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Date: Mon, 3 Mar 2008 22:15:58 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 31559] [HA06L] チャットログ『御羽家のクリスマス 中篇』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20080303131558.81DDE306801@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 31559
Web: http://kataribe.com/HA/06/L/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/31500/31559.html
2008年03月03日:22時15分58秒
Sub:[HA06L]チャットログ『御羽家のクリスマス 中篇』:
From:久志
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チャットログ『御羽家のクリスマス 中篇』
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登場人物
--------
御羽仁藻(おわ・にも)
:ツンデレブラコンさん。大好きな兄へのプレゼントに泣く。
周御鋭司(すみ・えいじ)
:謎の高校生。
ぽつん
------
[Hisasi] さて、誰かに通りがかって欲しいが
[Hisasi] 誰にしようかな
[Hisasi] 24日、公園のブランコに座って(膝にはマフラーの包みが入った
手提げ)
[Hisasi] きぃきぃ、と
[Hisasi] 逆指名でエイジーニョもしくはみぎーとかを
[Toyone] 名指しされた!
[hari] #では、鋭司行ってみるか
[hari] #みぎーとニモは知り合いかにょ?
[Toyone] #いえまったくの初見
[Hisasi] #知り合いじゃないけど、半べそかいてブランコにのってる女の子を
みて
[Hisasi] #声をかけないみぎーではないと信じてる
[hari] #鋭司が声かけてもべそかいてたらタスケテ
[Hisasi] #どっかのちっちゃい公園にて
[Toyone] #ワカタw
ニモ :「……(ぐしっ)」>目を擦って
[Hisasi] #膝の上には手提げ袋
[Hisasi] #ブランコすわって
ニモ :「…………オワタ」
[Hisasi] #ぐしぐし、と
[hari] #では、ちゃりちゃりと砂利を踏む音が
ニモ :「……?」
[Hisasi] #顔をあげて
鋭司 :「む、気づかれた」(猫を手に持って)
ニモ :「……あ」
[Hisasi] #なんか変なお兄さんが猫を手に
[Toyone] #実に適格
鋭司 :「やは、お嬢ちゃん。こんにちわ」
ニモ :「……こ、こんにちは」
猫 :「に゛ゃー」
[Hisasi] #涙で濡れた目をぱちくりしつつ
[Hisasi] #ごしごしと手の甲でぬぐって
鋭司 :「キミの出番は残念ながら無さそうであるよ。急にお願い
:して悪かったね」
[hari] 猫に生干しを与えて開放
ニモ :「……あ、あのー」
[Hisasi] #なんか度肝をぬかれつつも
鋭司 :「うん?きみも生干し食べるかね?」
ニモ :「あ、いえ……」
[Hisasi] #ちょっと俯いた
[Hisasi] #また涙がにじんできつつ
鋭司 :「では、代わりにコレをあげよう」
ニモ :「え?」
[hari] ハンカチで包んだホットコーヒー(加糖)
ニモ :「あ……ありがとう、ございます」
[Hisasi] #受け取って
[Hisasi] #あ、あったかい……と
鋭司 :「失礼するよ?」
:(ブランコの向かい(手すりみたいなやつ)に座る)
ニモ :「……はい」
[Hisasi] #はぁ、と
[Hisasi] #両手にもった缶はあったかい
[Hisasi] #涙でほっぺが熱もってるけど、でもちょっと寒い
鋭司 :「(生干しぽりぽり)うん、いい出汁が出そうだ」
[hari] #少しは風除けになるかな、ガタイでかいから
ニモ :「……あ、あの……あなた、は?」
[Hisasi] #とりあえずお礼と名前を伺おう
鋭司 :「通りすがりの猫を持った変なあんちゃんである」
ニモ :「それ……そのままじゃ……」
[Hisasi] #言った後で変なは失礼なんじゃと思った
鋭司 :「ひどいっ、そこは少し否定しておくのが世の情けであ
:るよ」
[hari] よよよっ、と
ニモ :「す、すみませんっ」
ニモ :「あ、あの、コーヒーありがとうございます……」
[Hisasi] #コーヒーは温かい、けど、心は寒い
鋭司 :「いや、否定されたらされたで、アイデンティティが否定
:されたと返すだけであるが」
ニモ :「……どっちなんですか……(汗)」
ニモ :「…………(でもツッコミいれたらなんかちょっとだけ気
:が晴れたような気がする)」
ニモ :「…………(はぁ)」
鋭司 :(ひょいっ、と宙に手を伸ばして何かをつかむ動作)
ニモ :「……わ」
鋭司 :「うーん、いかんなぁ。すこし掴み損ねた」
鋭司 :「溜息をつくと、逃げていくぞな?」
ニモ :「…………でも」
[Hisasi] #うつむいて
ニモ :「……でも……あたしは……」
[Hisasi] #なんかまた思い出してきた
[Hisasi] #カシミヤのマフラーとオワタと渡せない手編みのマフラー
鋭司 :「むぅ、コレくらいの幸せでは、笑顔は戻らないかのう」
ニモ :「……だって、どんなに頑張っても……」
鋭司 :「届かない、かね?」
ニモ :「……だって、彼女さんとじゃあ、勝負にならないもん」
鋭司 :「勝負か……勝負はしないといけないのかね?」
[Hisasi] #無防備彼女が倒せないよ、Byツインテ妹
[gombeLOG] #何やら珍しい取り合わせだ>二人
ニモ :「でも……でも、あたし」
[Hisasi] #ぎゅっと膝の上の手提げ袋を抱きしめて
ニモ :「あたしのじゃダメなんだもん……最初から、でも……
:でも、ずるい」
ニモ :「……ずっと、あたしが一番だったのに、わかってるけど
:……でも」
[Hisasi] #で、かさっと手提げから包みを出して
鋭司 :「ふむ……」
ニモ :「……これ」
[Hisasi] #かさっと開いた包み、中に入ってるのは手編みのマフラー
鋭司 :「ほぉ……手作りだね?」
ニモ :「ずっと……作ってたんです。オワタ……お兄ちゃんに
:プレゼントにって」
鋭司 :「ふむ……大変だったかね?」
ニモ :「……はい……でも、作ってる間は、ずっと……
:楽しかった」
[Hisasi] #兄のイニシャルが入った部分をそっと撫でてみて
鋭司 :「それをお兄さんに渡せなかったのかね」
ニモ :(ふるふると首を振って)
ニモ :「……ううん……」
[Hisasi] #涙にじんできた
ニモ :「……昨日……お兄ちゃん、彼女さんと二人でクリスマス、
:で」
鋭司 :「ふむ」
ニモ :「マフラー、もらってきたの。すごくあったかそうで……
:お兄ちゃん嬉しそうだった」
[gombeLOG] #ふむ。<ログ読み
[gombeLOG] #つまりこのシーンは、葛海sクリスマス会の日の日中のことなのか
[gombeLOG] #ああ、違う、前日か
[gombeLOG] #<24日
[Hisasi] #24ですな
[hari] #前日だね
ニモ :「……だから、これは……いらないの」
鋭司 :「ふーむ……それは勿体無いのう」
ニモ :「……だって……」
[Hisasi] #涙でてきた
ニモ :「だって……もう、マフラーあるんだもん、彼女さんの……」
鋭司 :「比べられてしまうから、自分のものではないマフラーを
:つけているといろいろ考えてしまうだろうしの」
ニモ :「彼女さんのほうが……優先されるのはあたりまえだもん……」
鋭司 :「当たり前かのう?」
鋭司 :「頑張って作ってくれたマフラーなのだよ? もらえば
:うれしいと思うがの」
[Toyone] #こんな語尾ですがエイジーニョは高2です
[hari] #注釈された
鋭司 :「それとも……着けてくれても、気を使ってくれてるみた
:いでイヤかね?」
ニモ :「……だって、つけてくれたら嬉しいけど……」
ニモ :「……嬉しいけど……」
ニモ :「……やっぱり、彼女さんのものの方を、つけたいんじゃ
:ないかな……って」
鋭司 :「……確かめては……居ないよね」
[hari] #どうしようかな……さすがにマズいよな
鋭司 :「ふーむ……妹という立場は変わらないと思うが、それで
:は不満なのであろう?」
ニモ :「…………(こくん)」
鋭司 :「ふむ……自分が想うのと同じくらい、相手にも想って
:欲しい、と?」
ニモ :「……頭では、わかってるの、妹よりも彼女さんのほうが
:優先されるものだって」
ニモ :「……でも、今までずっと……あたしのお兄ちゃんだった
:のに……」
鋭司 :「うーむ……そこが良く分からんのだが」
[hari] ちょっとたんま、と
ニモ :「え?」
鋭司 :「その、『妹よりも彼女さんのほうが優先される』という
:のは……お兄さんに聞いたのかね?」
ニモ :「え……そうじゃ、ないけど……でも、普通はそうなん
:じゃないんですか」
[Hisasi] #もごもごと
鋭司 :「いや、そうじゃない人間もそこらに居ると思うが?」
鋭司 :「君のお兄さんがどうかは、私には分からないが……
:今まで、はっきり態度で示したりはされたのかね?」
[hari] #妹<彼女さん
ニモ :「……ううん」
鋭司 :「では、君が態度ではっきり示したりは?」
[hari] 我求妹>彼女
ニモ :「……(ふるふる横に振る)」
鋭司 :「当然、言葉にも」
ニモ :「うん……」
ニモ :「……そんなこと聞けないし……わがままなこと言えない」
鋭司 :「お兄さんが迷惑するから?」
ニモ :「だって、いつもいつもお兄ちゃん一人で我慢してあたし
:やママの為に頑張ってるのに」
ニモ :「……お父さんの代わりに、ずっと一人で我慢してたの
:に……」
鋭司 :「だが、そのまま自分の中に押し込めていたら、ひどく苦
:しいことに」
ニモ :(ぎゅっとマフラーを)
ニモ :「……でも」
鋭司 :「そんな苦しい思いをすることは、お兄さんも喜ばんの
:じゃないかね?」
ニモ :「…………」
[Hisasi] #マフラー抱きしめつつ
鋭司 :「すこし、ひどいことを言うよ?」
ニモ :「え?」
鋭司 :「どうするか決めることは、君には出来ない」
鋭司 :「結局は、お兄さんの選択だからね」
鋭司 :「君に出来るのは、お兄さんが選択をするための材料を出
:すだけだ」
ニモ :「……」
ニモ :「…………もし、いらないって言われたら……ううん、
:言わなくても……内心嬉しくなかったら」
ニモ :「……でも……」
[Hisasi] #マフラーを
ニモ :「……お兄ちゃんに、もらって欲しい……」
鋭司 :「なら、贈りなさい」
鋭司 :「そして、自分の想いを話してみるといい。出来れば、
:彼女さんにも、ね」
ニモ :「…………はい」
鋭司 :「三人寄れば文殊の知恵というしね」
[hari] #こういう三人じゃないとは想うが
[Hisasi] #んむ
ニモ :「…………あの、ありがとうございます」
鋭司 :「うむ。それでは、さっきから出し損ねていた子の
:お手手で」
[hari] #ずっとぐーにしていた右手を目の前に差し出して
ニモ :「……え、え?」
鋭司 :「こぼれた幸せを握ったままだからの」
ニモ :「……あ」
[hari] 左手で何かをつまみ出すように、引き出すと
[hari] しゅるしゅるとリボンが引き出される
ニモ :「!?」
[hari] #手品でハンケチ出すみたいに
鋭司 :「これで、ラッピングをして進ぜよう」
[hari] ささ、かもんかもん。と
ニモ :「……え、はい」
[Hisasi] #膝の上のマフラーを
[Hisasi] #手に
鋭司 :(ひざの上で、手際よくラッピング)
[hari] #ポケットから透明なフィルムの袋が出てきたり、包装紙が出てきた
りしながら
鋭司 :「どうだー」
[hari] #クリスマスチックに包装終了
[hari] はい、どうぞ。と手に戻す
ニモ :「……あ」
ニモ :「…………ありがとう」
[Hisasi] #涙がまた
[Hisasi] #でも悲しい涙ではない気がする
鋭司 :「では、これはこちらで預かって」
[hari] #飲み終えたコーヒーをひょい、と取り上げて
鋭司 :「飲み終えて涙を拭いたら、おうちにお帰り」
[hari] お代わりはお汁粉だー、とハンケチ添えてまた手に戻す
ニモ :「……はい……」
[Hisasi] #立って、ぺこっとお辞儀して
鋭司 :「それでは、トナカイさんは此れにて失礼するよ」
鋭司 :「これから全身タイツを着て角をつけて重労働であるか
:らな」
[hari] さらばである、と手を振って
ニモ :「…………え?」
[Hisasi] #突っ込む前に去って言ったエイジーニョ
[hari] #サンタさん、といおうかと思ったが
[hari] #『サンタが来る前』なのでトナカイ
[hari] #サンタさんがプレゼントを贈る手伝い、でもあるしの
[hari] #↑ニモさん
[gombe] #通りの角を曲がって見えなくなっていくえいじーにょを見送るニモ
の胸に宿った思いは
ニモ :「…………」<ラッピングされたマフラーをみて
[Hisasi] #まだ、兄の地位は揺るがないようだ
ニモ :「……お兄ちゃん」
[hari] #此れくらいで揺らぐなら、悩んでおるまい(w
[Hisasi] #んむw
[gombe] #うむ、そう言う意味で書いたのではw
[gombe] #きっと兄への思いを再確認するだろうと。
[Hisasi] #兄>>越えられない壁>>他
時系列と舞台
------------
2007年12月23日
解説
----
渡せないプレゼント、一人公園でなくニモの前に現れたのは。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
以上
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