

[Hisasi]  なんか心なしかパパがんばっちゃうよ! の雰囲気に似てきまし
      たね

 鋭司     :「ふふ、料理を持ち寄るというのも良いが……」

[hari]   ついてこれるかな? と

 葛海     :「料理なら、負けないゾ!」

[Hisasi]  特に和食!
[Hisasi]  びしっと

 鋭司     :「まだまだ、若いもんには負けん」

[hari]   どどーん

 葛海     :「……キミは同い年だろっ」
 鋭司     :「しまった、孔明の罠だ」

 トオクさん  :(……こういうの、リア充とか言うのかな……いいな、ホン
        :トに)

[Toyolina] なるべく二人の邪魔にならないようにコソコソと降りるとこへ
[Hisasi]  思わず降りるボタンを押していたトオクさん
[TK-Sleep] 確かに、構図が吉野家コピペに似ている気がが
[Hisasi]  うっかりつまづいてこけそうになったところを大丈夫? とか
      やられる?


いよいよもって独り
------------------

[saw]    バスでひそひそと話す女子の声

 空音     :「ほら、そんな顔しない。毅然としなさい。キミにはそれが
        :出来るんだから」
 見知らぬ女子 :「……無理だよ、ソラネ……もう、私やめたい」

[Toyolina] わー/(^o^)\
[TK-Sleep] アー
[Hisasi]  いやあw

 トオクさん  :(ばっと顔をあげて振り向くとそこには)
 空音     :(トオクには気づいてもいない。ただ、眉を顰めて神経質
        :そうな同級生を見守っている)
 同級生    :「うん、ありがと。ソラネ……えへ、やっぱ頼れるね」

[Hisasi]  なんかぺたっと小動物系な女子にくっつかれるソラネたん
[Hisasi]  キャラかぶってるね

 トオクさん  :(挙げかけた手を戻して、そそくさとバスを降りる)
 空音     :(思わず転びそうに)「うあ、危ないって。まったく、仕方
        :ないな」(嘆息

[Hisasi]  トオクさん……(思わず涙が)
[Toyolina] これはもう泣くしかない

 空音     :「でも、大丈夫だよ、本当に。キミみたいな子を一人知っ
        :てるけど、その子は立派に一人で立てる大人になったん
        :だから」
 同級生    :「そう……なんだ……あたし、ダメじゃない、よね?
        :一人で立てる、かな」

[Hisasi]  わあ、そんな子が居たんだ。と
[Hisasi]  ……トオクさん(もう涙で前が)
[Toyolina] しかし無情にもバスの扉は閉まり

 空音     :(寂しげに頷く)

[Hisasi]  かつみん&えいじーにょ、ソラネたん達を乗せたバスは走り
      去っていった
[hari]   ……(涙をぬぐう
[Hisasi]  残されたのは。

 トオクさん  :(立派に、一人で……一人、ひとり……)

[saw]    プレイヤーの人たちがSすぎるとおもうんです
[Toyolina] それは同感ですが僕は言える立場になかったんです
[Hisasi]  ここで斗死悪の出番だ!
[Hisasi]  ……なんかもっとダメそうな気がした
[saw]    変にフラグ立ったりしてもそれはそれでいやだし!
[Toyolina] イヤスw

[Toyolina] 降りた事もない、見知らぬバス停に一人。

 トオクさん  :「そう、だ。一人、ひとりなんだ、私……もう、ホントに
        :……っ、く……う……」

[Toyolina] 誰もいないバス停で一人泣くの図
[Hisasi]  誰か助けてあげて!
[hari]   幡多町近辺だと、黒服サングラス関連しかいねーな>手持ち
[Toyolina] 落ち着いて部屋戻ったら空元気なメールとか送ったりするんですよ
[saw]    いくよ、いっちゃうよ?
[Hisasi]  佐古田くらいしかおらんけど、面白みが無いからなあ
[hari]   まぁ、知り合いじゃないと
[hari]   誰を出しても逃げられそうな気もするが
[hari]   そして迷う
[Hisasi]  クロサキ出しても倒れないならそれでも

 空音     :(呼吸困難になりそうなくらい息絶え絶えになりながら
        :トオクの背中からのしかかる)

[Toyolina] わー\(^o^)/

 空音     :「ちょっと、待って。息が……」

[Toyolina] ハァハァしてるんですね
[saw]    基本インドアだから走ったりすると死んでしまう生き物なんです

 トオクさん  :(ギクリ)「だ、え、誰、え……?」

[Toyolina] バス乗って帰っちゃったと思ってたのですぐに気づかなかった

 空音     :「なんて顔、してる、の。隣のバス停……から、走ってき
        :ちゃったじゃない」

[hari]   Wild Arms2のOPが脳内で流れています

 トオクさん  :「そら……ね? え、なんで? 走って、って……」

[Toyolina] まだ信じられない。
[Toyolina] でも空音さまは前もこんな行動をとった。チャリで息絶え絶えに
      なっていた

 トオクさん  :「……ほんとに、ソラネ……なの?」

[Toyolina] なぜか怖くて振り向けないので

 空音     :「ぜぇ、ぜぇ……なんで? 馬鹿なことを聞くな。私たちは
        :なに? てっきり、うまくいってるんだって……だから連絡も
        :ないんだって」(座り込む)

 空音     :(座ったままトオクの腕を引っ張って抱き寄せる)
        :「正直に言いなさい。あんまりうまくいってないの?」
 トオクさん  :「……うまく……違う、違うの。うまいとかじゃなくて……
        :ちゃんとやらなきゃって、それであっ(引っ張られて抱き寄
        :せられた)」

 トオクさん  :「……正直、うまく……する自信、ない、けど……その、
        :自分で、いろいろ決めた結果、だし……」
 空音     :「ごめん。わかってたのに。トオクが頑張りすぎる事くらい。
        :とりあえず次のバスでうちにつれてって。走りすぎて……
        :貧血」

[Toyolina] 空音さまが本当に死にそうだ

 トオクさん  :「う、うん……ごめん……走らせたり、して」
 空音     :「わかれば、よし。走らせないでよ。ほんと」
 トオクさん  :「……うん……」

[Toyolina] 立てないままだったらお互いへたりこんでるんですね
[saw]    こしぬけた〜

 空音     :「バス来るまで、そこのベンチで、休憩」
        :(トオクを引きずり上げる)
 トオクさん  :「う、あ、ごめん」

[Toyolina] 自分が言わなきゃいけないのに。

 空音     :(トオクの頭をひざに乗せる)「ふぅ……」
 トオクさん  :「そ、空……(でも落ち着く。不思議) 」
 空音     :(無言でただゆっくり子供を寝かしつけるようになでてる)
 トオクさん  :「……学校、どう? クラスとか……」
 空音     :「どうもこうも、トオクがいないよ」
        :(散りかけの桜を見て目をあわさない)
 トオクさん  :「(びく)……ごめん……私、さ。間違ってた……のかな……
        :どっかで」
 空音     :「それはわからない。でも、これからはもっと適当に生きて。
        :それでだめだったら私を頼って。そうでないと、思ったより
        :辛いみたいなんだ、主に私が」(上から水滴が落ちてくる)

 トオクさん  :「……うん。空音……空音が悲しむんだったら……あんまり
        :がんばらないように、する……(手を伸ばして指先を空音さま
        :の目元に)」
 ノクト    :(ふすんと鼻を鳴らし空音から離れ傘をさす)
 空音     :「……よし」(鼻声)

[saw]    バスがもっさりもっさりとやってきて停車する

 トオクさん  :「バス、来たね……立てそう……?」
 空音     :「私を誰だと?」(にっと笑いトオクの手を引いてバスに
        :乗込む)
 トオクさん  :「……ありがと、空音……やっぱり、かっこいいし、優しい」
 空音     :「相手にもよる」(しんどそうにシルバーシートに腰掛ける)

[Toyolina] もうカッコイイゲージが空になった

 ノクト@バス停:「……おお。空気を読んだら置いていかれた」

[Toyolina] ノクトさんが


時系列と舞台
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4月


解説
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あなたがいない学校


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Toyolina
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