[KATARIBE 30855] [HA21L] チャットログ『絡めとる影』

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Date: Wed, 28 Feb 2007 01:55:19 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30855] [HA21L] チャットログ『絡めとる影』
To: kataribe-ml@trpg.net
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2007年02月28日:01時55分19秒
Sub:[HA21L]チャットログ『絡めとる影』:
From:久志


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チャットログ『絡めとる影』
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登場人物
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 飛遊(ひゆう)
     :蒼雅家の霊獣。モモンガ。蒼雅西条の対。
 穂波(ほなみ)
     :蒼雅家の霊獣。三本尻尾の狐。蒼雅梓の対。結構好戦的。
 墨染(すみぞめ)
     :蒼雅家の霊獣。鴉。蒼雅至の対。ひねくれ。
 蒼雅西条(そうが・さいじょう)
     :霊獣使いの蒼雅家の一人。梓への愛執ゆえに裏切りの道へ。
 真朱(まそお)
     :吸血鬼・黄櫨染の末娘。蒼雅の秘密に目をつけ、西条を利用する。

着実に
------

[Hisasi] #御霞神社 

 飛遊     :「………」 

[Hisasi] #すっと、社の前に歩いていき 

 穂波@狐   :『おや、飛遊』 

[Hisasi] #ごんぞう(神社警護) 
[Hisasi] #穂波三分身その2 

 SE     :ぼわん 
 穂波     :「どうした、飛遊。難しい顔をして」 
 飛遊     :『穂波さま……』 
 穂波     :「おいで、飛遊。最近、物思いがちのようだが、無茶をし
        :ていないか?」

[Hisasi] #頬を撫でて 

 飛遊     :(ふるふる) 
 穂波     :「そうか、西条殿も最近お疲れのご様子、お前も無理して
        :はいけない」 

[Hisasi] #なんで疲れてるかの理由は穂波さんが想像もつきません 
[Toyolina] #げへへ 

 まそっぷとしけこんでるからなんて予想もつきませんネ。

 飛遊     :『……穂波さまこそ、お疲れではありませんか』 

[Hisasi] #がんばって声をだしつつ 
[Hisasi] #そっとほなみんの腕に触れる 

 穂波     :「なに、私は大丈夫だ。ここの護りは我らにかかっている
        :のだから」 
 飛遊     :『……はい』 

[Hisasi] #その手には小さな札 
[Hisasi] #そっと穂波の腕にはりつき 
[Hisasi] #吸い込まれるように消える 

 飛遊     :(あと一枚……) 
 穂波     :「飛遊?」 
 飛遊     :(締め付けられるような顔) 
 穂波     :「飛遊、どうしたのだ?」 
 飛遊     :(ふるふる)『なんでもありません、穂波さま』 

[Hisasi] #がんばって笑顔 
[Hisasi] #でも内心泣きそう 

 穂波     :「そうか」>よしよしと頭を撫でて 

[Hisasi] #きゅっと胸の前で手を握り締めたまま撫でられる飛遊 

 墨染     :「どうした、飛遊。穂波にいびられているのか」 
 穂波     :(ぴきーん) 

[Hisasi] #しゅたっと鴉から人に変じて着地 

 穂波     :「墨染、貴様。我が飛遊をいびっていたというか!」 
 墨染     :「そう感じただけだ、大人しい飛遊が我の強い跳ね返りを
        :前にして萎縮していないか気になってな」 
 飛遊     :『墨染さま……』 
 穂波     :「貴様!訂正しろ!我に対する愚弄だ!」 

[Hisasi] #きーきー怒鳴るほなみんとすかしてる墨染 

 飛遊     :(言い合う二人を見て、胸が痛む) 
 飛遊     :(……西条さま……) 

[Hisasi] #こぶしを握って 
[Hisasi] #後一枚 
[Hisasi] #着実に巫女をかどわかす準備が整いつつある 
[Toyolina] #進捗は抜群ですね 


蒼雅への憎しみ
---------------

[Hisasi] #某所 

 西条     :「よくやった、飛遊」 
 飛遊@人間  :『…………』 

[Hisasi] #ちょいちょいと飛遊の頬を撫でる 
[Hisasi] #でもなんか扱いがぞんざい 

 西条     :「……後ひとつ、札を仕込み。三体全てにいきわたり……」

[Hisasi] #暗い目で笑う 

 西条     :「三身がひとつになったとき、呪は完成し。言霊により発
        :動する」 
 飛遊@人間  :『…………』 
 西条     :「その時が……」 

[Hisasi] #飛遊から手を離して 

 西条     :「……あの方を解放するときだ」 

[Hisasi] #憎憎しげに飛遊を見る 

 飛遊@人間  :『…………っ』>びくっ 
 西条     :「忌々しい……」>吐き捨てるように 
 飛遊@人間  :『…………西条さま』 
 西条     :「蒼雅の運命?人身御供の役目?」 

[Hisasi] #飛遊の頭をつかむように両手で 

 飛遊@人間  :『……西条さま……(泣きそう)』 
 西条     :「そんなもの、そんなもの……」 

[Hisasi] #手が震えてる 

 西条     :「……っ」 

[Hisasi] #こめかみに痛みが走る 

 飛遊@人間  :『西条さまっ!』>痛みに耐えつつ 

[Hisasi] #うずくまって頭を押さえる西条を必死に抱きしめつつ 

 飛遊@人間  :『西条さま……誰か、西条さまを……』 

[Hisasi] #抱きしめて 

 西条     :「うぅ……」
        :>頭を締め付けられかき回される感覚にうめいている 
 飛遊@人間  :『西条さまを助けて……』 

[Hisasi] #抱きしめて 

 西条     :「……梓さま……」>うわごとのように
 飛遊@人間  :『……』>ぎゅ、と。抱きしめることしかできない 
 飛遊@人間  :『……どうすればいいんですか、西条さま……』 

[Hisasi] どうしようもできません 
[Toyolina] せめてもうちょっと自我があれば、まそっぷに懇願するくらいは出来るんだろうけどなあ 
[Hisasi] 穂波の十分の一でも自我があれば 
[Hisasi] 少しはちがったのかもしらんが 


蒼雅の使役者達
--------------

 西条、夢の中。
 記憶に残らぬ、意識の下で。

 中年     :「……木偶だよ、お前らは」 

 遠くから響く低い声。

 中年     :「大人しく、使われていればいいものを」 

 西条の額に触れる冷たい指先。

 中年     :「貴様ら道具に意思などいらぬ」 

 澱んだ視界の向こう、影がかかった顔が僅かに歪む。

 中年     :「調整だ。まったく……使えん奴め」

 それきり、闇に消える意識。


悪夢の後
--------

[Hisasi] というわけで、ちょっと前のシーンだけど。まそっぷさんにかどわ
     かされて黄櫨染さんとこに連れて行かれる西条という 
[Hisasi] ちょっとやり取りしてもよい? 
[Toyolina] アイサー 
[Hisasi] #どっかのホテルとか 
[Hisasi] #(最初からそこかよ!) 
[Toyolina] #爛 

 西条     :「……助け?」 

[Hisasi] #起き上がって服を羽織ってる 

 真朱     :「うん、助け。最近、頭痛そうにしてんじゃん」 

[Toyolina] #ごろごろ 

 西条     :「ああ……このごろ特に……」 

[Hisasi] #頭を押さえつつ 
[Hisasi] #調整の副作用でずきずき痛む頭 

 西条     :「……だが、身体的な痛みではないのだ」 
 真朱     :「大丈夫、うちの親戚で、そういうの得意な人知ってる」 
 西条     :「ああ……このところ、毎夜……嫌な夢を見る……」

[Hisasi] #疲れた顔で 

 西条     :「それも、一考かもしれん」 

[Hisasi] #もう疲れたよ、誰か、助けてクダサイ 

 真朱     :(起き上がって)
        :「……そんな疲れた顔してたら、梓さんに心配かけちゃう
        :でしょ。きちんとしとかないとね」 

[Toyolina] #優しく理解がある女を装う幻覚つき 

 西条     :「梓……」>ふと目に光が戻り 

[Hisasi] #まそっぷの目を見て 

 西条     :「……ああ、そうだな……そうだ」 

[Hisasi] #幻惑中 
[Hisasi] #まそっぷの頬を撫でて 

 西条     :「そうしよう……」 

[Hisasi] #ちゃらいよ、西条! 
[Hisasi] #これでもれなくパパンのところに連行されます 
[Hisasi] #飛遊さんもモモンガ状態でまったく抵抗できません 
[Toyolina] #あくのひみつけんきゅうじょへようこそ 
[Hisasi] #大丈夫、使役者たちよりずっと扱いは人道的だよ! 
[Toyolina] #VIP待遇 
[Hisasi] #ナースいっぱいいるし 
[Toyolina] #汗とか拭き拭きしてくれますよ 
[Toyolina] #手術中とかで慣れてるから 

 西条     :(寝かされてうつろな目) 
 飛遊     :(近くの代の上でじっとしてる) 

[Hisasi] #パパンの目がきらきらしてそうです 
[Hisasi] #調べた結果 
[Toyolina] #ワクワク。 
[Hisasi] #血に秘密がある、 
[Hisasi] #複数の魂が融合し、霊獣として具現化してるとか 
[Hisasi] #でも西条さん、記憶がすげえいじられて 
[Hisasi] #あれこれ暗示とかかけられてるな、という 
[Hisasi] #で、利用するには血が薄すぎるなあ、 
[Hisasi] #というのが 
[Hisasi] #そしてまそっぷパパにほめられてえへへ 
[Toyolina] #ご機嫌 
[Toyolina] いっぱいかかってる暗示のいくつかを催眠だか眩惑だかで打ち消
      したりは可能かしら 
[Hisasi] できるかも 
[Hisasi] 古い暗示とかは大分緩んでる 
[Toyolina] ねらいとしては梓ゲットじゃゲヘヘという暗い情念で 
[Toyolina] 西条さんが満たされるように 
[Toyolina] それのジャマになりそうなのをいくつか 
[Toyolina] 頭痛くて途中でヘタられたりしても困るのでw 
[Hisasi] お前、梓とはくっつけねーんだよ、ダビスタ的にとかいう暗示はこ
     とごとく 
[Hisasi] 打ち消されとこう 
[Toyolina] 梓とくっつく、わあハッピー。蒼雅も安泰じゃよ!? 
[Toyolina] みたいなので 
[Hisasi] おー 
[Hisasi] 梓を手に入れる=全てうまくいく 
[Hisasi] 何が何でもそのために動く、と 
[Hisasi] パパとかまそっぷに 
[Hisasi] 仕込まれて 
[Hisasi] ぱわーあっぷして戻ってきました 
[hari_2nd] たった一つの冴えたやり方 
[Hisasi] 改造西条 
[Toyolina] 黄櫨染先生とまそっぷさんはそれを陰に日向に助力してくれる有
      り難い方々 
[Hisasi] 扱いも人道的だったし 
[Toyolina] 頭痛薬も出してくれるし 
[Hisasi] 少なくとも道具呼ばわりはしなかった 
[Hisasi] でも使役者の情報は最重要機密なんで、西条からは情報を得られな
     かった 
[Hisasi] 次はもっと血が濃くて秘密の核心の当主だ 

 この後、蒼雅最大の危機と、水を利用せし者の悲劇へと続くのだった。


時系列と舞台
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 http://kataribe.com/IRC/KA-05/2007/02/20070225.html#000000
 2007年2月。

解説
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 飛遊、着実に穂波を罠にかけるべく行動。
 壊れゆく主・西条を案じるも、主はもう耳を貸すこともなく引き返せない道
へと進んでいく。
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以上



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