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Date: Sat, 23 Jun 2007 15:08:13 +0900
From: Subject: [KATARIBE 31136] [BZ01P]エピソード『ある日の夕方』
To: 語り部 <kataribe-ml@trpg.net>
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液体窒素です。
なんてことはない内容ですが、読んでもらえれば幸い。
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夕方、学校の帰り道。
叶： 「いつもは通らない道を通って帰るのも、なんかワクワクするね〜」
確かに辺りに人気がない道を水夜叶は一人でポケポケと歩いていた。
叶： 「むー、でも夜中は怖いかもしれないなぁ。何か前にこの先の公園で爆発
音がしたとか悲鳴が聞こえたとか学校で噂になってたし〜」
怖いなら通らなければいいのだが、今となっては後の祭り。いちいち戻るのはめ
んどくさい。
そんな独り言プチプチと言いながら歩いていると、
ずごごごごごっ
叶： 「え？え？ 何今の音！？」
例の公園にさしかかろうとしたとき、そこから地響きのようなものが聞こえてきた。
怖いもの見たさでそろ〜、と入り口から中を見てみると、誰かの後姿が見える。
黒髪のポニーテールで淡い紫色のコートを肩から羽織っている女性であった。
その女性は刀を持っていたが、それを鞘に収めると空気に溶けるように消えてし
まう。
あれは…
叶： 「お姉ちゃん…？」
公園に入ると、近づいて声をかけてみる。
御風： 「……ん？ 叶か。どうしたのだ、こんなところで？」
やはりそこにいたのは叶の姉・水夜御風あった。
叶： 「学校の帰り道だよ〜 何かすごい音がしたから何かあったのかな？って」
御風： 「そうか。実は仕事の依頼があってな。崩主を退治してほしいと言われた
のだ。ついさっきここに追い込んで仕留めたところだ」
見れば地面には大きな三本の線が走っていた。
御風： 「さて、依頼主に報告して帰るとしよう」
激しい戦闘だったろうに、御風は息一つ乱している様子はなく、何もなかったかの
ように公園を出た。
二人並んで歩いて行く。
叶： 「でもお姉ちゃんってホンット強いよね。崩主も簡単に倒しちゃうし」
御風： 「崩主と言っても、皆が皆、出鱈目な強さというわけではないからな」
叶： 「それでもアタシから見ればすごいよぅ〜 …あ、そーいえば」
今思い出したとばかりにぽむっ、と手を打つ叶。
叶： 「学校の同じクラスに永瀬香ちゃんって子がいるんだけど、お姉ちゃんの話
したら会いたがってたよ。剣術とかの話がしたいみたい」
御風： 「その子も何かやっているのか？」
叶： 「バイクをスパーンッて真っ二つにしちゃってたし、ばっとーじゅつ？いあい？
そんな感じのものだと思う」
御風： 「抜刀…居合いか」
御風の蒼花流剣術に抜刀術の技は存在しない。
バイクを真っ二つにするというぐらいだから、相当な使い手なのだろう。
御風： 「私も一度話してみたいな」
叶： 「じゃ、今度の休みにでもうちに呼んでいい？」
御風： 「私は居候のようなものだからな。叶が自由に決めて構わない」
叶： 「もぅ、まだそんなこと言ってぇ〜 ま、いいや。じゃ香ちゃんに伝えておくか
ら次の休みはうちにいてね」
御風： 「ああ、わかった」
こうして二人は御風の依頼主から報酬を受け取り外食した。
行ったファミレスで叶が苺パフェ、チョコパフェ、ミックスパフェの３つのパフェとマン
ゴープリンたいらげ、御風の目を点にさせたのは言うまでもない。
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時系列
・叶と香が会話した日の夕方。
解説
・女の子の例に漏れず（？）、叶も甘いもの大好き。当然別腹です。
御風さんは逆に苦手な模様。
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