[KATARIBE 30977] [HA21L] チャットログ『腐毒の罠』

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Date: Thu, 26 Apr 2007 21:13:37 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30977] [HA21L] チャットログ『腐毒の罠』
To: kataribe-ml@trpg.net
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2007年04月26日:21時13分37秒
Sub:[HA21L]チャットログ『腐毒の罠』:
From:久志


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チャットログ『腐毒の罠』
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登場人物
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 ウヤダ    :ハンター。仕事は堅実らしい。
 フィクサー  :依頼人
 女性     :闇の女医さん?
 金髪の女   :夜の眷属、吸血鬼。眷属化はできないらしい。
 少女     :金髪の女が家庭教師を務めていた少女。
 安西志郎   :解し屋

仕込み
------

[Hisasi] #どこかの個室 

 女性     :「……」>ぶっとい注射器を手に 
 ウヤダ    :(上半身裸でベッドにうつぶせになっている) 
 女性     :「あまり、ヤリすぎると持たないわよ?」 

[Hisasi] #針を腰の辺りに直角に当てて 
[Hisasi] #ずずずと深く注射針を突き刺して 

 ウヤダ    :「ああ、用心の為さ」 

[Hisasi] #中身をゆっくりと 
[Hisasi] #透明な液体 

 女性     :「お仕事、ね。もうそっちを狩るのは止めたんじゃないの
        :かしら?」 
 ウヤダ    :「依頼さ、止めたわけじゃない。割がよければ受けるさ」 
 女性     :「あら、いいお仕事なのね。保険を打つほどに」
 ウヤダ    :「ああ、こいつは効くからな。やりやすい」 
 女性     :(針を抜いて消毒用のコットンでぬぐいつつ)
 女性     :「終わったわよ、効果は丸二日が限度ね」 
 ウヤダ    :「ああ、助かる」>上着を羽織りつつ 

[Hisasi] #ポケットから札入れを出して無造作に札を渡す 

 女性     :「ふふ、金払いのいいヒト、好きよ」>札を数えつつ 
 ウヤダ    :「ああ、またな」 

[hari_2nd] また無茶を 
[Hisasi] 刹那的な 
[hari_2nd] 人造浄血 

[Hisasi] #数時間前 

 ウヤダ    :「俺だ」>電話をとって 
 フィクサー  :『ウヤダ、至急受けて欲しい仕事がある』
 ウヤダ    :「内容は?」 
 フィクサー  :『ある少女を取り戻して欲しい』
 ウヤダ    :「誘拐ならば警察に言え」 
 フィクサー  :『警察では片がつかない……』
 ウヤダ    :「歯に絹を着せるのはやめよう、端的に」 
 フィクサー  :『……誘拐したのは吸血鬼……少女の家庭教師に成りすま
        :していたらしい』
 ウヤダ    :「手遅れでは?」 
 フィクサー  :『その可能性はあるが、四年も家庭教師をつとめていて
        :チャンスが無かったとは言いがたい』
 ウヤダ    :「……下っ端か、血族なしか……その力が無い可能性、と」
 フィクサー  :『ああ、五体満足で取り戻して欲しい。いくら積んでも構
        :わないとのお達しだ』
 ウヤダ    :「最悪のケースになった場合は?」 
 フィクサー  :『人間の娘を取り戻せ、それだけだ』
 ウヤダ    :「了解した」 


逃げる女
--------

[Hisasi] #車を運転する一人の女 

 金髪の女   :「……(ぎりっと歯をかみ締めつつ)」 

[Hisasi] #ミラーを見る 
[Hisasi] #後部座席には一人の少女が横になっている 

 少女     :「……(すー)」 
 金髪の女   :「(いとおしげに見て)……渡さないわ」 

[Hisasi] #唇をかみ締める、とがった牙が除く 

 しばし車走った後、携帯電話を手にとって何処かへかける女。

 金髪の女   :「……どうして?わたしは四年も待った。彼女はわたしを
        :受け入れてくれる! 私では……あの子を抱擁できない!
        :力を!」>携帯電話に怒鳴りながら 

[Hisasi] #止めた車の中で 
[Hisasi] #後部座席には女の子が眠っている 
[hari_2nd] #あぁ、かわいそうな人 

 少女     :「……せん、せ……」>その首には銀の十字架 
 金髪の女   :「……くっ、もう頼まない!」>乱暴に携帯を切って 
 金髪の女   :「……くそっ、これさえなければ」 

[Hisasi] #首にさがった十字架を忌々しげに見て 

 少女     :「……う……ん……」 
 金髪の女   :「まずは身を隠さねばならないか……しばらくあの子には
        :眠ってもらって……その後で血の親となってくれる者を」 

[Hisasi] #車を発進させる 

 金髪の女   :「……きっと受け入れてくれる、ねえ?」
        :>ミラーに映った少女を見つめて 

[Hisasi] #無断で吸血鬼化しようとしてるらしい 
[Hisasi] #走り去っていく車 

 一方その頃。

 ウヤダ    :「……かかったか」
        :>車のナンバーが通った箇所をペンで印をつけて 

[Hisasi] #携帯端末を胸にしまって 

 ウヤダ    :「場所はどこぞのモーテルか、女同士ならば受付の無い離
        :れがある……やはり」 

[Hisasi] #アンテナに引っかかった 

 ウヤダ    :「さて」 

[Hisasi] #アクセルを踏んで、車をスタートさせる 


たどり着いた先
--------------

[Hisasi] #吹利中心街から外れたちょっといかがわしい建物とかが並ぶ界隈 

 金髪の女   :(ハンドルを切って、ひとつの建物というかいくつかの
        :建物が並ぶホテルへ) 

[Hisasi] #車を止めて、少女を抱き上げて中に入る 
[Hisasi] #時折少女の首に下げた十字架が触れそうになりちりちりと焼ける

 金髪の女   :「……くっ」 

[Hisasi] #そっと少女をベッドに寝かせると、あれこれ連絡先を手繰る 

 金髪の女   :「目安をつけて夜のうちに移動しなければ……」 


[Hisasi] #少女の夢 

 少女     :「先生。先生の手、お綺麗ですね」 
 金髪の女   :「あら、嬉しいわ。さ、余所見をしないでレッスンをしま
        :しょう?」 
 少女     :「はい……先生」 

[hari_2nd] #ピアノの音が 
[Hisasi] #夢見るような目で金髪の女を見上げつつ 

 少女     :「……せんせい……」>寝言 


 つぶやいた少女をいとおしげに眺めて。

 金髪の女   :「……そうよ……わたし達は永遠になるの。貴方はこのま
        :ま時を止めるの」
        :>資料をたぐりながら、ふと手を止めて 
 声      :『そうはいかないなあ』 
 金髪の女   :「!」 

[Hisasi] #ばっと振り返って、部屋のあちこちを見回す 

 金髪の女   :「だ、誰だ!?」 
 声      :『誰でもいいだろう』 
 金髪の女   :「私のあの子を奪いに来たな!」 

[Hisasi] #とっさにベッドに駆け寄ろうとして 

 声      :『訂正がいるな、あんたのじゃない』 

[Hisasi] #声と同時に戦闘服に身を包んだ男が女と少女の間に飛び降りてきた

 金髪の女   :「きさまっ!」 

[Hisasi] #ざわっと髪がゆらいで 

 ウヤダ    :「返してもらう」 

[Hisasi] #素顔で両手にナイフを構えただけ 

 金髪の女   :「ヒトがっ!私達を阻むかっ!」>鋭い爪を振って 
 ウヤダ    :「っ!」>かろうじて受け止める 
 金髪の女   :「私達は愛し合っている、あの子は永遠を生きるべき子だ!」
 ウヤダ    :「一方的な愛だな、ミディアン。あんたの正体も知らん娘に」
 金髪の女   :「黙れ!」 

[Hisasi] #爪を振るう手に向かってナイフが一閃する 

 金髪の女   :「っ!」 

[Hisasi] #右腕がごとりと堕ちる 

 ウヤダ    :(やったという顔になって) 
 金髪の女   :(にっと笑って) 

[Hisasi] #その姿が一瞬影に溶けて 

 ウヤダ    :「!」 

[Hisasi] #滲むようにウヤダの背後に現れて 

 金髪の女   :「私達の為の僕になってもらうよ」>にっと笑って 

[Hisasi] #首筋に 

 ウヤダ    :「っ!」 

[Hisasi] #がぶっちょ 

 金髪の女   :(牙を立てて血を吸おうと) 
 ウヤダ    :「がっ」 

[Hisasi] #と、女の顔が歪んだ 

 金髪の女   :「がはっ!」 

[Hisasi] #転がって 
[Hisasi] #胸をかきむしる 

 金髪の女   :「ぐ、あ、あ……ああああああ」 

[Hisasi] #肌が紫に変色していき、目が濁っていき 

 ウヤダ    :「備えあれば、って奴だ」 
 ウヤダ    :「キクだろう?お前らにはなあ」 
 金髪の女   :「アアアアアア」 

[hari_2nd] #牙がボロボロと溶けて口が焼け爛れてそうだ 
[Hisasi] #がりがりと床を引っかいて、爪がはがれて血が 
[Hisasi] #口からどす黒い血を吐きながら苦痛に顔をゆがめて 

 金髪の女   :「アア……アアアアアア……ああ……ぐあ……」

[Hisasi] #白煙を上げながら 
[Hisasi] #溶けていく 

 ウヤダ    :(眠っている少女の様子を確認) 

[Hisasi] #吸血鬼化していないことを確認 

 ウヤダ    :「さて、さらば。先生」 

[Hisasi] #抱え上げて 

 金髪の女   :「……あ……あ……ああああああ」 

[Hisasi] #どろり 
[Hisasi] #うっすら人型の染みを残して 
[Hisasi] #苦痛にのた打ち回った末に溶けていった 
[Hisasi] #振り向きもせずに少女を抱えて外に出て、用意していた車に運んで
[Toyolina] #先生カワイソス 
[Hisasi] #走り去っていく 

報告
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[Hisasi] #携帯電話を取り出して 

 フィクサー  :『ウヤダか、どうだ?』
 ウヤダ    :「保護した」 
 フィクサー  :『女は?』
 ウヤダ    :「始末した」 
 フィクサー  :『ご苦労』 
 少女     :「……せんせ……」 

[Hisasi] #何も知らずに眠っている 

 ウヤダ    :「知らずが花だ、お姫さん」 

[Hisasi] #アクセルを踏んで走っていく 


おまけ
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[Hisasi] ちまちまウヤダのハンター生活をまとめていく 
[Toyolina] がんばってますねウヤダー 
[Hisasi] つまり打っていたのは吸血鬼殺しの毒でした 
[Toyolina] そろそろ名前が里見ジェネ由来なのが可愛そうになってきました
[Hisasi] 里見ジェネを舐めてはいけない 
[hari_2nd] 先生よ……あせらずに 
[Tihiro] みゅーw 
[Hisasi] しかしうまく動かさないとへたれ化してしまうから注意だ 
[hari_2nd] 生まず弛まずリリアンでゆりんに洗脳するべきだったのだよ 
[Hisasi] (なんたって久志キャラだからな) 
[Toyolina] だって四年も一緒にいたんですよ、彼女の守備範囲超えちゃう、
      これ以上はきっと。 
[Hisasi] だってこれ以上年をとったら 
[hari_2nd] 手を出すのが遅すぎたんだ 
[Hisasi] 価値が(駄目すぎ) 
[Hisasi] ういういしい制服姿のままで永遠に 
[Toyolina] デスヨネ 

 なんだか吸血鬼=変態説がどんどんエスカレートしつつあります。
 そりゃ狩られるわけです、ええ。

[Hisasi] きっと聖ガブリエル高校の子でした 
[Toyolina] 推定して中1んときに家庭教師として出会い今高1だかそれくら
      いだか
[Toyolina] お嬢学校だからな、ガブ 
[Hisasi] そしてまた大金をせしめてアンザインのお店でお大臣してるウヤダ
     さんでした 
[Toyolina] よく考えよう、同意は大事だよ 

 安西     :「体に良くないものが入ってるようだな」 

[hari_2nd] 腎臓辺りが悲鳴上げてる 

 ウヤダ    :「一日もしたら消えるさ」 
 安西     :「早めに抜いとくかね」 

[Hisasi] #効果は二日ほどだが吸血鬼相手には絶大に効く 
[Hisasi] #もちろん体にも非常によくありません 

 ウヤダ    :「そうだな……まだ持ってもらわないとな」 

[Hisasi] #人狼の臓器や血清を入れたり、改造したり、色々組み込まれてる

 安西     :「それじゃ、あとで捨血をしとこう」 
 ウヤダ    :「ああ、頼む」 

[Hisasi] #割とアンザイン、ウヤダのラインは固まりつつあるな 
[Hisasi] #よしよし、書けそうだ 

 安西     :「医療行為なんだがな。まぁ、あんたなら構うまい」 

[hari_2nd] #コップを持ってきて、中をライターであぶり 
[hari_2nd] #背中に貼り付ける。 
[hari_2nd] #吸角ね 
[Hisasi] #やった事あるよw 
[Hisasi] #というか整体いってよくやってるよw 
[Hisasi] #というわけでそろそろねよう 

 安西     :(身体を調律しながら、血管に干渉。悪血を吸角部位に誘導) 

[hari_2nd] #で、傷つけて捨血と 

 仕事人つながりとしてアンザインとの線ができた感じです。


時系列と舞台
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 2007年3月
解説
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 http://kataribe.com/IRC/KA-06/2007/03/20070325.html#000000
 ハンター・ウヤダ。淡々と仕事をこなしています。
 対吸血鬼には相当なキャリアがある様子。
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以上。


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