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Date: Mon, 7 May 2007 11:58:02 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 31003] [HA06L] チャットログ『お嬢様と朴念仁狼』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200705070258.LAA79085@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 31003
Web: http://kataribe.com/HA/06/L/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/31000/31003.html
2007年05月07日:11時58分01秒
Sub:[HA06L]チャットログ『お嬢様と朴念仁狼』:
From:久志
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
チャットログ『お嬢様と朴念仁狼』
================================
登場人物
--------
橋本朱敏(はしもと・あけとし)
:ワーウルフな大学生。押しに弱く空気の読めない地雷踏み。
ミチル:葛城女子短大の一年生らしい、真ラギ女なお嬢さま。
合コンの誘い
------------
[Hisasi] #朱敏、大学一年の頃。
友人 :「あっきー、よお!今日暇!?」
朱敏 :「うい?」
[Hisasi] #大学構内で
朱敏 :「んー、バイトないから暇だけど」
友人 :「コンパこいよ!今日はなんとラギ女がくるんだぞ!」
[Hisasi] #らぎじょ、葛城女子短大。
朱敏 :「へー」
友人 :「へーってなあ、お前、もっと喜べよ!」
朱敏 :「んー、まあ、いくいく」
[Hisasi] #飲み会は好きだからいく
[Hisasi] #もともとお嬢様大学だったけど、最近は中流の子も増えて割りと
普通な短大になっているらしい
[Toyolina] #らしいですね。
友人 :「かーっ、ラギ女のお嬢様がくるぜー、おい、気合いれろ!」
朱敏 :「おー」
[Hisasi] #超ふぬけた声で
[Hisasi] #でも一人でいって莫迦にされるのいやんだから同じく庶民代表の
お前もこい>友人内心
お嬢様登場
----------
[Hisasi] #飲み会会場
女子1 :「えー伊吹大?今日はずれっぽくない?」
女子2 :「なんだあ、他のいく?」
[Hisasi] #いきなりダメだしモードです、せつなし
友人 :「……うぅ」
[Hisasi] #聞こえてるよう
[Toyolina] セツネー
朱敏 :「……うーん」
[Hisasi] #背中に友人隠れてる
[Hisasi] #とりあえず飲みにきたからにはなーとか思いつつ
ミチル :「ねえ、早くすすめていただけない?」
[Hisasi] #着飾ったおねーさん達の中で、ひときわお金とかかかってそうな
お嬢さん一人
友人 :「あ、はいはい、おらーみんなーご案内して!」
[Hisasi] #すっかり下手
[Toyolina] #真ラギ女
朱敏 :「あ、どぞ、えーと何頼む?」
ミチル :「……(値踏みするようにながめて)……ふうん、悪くな
:いわね、隣に座ってもいいわよ」
朱敏 :「……え、は、はい」
[Hisasi] #座らせてあげるんだから感謝しなさいオーラ
[Toyolina] #お高い
ミチル :「とりあえず、白ワインをいただこうかしら。メニューは
:お任せするわ」
[Hisasi] #きちんとバランスの取れた注文をするのよ?よくって
朱敏 :「あ、はーい、えーっと……なんにしよっかな」
[Hisasi] #えーっと、一口ステーキとー
[Hisasi] #わーいなんにしよー
[Hisasi] #お任せ=好きなもんでいいよ、と判断
ミチル :「時にあなた、車はなにを?」
[Hisasi] #持ってないとは微塵も思ってない
朱敏 :「はい?……免許もってないっすよ」
ミチル :「は?」
[Hisasi] #ありえないわ!なんてことなの?!
[Hisasi] #私と食事するのに車の用意もないなんて?
[Hisasi] #相手が飲むとも思っていないようだ
朱敏 :「あ、いや、バイクならありますよ?」
[Toyolina] #このかみあわない取り合わせwww
ミチル :「バイクなんて、どうやって私を送るつもり?」
朱敏 :「え?飲み会なんじゃ?ていうか、バスか歩きで帰る積も
:りだったんすけど」
[Hisasi] #今日は
ミチル :「ちょっと、レディを送らないなんてどういう教育を受け
:ているの?」
[Hisasi] #信じられないわ、どういう人たちなの
朱敏 :「あー、えーと、お家とおいの?帰り送ったほうがいいん
:だったら遠回りで歩いてくけど」
ミチル :「は?」
[Hisasi] #私に歩けという気?7センチヒールで?
[Toyolina] #気合入れすぎw
朱敏 :「……あー、歩くの辛いか……うーん、しょーがないなあ」
[Hisasi] #今日は食事とドリンクだけでバイクだそうかなあ
ミチル :「……なんてことかしら」
[Hisasi] #なんて野蛮人達なの、信じられないわ、という風情で
朱敏 :「あ、サラダきた?あーごめんこっち頼んでなかった、
:あ、ちょっと分けてもらっていい?」
[Toyolina] #これはw
ミチル :「……(というか、この私が隣に座ってあげているという
:のに何この男の余裕)」>むかつき
朱敏 :「はい、サラダ。あと適当にたのんじゃうよー」
ミチル :「え、ええ、いただくわ」
[Hisasi] #えーっといもだんごとーとか適当にメニューをえらびつつ
朱敏 :「あ、帰りさ、送るよ。バイクだすから、ウーロン茶頼ん
:どくし」>メニューみながら
ミチル :「……え?」
[Hisasi] #バイク?
[Hisasi] #のったこともありませんわよ、というか、私にバイクにまたがれ
というの?
ミチル :「……(なんなの、この男)」
[Hisasi] #もっと私に気を使って丁重に扱いなさいよ!?
女子1 :「ミチルさん、まだこちらにいますの?」>こそこそ
ミチル :「……え?」
女子2 :「今日は最悪です、やっぱり伊吹大なんかじゃ話にもなり
:ませんわよ」
女子1 :「これから紅雀院の知り合いに連絡して人を集めてもらう
:かって話してたんです、こいつらより絶対ましですわ」
[Hisasi] #こそこそと
ミチル :「……そ、そう……かもね」
[Hisasi] #でもこのまんま、舐められたまま他にいくのも負けた気がいたし
ますわ
朱敏 :「うーい、白ワインきたよ。はい」
[Hisasi] #無造作に渡す
ミチル :「ええ」
[Hisasi] #当然の用にうけとって
朱敏 :「あ、こっちビールまわすよー」
[Hisasi] #さっさと他にいく
ミチル :「…………(なんで私の顔色も伺わずに他にいくの?!)」
:>むか
女子1 :「ミチルさん?」
ミチル :「……もう暫く様子を見ますわ、あなた達はいってもよろ
:しいわよ」
女子2 :「え?」
[Hisasi] #あの失礼極まりない男が相応に礼をつくすまで退けませんわ
[Toyolina] #負けん気。
ミチル :「……早く戻りなさい、あの男っ」
朱敏 :「はいよ、きたきた」
友人 :「あ、こっちこっち」
朱敏 :「あ、俺ウーロン茶で、ちょっとバイク乗るから」
友人 :「は?お前バイク置いてくんじゃなかったん?」
朱敏 :「うん、ちょっと使うから」
ミチル :「……(むぅ)」>私の隣に座っておきながらどうして
:他の席にでばってるのよ、あの男。なんて失礼なの!
朱敏 :「ふぅ」>やっと戻ってきた
ミチル :「あなた、チーズは頼んでいるんでしょうね?」
朱敏 :「え?」
ミチル :「私が白ワインを頼んだのにどうしてチーズを頼まないの
:よっ!」
[Hisasi] #えええい、気の利かない男っ
朱敏 :「あ、ごめんごめん、じゃあ、えーっと、このチーズ盛り
:合わせでいい?」
ミチル :「……(ふんっ)」>そっぽをむく
朱敏 :「いらないの?」
ミチル :「……っ(このっ)」
[Hisasi] #機嫌をとりなさいよ、このっ
朱敏 :「……えーと、どしたの?」
ミチル :「……いります」
[Toyolina] #ナチュラルツンデレキラー……
朱敏 :「あい、おーい店員さーん」
[Hisasi] #なんかお嬢さんツンになってみた、大丈夫効いてない
[Hisasi] #を繰り返し
送っていきます
--------------
友人 :「おつかれさまでした、みなさん」
[Hisasi] #へこへことよくきてくださいましたと頭を下げる友人
朱敏 :「ういーす、おつかれ」
[Hisasi] #ものっそ気軽に手をふる奴
女子1 :「……(はずれねえ)」
女子2 :「……(ほんっと、二度とこないわ)」
友人 :「いや、今日は忙しいところよくきてくれて」
[Hisasi] #へこへこ
ミチル :「…………」
朱敏 :「あ、そうだ、帰るんだっけ。ちょっと待ってて、バイク
:持ってくるから」
ミチル :「……(この男、なにこの余裕っぷり!)」
[Hisasi] #むかむかむか
[Hisasi] #へこへこ頭を下げる友人のような行動を取るべきだというのに
ミチル :「……気に入りませんわ、なんて男なの」
[Hisasi] #むかむかむか
[Hisasi] #でも、なんか普通のかしずく男共とはなんか違うなあとか思いつつ
朱敏 :「お待たせ」
[Hisasi] #バイクにまたがって、ライトをちかっと光らせる
ミチル :「…………ええと、どうやって乗るんですの?」
[Hisasi] #後ろに乗るとかいう発想がまずない
朱敏 :「後ろに……なんだけど、スカートだよねえ」
[Hisasi] #どっかでジャージでも持ってくるかなとか考えつつ
[chita] # 姫座りでいいじゃん
[Toyolina] #ジャージw
[Hisasi] #あぶなくないかなあ、それでもいいならそれでいこう
朱敏 :「まあ、横座りでもなんとか……しっかりつかまってれば」
ミチル :「つかまって?な、なんてことを」
[Hisasi] #なんてこというのこの男っ!
朱敏 :「危ないし、ああ、それと」
[Hisasi] #詰んであったパーカーを手にとって
[Hisasi] #お嬢さんの足元にぐるっとまいて袖をしばって
ミチル :「な、なんですの?」
朱敏 :「いや、裾あれだしこの時期だとまだ寒いし、ああ、靴、
:脱いでこっちいれといたほうがいいよ、脱げるし」
ミチル :「……ええと(もうなにがなにやら)」
朱敏 :「だいじょぶ?」
ミチル :「だ、大丈夫に決まってます!」
[Hisasi] #反射的
[Hisasi] #というわけで靴ぬいでしまってもらって横すわりに後ろに座って
朱敏 :「つかまっててね、えーと家は葛城市のほうだよね」
ミチル :「……そ、そう、です」
[Hisasi] #ひぃ、なんか車と全然違うよう!
[Hisasi] #というか、バイクにのるのも
[Hisasi] #無造作にあつかわれるのもはじめてだよう
朱敏 :「んじゃ、いくよ」
SE :ぶぉん
ミチル :(ひぃぃぃぃぃぃぃ)
[Hisasi] #しっかとつかまりつつ
[Hisasi] #お嬢様と狼
大丈夫、跳ね返した
------------------
[Hisasi] #数日後
友人 :「…………おい、朱敏」
朱敏 :「んあ?」
[Hisasi] #カレーパンをくわえつつ
友人 :「お前、あの、ミチルお嬢さんとなにがあったよ?」
朱敏 :「え?バイクで送ってっただけだけど?」
友人 :「……あのな、幹事を通して……お前の連絡先を聞きたい
:とゆーんだが、あと、話がしたいと」
朱敏 :「へー」
友人 :「お前、何をやった」
朱敏 :「……別に、これといって」
友人 :「と、とにかく、ミチルさんの連絡先はこれだ、わたした、
:わたしたからな、後はお前にまかせた」
[Hisasi] #メモをにぎらせて
朱敏 :「うい」
友人 :「……はー、ラギ女なんかと合コンするもんじゃねーなあ、
:身分相応身分相応」
[Hisasi] #はー
朱敏 :「お嬢さんがねえ」
[Hisasi] #もふもふ
[Toyolina] #気にされてるよ!
一方そのころ。
ミチル :「……」>腕組みをして携帯を見ている
[Hisasi] #どうして即座に連絡をしないの、あの男
[Hisasi] #丸一日たってる、電話番号を渡して
ミチル :「無視する、と。この私のことを」
[Hisasi] #今まで電話番号を教えた男は即座にお返し(時差最大一時間)
ミチル :「なんて、なんて失礼なっ」
[Hisasi] #きぃ、となったところで
SE :ぷるるるる
ミチル :「……」>すぐに出てはだめよ、ミチル
[Hisasi] #3コールまってから出る
ミチル :「はい」
朱敏 :『あ、どうも、橋本です。先日の飲みはどーも』
ミチル :「あら、あなたなの」
[Hisasi] #余裕をかもしだしつつ
朱敏 :『えーと、話ってなんすか?』
ミチル :「……」>何を話そうとしたんだったか忘れた
朱敏 :『ミチルさん?』
ミチル :「ええと、そう、送っていただいたお礼を……一応感謝し
:ておりますのよ」
朱敏 :『ああ、いいっすよそれくらい別に』
[Hisasi] #あっさり
[Hisasi] #いきなり終了宣言
[Toyolina] #ブフォー
ミチル :「い……いえ、その」
[Hisasi] #いきなり終了とは思わなかった
朱敏 :『じゃあ、俺今日夜勤なんで』
SE :ぷつ
ミチル :「………………」
[Toyolina] #さらに切った。
[Hisasi] #白
ミチル :「あ、あの男っ!」
[Hisasi] #きぃ
[Toyolina] ゜Д゜
ミチル :「わ、わたしを莫迦にして莫迦にしてっ!」
[Hisasi] #ぼふぼふと
[Hisasi] #枕を
[Hisasi] #神鎧ボクネンジンは半端じゃなかった
[Toyolina] #凄い防御力。
負けられませんわ
----------------
更に数日後。
友人 :「……お前、あのさ、ミチルさんとなにかあった?」
朱敏 :「ん?なんも」
友人 :「いや、その、なんかお前に会いたいらしいんだけど……」
[Hisasi] #悲しい連絡役
朱敏 :「……俺に?」
[Toyolina] #会いたいーッ!?
[Hisasi] #なんだろう?
[Hisasi] #はて
朱敏 :「いいよ、ああ、金曜は塞がってるなあ、土曜の昼なら」
友人 :「……つーかお前少しは焦れよ」
朱敏 :「え?」
友人 :「……なんで、こいつなんだよ、とほほ」
[Hisasi] #がっくり
[Hisasi] #数日後
朱敏 :「えーと、待ち合わせは」>時計を見つつ
[Hisasi] #とりあえず、バイク停めてきた
ミチル :(仁王立ちで待ち構え)
[Hisasi] #ばっちり髪も服もきめてきましたわよ
[Hisasi] #という意思が感じられます
朱敏 :「あ、どーも。ミチルさん」
[Hisasi] #てこてこと手を振って
[Hisasi] #ジーパンに気張ってないトレーナー
ミチル :「…………(なんですか、その気合のまったく感じられな
:い格好は)」
[Hisasi] #むか
[Toyolina] #ミチルさんってば
朱敏 :「えーと、ミチルさん今日はどうしたんすか?」
ミチル :「……今日は……」
[Hisasi] #考えてませんでした
[Hisasi] #というか出かけるときは男性が誘ってデートコースは男が考える
ものです
[Hisasi] #それが常識
[Toyolina] #あけとしフォーエバー
朱敏 :「……ミチルさん?」
ミチル :「…………買い物をします」
朱敏 :「あ、はーい、いいっすよ」
[Hisasi] #荷物もちならなれたもんだ
ミチル :「…………(うぅぅぅぅ)」
[Hisasi] #なんでこの男はこんなに余裕なの?どうして?悔しい
朱敏 :「えーと、何見ます?」
[Hisasi] #へろへろとくっついていこう
ミチル :「…………(うぅ)」
[Hisasi] #どうして私が決めなければいけないんです
[Hisasi] #むしろエスコートするのはあなたのほうではなくて?
[Hisasi] #どうして腕のひとつも差し出さないのです、私はヒールを履いて
いるのですよ?!
[Hisasi] #天然ボクネンジンにオーバーフロー寸前のミチルお嬢さん
[Tihiro] #あいてがわるかったな!!(何
朱敏 :「えーと、ミチルさん?」
ミチル :「あ、あなたがいつも行く店にいきます!」
[Hisasi] #そして自分で行動するということがさっぱりできない
朱敏 :「はーい」
[Hisasi] #じゃあ行こうか、
[Hisasi] #というか古着屋とかなんだけどいいのかなあとか思いつつ
[Hisasi] #てこてこ歩いていく
[Toyolina] #ヒィー
ミチル :「ま、まちなさいっ」
朱敏 :「はい?」
[Hisasi] #どうして、手を差し出すとか腕をどうぞとかしないの!?
[Hisasi] #自分で言った事は一度もありませんが
ミチル :「……あ、足」
[Hisasi] #ヒールが、その、できればつかまりたいんですが
朱敏 :「ああ、靴から?」
[Toyolina] #ちげえw
ミチル :「…………」>私、燃え尽きそうです
朱敏 :「んじゃ、いこっか」
ミチル :「……はい」
[Hisasi] #えうえうとしながらついていく
[Hisasi] #なんだかちょっと泣けてきそう
靴屋にて
--------
[Hisasi] #そして靴屋にたどりついた
[Hisasi] #というか、お嬢さんがはきそうな靴なんざ一足もおいてねえよう
なちっこい靴屋
[Hisasi] #スニーカーとかの品揃えはばっちりです
朱敏 :「えーと、ここらで俺よく買うけど」
ミチル :「そ、そう、ですか」
[Hisasi] #足いてぇ
[Toyolina] #大変
[Hisasi] #車使わないデートなんて初めてだよ?!
[Hisasi] #あまつさえ支えてもくれない男なんて信じられないよ?!
朱敏 :「ミチルさん、どしたの?」
[Hisasi] #あれ、様子おかしいな
[Hisasi] #(最初から気づけよ)
ミチル :「……あ、あしが」>うぅ
朱敏 :「え、痛い?」
[Hisasi] #ああ、座って座ってと
[Hisasi] #ヒールで歩いたせいで足に跡が
朱敏 :「あー、こんな踵高い靴はいてるから」
ミチル :「……だ、だった、これを履かないと背が」
[Hisasi] #背が160にとどかないんです!
[Hisasi] #結構必死
[Tihiro] #うにゃっw
[Toyolina] #わ、ミニマル
朱敏 :「でも、ほら、赤くなってるし。一旦さ、別なぺたんこの
:靴買って履きなおしたほうがいいよ」
[Hisasi] #服売ってるとこはもっと遠いしな
[Hisasi] #(歩く気まんまん)
ミチル :「……そんな靴買ったことありません」
朱敏 :「んー、じゃあここらの試してみる?」
ミチル :「…………」
[Hisasi] #足が痛いのは本当、
[Hisasi] #でもスニーカーとかそういう靴はいたことなんかありませんわよ
ミチル :「……はい」>うぅぅ
朱敏 :「んじゃ、そうだなあコンバースとか」
朱敏 :「サイズいくつ?」
ミチル :「…………21.5」
[Hisasi] #ちっせえなあ
朱敏 :「子供用さがしたほうがはやいね」
ミチル :「っ」
[Hisasi] #踏んだ
[Toyolina] #踏んだ!
ミチル :「私が子供っぽいといいますのっ!!」
朱敏 :「あ、いや、サイズ的に」
[Tihiro] #流石じらいふみゃー。
[Toyolina] #サイズ言った!
ミチル :「ヒールを履いて!メイクも服装も大人っぽくしてるん
:ですっ!どこが子供に見えるんですのっ!」
朱敏 :「いや、そんなこと言ってないって」
[Hisasi] #わぁ、怒られたよう
ミチル :「さっきからっ、腕も貸してくれない、案内もしてくれ
:ない、しかも子供とかっ、その前からっ、失礼なことば
:かりっ」
[Hisasi] #もう泣いちゃいますよ、泣いてしまいますからね、いいんですの?
朱敏 :「わあ、ごめん、あの、ほら、俺が悪かったから、泣かな
:いで」
ミチル :「ううぅぅ(みー)」
朱敏 :「あー、ほら、靴探すから。まず、足痛いのなんとかし
:てさ、ほら」
[Hisasi] #とりあえず、言うこと聞いて何とか機嫌を直さないと
[Hisasi] #根本的なことがわかってるわけではないのだが
[Hisasi] #そして、子供用のやっすいスニーカーをゲットしたミチルお嬢さん
[Toyolina] #つД`)
ミチル :「…………」>とんとんとつま先を叩いてる
朱敏 :「どお、履き心地」
ミチル :「……悪くはありませんわ」
朱敏 :「おー、じゃ、それで」
[Hisasi] #というかデート仕様の服にスニーカー
[Hisasi] #眩暈がしそうになった、一瞬
ミチル :「…………(なんて格好してるんですか、私)」
朱敏 :「うし、じゃあ、服みにいこかあ」
ミチル :「あ」
[Hisasi] #手を伸ばしそうになって止まる
ミチル :(ぎゅっと両手をにぎりしめて睨み)
朱敏 :「ん?……あ」
[Hisasi] #一応さっきの文句を思い出して
朱敏 :「はい」
[Hisasi] #手を出して
ミチル :「……(睨んだまま、手を握る)」
[Hisasi] #内心ほっとした
朱敏 :「んじゃ、いこか」
[Hisasi] #てくてく
[Hisasi] #しかし弟妹感覚っぽいのは否めなかった
ミチル :「…………(やればできるんじゃありませんの)」
[Hisasi] #ちょっとだけ満足しつつ
古着屋にて
----------
[Hisasi] #服屋
[Hisasi] #というか、ジーパンとかシャツとかTシャツとかの古着を売ってる
[Hisasi] #リサイクルショップ
ミチル :「…………」>唖然
朱敏 :「どもー」
店員 :「おー、あっきー。なに彼女?」
朱敏 :「ううん、コンパであった子」
[Hisasi] #嘘はついてない
ミチル :「…………」
[Toyolina] #……w
[Hisasi] #回復しておいてまた落す
朱敏 :「そんで、服見に来たんだけど、この子の」
[Hisasi] 店員:「んー、そだねえ……二階にあるんじゃないかなあ」
[Hisasi] #二階→レディース子供服
[Hisasi] #あえて言わなかった、店員さんの優しさ
[Hisasi] #子供服ならありそうだよね、と
[Toyolina] #つД`)
朱敏 :「じゃ、いこ」
ミチル :「……はい」
[Hisasi] #てこてこと
[Hisasi] #なんか色々満身創痍なミチルさん
(18歳だとおもう、大学一年だし)
朱敏 :「えーっと、服、どんな感じの探してるんだっけ」
[Hisasi] #なんか当初のことを大分忘れてる
ミチル :「……これ、値札が手書きのようですが」
朱敏 :「うん、リサイクル品だし」
ミチル :「はい?」
朱敏 :「買い取った古着を手直しして売ってんの、結構掘り出
:し物があってさあ」
[Toyolina] #そういえばなんともおじいさまの骨董品のような匂いがしま
すわッ
ミチル :「は?人が着た服を着る!?」
[Hisasi] #ありえませんわ!
朱敏 :「え?でも、ここらの服はみんなオーナーのおいちゃんが
:全部丁寧に染み抜きとがっつり洗濯で綺麗にしてあるし」
ミチル :「で、ですけど!この服なんて穴が開いているではありま
:せんの!?不良品ですわ!」
朱敏 :「えーと、これはダメージジーンズっていって」
[Hisasi] #破れてるほうが、ちょっとおしゃれってことでね、とか
ミチル :「……(なんか色々いっぱいいっぱいになってきた)」
朱敏 :「って、ミチルさん?おーい」
[Hisasi] #ぺちゃんと椅子に腰掛けさせて
ミチル :「…………はぁ」
朱敏 :「疲れた?」
[Hisasi] #いや、疲れてはいるんだけど
ミチル :「疲れてなんかいませんわ」>つーん
朱敏 :「そう?」
[Hisasi] #じゃあ、適当に見繕ってくるから待っててーと
ミチル :「……(そこでどうして私をおいていくんですのっ!?)」
[Hisasi] #足をばたつかせつつ
[Hisasi] #ちやほやし慣れたお嬢さん、無造作な扱いにいらつきつつもなん
か新鮮
ミチル :「……変な男ですわ」
[Hisasi] #うぅぅ
[Hisasi] #ちっともこっちの思うとおりになりませんの
[Hisasi] #狼だから(あまり関係ない気もしますが)
[Toyolina] #お嬢様には新鮮ね
朱敏 :「はい、これなら合うんじゃない?」
[Hisasi] #ストレートなジーパンとシャツとピンクのパーカー
ミチル :「あ」
朱敏 :「ほら、このシャツセールスで50%オフだし、いい感じ」
[Hisasi] #お嬢様に値段なんかかんけえねえだろう
[Toyolina] #1980円が980円に!
ミチル :「……はい」
[Hisasi] #もそもそとつぶやきつつ受け取って
[Hisasi] #着てみた
ミチル :「……」
[Hisasi] #お嬢様、スニーカーとジーパン(裾一回折ってます)Tシャツに
パーカーを羽織る
[Hisasi] #生まれて初めて
朱敏 :「似あう似あう」>ぱちぱち
ミチル :「…………そう、ですか」
[Hisasi] #うー
[Hisasi] #こんな格好したの生まれて初めてです
[Hisasi] #というか今日みたいなデートは初めてです
[Hisasi] #お買い物を済ませて
[Hisasi] #結局全部買いました、というかひと揃えで5000円でおつりが
きました
[Hisasi] #スニーカーは2000円でおつりが
[Hisasi] #普段のお嬢様の靴一足より安い
[Toyolina] #0一個少ない。
ミチル :「…………」
[Hisasi] #着替えた服の入った紙袋をてにとって鏡を見ている
[Hisasi] #私だれ?
朱敏 :「うし、んじゃいこっか」
[Hisasi] #紙袋は持ってあげる
[Hisasi] #それくらいはできるようだ
ミチル :「…………はい」
[Hisasi] #で、そろそろと手を伸ばしてみる
朱敏 :「ん?ああ」
[Hisasi] #手を握って
ミチル :「…………」
[Hisasi] #ぼーっと朱敏を見上げてみて
ミチル :「……あの」
朱敏 :「なに?」
ミチル :「………………今日は」
[Hisasi] #えーとえーと
ミチル :「……………………ありがとう」
朱敏 :「うい、いい買いもんできてよかったんじゃね」
[Hisasi] #帰ろうかーと
朱敏 :「んじゃ、戻ってバイクで送ってくか」
ミチル :「…………うん」
[Hisasi] #駐車場で
[Hisasi] #バイクもってくる朱敏を待ちつつ
ミチル :「…………」
[Hisasi] #ぼんやり空を見上げてる
朱敏 :「おーい、ミチルさーん」
[Hisasi] #手を振って
ミチル :「あ」
朱敏 :「そうそう、これ」
[Hisasi] #手出して、と
ミチル :「?」>一瞬ちょっと何かを期待しつつ手をだして
朱敏 :「はい、これ」
[Hisasi] #手の上にのる黒いヘアゴム
ミチル :「…………これ?」
朱敏 :「髪、くくったほうがいいよ」
[Hisasi] #邪魔になるしーと
ミチル :(がっくり)
[Hisasi] #何期待したんでしょう、私……
朱敏 :「ほら、乗って」
ミチル :「……はい」
[Hisasi] #ぶおおおん、と後ろにのって
ミチル :「…………」>ぎゅ
[Hisasi] #送り届けられた
朱敏 :「んじゃねー」
[Hisasi] #しかしこの後、海外に留学することになったミチルさんとは会う
ことはなかったのだった
[Hisasi] #ボクネンジン狼、お嬢様をきりきり舞い
[Hisasi] #Fin
[Toyolina] #Fin。
おまけ
------
友人 :「コンパいきてーなあ」
朱敏 :「出会いないねー」
[Hisasi] #相変わらずだった(大学一年)
[Hisasi] #以上
[Hisasi] しかし適当に動かしたら予想以上に面白かったよミチルお嬢さん
[Hisasi] かわいそうな人
[Toyolina] 振り回され倒しでしたね
[Toyolina] そのうち出てきそう。
[Hisasi] ひぃ
[Hisasi] しかし、案外妙な方向でモテているらしいことが明らかになった
[Toyolina] やっぱり墓穴掘らなかったら
[Toyolina] 地雷踏まなかったら
[Toyolina] 相手の好感度がそれで揺るがなくなる前に、踏んじゃうから……
[Hisasi] かち
[Tihiro] ちゅどーん
時系列と舞台
------------
2005年5月くらい。
解説
----
http://kataribe.com/IRC/HA06-01/2007/05/20070505.html#220000
空気読めない朴念仁狼、お嬢さまをキリキリ舞い。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
以上
---------------------------------------------------------------------
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