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Date: Fri, 25 May 2007 11:51:19 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 31041] [HA21L] チャットログ『価値観と生きがい』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200705250251.LAA26084@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 31041
Web: http://kataribe.com/HA/21/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/31000/31041.html
2007年05月25日:11時51分19秒
Sub:[HA21L]チャットログ『価値観と生きがい』:
From:久志
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チャットログ『価値観と生きがい』
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登場人物
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ウヤダ
:腕利きハンター、仕事はきっちり。酒が生きがい
ササロワ・ソオニス
:銀髪の男。夜族。ウヤダの知人。例によって里見ジェネ命名。
お仕事
------
ログ。ランダムジェネレータから。
http://kataribe.com/IRC/HA21/2007/05/20070519.html#000000
[Hisasi] .rg HA21enemy
[Role] rg[Hisasi]HA21enemy: タクシーの運転手 ですわ☆
[Hisasi] .rg HA21enemy
[Role] rg[Hisasi]HA21enemy: 酔っぱらい ですわ☆
[Hisasi] .rg HA21enemy
[Role] rg[Hisasi]HA21enemy: うごめく霧 ですわ☆
[Hisasi] #夜道を走るタクシー
[Hisasi] #割増のついたタクシーの後部座席に乗っているのは一人の酔っ払い
運ちゃん :(黙ってハンドルをにぎってる)
[Hisasi] #ちらと見上げたミラー
[Hisasi] #酔っ払いはぐでれんと寝てる
運ちゃん :「やれやれ、これだから酔っ払いは」
[Hisasi] #カーブを曲がって
[Hisasi] #教えられた道の通りに車を進める
運ちゃん :「〜〜♪」
[Hisasi] #鼻歌を歌いながら走ってると
SE :カッ
[Hisasi] #目の前に閃光が
運ちゃん :「うわっ!」
[Hisasi] #思わずブレーキを踏んで
SE :キキキキキィ!
[Hisasi] #がっくんと、前のめりになって
[Hisasi] #タクシーが止る。
酔っ払い :(びくん)
[Hisasi] #からだが跳ねる
運ちゃん :「な、なんだ、今のは……」
[Hisasi] #くらんだ目をしばたたかせて
[Hisasi] ウヤダ@完全武装
[Hisasi] #防水服にプロテクターをまとってマスクを被った男
[Toyolina] #完全体に見えた。
[Hisasi] #閃光弾を投げてタクシーを停めた様子
運ちゃん :「……なんだ?」
ウヤダ :(たっと、地面を蹴って)
[Hisasi] #飛ぶ
[Hisasi] #同時にタクシーの側面に衝撃が走る
運ちゃん :「うわっ」
[Hisasi] #叩き割られた窓ガラス
酔っ払い :(びくんっ)
[Hisasi] #おたつく運ちゃんの首根っこをつかんで引きずり出す
運ちゃん :「な、な、なんなんだ、あんたっ」
ウヤダ :「死にたくなければこの場から離れろ」
[Hisasi] #ぽい
運ちゃん :「ひえぇ」
[Hisasi] #ごろごろ
ウヤダ :(無言で腰から何かを取り出して、割れた窓から投げ込む)
SE :ごうん!
[Hisasi] #爆破
[Hisasi] #割れた窓から黒雲が上がり
ウヤダ :(たっと、バックステップ)
[Hisasi] #これだけじゃおわんねえだろうなあということはわかってる
[Hisasi] #べこん、とタクシーのドアが内側から蹴られてへしゃげる
酔っ払い :(ゆらり)
運ちゃん :「ひぃ、な……」
ウヤダ :(ナイフを抜いて構えてる)
[Hisasi] #ドリフっぽくほどよく焦げたよっぱらい
酔っ払い :「う、うご、うごご……」
[Hisasi] #もう顔とか焼けててぼよんと体が波打ってる
ウヤダ :「……」
[Hisasi] #体勢を低くして
酔っ払い :(うごあああ)
[Hisasi] #酔っ払いの口からでろりと蠢く霧のようなものがでてくる
酔っ払い :(げぶ)
[Hisasi] #がっくり
[Hisasi] #絶命
ウヤダ :「手遅れだったか」
蠢く霧 :(でろでろでろ)
[Hisasi] #伸びたり縮んだりしつつ
ウヤダ :(ナイフを収めて、腰から装備を手にする)
蠢く霧 :(うぞぞぞぞぞ)
[Hisasi] #ぶわっと薄まって膨張して
[Hisasi] #包み込もうとする
ウヤダ :(向かっていく)
[Hisasi] #霧に飲まれる一瞬前
ウヤダ :(ばっと手にした粉末を撒く)
[Hisasi] #こまかい砂のような粉末がぶわっと広がり
蠢く霧 :(うぞ、ぞ……ぞぞぞおz)
[Hisasi] #次々と霧と融合しては固まってゆく
[Hisasi] 蠢く霧だったもの:(うご、うごごご)
[Hisasi] #ぼろぼろと砂に絡め取られて、地面に落ちていく
ウヤダ :「……さ、て」
[Hisasi] #手にした浄化の符
[Hisasi] #地面に落ちた砂は霧を巻き込んでふにふにと固まってゆく
ウヤダ :「滅しろ」
[Hisasi] #符を投げて
SE :ぼうっ!
蠢く霧だったもの:(きゅきゅきゅーーー)
[Hisasi] #白煙を上げつつ、霧だったものが小さく縮んでいき
[Hisasi] #ばさっと、砂だけが残った
ウヤダ :「……さて」
[Hisasi] #懐に入ったビンに砂を拾えるだけ回収して
[Hisasi] #おさらば
運ちゃん :「……あ、あ……」
[Hisasi] #そして料金をもらえなかったばかりか車がスクラップになっちゃ
ったかわいそうな運ちゃん
[Hisasi] #合掌
[Toyolina] かわいそ
価値観と生きがい
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ログ。ウヤダさん、珍しくお友達と一緒。
http://kataribe.com/IRC/KA-06/2007/05/20070524.html#000000
[Hisasi] #どこか
[Hisasi] #夜、
[Hisasi] #二人の男がいる
[Hisasi] #一人は戦闘服を着た男、もう一人はかっちりしたスーツにマント
を羽織った銀髪の男
ウヤダ :「……」>ぐいっとフラスクを傾ける
ササロワ :「……」>夜の風に溶け込むように深く息を吸っている
ウヤダ :「いい風かい?」
ササロワ :「ああ、程よく湿り……夜の息吹を感じる」
ウヤダ :「詩的だな、夜族(ミディアン)」
ササロワ :「お前は、何に対しても感動というものをしないのだな、
:人間(ヒューマン)……それこそが人間らしさというもの
:だと思っているのだが」
ウヤダ :「価値はそれぞれさ」
[Hisasi] #ぐいっとフラスクを傾けて
ササロワ :「……お前にとって価値のあるものとは?」
ウヤダ :「酒だと思ったか?」
ササロワ :「違うとでも?」
[Hisasi] #そう言ってなかったか、と
ウヤダ :「半分当たりだな」
[Hisasi] #フラスクをしまって
ウヤダ :「……酒を飲むこと、その味を噛み締めて、充足すること
:……唯飲むだけとも違う」
ササロワ :「……理由があると?」
ウヤダ :「夜族、あんたは美しい花を咲かせる為に重要なことは何
:か知っているか?」
ササロワ :「常に気を配り、慈しみ、無駄な枝を断って、環境を保つ
:ことだろう」
ウヤダ :「それだけではない、変化さ、過酷な」
[Hisasi] #にっと笑って
ウヤダ :「厳しい環境が、過酷な状況が……より強く美しく次代へ
:と受け継がせていくための糧なのさ」
ウヤダ :「……ヒトも、また同じさ」
ササロワ :「……自ら、過酷な生き方をすることが?」
ウヤダ :「あぶく銭にまみれて、溢れる程の高級酒をあおって……
:経験してみたさ、だが……そんな酒はどんなにモノだとし
:ても、ちっとも美味くない」
ササロワ :「……」
ウヤダ :「吸血鬼をただボロクズのように狩って、酒をあおっても
:同じだ。腐った血の味しかしない」
ササロワ :「美味い酒を味わう為に……?」
ウヤダ :「たとえ安ウイスキーだろうと、ヒト山片した時にあおる
:一杯は格別だ、最高級の特選キャビアよりもよいつまみだ」
[Hisasi] #くっと笑って
ササロワ :「……理解できない」
ウヤダ :「理解されようなどと思わないさ。ただ、価値観が合わな
:いだけだ、人間同士でも珍しいことじゃない」
ササロワ :「……」
ウヤダ :「むしろ人間のほうが厄介さ、あわない価値観や信仰や
:偏った考えを押し付けて正義だとお前は間違っている哀れ
:だと罵り合う」
ササロワ :「それが人間らしさというものだろうな」
ウヤダ :「だろうな」
遠くを見つめるように。
ウヤダ :「侵略者の正義というものさ」
ウヤダ :「お前は間違っている、愛を知らぬ哀れな子だと、な。
:しかし、その愛やら正義とやらが本当に正しいかは誰が認
:める?その価値は誰が決める? 俺は価値を見出せないし、
:そんなものよりもこの一杯をあおる充足のほうがはるかに
:価値を感じる」
ササロワ :「(肩を竦めて)そうだな、人間。その価値は……何人に
:も決められはしないのだろう、我ら掟と信条に縛られた存
:在とは違う」
ウヤダ :「いや、むしろ、あんたのほうが人間のほうに近いのかも
:しれないな」
ササロワ :「…………ほめ言葉として受け取っておこう」
[Hisasi] #心とかいうものがかなりさっくり無い
[Hisasi] #薄ら笑いを浮かべるウヤダと目を細める銀髪の男
[Hisasi] ウヤダさん、美味しくお酒を味わう為に仕事をしています
[Toyolina] 尊き労働魂
時系列と舞台
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2007年5月
解説
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仕事の後に飲む酒、至高の一杯。その為に生きてます。
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以上
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