[KATARIBE 31001] [HA06L] チャットログ『後遺症』

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Date: Mon, 7 May 2007 11:28:43 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 31001] [HA06L] チャットログ『後遺症』
To: kataribe-ml@trpg.net
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2007年05月07日:11時28分43秒
Sub:[HA06L]チャットログ『後遺症』:
From:久志


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チャットログ『後遺症』
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登場人物
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 橋本朱敏(はしもと・あけとし)
    :ワーウルフなお兄さん。ある出来事以来、空気読めない。

文化祭の後
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[Hisasi] #高校一年冬 

 女の子1   :「あっきー、ちょっと手伝ってくれる?」 
 朱敏     :「んー、どしたん?」 
 女の子2   :「ちょっと、準備室に画材取りに行きたいんだけど、
        :ちょっと重いから手伝って」 
 朱敏     :「準備室(ぴく)」
 女の子1   :「ね」
 朱敏     :「うい、いーよ」 

[Hisasi] #てこてこと、ついていく 
[Hisasi] #準備室 

 朱敏     :「……(すぅ)……(はぁ)」 
 女の子1   :「どしたの、朱敏くん?」 
 朱敏     :「ん、あ、いや、なんでもない。ぼっとしてた」 
 女の子2   :「ほら、こっち」 

[Hisasi] #がさがさと戸棚にしまってあるあれこれを引っ張りだして 

 朱敏     :「…………もってくの、こんだけ?」 

[Hisasi] #奥のドアをちらっと眺めて 

 女の子1   :「そだね、あ、あと暗幕も頼まれてなかったっけ?」
 朱敏     :(びく) 

[Toyolina] #暗幕ッ 

 女の子2   :「確か奥の部屋にあったとおもうよ」 
 朱敏     :「……あ、そお?」 

[Hisasi] #ほんの僅かに、ひきつった 

 女の子1   :「うん、鍵あいてるかな?」 
 朱敏     :「…………」 

[Hisasi] #小さく息をのんで 

 SE     :がちゃ 
 女の子2   :「あ、よかった空いてる」 

[Hisasi] #奥の部屋、薄暗くてあちこちに雑多にものがおかれてる 

 女の子1   :「うわ、くらーい。明かりどこだっけ?」 
 朱敏     :「……みぎ」 
 女の子2   :「あ、ホントだ」 
 女の子1   :「あっきー知ってるの?」 
 朱敏     :「え、あ…………直感」 

[Hisasi] #微妙に、目が泳いでる 

 女の子2   :「うん、あった、暗幕」 

[Hisasi] #ばさっと暗幕を下ろして 

 朱敏     :(びく) 
 女の子1   :「三枚でよかったんだっけ」 
 女の子2   :「足りると思うよ……あ、そーいえばさ、知ってる?」

[Hisasi] #なんか思い出したーと言う顔 

 女の子1   :「何を?」 
 朱敏     :「…………」 
 女の子2   :「こないだ停学になった三年のセンパイ」 
 女の子1   :「ああ、なんだっけ……あのなんかケバいひと」 
 朱敏     :「…………(小さく息をのんで)」 
 女の子2   :「あのひとね(声を潜めて)」 
 朱敏     :「そろそろもどんない?メシ食う時間、なくなんね?」
 女の子1   :「あ、もうそんな時間だっけ?」 
 女の子2   :「やだ、ほんとだ」 

[Hisasi] #ばたばたと暗幕と画材をあつめて 

 朱敏     :「んじゃ、俺画材もつよー」 
 女の子1   :「うん、ありがと、あっきー」 
 女の子2   :「もどろ」 

[Hisasi] #ばたん、と戸をしめて 

 朱敏     :「……おう、はらへったしー」 

[Hisasi] #へらへら笑いつつ 
[Hisasi] #女の子二人の後をのてのてついていく 

 朱敏     :「…………はぁ」 

[Hisasi] #センパイ、色々噂のアル人だったらしいよ 
[Toyolina] #ウヒー 


小さな影響
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[Hisasi] #文化祭の後 
[Hisasi] #橋本家 

 芳弘     :(ジャージ姿でタオルを首に引っ掛けてる)
 朱敏     :「ん、芳弘。今からジョギング?」 

[Hisasi] #ご飯の後、八時過ぎ 

 芳弘     :「うん」 
 朱敏     :「時間、遅くね?」 
 芳弘     :「いつもの時間だし」 
 朱敏     :「そだけどさ……一人しょ、あぶなくねー?」 
 芳弘     :「別に、平気だし。いつもこの時間走ってるし」 
 朱敏     :「んー、おう、俺も走るか、たまに」 
 芳弘     :「え?」 
 朱敏     :「まあ、危ないだろ。ひとりは」>うんうん 
 芳弘     :「……いいけど、別に」 

 一人は危ない。
 何処かで何かがそう告げる。

[Hisasi] #それとはまた別に 

 保鷹     :「えーと、じゃあいってきまーす」 
 朱敏     :「保鷹、図書館?」 
 保鷹     :「うん、おねーちゃんと待ち合わせ」 
 朱敏     :「……」 

[Hisasi] #でっかい手提げをもった末っ子を見て 

 朱敏     :「手、だしな」 
 保鷹     :「ん?」 

[Hisasi] #手を出す 
[Hisasi] #手のひらに一枚の硬貨 

 保鷹     :「十円」 
 朱敏     :「帰り、な。電話しろな。にーちゃん迎えにいくから」
 保鷹     :「にーちゃが?」 
 朱敏     :「おう、遅いとあぶないだろー?」 
 保鷹     :「うん」 
 朱敏     :「ちゃんと電話しろよー?」 
 保鷹     :「わかったー」 

[Hisasi] #ぶんぶんと手を振って 

 文化祭後、微妙に変わった朱敏のことについて語る両親。

[Hisasi] #橋本家、両親の会話 

 橋本母    :「なんだかねえ、朱敏が随分面倒見いいのよ」 
 橋本父    :「ああ、急にどうしたんだろうなあ」 
 橋本母    :「でも助かってるわあ、下の子はまだ心配だし」 
 橋本父    :「兄貴の自覚かな?いいことじゃないか」
 橋本母    :「ええ、ほんとに」 

[Hisasi] 真相を知るものは誰もいない 
[Hisasi] 家族大事、少なくとも家族は怖くない 
[Toyolina] どんどんあけとしが可哀想に 
[Hisasi] ひどいね 
[Hisasi] 朱敏的にはなかったこととして自己完結してる 


時系列と舞台
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 2001年11月くらい。
解説
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 http://kataribe.com/IRC/HA06-01/2007/05/20070502.html#220000
 文化祭前の出来事の後。朱敏本人すらわからない後遺症。
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以上



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