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Date: Mon, 7 May 2007 10:03:00 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 31000] [HA06L] チャットログ『拾われ狼』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200705070103.KAA75150@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 31000
Web: http://kataribe.com/HA/06/L/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/31000/31000.html
2007年05月07日:10時02分59秒
Sub:[HA06L]チャットログ『拾われ狼』:
From:久志
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
チャットログ『拾われ狼』
========================
登場人物
--------
仲本佐緒里(なかもと・さおり)
:ちょっと疲れた三十路手前のお姉さん。
橋本朱敏(はしもと・あけとし)
:ワーウルフな大学生。押しに弱く空気の読めない地雷踏み。
軽部片帆(かるべ・かたほ)
:朱敏のバイト先ジャニスガレージの後輩。毒舌。
拾われ狼
--------
朱敏が失恋した頃のこと。
[Hisasi] #去年の11月頃
朱敏 :「うー」
[Hisasi] #酔っ払ってぐでっとしゃがみこんでる
朱敏 :「のーみーすぎたー」
[Hisasi] #ぐでっと沈み込んで
[Hisasi] #ぼんやりとしてる
佐緒里 :「……」>かつかつとローファーを鳴らして歩いている
佐緒里 :「……馬鹿よね、まったく……(ため息つきつつ)」
SE :ぐにっ
朱敏 :「ぶぎゃtt」
佐緒里 :「えっ!?」
[Hisasi] #なんか踏んだ
朱敏 :「いててて」
佐緒里 :「え、あ、ごめんなさい……って君、どうしたの?」
朱敏 :「あー、すんません、どきます(ふらふら)」
佐緒里 :「……君、大丈夫?酔ってるの?」
朱敏 :「えーはい、ちょっと飲みすぎて……はぅ」
[Hisasi] #くらくらする頭をふって
佐緒里 :「……こんなとこで寝てたら風邪引くわよ、もう、しっか
:りしなさいよ」
[Hisasi] #ほら、立って
朱敏 :「すません……」>差し出された手を握って
[Hisasi] #よたよたと体を起き上がらせて
佐緒里 :「…………」
[Hisasi] #立ち上がって見上げるほどの長身の朱敏を見て
朱敏 :「……どしたんすか、お姉さん?」
佐緒里 :「……ううん、背、高いのね、君」
[Hisasi] #元彼もこんくらい高かったわね、とか思いつつ
朱敏 :「はぁ、ええ、昔っから」
佐緒里 :「……そう」
[Hisasi] #寂しい三十路手前のお姉さん
[Hisasi] #高校時代の友人はもう結婚して子供も生まれて、出産祝いをかね
た飲み会で前好きだった男と友人らと飲んで
[Hisasi] #彼氏なし、仕事はそこそこ
佐緒里 :「……少し、酔い、醒ます?」
朱敏 :「え、はい、そーします」
[Hisasi] #ふらふらとついてくる
[H_Aoi] ##そのころ、
某所三十路のお姉さん:「は………はっくしゅっ……風邪?」
佐緒里 :「……そうね、うん、そうしよ」
[Hisasi] #なんとなく、腕に手を回してみたりして
[Hisasi] #ああ、いいなあ、こうしてよっかかるのってとか
朱敏 :(ふわぁ)
[Hisasi] #あくび
佐緒里 :(莫迦なことしてるなぁ)
佐緒里 :(寂しい独り身女って、虚しい)
朱敏 :(ねみー)
[Hisasi] #まるで通じていなかった
[H_Aoi] #(転倒
[Hisasi] #ふにふにと腕組んで歩きつつ
佐緒里 :「……君、平気なの?家とか」
朱敏 :「平気っすよ、飲みで遅いつか明日帰るかもっていって
:ありますしー」
[Hisasi] #えへらえへら
佐緒里 :(どきり)
朱敏 :「おねーさん、時間いいんすかー?」
佐緒里 :「そうね……明日、休みだし…………」
[Hisasi] #なんかこのまま一人で誰も居らん部屋に帰るのも
[Hisasi] #でもなにやってるのかしら、道であったばっかの学生さんつかま
えて ……莫迦みたいね
佐緒里 :「…………」
朱敏 :「おねーさん?」
佐緒里 :「……ね、君」
朱敏 :「はい?」
佐緒里 :「…………じゃあ、さ」
[Hisasi] #迷っている
[Hisasi] #ちょっと腕にまわした手に力を入れてみたり
[Hisasi] #迷いつつ、でもなんか色々疲れちゃって
佐緒里 :「ウチで……飲みなおす?」
朱敏 :「え?」
佐緒里 :「……あ、ううん、その」
[Hisasi] #何言ってるのよ私っ
朱敏 :「いいんですか?」
[Hisasi] #まじらっきー
佐緒里 :「……うん」
[Hisasi] #お持ち帰られた
[Hisasi] #そこそこ小奇麗なマンションの一室
[H_Aoi] #朱敏君に春が(違
佐緒里 :「……」>ドア開けて
佐緒里 :「どうぞ」
朱敏 :「おじゃましまーっす」
[Hisasi] #いや、去年の11月の話で
[Hisasi] #もう振られてます!
[Hisasi] #へよへよとあがって
佐緒里 :「……え、と、適当に座ってて」
朱敏 :「どもー」
[ER] #ソレはブリザードの向こうの記憶(違)
[Hisasi] #上着脱いで、ちょっと汚れてるではたいて
佐緒里 :「……シャツ、ちょっと汚れてる?」
朱敏 :「あ、ちょっとビールこぼしちゃって……あー」
佐緒里 :「ちょっと待ってて」
[Hisasi] #がさごそと
[Hisasi] #クロゼットから男物のシャツを出して
佐緒里 :「サイズ……近いと思うけど、これ使えば?私キッチンで
:何か用意してくるから」
朱敏 :「あ、すんません」
[Hisasi] #ちょっと大きめサイズの男物のシャツ
朱敏 :「(すんすん)……んー大分しまってあるにおい?」
[Hisasi] #随分クロゼットで腐っていたっぽいシャツだなあとか思いつつ
[Hisasi] #遠慮なく着る
佐緒里 :「……何やってるかな、あたし」
[Hisasi] #ため息つきつつ、冷蔵庫からビールとりだしてコップを持って
もどってくる
朱敏 :「あ、すんません」
佐緒里 :「…………」
[Hisasi] #元彼の着てたシャツを着込んだ朱敏を見て
[Hisasi] #ちょっと黙る
朱敏 :「サイズぴったりっすよー」
[Hisasi] #にへ
佐緒里 :「……そう、ね」
[Hisasi] #一瞬、何かを思い出しそうになりつつ頭を振って
朱敏 :「おねーさん?」
佐緒里 :「……飲もうか、ほら」
[Hisasi] #つとめて明るい声を出して
朱敏 :「あ、どもー」
[Hisasi] #ビールを飲んだりちまちまだべり始めたり
朱敏 :「へぇ、出産祝い?」
佐緒里 :「そう、高校の同級生のね。二人とも」
[Hisasi] #同級生、ゆっきー&美絵子夫妻
朱敏 :「そら、おめでたいっすーねー」
佐緒里 :「……そーね」
[Hisasi] #おっとっととビールを注ぎつつ
朱敏 :「その旦那さんってどんなひとっすか」
佐緒里 :「…………」
[Hisasi] #高校時代、ゆっきーをめぐって張り合ってた頃をおもいだしつつ
佐緒里 :「ひと言でいうとね。甘えたで、ヘタレね」
朱敏 :「はぁ」
佐緒里 :「でもあれね……そーいうとこが好きなのね、あの子も
:……あの頃のあたしも」
朱敏 :「え?」
佐緒里 :「……」>なんか大分酔ってる
朱敏 :「おねーさん、その人好きだったんですか?」
[Hisasi] #そして踏む
佐緒里 :「昔のことよ」
朱敏 :「それ、こー、びみょーなんじゃなかったんすか?」
佐緒里 :「……そーね」
朱敏 :「ふむ」
佐緒里 :「……なんかね、あたしずっこいのよ」
朱敏 :「へ?」
佐緒里 :「美味しいとこだけ欲しいのね」
朱敏 :「どーいう意味っすか」
佐緒里 :「あいつはさぁ……高校一年の時から同じクラス、あの子
:もね……」
[Hisasi] #なんか酔ってふにふにしつつ
佐緒里 :「あの頃って正直あいつぱっとしなかったのよね、高校
:くらいの女の子ってとかく同年代を下に見てたし、鼻も
:ひっかけなかったのよ」
朱敏 :「……まー高校の頃なんてクラスの女子にガキ扱いされて
:ましたからねー」
[Hisasi] #うんうん
佐緒里 :「でもね、あの子は……ずっとあいつに惚れてて、見てて
:助けてあげてたのよね」
朱敏 :「いい話っすね」
佐緒里 :「三年になった頃くらいかなー、うん、あたしがあいつを
:気になりだしたの」
佐緒里 :「……調子のいい話よねえ、でも、男ってなんかあっとい
:う間に変わっちゃうのね」
朱敏 :「いー男になったすか?」
佐緒里 :「さぁ、甘えたでヘタレなのはかわんないわよ。でも……」
[Hisasi] #ぐいっとビールを一口
佐緒里 :「ちがうな、変わったのはこっちのほう。ヘンな背伸び
:やめて……ああ、あいつイイ奴だったんだなって気づい
:たってとこかな」
朱敏 :「でも、こー」
佐緒里 :「そ、もうきっちりあの子が彼女に納まってたってわけ」
朱敏 :「そら、悲しいっすねぇ」
佐緒里 :「……ねぇ。でも、あたしも莫迦だったから、退かなかっ
:たのよ。火花散らして……随分嫌われたもんよ」
朱敏 :「……え、でも」
佐緒里 :「奇麗さっぱり負けたわよ」
朱敏 :「ふむ」
佐緒里 :「中途半端に身引くより、すっきりした……おかげで今で
:もあの子とも友人付き合いできてるんだけどね」
朱敏 :「じゃあ、おねーさん今は?」
[Hisasi] #また踏んだ
佐緒里 :「…………」
佐緒里 :「どうかなぁ……いい人だったかはわかんないな」
[Hisasi] #コップ両手にもって
朱敏 :「このシャツ」
佐緒里 :「…………君は恋人は?」
朱敏 :「いないっす」
佐緒里 :「今までに彼女は?」
朱敏 :「えーと、高校の頃に一人と大学はいってから二人……
:みんな振られ」
[Hisasi] #ゆびおりかぞえつつ
佐緒里 :「……そんなもんよね」
佐緒里 :「君はさ、なんかいい人って感じよね」
朱敏 :「あーソレいつも言われます」
佐緒里 :「でもさあ、人は結局「いい人」だからと言う理由で、
:人を選べないのよ」
朱敏 :「う」
佐緒里 :「……なんか、それ、ちょっと身にしみてる」
[Hisasi] #なんか、寂しい
[Hisasi] #それでも
朱敏 :「……おねーさん?」
[Hisasi] #うつむいちゃった佐緒里さん見てちょっとおろおろ
朱敏 :「どしたんすか?おねーさん」
佐緒里 :「誰でもいいから、新しい恋とかしたらいいのかなぁ……」
朱敏 :「…………」
[Hisasi] #そこで俺といえないヘタレ狼
佐緒里 :「でも逆に思うのよ。疲れてるのかなって」
佐緒里 :「疲れてるから……よっかかる肩が欲しいだけで、恋がし
:たいのとは違うような気がする」
朱敏 :「でも、こう、恋とかすればこう、えーと、わくわくとか
:しません?」
[Hisasi] #いまいち自覚ないっすけど
佐緒里 :「…………わくわく、うん。きっとあの頃はわくわくして
:たのかもしれない」
朱敏 :「…………」
[Hisasi] #助けて、こんな時どうする!
[Hisasi] #テーブルにくてれんと沈んだお姉さんを目の前にして
[ER] #…………
佐緒里 :「今は違うな……うん、いやだなあ……なんか最低、
:あたし……よかっかりたいだけだったのかもしれない……
:一人でぼんやり飲むのが辛いとか思ってる、みっともない
:な……」
朱敏 :「……えーと」
佐緒里 :「……なんか、ごめんね。ひっぱりこんじゃって……
:ほんっと、あたししょーもない」
[Hisasi] #なんかぐだぐだになってきた
朱敏 :「えーと、少し寝ます?」
佐緒里 :「…………」>テーブルに突っ伏したまま
[Hisasi] #そこで手が出せる甲斐性はない
[ER] #あったら今頃振られてないんじゃないかとか思う(ぼそ)
朱敏 :「…………えーと」
[Hisasi] #寝ちゃったなぁ
[Hisasi] #というか俺もかなり限界
[Hisasi] #ぐぅ
[ER] #…………
[Hisasi] #翌日、そのままシャツはもらって帰りました
朱敏 :「…………うーん」
[Hisasi] #もったいなかったのかもしれない
[ER] #……貴君は本当に恋愛がしたいのかと以下略
佐緒里 :「……はぁ」>自己嫌悪
[Hisasi] #これが去年の11月
[ER] #うむ
[ER] #そして、12月末までには振られている……
[Hisasi] #うむ
[meltdown] #早すぎる
話を聞いて
----------
きっと朱敏から過去話として聞いてる片帆さん。
[ER] …………こー
片帆 :「橋本君ってさ、恋愛下手だよね、見かけによらず」
:>すぱーん☆
朱敏 :「……そーっすか?」>うぅぅ
片帆 :「だって、よっかかる肩が欲しいって言われたら、じゃあ
:よっかかっていいですくらい言えりゃあ」
片帆 :「…………ごめん無理っぽいね」(しみじみ)
朱敏 :「ああ……」
[Hisasi] #そういえばよかったのか
[Hisasi] #今、気づいてどうすんじゃ
片帆 :「って、あたしに言われててどないするーーっ(ぼかっ)」
朱敏 :「はうぅっ」
片帆 :「なんで恋愛などと関係のないあたしよりも、立ち回りが
:下手なんだ貴君は」>(びしばし)
朱敏 :「いや、その、あうぅ」
[Hisasi] #というかお家に招かれておしゃけごちそうになってぐだぐだの相談
につきあわされるなんて
[Hisasi] #しょっちゅうだったから、、
[Toyolina] #コモデティ化とやら
[hari] #拾われ属性
片帆 :「…………そういうことやってると、ほんっとの悪女にさ
:らわれるようになるんだぜ」>すげー怖い顔で
朱敏 :「え(びくぅ)」
片帆 :「そりゃもうたちの悪い悪女に、ひょいっと拾われて、
:くるっと騙されて……」
片帆 :「…………」
朱敏 :「……(びくびく)」
片帆 :「そして騙され続けるようになるっ!(びしっ)」
[meltdown] ##姉貴が(主観的に)悪い男にっ
[ER] #……騙され続けるなら、それはそれで幸せじゃないですかとか言って
はいけない
[ER] #という地雷設置<おいまて
きっと春先ごろ、去年こんなんあったんすよーという風にバイトの休憩時間
に話してる。
捨てられない品
--------------
[Hisasi] #某、小奇麗なマンション。去年の十一月頃
佐緒里 :「……これ、と、これ……も」
[Hisasi] #クロゼットの中からあれこれでてくる
朱敏 :「わーこれダーバンのジャケットだ」
[Hisasi] #段ボール箱に山と入った男物の服とか
[Hisasi] #前彼とかその前彼とかその前の前の彼とかのものらしい服が
佐緒里 :「……なんか、あほらしいな……」
朱敏 :「これ、マジ捨てるんすか。もったいねー」
佐緒里 :「……捨てそこなっただけよ、どの道捨てる気だったし」
[Hisasi] #そこで捨てられなかったのがダメなのね
朱敏 :「これいいじゃないっすか、マフラー。すっげー手触りい
:いっすよ」
[Hisasi] #手にしてるのは白いマフラー
佐緒里 :「…………」
[Hisasi] #ふと、思い出す
目に浮かぶ、かつての思い出。
佐緒里@高校生:「…………」
[Hisasi] #放課後の教室で
佐緒里@高校生:「…………」>こつんと、額を窓につけて
佐緒里@高校生:「……おばあちゃん……」
[Hisasi] #つい、一週間ほど前に祖母をなくしたばかりのころ
[Hisasi] #涙が浮かびそうになって
SE :がらっ
幸久@高校生 :「あれ……仲本?」
佐緒里@高校生:「……あ……幸久くん」>目元を拭って
幸久@高校生 :「……まだ、帰らねえのか?」
佐緒里@高校生:「あ、うん、もう帰るとこ」
幸久@高校生 :「……」
[Hisasi] #佐緒里の背後辺りをじっと見てる
佐緒里@高校生:「じゃ、私……帰るから」
幸久@高校生 :「仲本、なあ、ちょっとつきあえよ」
佐緒里@高校生:「え?」
幸久@高校生 :「いいから!」
佐緒里@高校生:「ちょ、ちょっと」
幸久@高校生 :「すぐ出て校門のとこでまってろ!」
[Hisasi] #走り出すゆっきーを呆然と見送りつつ
[Hisasi] #約束どおりコートを着て校門の前に向かう
幸久@高校生 :「おう!乗れ仲本!」
[Hisasi] #誰かから借りてきたらしい自転車を引いて
佐緒里@高校生:「乗れって……」
幸久@高校生 :「時間ねえんだよ、早く!」
佐緒里@高校生:「うん……」
[Hisasi] #自転車の荷台に横すわりして
幸久@高校生 :「飛ばすぞ!」
[Hisasi] #こぎ始める
[Hisasi] #つっぱしりつつ何処かへとむかう
佐緒里@高校生:「ゆきひさくんっ!どこ、むかってるの!?」
[Hisasi] #振り落とされないように腰に手をまわしつつ
幸久@高校生 :「もうちょっと!もうすぐだからっ!」
佐緒里@高校生:「……」
[Hisasi] #必死にこいでるゆっきーの背に頬をよせて
相羽@巡回中 :「はーい、そこの青春二人組み!二人乗りだぁーめよっ!」
幸久@高校生 :「わぁっ、たたたt」
[Hisasi] #あわくって降りてはしったりしつつやっぱりまた乗ってはしってく
相羽@巡回中 :「若いねぇ」
片桐@巡回中 :「……真面目にやらんかい、オノレはっ」
相羽@巡回中 :「はいはい」
[Hisasi] #そしてたどり着いた先
[Hisasi] #なんか空気が澄んでるような気がするどこか
佐緒里 :「……ここは?」
幸久@高校生 :「ちょい、待ってな」
[Hisasi] #佐緒里の背後に立って
佐緒里@高校生:「……幸久くん?」
幸久@高校生 :「もうすぐ、だから。もうすぐ日が落ちて……曖昧になる、
:そんときに」
[Hisasi] #背後からゆっきーの両手が佐緒里の目を覆う
佐緒里@高校生:「え、あの……何を」
幸久@高校生 :「一瞬だけだけど、ここなら見える」
[Hisasi] #日が沈んで、曖昧になる、一瞬
幸久@高校生 :「ほら、見てみな」>手を離して
佐緒里@高校生:「!」
[Hisasi] #目の前に、死んだ祖母の姿
幸久@高校生 :「……」
佐緒里@高校生:「おばあちゃん!!」
[Hisasi] #笑って佐緒里に手を伸ばして
[Hisasi] #何かを言っている
佐緒里@高校生:「おばあちゃん……」
[Hisasi] #伸ばした手に手を触れて
[Hisasi] #ふっと消える
佐緒里@高校生:「……あ」
幸久@高校生 :「……佐緒里ちゃん、いつまでも元気で……幸せに、
:だってよ」
[Hisasi] #ぶっきらぼうに
佐緒里@高校生:「……」
[Hisasi] #両手で顔を覆って
[Hisasi] #両肩にそっと載せられる手
幸久@高校生 :「……」
佐緒里@高校生:「……おばあちゃん」
幸久@高校生 :「…………」>なんかかける言葉とか思いつかなくてその
:まま肩に手をのせて
[Hisasi] #日がすっかりおちて
幸久@高校生 :「……おう、帰るか」
佐緒里@高校生:「うん」
[Hisasi] #こくんと
幸久@高校生 :「ほら、これ」
[Hisasi] #巻いてた白いマフラーをぐるぐると佐緒里に巻きつけて
幸久@高校生 :「帰るか」
佐緒里@高校生:「……幸久くん」
[Hisasi] #マフラーに顔をうずめて
[Hisasi] #自転車の後ろに乗って
幸久@高校生 :(しゃかしゃかと自転車こいでる)
佐緒里@高校生:(マフラーに顔をうずめてこつん、と額を背中につけて)
[Hisasi] #回想終わり
佐緒里 :「……結局、そのまま借りたまま……か」
朱敏 :「なんか、大事な品なんすか?」
佐緒里 :「…………」
[Hisasi] #捨てたくないな
朱敏 :「佐緒里さん?」
佐緒里 :「……あげる」
朱敏 :「え、まじっすか?らっきー」
[Hisasi] #わーい
佐緒里 :「……だからだめなのね、あたし」>ため息
朱敏 :「え?」
佐緒里 :「……なんでもない」
朱敏 :「あれ、これ……なんすか?」
[Hisasi] #手に取ったひとつの箱
佐緒里 :「それ……」
朱敏 :「あけてもいいすか、これ」
佐緒里 :「……いいけど」
[Hisasi] #がさごそを包みを開けると
朱敏 :「わ、時計だ」
[Hisasi] #ロレックスとかなんとかの高そうな時計、プレゼントされたくさ
いしろもの
[Hisasi] #前彼にもらったプレゼント
佐緒里 :「…………それか」
朱敏 :「一回開けた後ありますけど……なんでしまったまんまな
:んすか?」
[Hisasi] #わーすげーとけい、わー
佐緒里 :「……同じ時計を三人の女に同時にプレゼントしてたから」
朱敏 :「…………それは」
[Hisasi] #超、リアクションしづれえ
[ER] ##お金持ちですな、その彼氏
佐緒里 :「…………」
[Hisasi] #前彼の置いてったジャケット、前々の彼がおいていった革ジャン、
前前々の彼氏がおいていったTしゃつ、ゆっきーから借りパクし
たマフラー
佐緒里 :「……こんなの、ばっかり」
[Hisasi] #ふにゃっと
[Hisasi] #その場にしゃがんで
朱敏 :「さ、佐緒里さん」
[Hisasi] #大丈夫すか、と
佐緒里 :「捨てる」
朱敏 :「え?」
[Hisasi] #えーもったいねーとか思った
佐緒里 :「……なんか、莫迦みたい」>じわ
朱敏 :「え、わ……」
佐緒里 :「……莫迦みたい」>ぽつん
朱敏 :「あの……佐緒里さん」
[Hisasi] #わたわたわた
[Hisasi] #朱敏の袖をつかんで、こつんと胸に額をつけて
佐緒里 :「ほんっと……なんであたしまだこんなにへこんでんの」
朱敏 :「……佐緒里さん」
[Hisasi] #こんなときどうするアイフル!
[Hisasi] #(抱きしめてやれよ)
[H_Aoi] #っ|ライフカード|
[ER] #それが出来ないのが朱敏君くおりてぃ
[Hisasi] #マメシバン並だな
朱敏 :「えーと、ここは、その、あれですよ」
[Hisasi] #ぐしぐしと泣いてる佐緒里さんの頭を撫でて
朱敏 :「かっとばしません?」
佐緒里 :「え?」
朱敏 :「バイクで、ほら、こーこういう時は基本っすよ」
[Hisasi] #うん、あれだ
[Hisasi] #海で叫べ
佐緒里 :「……え」
[Hisasi] #しばし後
朱敏 :「んじゃ、いきますよ。しっかりつかまっててくださいー」
佐緒里 :「あ、うん……」
[Hisasi] #もこもこに着込んで、バイクの後ろにまたがって
[Hisasi] #ぎゅっと手を回して
朱敏 :「よーし、ごー!」
SE :ばうぅん
佐緒里 :(しがみついたまま)
[Hisasi] #なんか昔にも同じようなことが
佐緒里 :(……ヘタレだよね、どっちも)
[Hisasi] #妙な共通点
[miburo] #これはひどい
朱敏 :(つっぱしってる)
鵜飼いの心境
------------
[Hisasi] #そして海に到着
佐緒里 :「……ベタね」
朱敏 :「まあ、いいんじゃないっすか、たまにはベタ展開」
佐緒里 :「…………そうかもね」
[Hisasi] #すぅぅぅぅぅ
佐緒里 :「くそ莫迦三股男!しんじまえっっっ!!!!!」
佐緒里 :「ふざけんじゃないわよ!それでも一番は君だってどんだ
:けそのくちでぬかしたのよっ!地獄におちろっ!!!」
[Hisasi] #以下罵詈雑言
朱敏 :「……えーと」
[Hisasi] #うわーたまってるなーとか思いつつ
佐緒里 :(ぜぇはぁ)
[Hisasi] #ポケットに手をつっこんで
[Hisasi] #包み紙に包まれた箱をとりだして
[Hisasi] #例のロレックス
朱敏 :「え?あ……」
[Hisasi] #えぇっという顔
佐緒里 :「こんのやろうっ!!」
朱敏 :「わーーーもったいねーーー!!」
[Toyolina] #わあ
[Hisasi] #ひゅーーーん
SE :ぽちゃん
朱敏 :「わーまってまってーー!!!」
[Hisasi] #ざばん
佐緒里 :「え?」
朱敏 :(ばしゃばしゃ)
[Hisasi] #十一月の海に飛び込む莫迦が?
[Hisasi] #いた
朱敏 :(ばしゃばしゃ)
[Hisasi] #泳いで、ぷかぷか浮いてる箱を捕まえて
朱敏 :(箱をくわえて)
[Hisasi] #ざばざばと戻ってくる
佐緒里 :「…………」
[Hisasi] #呆れた目で
佐緒里 :「……鵜飼い?」
朱敏 :「ぶはっ」
[Hisasi] #戻ってきた
朱敏 :「と、時計に罪はないじゃないっすかっ!」
佐緒里 :「……だ……だからって!」
[Hisasi] #冬の海に飛び込む莫迦がどこにいるここにいる
朱敏 :「へくしっ」
[hari] #はやくきがえなきゃ
佐緒里 :「ちょ、まっ……服っ」
[Hisasi] #さて、どこで着替えよう
[hari] #お風呂があって暫く休めるところ
[Hisasi] #なんか道にいっぱい着替えできそうなとこありましたね
[Hisasi] #考えてみれば
朱敏 :「へくしっ」
[hari] たぶん、洗濯もでけるで
佐緒里 :「……君、莫迦でしょ」
朱敏 :「くしっ……あーよく言われます」
[Hisasi] #ほめてねえよ
[Hisasi] #くしゃっとぬれた頭を撫でて
佐緒里 :「……莫迦ね」
朱敏 :「へくしっ」
佐緒里 :「ほら、どこかで……着替えなきゃ……風邪引くでしょ」
[Hisasi] #ああ、莫迦ねこのこ
[Hisasi] #でもいい奴なんだな
[Hisasi] #でもときめかないんだなあ、どうしてかしら
[Hisasi] #そして、なんかしょうがないんで
[Hisasi] #どっかのお風呂があって休めるところへ
[ER] #いい奴どまりだからだと思います>ときめかない
とりあえず暖かい場所
--------------------
近場にあるそれっぽい場所で。
佐緒里 :「……で、のこのこ入ってきちゃったけど……」
[Hisasi] #朱敏はシャワー浴びてます
[Hisasi] #ベッドの上でへちゃんと座ってる
[Toyolina] #のこのこと。
佐緒里 :「…………なんだろう、あたし。調子狂いっぱなし」
[Hisasi] #ため息
朱敏 :「あ、どーもあがりました」
[Hisasi] #シャツ着て、一応下も履いて
[Hisasi] #ズボンまだぬれてるけどな
佐緒里 :「あ、うん」
佐緒里 :「……………」
[Hisasi] #なんか妙に落ち着かない
朱敏 :「佐緒里さん?」
佐緒里 :「……あ、うん……なんか飲む?」
朱敏 :「あ、いいすよ。佐緒里さんは……浴びないんですか?」
佐緒里 :(びくっ)
[Hisasi] #朱敏的、外寒かったしなあ。
佐緒里 :「……え、でも……」>じりっと
朱敏 :「どしたんすか?」
[Hisasi] #微妙に近い気がする、首にタオルまいて、Tシャツでなんか胸板
あついなあ
佐緒里 :「……あたしは、別に……」
朱敏 :「……?」
[Hisasi] #どしたんすか?
佐緒里 :「あ、あたしはいいからっ!」>ぷい
朱敏 :「……そう、すか」
[Hisasi] #寒いのになあ
[Hisasi] #とりあえず服乾かすか
[Hisasi] #てふてふと服をかわかしつつ
佐緒里 :「……ねぇ」
朱敏 :「はい?」
佐緒里 :「……君さ、わかってるの?」
朱敏 :「なんすか?」
佐緒里 :「……ひょっとしてさ、気悪くしたら悪いけど君、こうい
:うとこ来たことない?」
朱敏 :「ありますよ」
佐緒里 :(ぎく)
[ER] #あるんかいっ!!
[Hisasi] #ふっといて固まった
[hari] #じゃあ、なんでそんなたいどなのさーと
[hari] #突っ込みたいに違いない
[ER] #……本来の用途で使っていたのかと突っ込みたいに違いない<おい
佐緒里 :「……あ、あるの、そう」
朱敏 :「いや、まあ……そんな何度もってわけじゃあ……」
[Hisasi] #流石にそこらは照れくさい
佐緒里 :「……随分余裕に見えるけど」
朱敏 :「……いや、えーとわかってますけど、なんというか、
:えーと」
[Hisasi] #頬をぽりぽりと
佐緒里 :「何?そーいう目で見るには私っててんで相手にならない
:ってわけなんだ」
[Hisasi] #なんか思ってることと全然違う言葉がでてくるよ、
朱敏 :「いや、えと、そういうわけじゃあ」>わたわた
佐緒里 :「じゃあ、なに?」
朱敏 :「いや、その、えーと、なんつーか……どうにも、俺、疎
:いというか……流されやすいっつーか、でもこういうのは
:勢いとかそういうのはよくないかなとか」
佐緒里 :「……勢いじゃなかったら?」
朱敏 :「え?」
佐緒里 :(なんか言った後ではっとしてる)
朱敏 :「そりゃあ……」
[Hisasi] #きし、と一歩近づいて
佐緒里 :(ぎく)
朱敏 :「……そりゃあ……俺は」
[Hisasi] #そろそろと近づいて
佐緒里 :(微妙に焦ってる)
朱敏 :「でも……佐緒里さん」
佐緒里 :「な、なに?」
朱敏 :「……俺のこと考えてないじゃないですか?」
佐緒里 :(ぎくぅ)
[Hisasi] #野生の直感はそりゃあ鋭い
[Hisasi] #そのくせどうして自分にむけられたものには極度に鈍いのかお母
さん不思議です
朱敏 :「……やけっぱちなら願い下げっす」
:>立ち上がって
佐緒里 :「…………」
[Hisasi] #むんずと、朱敏の手をつかんで
朱敏 :「…………」
佐緒里 :「……ごめん」
朱敏 :「……俺は、可愛いと思います。佐緒里さん」
[Hisasi] #手握られたまま
佐緒里 :「…………」
朱敏 :「でも、佐緒里さん。ホントに相手のこと見てないっぽい
:気がします……誰のことみてんすか」
佐緒里 :「…………」
[Hisasi] #白いマフラーを思い出した
[Hisasi] #あれだけは捨てたくないと思った
朱敏 :「……正直、俺だって……こーいうとこがどーいう場所か
:知ってるし、その……佐緒里さんなら……とか思ったりし
:ますけど」
佐緒里 :「…………」
朱敏 :「……誰かの代わりとかなら願い下げっすよ」
佐緒里 :「……ごめん」
[Hisasi] #むう、結局いい感じになりそうになったというふうにはいかなか
ったようだ
[ER] #でも、結構見てて、押しようによっては朱敏君、幸せになれたのかっ!
とか思ったよ
[Hisasi] #押し切れる朱敏なんて朱敏じゃねえ
[ER] #…………
[ER] #ごめん、なんとも(えうえう
[Hisasi] #でも、そこでわんわんと食いつかない融通のきかなさも
[ER] #あーでも、そゆ意味では、佐緒里さんが振るの早いって、それは彼女
の誠意かもなあと
恋になりそうでならなかった。
また怒られた
------------
[Hisasi] #そしてロレックスはもらったままでした
[Hisasi] #無造作につけてます
[ER] #…………てかそれ、おんなものじゃねえの?
[ER] #そぼくなぎもん
[Hisasi] #おんなものですね
[ER] …………
片帆 :(ぼかっ)
朱敏 :(あうっ)
[Hisasi] #というか、誰かの代わりは願い下げの時点で
[ER] #うん
[Hisasi] #きっちりゴメンナサイだろう
[ER] #……そだねえ
[Hisasi] #事実なんだから
[ER] #つか、佐緒里さんも、とことん誰か(=ゆっきー)の身代わりとしか
見てないっぽいし
[Hisasi] #うむ
[ER] =じゃなくて≒かもだが
[Hisasi] #ゆっきー、前彼、の影しか
[ER] #うむ
片帆 :「…………ほんっとあたしは尋ねたい」
朱敏 :「はい?」
片帆 :「そうやって誰かの影みたいに利用されるのって納得いく
:ことなのか!」
[ER] #嬉しいかとは流石に尋ねない
朱敏 :「……えー納得できないので、あわないことにしました、
:はい」
[ER] #そう尋ねるには、朱敏君は、友人だから
[Hisasi] #うむ、
[Hisasi] #誰かの代わりはできねえだよ
[Hisasi] #そうやって何人ことわったか
片帆 :「…………(ごすごすごすっ)」>殴ってる
朱敏 :「あうあうあうあ」
片帆 :「あのなあ、利用されてんじゃねえよっ!」
[ER] #なんでそれで、利用されてる相手を殴るだよ(汗
片帆 :「あーほんと腹立つっ(ごすっ)」
[ER] #……ああ、朱敏君がさんどばっく(えうえう
朱敏 :「あうあう、す、すみまぜん」
[Hisasi] #そして謝るし
[Toyolina] #殴られてあげる甲斐性ではないんだな
[ER] #あげる、というか……なんかこう殴られてる……
片帆 :「あのねえ!」
片帆 :「利用されるな、いいように使われるな!」
[ER] #びしっと
朱敏 :「は、はいっ」
片帆 :「利用された挙句、相手だって悪気はないんだからとか、
:そういう半端なごまかしはするな!」
[ER] #そらもうびしっと
片帆 :「微塵の悪気もなくても、人は人を殺せるんだぞこの野郎っ!」
[ER] #怒鳴りつける
[ER] #と
[ER] #……なんかちょっと、目尻が潤んでるくらいの
朱敏 :「……は、はい」
[Hisasi] #なんか鬼気迫ってるので
[Hisasi] #いつも鬼気迫ってるような木もするけど
[ER] #うむ(わはは
片帆 :「……うん。橋本君とねーさん、やっぱり違うや」
[ER] #おなじとおもってたか!
朱敏 :「は、はい?」
[Hisasi] #なんか話読めないよ!?
片帆 :「ねーさんなら、そこで、『殺されたらあたしの目が間違
:ってたってことだ』くらい言うよなあ」
[ER] #しょんぼり
朱敏 :「は、はぁ……」
[ER] #ほらだって、朱敏君≒真帆だから!(恋愛面だけは
[Hisasi] #なんか色々突拍子もなくてついていけません
片帆 :「…………」
[ER] #しょんぼり
[ER] #……だろうなあ(笑
[ER] >ついてけない
片帆 :「利用される奴なんて、ほんっとあたしは大嫌いだ」
[ER] #でも口調はそらもうしょんぼりだ
朱敏 :「は、はぁ……気をつけます」
[Hisasi] #ぺこぺこ
片帆 :「……でもそれを橋本君が利用されたいなら、それはそれ
:でもう勝手だよなあ」
片帆 :「…………ごめん、悪かった」
[ER] #しおしおと仕事に戻る
[ER] #……ある意味、すっげえ怖いだろうっ!
>ごめんわるかったと片帆に言われるの図
朱敏 :「いや、えと、利用されたくはないす、はい……」
[Hisasi] #すげえlこわいよ!?
[Hisasi] #片帆兄さんがおちこんでる!?
[Hisasi] #……まて、あけとし
[ER] #兄さんかいっ!(笑
片帆 :「…………いいよ、もう」
[ER] #しおしお、とおしごと
片帆 :「悪かったね」
[ER] #しおしおしお
[ER] #…………いやまて朱敏君。風邪薬とか体温計とか持ってきたらぶん殴
られるぞ(予防線)
[Hisasi] #おろおろするのが関の山
[Hisasi] #て、てんちょう!片帆サンが大変です!?
[ER] #どないに大変なんじゃー(笑
[hari] せつめいできないけど
[hari] なんかへんなんです
[ER] ……
[hari] たとえて言うなら
[ER] ほむ
[hari] なんか、なぐってこない?
[ER] ……………
[ER] (しくしくしく)<主にPLが泣いている
[fukaGoro] (^^;
片帆 :「……お疲れ様でしたー」
[ER] #バイト時間終わって、片づけしてしおしおと
片帆 :「橋本君……ごめんね」>ぺこ
片帆 :(へろへろへろ)
[ER] #途中でお酒買って帰るの図
片帆さん、へこむ
----------------
[ER] #てかこー
[ER] #怒ってるのもほんとだけど、
[ER] #多分ああ、からまわってるし役に立たないんだなーと
[ER] #利用されたい人はそれが幸せなのかなあとかこー
[ER] #そしてしおしおと
[ER] #……ヘンなとこで真帆の妹だよなあ(えう)
[Hisasi] #ああ、へこませてしまった
[ER] #そらもう(えっへん)<おい
[ER] #きっちりごめんねゆーて帰るさ
片帆 :(呑むぞー)
[ER] <で、一升瓶せいぜいがとこ1800円くらいのを選びに選んで買って帰る
[ER] そしておろおろ朱敏君を放置して
[ER] 翌日から、片帆は、とても真面目かつ静かなあるばいたーとなるので
あった
[ER] #怖いよ
[hari] 地震のメカニズムって知ってる
[ER] へ?
[hari] 硬い地盤がね
[hari] ずり、ずりと、年に数ミリずつ沈み込んで
[ER] ……いやちょとまてはりにゃ
[hari] ばきり、と折れたときに
[hari] 一気に
[ER] あのね、そういう怖い奴じゃないんですけど>片帆
[ER] 怖くない、怖くないんだよ!!
[ER] (そこでうそゆーな)
[hari] いや、そのうち噴出しそうで
[ER] てゆかこー
[ER] ああ、不幸になるのも朱敏君の自由の範疇だと思うと
[ER] それ以上は関われないのが片帆だ
2007/04/30 01:00:00
[Toyolina] :2まではいかないと踏み入ろうとは思わないっすよねえ
[ER] うむ
[ER] てか、結構踏み込んでるのに
[ER] はっと気がついたら足をささっと上げて、踏み込まないようにするあた
りが
片帆 :「…………あーやめたやめた」
片帆 :「人の為に怒るのなんか、もうやめた」
[ER] #傍らに一升瓶。半ば空。
[Toyolina] のんだくれている
片帆 :「人の為に怒るのなんか、もう莫迦臭いからやめた
片帆 :「…………もう厭だ」
[ER] #ある意味、人と関わるなら、それこそどこかで利用する、しないは出
てくるのだ
[ER] #それを全部厭だというなら、どこかでとことん……なんとかせねばな
らないのだ。
[ER] #面白いからなんとかさせてみよう
片帆 :「あーめんどくせ」
[Hisasi] #がんばれかたほさん
[ER] #ぱったり
[Hisasi] #姉といい朱敏といい
[ER] #えうえう
[Hisasi] #利用されても、それがどうした系って
[Hisasi] #ものすごく片帆さん的にはがゆいんだろうなあ、、
[ER] #うむ
[ER] #そらもう、もうちょっとでぽろぽろなきそうなくらいに歯がゆかったよ!
[ER] #でも泣かないのが片帆だ!
[Hisasi] #うむ、、、
片帆 :「…………もういいんだ。もう」
[Hisasi] #朱敏も実際利用されまくって
[ER] #うん
[ER] #いや、本当はさ
[Hisasi] #上記の佐緒里さんときみたいな状況下になったことはあっても
[ER] #うん
[Hisasi] #それ以上はふみこめねえ
[ER] #うんうん
[Hisasi] #そこで線引きしちゃう
[ER] #いやでも、彼女はまだ、そういう意味じゃ、さっさと振るだけ誠実
じゃん
[Hisasi] #利用はされてもそこまで利用されきらない
[ER] <気をもたせない
[ER] #うむ……
[Hisasi] #ある意味誠意のある対応だった
[ER] #うんうん
[ER] #でも、それ以外にも色々いて
[ER] #なんか片帆にしたら、もし自分がそうだったら、それこそ…………
というのがあるだけに
[ER] #すんげえ、歯がゆい。
[ER] #だけど空回りしてる自覚はあるし、それが彼らの平安ならば
[ER] #と
[Hisasi] #……難儀ヨのう
片帆 :「…………(黙って棚のCDを並べ替えてる)」
[ER] #うん、真帆と同じくらいには難儀だ。
[ER] #もー、朱敏君には、挨拶くらいしかしねーよ
[Hisasi] #ああ
[ER] #その代わり丁寧に
片帆 :(あれ、なんでこれここにあるんだよ)
片帆 :(きょときょと)
片帆 :(あ、こっちか:のてのて)
片帆 :(なおしなおし)
片帆 :「…………はぁ」
朱敏 :「あ、あのーー」
[Hisasi] #おそるおそる
[Hisasi] #超びびり
片帆 :「……なに?」
[ER] #すげー元気の無い声
朱敏 :「あの、片帆さん……なにか、あったんすか?」
片帆 :「…………なんも」
[Hisasi] #あにぃが元気ないよ!?何があったの!?
[ER] #わはは
片帆 :(のてのて:CD片付け)
[ER] #そりゃ、さあ
[ER] #ある意味で、片帆と真帆と、自分に対する価値基準、異常に似てるもの
[ER] #誰かの為に役に立たないなら、自分はくずだってあたりがもうそっくり。
片帆 :「…………おつかれさまっしたー」
[ER] #おしごとおわったのでのてのて帰る
[Hisasi] #ああ、片帆さん、、、
[Hisasi] #なんて難儀な子!?
[ER] #真帆の妹だし!!
片帆 :「……はぁ」
[ER] #のてのて
朱敏 :「あ、あのー片帆サン……えと、なにか悩んじゃったりし
:てます?」
片帆 :「…………」
[Hisasi] #同じく仕事上がって
[ER] #ぎっと、このときばかりは眼光鋭く
片帆 :「それで、尋ねてそれが何か解決に繋がるという確証とま
:ではいわないが確率はどのていど?」
[ER] #一息で
朱敏 :「あ、いや、解決しなくても……まあ、その、ゼロではな
:いかなくらいの感じで」
片帆 :「…………(ふっと視線をそらして)」
片帆 :「……おつかれ」
[ER] #しょんぼりしおしお
朱敏 :「か、かたほさん?」
[Hisasi] #ど、どうしたんだー?!
片帆 :「………つーかさ」
[ER] #へれり、と
片帆 :「なあ、橋本君」
片帆 :「自分から不幸を背負い込みたいって頑張ってる人に、
:それが不幸だよって指摘するのって、親切だったり……
:いや多少なりと役に立ったりするのかな」
[ER] #そらもう真顔で一息に
朱敏 :「は、はぁ……いや、こう、不幸なんですか、その人?」
片帆 :「……………」
片帆 :「不幸じゃないなら、手伝う理由もなかろ
[ER] #ぷいっ
朱敏 :「……いや、こう、でも、そういうおせっかいも……ある
:意味必要なんじゃないっすか?」
片帆 :「その理由を、50字以上、100字以下で述べよ」
[ER] #ぼそっ
朱敏 :「おせっかいって、ほら、その人のこと心配して気にかけ
:てるってことしょ」
朱敏 :「……そゆの、嬉しいかな、とか」
朱敏 :「……俺なら、思いますよ」
[Hisasi] #それくらい
片帆 :「……」
[ER] #どげしいいっ
[ER] #蹴った
朱敏 :「はうっ」
片帆 :「嬉しいなら行動自体改めてみせろ!」
[ER] #びしいっ!
朱敏 :「は、はひっ!」
[Hisasi] #あ、もとにもどった
片帆 :「口だけなら何とでも言える!」
片帆 :「……そういうのあたしは、ほんっと大嫌いなんだ!」
朱敏 :「……がんばります」
片帆 :「…………(ぷいっ)」
[ER] #つーか、何をどう頑張るんだ(^^;;>朱敏君
[Hisasi] #……流されないようにがんばる
[Hisasi] #つもり
[ER] #……
片帆 :「……おつかれっした」
[ER] #しおしお
[ER] #ふーんどーせそんなん無理っぽだしねーと
[ER] #そのぶんしおしお<あ、ひどいやつ
[ER] #……ほんとなんぎやなあ>片帆
[ER] ってとこで、倒れますー<本体だ
なんかここら辺から片帆さん崩壊の発端になった気が。
時系列と舞台
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2006年11月
解説
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http://kataribe.com/IRC/HA06-01/2007/04/20070429.html#220000
朱敏、年上のお姉さんと出会い別れ。片帆は歯がゆさを感じる。
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以上
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