[KATARIBE 31589] [HA06L] オワタの本気

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Date: Sun, 16 Mar 2008 02:00:45 +0900
From: Subject: [KATARIBE 31589] [HA06L] オワタの本気
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[HA06L] オワタの本気
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登場人物
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 オワタ
 りまりま


いつもの公園
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[Hisasi]  りま子さん、チャリでりんりんはしってると
[Hisasi]  なんかベンチの片隅でしゃがんでる人が目に留まりますよ
[Hisasi]  あれ、ホームがレスな人? とか思ったけど
[Hisasi]  なんか違いそう? ていうかあのシャツ見覚えあるよ?

 りまりま   :「……(自転車押して近づいてみる)」
 オワタ    :(寒い……)

[Hisasi]  ふと、何か近づいてくる? と
[Hisasi]  顔をあげると
[Hisasi]  目が合う?
[Toyolina] きっと合う

 オワタ    :(はっ)
 りまりま   :「……てーが、くん?」

[Hisasi]  なんか泣いてたせいでいろいろぐしゃぐしゃですよ

 オワタ    :「……りま……」

[Hisasi]  慌てて顔をぬぐって
[Hisasi]  ちょと拭ったくらいでは、、、

 りまりま   :「ど、どうしたの? こんなとこで……(慌てて駆け寄っ
        :てくる。自転車ポイ)」
 オワタ    :「……ちょっと」

[Hisasi]  母とケンカしちゃったよ、
[Hisasi]  多分、離婚以来初めて反発した
[Hisasi]  なんか、色々ためこんでたものが、

 オワタ    :「……りま」

[Hisasi]  なんか、くてん、と
[Hisasi]  駆け寄ってきたりま子さんによっかかっちゃいますよ

 りまりま   :「て、貞我くん……(どうにか抱き留める)」
 オワタ    :「……ごめん、りま……なんか、俺……すごい情けない」

[Hisasi]  母に怒鳴っちゃった
[Hisasi]  ニモを泣かせちゃった

 りまりま   :「貞我くん……とりあえず、うち来て。ね? 一回、その
        :落ち着かないと……」
 オワタ    :「……うん……今日、帰りたく、ない」

[Hisasi]  気まずい
[Hisasi]  顔あわせられない
[Hisasi]  謝らなきゃいけないのに

 りまりま   :「うん、今日、うちいても大丈夫だから、ね? だから、
        :今はほら、考えちゃだめ」
 オワタ    :「……ごめん、りま……」

[Hisasi]  ぎゅっと、手にぎって
[Hisasi]  なんか、さっきまでとは違って、ちょっと弱弱しい感じが

 りまりま   :「……大丈夫、それよりさ、早くしないと、雨降ってきそ
        :うだよ」
 オワタ    :「……あ」

[Hisasi]  コートも着てないよ
[Hisasi]  春とはいえ冷えます

 りまりま   :「大丈夫? 歩ける? しんどかったら、自転車。二人乗
        :りしてこ」
 オワタ    :「……大丈夫、ありがと……りま」

[Hisasi]  でも手はぎゅっと握ったまま
[Hisasi]  まだなんか泣いてそうな感じで

 りまりま   :(ハンカチ出してちょいちょいとオワタくんの目元を)
 オワタ    :「……あ」

[Hisasi]  まだ、泣いてたんだ、と
[Hisasi]  なんか自分が泣いてることにびっくりしてる

 りまりま   :「……あんまり手でこすると、ばい菌とか入るかもしれな
        :いし、ね?(コンビニ袋拾ってる)」
 オワタ    :「……うん」

[Hisasi]  そして、なんか、そのまま一緒にりま子さん宅へ


少しずつ落ち着いてきて
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[Hisasi]  ついたら、なんかしーんとしてることに

 オワタ    :「……あれ」

[Hisasi]  ようやく気づいたオワタさん

 りまりま   :(鍵あけてる)「あ、今日ね、あたし一人なの。お留守番」
 オワタ    :「……え」

[Hisasi]  なんか一瞬どきりとしました。
[TK-Leana] いきなり罠だ!
[TK-Leana] 一瞬で済むあたりこのトウヘンボクとしか言いようがないですね
[Toyolina] 罠っていうか罠のつもりはなかった。
[Toyolina] これがわっしぃなら用意周到に罠を仕込んでいたでしょうが

 オワタ    :「……そう、なんだ……」

[Hisasi]  でも泣きっ面のかっこ悪いところを見られなくてホッとしたのも

 オワタ    :「……(くしゅん)」
 りまりま   :「うん。あ、そだ、お風呂入る? だいぶ冷えてるっぽかっ
        :たし」

[Hisasi]  流石にコートなしで冷えたようだ

 オワタ    :「……あ」

[Hisasi]  誰もいない彼女の家で風呂にはいるという
[Hisasi]  なんか常識的に考えるとすごい超展開なんですけど
[Toyolina] 指摘してあげたら意識しますよ
[Toyolina] 今はオワタくん超心配なのでそれどころではない。
[Hisasi]  でもお風呂は正直ありがたい
[Hisasi]  なんか寒くて凍えてました、正直なところ

 りまりま   :「どうしよ、とりあえず、あたしの部屋居る? それか居
        :間とか」
 オワタ    :「……うん、じゃあ……少し、暖まってもいい、かな」

[Hisasi]  なんか少し暖まって、落ち着けたい

 りまりま   :「うん、そうして。ちょっと飲み物とかお風呂とかしてく
        :るから、先、お部屋行っててもらってもいい?」
 オワタ    :「……ん、わかった。ありがと……」

[Hisasi]  で、りま部屋にきて
[Hisasi]  ようやく
[Hisasi]  あれ、これってとてもアレな状況なんじゃなかろうか、と
[TK-Leana] 最早ここで一線を超えるものと踏んでますよ
[Toyolina] 覚悟のススメの散さまが脳内で再生された
[Hisasi]  お風呂はいって、体あっためて、頭がだんだん整理されてきて。
[Toyolina] お風呂入ってるときに湯加減どう? とか聞きに来たりもしますが

 オワタ    :「あ、うん、丁度いい、からっ」

[Hisasi]  ばしゃんと

 オワタ@湯船 :(ひょっとして、俺、いますごいヤバイ状態なんじゃなか
        :ろうか)

[Toyolina] 望めば、服を洗濯して乾燥までやってくれますよ
[Hisasi]  今更
[Hisasi]  お願いします^^
[Toyolina] 洗濯物の多い稼業なので
[Toyolina] お風呂あがったらあれ服がない

 オワタ    :(バスタオル巻いて、どうしよう状態)
 りまりま   :(顔を出して)「あ、洗濯しちゃったけど、まずかったかな
        :……(目をそらしつつ)」
 オワタ    :「あ、うん、ありがと……ご、ごめっ」

[Hisasi]  慌てて、背中をむけて、というか、隠しようも、、、

 りまりま   :「たぶん、もうすぐ終わるから、洗濯機、止まったら出し
        :て……その、着てください、はい」
 オワタ    :「わかった……ありがと……」

[Hisasi]  なんか顔あわせられない


彼女の部屋で
------------

[Hisasi]  で、着替えてりま部屋に
[Hisasi]  落ち着いたらちゃんと話しないと
[Toyolina] ポットとかお菓子とか用意してござる。カップ麺とかも
[Hisasi]  首にタオルかけて(髪はまだ完全に乾いてないからね)
[Hisasi]  湯上り感を演出
[Toyolina] なんか素でりまこさんもお風呂入ってきそうなんですが
[Hisasi]  いいですね
[Hisasi]  ついでに入ってきちゃう
[Toyolina] 冷めるともったいないから(ガス代が)
[Hisasi]  しかもパジャマで戻ってきたりするんですか
[Hisasi]  部屋だしね
[Toyolina] よくおわかりで
[Hisasi]  恐ろしい子!!
[Toyolina] 数十分が過ぎた頃、パジャマ姿で戻ってくる湯上がりりまこさん

 オワタ    :「ああ、りま、もどっ……(はっ)」
 りまりま   :「うん、ついでだから、お風呂入ってきちゃった。ごめん
        :ね、部屋、することないのに」

[Toyolina] 男の子が好きそうな娯楽がない

 オワタ    :「……ううん、そんなこと」

[Hisasi]  なんか、すっげぇ、ドキバクっていうか
[Toyolina] だぼだぼ
[Hisasi]  なんか、ヤバクね? この状況

 オワタ    :「……ごめん、俺が……」

 オワタ    :「……家のことで、ちょっと」
 りまりま   :「ん? あ……ううん、それは、謝らなくていいよ」
 オワタ    :「……うん」

[Hisasi]  で、淹れてもらったお茶とか飲んで

 オワタ    :(ふぅ)

[Hisasi]  ようやく落ち着いてきました。

 りまりま   :「家、飛び出して来ちゃった、って感じだったけど……何
        :かあった?」
 オワタ    :「……うん」

[Hisasi]  頷いて

 オワタ    :「母さんと……喧嘩、したんだ。ううん、俺が……一方的
        :に責めただけ……なんだ」
 りまりま   :「おばさんと? え、どうして? 仲いいのに」
 オワタ    :「……俺、見たんだ……こないだ、プレゼント買いに行っ
        :たときに」

[Hisasi]  ぽつぽつ、と
[Hisasi]  アクセサリー売り場で、坂本を見かけたこと
[Hisasi]  その時買った髪留めを、今日母がしていたこと

 オワタ    :「……黙ってること、ないのに……話してくれれば、俺だっ
        :て反対なんかしなかったのに」

[Hisasi]  ぽつり、と

 りまりま   :「ちゃんと、言ってほしかったんだ。家族なんだから、隠
        :し事とかなしで、って」
 オワタ    :「……坂本さんとのことがイヤなんじゃないんだ、ただ……
        :蚊帳の外に置かないで欲しかった。勝手に決めないで欲し
        :かった」
 りまりま   :「うん、そうだね……貞我くんは、がんばってきてるから、
        :そう言っても……きっといいって思う」

[Toyolina] オワタくんの服の袖……はないので小指あたりをちょんとつまんで

 オワタ    :「……ただ、母さんの負担になりたくなかったんだ」

[Hisasi]  きゅっと、つまんできた手を握って。
[Hisasi]  そういえば、オワタ父の愛人が大きなお腹でおしかけてきたとい
      うのは、りま子さんは知らないはずだよね
[Toyolina] 知らないはずですね
[Hisasi]  よし

 オワタ    :「昔のこと、でさ」

[Hisasi]  手握ったまま

 りまりま   :「うん」
 オワタ    :「まだ、俺……小学二年くらいで、ニモもまだ幼稚園にも
        :上がる前」

 オワタ    :「……あの頃は、まだ何も知らなかったんだ」

 オワタ    :「あの日までは」

[Hisasi]  ちょっと俯いて

 りまりま   :「あの日?」(会長さんが言ってた話、かな)
 オワタ    :「夏休みの、あの日。母さんがいて……父さんがいて、ニ
        :モと俺と家族四人だった」

 オワタ    :「……それが、一日で何もかも変わったんだ」
 りまりま   :「一日で……急、だったんだね」
 オワタ    :「あの日、あの女の人が……大きなお腹で、父さんの妻に
        :なる女だって」

[Hisasi]  多菜の母親なんだな、というのは
[Hisasi]  なんとなくりまさんにも通じた

 オワタ    :「今まで平穏だったのに、家族皆でいた生活だったのに、
        :あの日から……めちゃくちゃになったんだ」
 りまりま   :「うん……」
 オワタ    :「……それきり、父さんは女を選んで……母さんは俺とニ
        :モを連れて家を出たんだ」
 りまりま   :「それから、ずっと……10年……」
 オワタ    :「隠し事しないで欲しい、ちゃんと話して欲しい……蚊帳
        :の外に置かないで欲しい……それだけなのに」

[Hisasi]  ぎゅっと、手をにぎって

 りまりま   :「貞我くん……うん、やっぱり、貞我くんは、そう言って
        :いいんだって、思うよ」
 オワタ    :「……うん」

[Toyolina] 浮気を隠してた父を反面教師に

 りまりま   :「でも、おばさんが……本気で隠し事してた、とは思って
        :ないんだよね」
 オワタ    :「……うん、母さんが……坂本さんとのことを隠してたわ
        :けじゃないと思う、坂本さんも……母さんのことを大切に
        :してるんだって、俺にもわかった、だから」
 りまりま   :「だから、後悔して、泣いてたんだよね」
 オワタ    :「……なんか、子供のわがままみたいで」


本気宣言
--------

 オワタ    :「なんか、情けない……」
 りまりま   :「そんなことないよ……ちょっと頑張りすぎてただけで、
        :反動きてるだけだって思う。だから、そういうの受け止め
        :れたらって思ってたんだけど……まだ、足りなかったかも」
 オワタ    :「そんなこと無い! りまのおかげ、だから」
 りまりま   :「……ごめん、なんか勝手にいじけちゃって……(オワタ
        :くんにゆっくり抱きつく)」
 オワタ    :「……俺、父さんみたいないい加減でダメな男になりたく
        :ない……」

[Hisasi]  そのままぎゅっと行っちゃいますね、オワタさん
[Hisasi]  なんかマジですか、
[Toyolina] マジぽいですねこの

 オワタ    :「だから、いい加減な気持ちとかじゃなくて」

[Hisasi]  そんな、超展開

 りまりま   :「ならないよ、絶対。なりそうになったら、ちゃんと止め
        :るから……だから」

[Toyolina] 今、止めようとはしていない

 オワタ    :「……本気になってもいい?」

[Hisasi]  ちょ

 りまりま   :(小さくうなずく)
 オワタ    :「ありがとう」

[Hisasi]  ここで可愛いペンギンがラインダンスをする映像に切り替わるん
      ですか?
[Toyolina] 新しいパターンが
[Hisasi]  そして、多菜さんとの約束をぶっちして
[Hisasi]  彼女と朝までですか
[Hisasi]  この野郎。
[Hisasi]  両親&兄ズが帰る前にこそこそと
[Toyolina] 昼過ぎとか夕方なんで
[Toyolina] ゆっくりしていってね!!
[Hisasi]  よしきた!
[Hisasi]  一緒に朝御飯とか食べちゃうんだ
[Toyolina] 目が覚めたら隣に寝顔でなんか満ち足りた気分になったりしても
      らってもかまわない。


おまけ
------

[Hisasi]  超展開きたな
[Hisasi]  予定していたとはいえ
[Hisasi]  夏まで待ちきれないのか、君たちは
[Hisasi]  若いナァ
[Toyolina] なかったようだ
[Toyolina] とりあえず兄ちゃんの食器でご飯でもたべていってね!!
[Hisasi]  兄ちゃん涙目w
[Hisasi]  知らない間にw
[Toyolina] なかったからw
[Hisasi]  きっと、後日顔あわせると、なんとなく気恥ずかしかったりするん
      だぜ
[Toyolina] それは間違いのないところ
[Hisasi]  家に帰ったあとは母親とニモに謝って
[Hisasi]  おそらく秀とかに母から貞我がそっちいってませんか? 電話が
      入ってると思われるので
[Hisasi]  問い詰められてくれ、オワタ
[Toyolina] 秀くん、ここでビビっと察して
[Toyolina] 完璧なアリバイを用意できるか
[Toyolina] 無理ス
[Hisasi]  無理だ
[Toyolina] そっちいってませんか? あれ、先輩うちにはきてな(察した)……
      いっすよ


時系列と舞台
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3月14日〜15日

解説
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同じ朝を迎えましたということです。


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Toyolina
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