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Date: Tue, 12 Jun 2007 16:32:26 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 31075] [HA21L] 二十歳のお酒
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200706120732.QAA01176@www.mahoroba.ne.jp>
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2007年06月12日:16時32分26秒
Sub:[HA21L] 二十歳のお酒:
From:Toyolina
[HA21L] 二十歳のお酒
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登場人物
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薬袋光郎 バー・はいむを営む初老の男。淡蒲萄とは四十年近い付き合い。
淡蒲萄 百歳くらいの吸血鬼。光郎とは四十年近い付き合い。
齢二十歳の尊きお方
------------------
[Toyolina] ----はいむ にて
淡蒲萄 :「頭が高いよ」
[Toyolina] なんとなく木箱を捧げ持つようにして入ってくる
光郎 :「ん?」
[ER] お皿を一枚拭き終わって
淡蒲萄 :「ここにおわすをだれとこころえる」<棒読み
光郎 :「先の副将軍、水戸光圀公……の、それだと子供の頃のしゃ
:れこうべってとこかな?」
[ER] 笑いつつ
淡蒲萄 :「さすがにそんなに偉いモノじゃ……いやそんなことない、
:世界一の尊きお方をお連れしたんだよ」
光郎 :「というと?」
[Toyolina] 木箱をカウンターに置く
[Toyolina] http://www.nikka.com/product/recommend/yoichi_1986/
[ER] きゃー
[ER] ね、ねだんがー
光郎 :「おや。これはまた」
[Toyolina] 買いました^^
[ER] 旨そうな酒だな、と
[ER] なんとっ!!
[Toyolina] 抽選で購入権当たったから
[Toyolina] 買わないと! みたいな。
[Toyolina] おそれおおくて飲めなさそうです
[ER] あ、購入権が抽選なのか
[Toyolina] YES。限定430本の再販ゆえに。
[ER] ほえー
光郎 :「えらく上等の酒だね……」
[ER] どうしたの、と、ききかけて、やめる
淡蒲萄 :「ん? 行きつけの酒屋さんが、大事そうに飾ってたから
:買ってきたの」
[Toyolina] 非道い
光郎 :「……(頭痛)」
淡蒲萄 :「で、これは光郎にプレゼントなの」
光郎 :「それは……ありがとう」
[ER] にこっと
[ER] 入手方法はともかく、好意に間違いは一切無いから
[ER] ……入手方法については、いつものことだし(えうえう
[Toyolina] 今回はちゃんと買ってきたって言ってるから、お金は払ってきて
るんですよッ
[ER] でもでも、ほら、売りたくない酒かもしれないじゃんー
[Toyolina] 超売りたくなかったと思いますよ。
[ER] ……
[Toyolina] 酒屋にしてみたら、またこの子キター!(ヒー)ってな感じでは
ないかと
[ER] うぐー
淡蒲萄 :「世界一が2万円ちょっとだから、安いなって思って」
光郎 :「まあ……そういう見方もあるね」
淡蒲萄 :「職人の皆さんの心血とか魂とか、こもってるんだって実
:感がすごくして、ついそれください、それじゃないとイヤ、
:って言っちゃってた(あはははは)」
光郎 :「……ああ、そういうことか」
[ER] なんか納得してる
[ER] そういう感覚は、光郎は好きだから、納得してる
[ER] これは……一緒に呑もう、とかゆーていいのかな?
[Toyolina] そりゃもう大感激。
光郎 :「じゃあ」
[ER] するっと、グラスを二つと、アイスを器に入れて好きなだけいれ
られるよーにして
光郎 :「一緒に呑もうか」
淡蒲萄 :「うん、飲む」
光郎 :「じゃ……っと」
[ER] 冷蔵庫から、モッツアレラチーズとトマト出して、アンチョビの
缶開いて
[ER] さかさかとおつまみ作成
淡蒲萄 :「……1986……二十歳か……(ボトルを凝視)」
光郎 :「そう考えると……長いね」
[ER] 他にもさささっとおつまみ作って
[ER] そして、おもむろに蓋を開けて
[ER] とくとく、と、グラスに適量
淡蒲萄 :「おー(灯りに透かしてる)」
光郎 :「乾杯」
[ER] そっとグラスを差し出して
淡蒲萄 :「かんぱいー」
[ER] こちん、と、うーちゃんのグラスに軽くぶつけて
淡蒲萄 :(香りを堪能)「……もうこれだけでごちそうさましても良
:い気分」
[ER] こー。タカがどこでお料理習ったらいいか分かったぞ(笑)
[Toyolina] どういう意味ですかッw
[ER] いや、光郎なら教えられるなあと思ったの
光郎 :「二十年の間に重なった香り、かな」
淡蒲萄 :「……こういうとき、二十年分……いろいろ思い出したり
:するの?」
光郎 :「……そう……だね。そういうことも……あるね」
[ER] ……いーなああああ<PLがやっかんでどないする
[Toyolina] まだ届いてませんから
[Toyolina] メール見てニヤニヤしてるだけっすよw
[ER] にゃるほろろー
[Toyolina] 覚えてたらもう届いてて、もっと早くネタ振りしてたんですが
[Toyolina] (締め切りが今日だってことを)
[ER] や、やばかったんじゃん(^^;;>締め切りが今日
[Toyolina] めっちゃやばかったw
[ER] 間に合ってようござった(しみじみ)
[Toyolina] マッタクデスw
二十年前の光郎さんと淡蒲萄さん
------------------------------
淡蒲萄 :「二十年……前……は……えーっと……光郎の髪、黒かった」
[Toyolina] まずそれから始まる回想
光郎 :「……(ぷくくっ)」
[ER] そこからかよーと
光郎 :「そう、くるかなあ(苦笑しながら)」
淡蒲萄 :「あたしのスカートも長かった」
光郎 :「あの頃はそうだったね」
[ER] 多分、足首までとか!
[ER] <当時のスケバン(うわあふるい)はそうだった
[Toyolina] スケバン!?
[ER] 肩には木刀
[ER] もしくは手にヨーヨー(マテコラ
光郎 :(ぷっ)
[ER] <色々思い出した
光郎 :(くつくつくつ:グラス持って笑ってる)
[Toyolina] きっとヨーヨーぶーんとかやっていろいろぶつけたり、からまっ
たりしてる筈
[ER] はいむでやってみせて、グラスが一度に3つくらい割れたとか(笑
[ER] そしてうーちゃんはしゅーんとなる
[Toyolina] ごめんなさいw
[ER] それが可愛いっ(萌)<いや、PLが萌えてどうする
淡蒲萄 :(なんとなく不本意)
:「さ、さすがにヨーヨーはもう……ちがう、テレビそのまんま
:真に受けるのは辞めたもん」
[Toyolina] 座布団とかビー玉とかも投げたりしたかもしれない
[Toyolina] ビー玉は割と威力ありそう
光郎 :「う、うん……そうだね(必死で笑いをこらえてる)」
光郎 :「ビー玉も投げないし」
[ER] 言った途端、また吹き出してる
[Toyolina] さすがに鉄仮面はかぶらなかった
[ER] ぶわははは
[ER] でも、一度はやりたそうにしたかもとか
[Toyolina] ちょっとは悩んだと思いますw
[Toyolina] >鉄仮面
[ER] やっぱり(笑
淡蒲萄 :「……もっと良い思い出とかなかったかな……なんか、親戚
:の人にちっちゃい頃の覚えてない話されてる気分」
[Toyolina] うー
光郎 :「どうして? どれもこれもいい思い出だよ」
淡蒲萄 :「だ、だって失敗談ばっかり思い出しちゃうし……」
光郎 :「淡蒲萄の思い出は、全部いい思い出だよ」
[ER] ぽん、と、頭に手を伸ばして撫でて
淡蒲萄 :「そう? ほんとに? ほんとにそう思ってる?」
光郎 :「うん」
[ER] あっさりと
淡蒲萄 :「……っ……す、素で言い過ぎ……(真っ赤)」
光郎 :「嘘じゃないからね」
[ER] こー、真面目くさってるんだけど
[ER] 目だけが、おかしそうにきらきらしてる
淡蒲萄 :(手を伸ばして光郎さんの頬に軽く触れる)
:「……光郎の眼、いつみても綺麗。あのときとかわんない」
光郎 :「二十年経っても古びてない、かね?」
[ER] ちょっと笑って
淡蒲萄 :「ううん、なんだろ、磨かれて? いろんな色とか光とか、
:中に持ってるみたい。このお酒よりもっと」
[Toyolina] 酔いが回ってきたのでふにーって感じになってます
光郎 :(手を伸ばして、うーちゃんの頭をそっと撫でてる)
光郎 :「そうならば……いいんだけどね」
[ER] 溜息のように
[ER] ぽつり、と
淡蒲萄 :「んぅ……なんか弱気? 困ってる事とか、あったりする?
:そんときは言ってね、……荒事くらいしか、役立たないけど……
:(ふにふに)」
光郎 :「ありがとう」
[ER] やっぱり少し笑って
光郎 :「……ほら」
[ER] あったかいおしぼりを、はい、と
淡蒲萄 :「ありがと……光郎が、光郎が、……今のあたしが居るの、
:光郎がちゃんと見ててくれたから……ほんとなんだから
:(おしぼり握りしめたまま寝る)」
[Toyolina] ぎゅー。
光郎 :(くすっと笑って)
[ER] 握り締めたお絞りをそっと手を緩めて外して
[ER] いつもお泊りする部屋に、うーちゃん運搬
[ER] 無論あれだ、おひめさまだっこだ!
[Toyolina] キャー
[ER] ……だってそれが、一番楽そうだもん
[Toyolina] うかつにおぶったりしたらスリーパーとかかけられそうですね
[ER] がふごふ
おまけ
------
[Toyolina] 光郎さんがこの先どうなる予定なのかわかりませんが
[Toyolina] 淡蒲萄さんにとっては、髪の毛白くなっても、しわが増えても、
まだ若い、ずっと生きてる、そんな感じ。
[ER] ほむ
[ER] ある意味……不変、なのだな
[ER] そうすると
[Toyolina] 老いとかそういうの見せてないと思うんで。
[Toyolina] 20年前より渋くてカッコイイ!
[ER] ……
[ER] そ、そなのか(汗
[Toyolina] それは表層的なミーハー部分ですが
[ER] ほむ
[Toyolina] 死に別れるにしても半世紀くらい先とか、想像もしてなさそうです
[ER] ああ、なるほろね
[Toyolina] 本当に大切な人との死に別れ未体験。ってことに今決めた。
[Hisasi] あぁ
[ER] ……
[ER] がんばろう<なにをだ
[Toyolina] そして目覚めたら床。
[Toyolina] やっぱり落ちていた
[ER] ……だいじょぶ。
[ER] 床は多分、ふわんふわんの絨毯だ。
[ER] 落ちてもだいじょぶなように
[ER] 光郎学習してると思う!
[Toyolina] 柵の設置を試みたところ、子供扱いしないで!(ぷん)と怒られたので
[ER] ……
[ER] でも必要(ぼそ
[Toyolina] 光郎さん、寝てる間にこっそり設置
[Toyolina] 淡蒲萄さん、寝相の悪さから、柵のスキマに指とかはさんで、
寝ながら大暴れ
[ER] ……
[ER] 危険な人だ(汗
[Toyolina] とれない、とれないよー(ぶんぶん)
[Toyolina] きゃん(柵がおでこに落下)
[Toyolina] 光郎さんの睡眠が危機。
光郎 :「……(柵をとっぱずして、ベッドの周りに布団をしきつめる)」
[Toyolina] 作業中の光郎さんの視界の隅に、ちらちらと淡蒲萄さんの手とか
足とかが
[Toyolina] どんな寝相やねん
光郎 :「さあ、落ちていいよ」
[ER] やれやれ、と
[ER] あとは放置
[Toyolina] 落ちていいよ、ってw
[ER] だってー
[Toyolina] 作業中の光郎さんの背中とかに部分的に落下しそうですよ
[Toyolina] 背中に頭とか落ちてきたり
[ER] その場合は、えいしょ、と、ベッドに押しやって
[ER] さっさと柵をとっぱずして
[ER] あとはもう、そのまんま
[ER] ……というか、そこまで付き合ってたら、光郎眠れないもん
[Toyolina] 寝てる淡蒲萄だけはちょっとだけ辛いな
(光郎さんの自叙伝の最後の最後に)
[ER] まあ、つらいったってたいしたこたーないだろうが
[Toyolina] 時折みぞおちに裏拳が入ったりしてるんです。肉体的に辛い
[ER] いやいや
[ER] ちゃんと避ける
[ER] うーちゃんのプロだし>光郎
[Toyolina] 流石だ
[Toyolina] 初めて一緒に寝た朝とか起きたら大変なことになってたんでしょうね
[Toyolina] 青あざとか
[ER] ……
[ER] あんまりひどかったら、避難してる可能性もある。
[ER] そしてその動きを読んで解析(違)
[Toyolina] 二回目からはもう対策してるとみた
[ER] うむ
時系列と舞台
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2007年06月
解説
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酒屋のとっておきをまんまとせしめた淡蒲萄さん。
ほんま、悪い子やで。
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Toyolina
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