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Date: Tue, 22 Jan 2008 10:37:18 +0900
From: Subject: [KATARIBE 31514] [HA06L] 一つの愛の到達形
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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[HA06L] 一つの愛の到達形
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登場人物
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蒼雅渚
川堀ひとみ
蒼雅紫
発端について
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http://kataribe.com/IRC/KA-04/2008/01/20080121.html#000001
このログのせいで、川堀が合コン行くのやめちゃったら個人的につまらないな、
と思ったので。
[Toyone] カワホリんgで一個ネタ思いついた
[Hisasi] ほう
[Toyone] みぎーひったくりに遭う→たまたま居たカワホリんg、犯人を
捕まえても取り逃してもいい→みぎー運悪く足に怪我する→ゆか
りんさんが迎えにくるまでの間、話をする
[Hisasi] ほほう
[Toyone] 彼女ならなんかベストプラクティスを出せそうな気がしました
[Hisasi] 愛の人ならば
[Toyone] 彼女なら、ゆかりんさんに出会ってなかったらどうしてたとか
いいお話(いいのか?)もきっと出来ましょう
非番でも川堀巡査
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[Hisasi] こう、川堀ちゃんオフの日。
[Hisasi] みぎーさんのどろぼー! の声
[Toyone] お買い物用の財布をエコバッグごと持って行かれました
川堀 :「……んのぉっ!」
[Toyone] 寒いので転んで運悪くちょっと流血。膝あたりから。
[Toyone] ひったくりは捕まえますか?
[Hisasi] おりゃあ、と足を伸ばしてこかす
ひったくり :(超とんずら……しようとしてすっころんで宙を舞う)
川堀 :「このっ、あたしの前でひったくりとはいい根性っ!!」
ひったくり :「け、けけけいさつ!?」
[Hisasi] タイツ、キュロットにコート姿で華麗に足をひっかけました
川堀 :「おとなしくしなさい! こう見えて県警警察官なんです
:からねっ!!」
[Toyone] もんどり打ってこけたときに肩打ったらしくイテエイテエ
[Hisasi] とりゃああと、腕をひっつかんで捕縛
ひったくり :「くそ、ついてねえ、ついてねえよ! ちくしょー!
:イテテテテテテテエ!! つд;)」
川堀 :「……(これ、これよ……この快感)」
[Hisasi] じーん
[Hisasi] そして、到着した交番のおまわりさんに引き渡しつつ
川堀 :「あなた、大丈夫?」
[Hisasi] エコバックを手に
渚 :「え、えっと……ありがとうございます……いたた」
川堀 :「怪我は……ちょっと見せて」
[Hisasi] ああ、血が出てる、と
[Hisasi] ハンカチ出してぺたっと
渚 :「あ、はい……ちょっと打ってすりむいたくらい、なん
:ですけど(いたたた)」
川堀 :「大丈夫? 歩ける?」
[Hisasi] で、みぎーは足が
渚 :「うん、どうでしょ、やってみんことには(軽く足ついて)
:……すいません、ちょっとしんどいです」
川堀 :「うん、わかった。じゃあ、誰か迎えの人とか呼んだほうが
:いい?」
[Hisasi] 大丈夫、私、おまわりさんだから、と安心させるように
[Toyone] 運が悪かった。古傷のある左脚に打ち身と擦り傷
渚 :「あ、はい……そうします」
川堀 :「うん、じゃあそれまで一緒にいるから」
[Hisasi] よしよしと、背中をなでて
渚 :「え、いいんですか? すみません……ありがとうござい
:ます」
川堀 :「いいえ、あたしコレでもお巡りさんなんですから」
[Hisasi] どん、と胸を叩いて(どちらかというと薄い)
渚 :「あ、そういえば、さっき言ってはりましたね。こう見え
:てーって。いやほんとよかったです。晩ご飯のおかずが
:なくなるとこでした、助かりました」
川堀 :「ううん、これもお仕事ですから! 無事におかず取り戻せ
:てよかった」
[Toyone] 持った感じ一人暮らしにしては量が多い。
川堀 :「……これって、家族の分?」
渚 :「あ、そうです。父母と、あと……旦那様とうちと……
:五人分くらいなんです」
川堀 :「……え……あなた……結婚してるの?」
[Hisasi] えぇぇ?!
[Hisasi] あたしより若そうなのに!?
渚 :「あ、は、はい……実は……(テレテレ)」
[Toyone] そんな彼女の薬指に光るRing
川堀 :「……いい、なあ」
[Hisasi] なんかきらんきらん輝いてます。
みぎー的恋愛との向き合い方講座
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渚 :「え、あ、ありがとうございます……そう、ですね、実は
:うちも、結婚するとは思ってなくて」
渚 :「いろいろあって……でも、今はすっごい幸せです(えへへ)」
川堀 :「……うらやましい……なぁ……」
[Hisasi] なんか、真帆さんといい
川堀 :「……なんだろう、やっぱり運命とか出会いとか、そういう
:もの、なのかな」
[Hisasi] ちょっと笑いながら
渚 :「うーん……運命、っていうのとはちょっと違うかなって
:思います」
川堀 :「……え?」
渚 :「だって、うちの旦那様って……元々、高校のクラスメイト
:なんですよ。で、今も同じ大学なんですけど」
川堀 :「が、学生結婚!」
渚 :「は、はい……恥ずかしながら……もう、お義父さまお義母
:さまと、両親の理解あっての話で……(恐縮)」
川堀 :「で、でも……お互いが、お互いが大切だったからで」
[Hisasi] うわーきゃー神田川ーみたいな
[Hisasi] 川堀ちゃんいくつよ
[Toyone] いくつだw
渚 :「……うん、最初は友達として……すごく大切でした。今は
:パートナーとして一番大事ですけど……でも」
川堀 :「でも?」
[Hisasi] 怪訝そうに
[Hisasi] だってらぶらぶなんじゃ? みたいな
渚 :「うちは、好きになってもらう努力、いっぱいしましたから」
渚 :「あ、今もしてますよ、継続中。一生継続なんですけど」
川堀 :「……素敵、だなぁ……あたしなんか、出会いすらなくて
:……好きになってもらいたい相手もいないんだよね」
[Hisasi] あはは、と
[Hisasi] でも涙でそう
渚 :「その子と会ってなかったら……あ、はじめて見たときから、
:目はつけてたんですよ、なんか、すごい面白そうな子やなーっ
:て。でも、その子ともし会ってなかったら……会ってても
:仲良くなってなかったら」
川堀 :「……やっぱり……惹かれあう、のかな」
[Hisasi] 眩しい
渚 :「……そう信じたいけど、たぶんそういうのって、あんまり
:夢は見れないです。そやから、その子ともし会ってなかったら、
:ふつうに合コンとか行ったりして、いい人おったらつきあっ
:てるんちゃうかなあって」
川堀 :「……今の、あたしみたいだなぁ」
川堀独白
--------
川堀 :「あたしもね、ついこないだまで……目の色かえて合コン
:合コンってがんばってたんだよね」
[Hisasi] ぽつり、と
渚 :「え、ええんちゃいます? 何か不都合とか」
[Toyone] あっさり。
川堀 :「でも、なんだろう……なんかね、ひたすら無理して相手を
:探してって……なんか目的がいれちがってきちゃったんだよね」
川堀 :「……何のために合コンに出てるのか、何がしたいのかが
:だんだんわかんなくなってきちゃった」
川堀 :「仕事が辛くて……癒しが欲しかったのか、心の逃げ場が
:欲しかったのか……なんだかごっちゃになっちゃってね」
渚 :「そうなんですか……うちもあんまり、合コンって……
:数えるくらいしか行ったことなくって、うまく言えないん
:ですけど……知り合いとか、友達増やすのにはいいですよね」
川堀 :「そうだね……女友達のほうが増えたかも」
[Hisasi] むしろモテない娘ズで友達増えました
[Toyone] ひい
[Hisasi] 非猛禽仲間で
渚 :「もう、合コン行くの、いやになっちゃいました? きっ
:かけの一つって思ったら、すごくいいと思うんですけど」
川堀 :「うーん、嫌になったというのも違うな……無理するのは
:やめようって思って」
[Hisasi] 純粋に飲んで楽しんで
川堀 :「もっと、素直に……ガツガツしないで、楽しめるなら、
:それもいいかなって」
[Hisasi] 自然体で
渚 :「うん、それがええと思いますよ……なんていうか、部活の
:延長線みたいな感じやと、いろいろうまくいきそうな感じ
:しますよね」
川堀 :「そうだね……うん、サークルやってた頃みたいに」
[Hisasi] ああ、あの頃は普通に仲間で騒ぐのが楽しかった
渚 :「友達とか彼氏つくるのにいろいろしてますよ。mixiとかで
:なんか趣味のコミュとか入って。そういうのも、ええんちゃ
:うかなあって……見てて思います」
川堀 :「まずは、自分に余裕がないと……そういうの、無理だもんね」
[Hisasi] 今まで彼氏! 彼氏! と
渚独白
------
渚 :「……うちも、今こんなえらそうなこと言ってますけど……
:春頃まで全然余裕なかったですし」
川堀 :「え? でも……相手がちゃんと……」
渚 :「えっと……お互い好きで、一緒にいようね、ってなった
:のが6月頃なんですよ、それで、結婚しよう、結婚します、
:ってなったのが8月くらいで……それまでは、うちはずっと
:その子のこと好きでしたけど、付き合いとしては、親友
:づきあいなんです」
川堀 :「……きっかけって、なんだったのかな」
[Hisasi] ぽつん、と
渚 :「き、きっかけ、ですか……」
[Toyone] 好きになったきっかけでしょうか、それとも一緒にいようねになった
きっかけでしょうか
川堀 :「親友って立場から……一緒にいようって、近いようで
:すごく難しい気がして」
渚 :「うちが、その子、あ、旦那様ですよ、その子のことを、
:絶対裏切らへん、信じて、見守って、肩たたいて、背中
:押して、って思ってるのが、伝わったからやと思います……」
渚 :「うちはその、うちのこと好き、って言ってくれただけで
:もうなんていうか……よかったんで(えへへ)」
川堀 :「……」
[Hisasi] じわっと
川堀 :「……それが、一番……大切、なんだよね」
[Hisasi] ああ、そうか
[Hisasi] 彼氏って記号ばっかもとめてて
[Hisasi] 信じて守るとか好きとか大切なことが
[Hisasi] すっぽり抜けてたのね、と
川堀 :「……あはは……なんだろう、当たり前のことなのに……
:好きってことがまず一番大事なのに……あたし、すっかり
:すっぽ抜けてたんだな、って」
渚 :「……すいません、えらそうに語っちゃって……だめなん
:ですよ、うち、旦那様のことになると……もうデレちゃって
:デレちゃって」
川堀 :「あ、ううん、いいのいいの! あたしも妙に根掘り葉掘り
:きいちゃってごめんね! でも……なんか、あなたがすごく
:旦那様のこと大切にしてるんだなって……それが、すごく
:うらやましい」
旦那様登場
----------
[Hisasi] ここらで
[Hisasi] 旦那様=ゆかりんがきて
[Hisasi] かわほりちゃん大混乱のまましめというのも美しい
[Toyone] ねらい通り
[Hisasi] そして
渚 :「だって、うち、旦那様のこと大好きですもん(なんと汚れの
:ない澄んだ笑みであろうか)」
川堀 :(う、まぶしい)
[Hisasi] ぴかー
[Toyone] いろいろまぶしい。
SE :ててててててて
[Hisasi] 猛ダッシュ
[Hisasi] エレガントにかけて来るのは
[Toyone] うおお凛々しい
渚 :「あ(足音の方を向いて)」
[Hisasi] 長い髪をなびかせ眩しい太ももにぴっちりタイツ、ミニスカート
から見えそうで見えない、足を包むロングブーツ
紫 :「渚さま!」
[Hisasi] ロングコートにけしからんぼでぃ、
川堀 :「……え」
渚 :「紫! ごめんね、ありがとう」
紫 :「渚さま、よかった! ご無事で!」
[Hisasi] がばっと抱き合う図
[Hisasi] 舞い散るテンピョウ、花、しゃぼんだま
渚 :「うん、怪我はそんなたいしたことないんやけど、ちょっと
:痛いから……ごめんね、心配かけて」
紫 :「いいえ……すみません、私がご一緒してればよかった」
[Hisasi] なでなでと足をさすって
川堀 :(・_・)
[Hisasi] ??
[Hisasi] だんなさま??
渚 :「ううん、天文学的な偶然で、怪我だけで済んだし……
:あ、こちら、川堀巡査……ひったくり捕まえて、話し相手に
:なってくれはってたの」
紫 :「まあ、ありがとうございます。お巡りさんがご一緒だった
:のですね、よかった」
[Hisasi] ぺこり、と
紫 :「妻を助けていただいてありがとうございます」
[Toyone] だんなさま?? しかし彼女のうれしそうな姿、そして、台詞の中に
何度もあった「その子」「あの子」という言葉の意味するものとは
渚 :「うちの旦那様の、紫です」
川堀 :Σ( ̄□ ̄)
[Hisasi] がーn
渚 :「あれ、言ってなかったでしたっけ……」
川堀 :「……だ、だんなさま……おくさん」
[Hisasi] 二人を交互に
紫 :「はい」
[Hisasi] テラ笑顔
渚 :「はい」
[Toyone] うおっまぶしッ
川堀 :「……(な、なんかまるで当たり前であるかのように!?)」
川堀 :「……そ、そ、そう……なんだ」
[Hisasi] なんか2対1で
[Hisasi] あたし間違ってるの? みたいな
[Toyone] これはたまらんw
渚 :「今日は、本当にありがとうございました。脚治ったら、
:改めてお礼に伺います」
紫 :「ありがとうございました、本当に」
[Hisasi] 丁寧にぺこり
[Hisasi] で、みぎーの体を支えて
紫 :「辛くないですか?」
[Hisasi] 優しい声で
[Hisasi] みぎーの体を軽々と支えて
渚 :「うん、ちょっと痛いけど大丈夫。紫がちゃんと支えてくれ
:てるもん」
紫 :「はい、お家に帰ったらお母さまに良く効く軟膏を塗って
:いただきましょうね」
[Hisasi] 寄り添って、歩いていく後姿
川堀 :「……(゜□゜)」
[Hisasi] へちゃん
[Toyone] ああ
[Toyone] でもこれも愛の一つの到達形
[Hisasi] うむ
[Hisasi] ただ見送るだけの川堀ちゃんでした
[Toyone] このショックでみぎーのいい話をど忘れされたりしないことを願う
[Hisasi] いや、いい話はしっかりと沁みたんだけど
[Hisasi] ……いかんせん最後のショックがw
[Toyone] 我々は破壊力を見誤っていたようだ……
時系列と舞台
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1月中旬?
解説
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思えば大変な恋愛でした、みぎー。
それを誰かに語るのも初めてなんちゃうか。
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Toyolina
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