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Date: Mon, 5 Mar 2007 11:37:27 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30875] [HA21L] チャットログ『使役者、現る』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200703050237.LAA73647@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 30875
Web: http://kataribe.com/HA/21/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30800/30875.html
2007年03月05日:11時37分27秒
Sub:[HA21L] チャットログ『使役者、現る』:
From:久志
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チャットログ『使役者、現る』
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登場人物
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宇流盃(うるはい)
:中年。蒼雅を使役するものの一人。
穂波(ほなみ)
:蒼雅家の霊獣。三本尻尾の狐。蒼雅梓の対。結構好戦的。
墨染(すみぞめ)
:蒼雅家の霊獣。鴉。蒼雅至の対。遊撃として行動。
蒼雅彬(そうが・あきら)
:前当主、過去に一度調整を受けているらしい。
弧杖魎壱(こづえ・りょういち)
:陰陽師弧杖家の長男。梓の婚約者。
我江埜志(がえのし)
:老人。蒼雅を使役し、霞ヶ池を封じる者の長。
西条の乱の後
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[Hisasi] #騒動あけて
[Hisasi] #御霞神社にて
西条の乱により当主・巧を奪われ、巫女・梓が負傷し、ガタガタの御霞勢。
墨染 :「…………」
穂波 :「…………」
[Hisasi] #唇をかみ締める墨染と
[Hisasi] #肩に巻いた包帯が痛々しい穂波
彬 :「……西条が乱心した、と」
[Hisasi] #信じられないといった面持ちの前当主
穂波 :「……はい(もう血をはきそうな声で)」
穂波 :「……我を封じ、当主さまを罠にかけ……梓さまを」
彬 :「…………(ぎりっと歯をかみ締める)」
魎壱 :(離れた位置で座って眺めてる)
墨染 :「見抜けなかった我らの過ちです」
穂波 :「もっと……早く、私が……(もう涙が)」
彬 :「己を責めるな……あやつの梓を想う心を知っていて、
:その闇を見抜けなかったのは私も同じだ……」
[Hisasi] #うなだれて
その時。
SE :どくん
彬 :(びくっ)
墨染 :「!」
穂波 :「彬さま……」
[Hisasi] #彬の顔が一瞬歪んで
[Hisasi] #別人のような顔になる
彬@うるはい :『……なんとしたことか』
蒼雅の使役者、宇流盃。
その真の姿は歴代当主しか知らない。
穂波 :「これは……うるはい様!」>平伏
墨染 :「うるはい様御自ら……申し訳ありません」>平伏
彬@うるはい :『西条めが……蒼雅に仇なし、巫女を害するとは……なん
:たること』
穂波 :「申し訳ありません、うるはい様。我がついていながら!」
彬@うるはい :『……面をあげい』
穂波 :「……はい」
[Hisasi] #顔をあげて
彬@うるはい :『……』>手をふりあげて
SE :ぴしっ
穂波 :(びくっ)
[Hisasi] #頬をひっぱたかれて
穂波 :「……申し訳ありません」
彬@うるはい :『これしきではあき足りないが、お前の痛みは梓の痛み。
:梓の身に免じてこれまでにしよう、だが失態を許したわけ
:ではない、心せよ』
穂波 :「申し訳、ありません……」
墨染 :「うるはい様、此度の責任は我にもあります、どうか」
彬@うるはい :『黙れ』
墨染 :「……はい」
穂波 :(うなだれてる)
彬@うるはい :『巧を奪った輩の目星はついているのか』
穂波 :「……はい、飛遊の最後の念で」
[Hisasi] #医院とかまそっぷとか黄櫨染とか
彬@うるはい :『何が何でも巧を取り戻すのだ。だが、梓をこれ以上傷つ
:けてはならぬ。御霞の護りもだ』
穂波 :「はい……」
彬@うるはい :『巧の命だけは何より優先せよ。無闇な特攻は許さぬ、
:確実に巧を取り戻す策を練るのだ』
穂波・墨染 :「はい、うるはい様」
彬@うるはい :『……して、裏切り者の外道の亡骸は?』
穂波 :「は、奥の間に」
彬@うるはい :『わかった、一度我が目で改めよう、その後はどこぞなり
:ともうち捨ててかまわん』
穂波 :「…………はい」
魎壱 :(やれやれ、おっかないねえ)
墨染 :「…………(唇を噛んでる)」
[kisito] こえー
[Hisasi] #部屋を出て行く彬@うるはい
逃れられぬ者
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[Hisasi] #奥の一室
[Hisasi] #こと切れた西条が板にのせられて寝かされている
[Hisasi] #目を閉じて、血がどす黒く染まってる
彬@うるはい :『……西条』
忌々しげに西条を見下ろして。
彬@うるはい :『だから言ったのだ、使えぬ者の心などを尊重するからこ
:んなことになる』
[Hisasi] #蹴りつけて
彬@うるはい :『来い、西条。せめて貴様の魂は有効に使わせてもらおう』
[Hisasi] #すっと手をかざして
[Hisasi] #西条の身体からなにかがんじがらめにされた風な青い光を帯びた
何かが出てくる
[Hisasi] #縛り付けられた魂
[Hisasi] #そのままうるはいの手の上にのり
[Hisasi] #ふところから取り出したビンに収めて
[Hisasi] #ふたをする
[Hisasi] #札を貼って
彬@うるはい :『……逃れられはしないのだよ、馬鹿なやつめ』
[Hisasi] #ビンを眺めてにやっと笑って
[Hisasi] #部屋を出て行く
[Hisasi] 死んでも救われない西条
[Hisasi] 合掌
[Ruki] 死人までも弄びますかうるはいさん
[Hisasi] あますとこなく
使役者の対話
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御霞でもない蒼雅でもないどこかの場所。
うるはい :「……おのれ、我が傑作を……西条め」
がえのし :「うるはい、まずせねばならぬことは御霞の護りを固める
:ことではないのか」
うるはい :「そうはいきません、あろうことか巧を奪われたのですよ!
:あの傑作を!」
がえのし :「うるはい。我らが任は吹利の地を護る為、封印のかなめ
:石たる御霞を守護することであろう!」
うるはい :「……わかっております」
[Hisasi] #ぎりぎりと歯をかみ締めて
[Ruki] ##あくまで“物”が盗まれた程度なのね
[Hisasi] ##オレのつくったものですから
がえのし :「今は傷を負った巫女が癒えるまで、浄化のできぬ間、御
:霞の護りを強めるべきだ」
[Ruki] ##うるはいさんにとっては西条の反乱は飼い犬に手を噛まれたとい
う感じですか
[Hisasi] ##使い物にならねえ犬があろうことか一番手塩にかけた血統書つ
きのわんこに手をだしおった
がえのし :「弧杖の両名に客人の力も借りねば追いつかぬ」
うるはい :「……わかっております」>でも怒りに震えてる
[Hisasi] #このクソ西条、てめーの魂木偶にいれてこき使ってやるから覚悟
しやがれ
うるはい :「西条……おのれ……屑めが(はき捨てるように)」
がえのしの見えないところで。
うるはい :「我が生み出し、ここまで高めた我が蒼雅を……おのれ」
すっかり、自分が作り上げた蒼雅>>地鎮という狂った思考へと傾いていく
うるはいだった。
蒼雅の未来に暗雲がよぎる。
時系列と舞台
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2007年2月末。
解説
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http://kataribe.com/IRC/KA-06/2007/03/20070304.html#220000
西条の乱の後。使役者、現る。
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以上
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