[KATARIBE 31601] [HA06L] 澱

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Date: Sun, 13 Apr 2008 21:17:40 +0900
From: Subject: [KATARIBE 31601] [HA06L] 澱
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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[HA06L] 澱
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登場人物
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 蒼雅渚  奥様
 蒼雅紫  旦那様

 ※二人とも女子大生です


渚の相談事
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 渚      :「ふー(サーモマグに入ったコーヒー(ゆかりんさん手ずから
        :淹れた逸品)を口にする)」
 紫      :「いかがですか?」

[Hisasi]  制服姿で小首をかしげて

 渚      :「ええ、大変美味しくいただいてます」
 紫      :「はい、ごゆっくり」

[Hisasi]  えへへ、と
[Toyone]  彼女相手には店長さんはもう淹れない
[Toyone]  いろんな意味でw

 渚      :「ねえ、(バイト)終わってからちょっと寄り道してもええかな」
 紫      :「はい、いいですよ」

[Hisasi]  どこでもお付き合いしますよ(えへへ、と)

 渚      :「ありがと、じゃ、終わった頃に前で待ってるね」

[Toyone]  そんなわけでバイト引け後ドライヴに
[Hisasi]  助手席はゆかりん指定席

 渚      :「ほんまは、自分で決めなあかんのやけど……相談したい
        :ことがあってね」
 紫      :「はい……どうされたんですか?」
 渚      :「うん……(しばらく黙ってるけどそのうち口を開く)実はね」
 渚      :「気にしすぎったら気にしすぎなんやけど、うちって空気
        :合ってないんちゃうかって思って」
 紫      :「……え?」

 紫      :「空気、ですか?」
 渚      :「うん……サークルのみんなと」
 紫      :「……正樹さまや、みなさまと?」
 渚      :「うん……なんかこう、うちだけノリが違うっていうかね」
 紫      :「そうですか……みなさま個性的なお方ですし」
 渚      :「うちだけ何もつくったりしてないしね」

[Toyone]  作るの自体興味ないしね

 紫      :「今の興味があることに力を注げばよろしいのではないの
        :でしょうか」

[Hisasi]  いまあまり興味がないならば、暫く様子をみるとかでも

 渚      :「うーん……あとねえ……(その辺に車とめてゆかりんさんを
        :見る)」
 紫      :「はい」
 渚      :「……今から、すごくひどいこと言うかも。それでも、
        :聞いてくれる?」
 紫      :「……はい、聞きます」

[Hisasi]  ぎゅっと、みぎーの手を握る。


それは言い訳かもしれないけれど
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 渚      :「うちがおらん方が、あいつのためなんかもしれんって……
        :そう思って」
 紫      :「……え」

 紫      :「……正樹さま、の、ことですか」

[Hisasi]  ぎゅっとみぎーの手を握ったまま

 渚      :「(小さくうなずく)……ほんまはね、うちは……あのサー
        :クル、もうどうでもよかったの」
 紫      :「はい……」

[Hisasi]  なんとなく、ゆかりんにも
[Hisasi]  サークルではしゃぐより、みぎーと一緒に過ごす方が楽しいなと

 渚      :「でもなんか、ちょっとやる気出てるみたいな感じやったし、
        :入るの当然、みたいな空気やったし。それにイチからサー
        :クル作ったりするのもちょっと面白そうやなって思ったし
        :……」
 紫      :「……渚さま」

[Hisasi]  ぽつんと口を開いて

 紫      :「私、最近……薄々思うようになったんです」
 渚      :「うん」

[Hisasi]  きゅっと手をにぎったまま

 紫      :「サークル、楽しいです。皆さんと色々話したり作ったり
        :……でも」

 紫      :「でも、ふと思うんです。渚さまとどこかにでかけたり、
        :話したり、買い物したり……そんな風に渚さまと過ごすこと
        :のほうが……楽しいって」
 渚      :「……紫……ごめんね。ほんまは、うちが言わんとしまっ
        :といたらよかった……」
 紫      :「いいえ……いいんです、そうやって……渚さまはすぐ溜め
        :込んでしまうから」

 紫      :「……大切なのは、本当にどうしたいか……なんだと思います」
 渚      :「うん、新しく人もきたし、もうやることやったから、
        :もうええかなって。逆にね、これ以上は無理かなってちょっと
        :思って」

 渚      :「(ふぅ)……ひどいよね、うち。友達思いな振りして、結局
        :自分の都合で勝手に手ぇ引こうとしてる」
 紫      :「……渚さま」

[Hisasi]  そっと手を伸ばして
[Hisasi]  みぎーをぎゅっと
[Hisasi]  頭抱きしめるように

 渚      :「……嫌われてもええ」
 紫      :「嫌ったりしませんよ」

 紫      :「……受け止められるもの、できないこと……どこまで
        :できるのか、決めるのは渚さまです」
 渚      :「うん……でも、あいつは、うちのこと嫌うやろね。でも、
        :ええの。もう。紫がおって、紫が許してくれるから」
 紫      :「……あの人は、自分の進む道をみて……多分、そのことに
        :夢中なんだと思います」

[Hisasi]  みぎーの頭を撫でながら

 渚      :「紫……ほんと、ありがとう……大好き(背中に手を回して
        :すがりつく)」
 紫      :「離れていくことを責めることは、あの人にはできない、
        :です」

[Hisasi]  PLもそう思う

 渚      :「ごめんね、うちの勝手で、ヤなこと思い出させて」
 紫      :「いいえ……話してくれて嬉しいです」

[Hisasi]  なでなで
[Toyone]  みぎー的にはまさきさまに対して負い目を感じてるんだが、それを
      口にする事はない

 渚      :「……まだちょっと、夜寒いね……そろそろ帰ろっか」
 紫      :「はい」

[Hisasi]  もう一回、ぎゅっと抱きしめた後で
[Hisasi]  きっと正樹さまには、今はつかさたんとか白亜さんとかと
[Hisasi]  うまくやっていくだろうと願いつつ

[Toyone]  ゆかりんさんも巻き込んでしまった。わかってはいたんだが
[Hisasi]  うむ
[Toyone]  わかっていたけど口には出来ない。
[Hisasi]  というか、みぎーが引くならば
[Hisasi]  みぎーをとる
[Hisasi]  ゆかりんヒエラルキーではもう決着はついている
[Toyone]  うん。それは確定的に明らか。ただ、ゆかりんさんかから楽しめる
      場所を一個奪うことになり
[Toyone]  改めてそれを確認するのは大変失礼だと思った。だからゆかりん
      さんにどうする? とは聞かなかったのだった


時系列と舞台
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4月初旬の夜

解説
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一年近く経ってもわだかまりは消せなかった


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Toyolina
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