[KATARIBE 30852] [HA06P] エピソード 『ONE'z DAY ! 〜本多家の日常〜』

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Date: Mon, 26 Feb 2007 13:19:12 +0900
From: Subject: [KATARIBE 30852] [HA06P] エピソード 『ONE'z DAY ! 	〜本多家の日常〜』
To: "kataribe-ml@trpg.net" <kataribe-ml@trpg.net>
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 ごきげんよう、蜃気鋒です。
 それでは続きです。ちょっと下らなくも滑稽なお話にお付き合いください。

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エピソード『ONE'z DAY ! 〜本多家の日常。ぼりぅむワン (に)〜』
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登場人物
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 本多旅邁(ほんだ・つらゆき)
http://kataribe.com/HA/06/C/0613/
                :傲慢不遜、食道楽な貘

 本多玖皇崋(ほんだ・きょうか)
http://kataribe.com/HA/06/C/0614/
                :高飛車、お酒好きな旅邁の下姉様

 六車桐鵬崋(むぐるま・とうか)
http://kataribe.com/HA/06/C/0634/
                :清楚可憐、ほんわかした旅邁の上姉様


 引き続き、『ざ・温度差』が副題です。
--------------

#玄関口まで、姉貴を引っ張りながら進んでいく。すると……

 桐鵬崋     :「あらあら……ゆきちゃん、来てたの?」

#『Tsuraran love 姉様』帰宅。

#ちなみに、「ゆきちゃん」とは「旅邁(ツラユキ)」の「ゆき」から。旅邁自
身のリクエストにより実現。

 旅邁      :「(ぱっと花が咲く様に顔が輝く) 姉様……! 今お帰
         : りになったのですね! (気分は一気にMax)」

#その上がり方、1923年に起こったドイツの経済状況に匹敵するだろう。

 桐鵬崋     :「えぇ、仕事が早く片付いたものですから……」

#そこで、旅邁にくっ付いてた玖皇崋の姿を見る

 桐鵬崋     :「(少し悲しそうに) まぁまぁ。きょうちゃん、またお
         : 酒を飲んだのね?」

 旅邁      :「まったくです! 姉様からも何かお言葉を下さい!」

#おいおいつららん。さっきまでの不機嫌なオーラは何処へ消えたよ

 玖皇崋     :「(むぅ〜) いいじゃない、だって向こうが勝手に勧め
         : て来るんだもん。無碍に断れないわ (ぷんぷん)」

#つららんの興味が姉の方に向いたのが面白くないご様子。

 旅邁      :「(詭弁を……) それはよーございました…… (横目
         : で見遣る)」

 桐鵬崋     :「まぁ……お付き合いもいいけど、ほどほどにしなさい
         : ね (めっ)」

 玖皇崋     :「(ふ〜んだ) は〜い (聞いてる感じがしない)」

#ちなみに、その横ではつららんが小さくのた打ち回っていた。おそらく、姉
様の仕草に胸をギューンとやられたのだろう。

 旅邁      :「んで、どうやって帰宅した? (水を得た魚の如し、強
         : 気な質疑)」

 玖皇崋     :「あぁ (あっさりと) 手嶋を呼びつけて送らせた
         : (悪びれた様子がない)」

#手嶋事務官、可哀想……

 旅邁      :「そうか。それは無事で何よりだ (特に手嶋の様態が
         : ね)」

 桐鵬崋     :「まぁまぁ (とても申し訳ないわ) きょうちゃん、後
         : でちゃんと謝っておくのよ」

#ってか、つららんはともかく姉様もそれだけですか!?

 玖皇崋     :「(ぷんすか) はいはいは〜い (そっぽを向く)」

#そう言いつつ、旅邁の身体を全体的に締め付けてやる。お返しだ〜

 桐鵬崋     :「そうそう (手を叩く) 丁度よかったわ……ねぇ、ゆ
         : きちゃん」

 旅邁      :「(痛みに顔を歪めながらも) はい、何です? (爽やか
         : に決める)」

#ちょっとキモい

 桐鵬崋     :「この後お時間は空いて……」

 旅邁      :「えぇ勿論できっちりこれでもかってぐらいに空いてま
         : すとも!!」

#言い終える前に、即効で了承の意を示す。

 桐鵬崋     :「(苦笑) あらあら……なら、ちょっと手伝って欲しい
         : ことがあるの。お願い出来るかしら?」

 旅邁      :「えぇ何なりとお申し付けください私はいつどんな内容
         : でも御意を表明しますとも!!」

#口語会話表現として明らかに用法を間違えてますが、聞こえなかったことに
してください。

 桐鵬崋     :「まぁまぁ…… (少し間を置いて) それじゃぁ、奥の
         : 部屋の物置から、取り出して欲しい物があるの」

 旅邁      :「は……物置…… (怪訝な表情) ってと……四畳半の
         : 部屋のことですか?」

#おそらくこの家の間取りで、一番狭い部屋の事を言ってるのだろう。

 桐鵬崋     :「えぇ、そうよ。何処に仕舞ったのかなかなか見当たら
         : なくて…… (すまなさそうに) おそらく何かの手違
         : いで、そこの奥の方に詰め込んだみたいなの」

 玖皇崋     :「へ〜姉さんにしては珍し〜 (他人事のように喋る)」

#確かに珍しい。しかし、そんな事があるとすれば……

 旅邁      :「(小声で) ……ハンっ。十中八九、姉貴が手当たり次
         : 第無理やり押し込め……っいててててっ!」

#余計な事を言った愚弟を抓っておく。

 桐鵬崋     :「あらあら…… (小首を傾げる) 自分なにり捜そうと
         : したんだけど、重い荷物が複雑に入り組んでるせいで
         : 私一人じゃ無理なの。ダメかしら?」

#申し訳なさそうに、上目遣いで旅邁の顔を覗き込む。身長は旅邁の方が高い
ので、姉様の行為に邪念や悪意は一切皆無。

 玖皇崋     :「あ〜悪いわね姉さん (手をひらひらと振る) 今すぐ
         : には無理よ。だってつららんはこの後私の……」

 旅邁      :「勿論ですともハイ!」

#素早く玖皇崋の口を押さえ込む。これがホラー映画の劇中だったら、確実に
観客は悲鳴を上げるに違いないほどの突発な動き。

 玖皇崋     :「むが〜〜〜〜〜むが〜〜〜〜〜〜 (ちょっと旅邁! 
         : 何虚偽申告してんのよ!? ってか放しなさいっ!)」

 桐鵬崋     :「あら? (きょとんと) ゆきちゃん、きょうちゃんが
         : 何か言いたそう……」

 旅邁      :「ははは何を仰いますか (声高らかに) そんなのある
         : 訳ないじゃないですか。姉様の目の錯覚ですって!
         : (真っ赤な嘘)」

 桐鵬崋     :「え……でも、何かきょうちゃんの様子が……」

 旅邁      :「酔っ払いの戯言ですって! ふっ、全く玖皇崋姉様もご
         : 冗談を……お人が悪い (ニヒルに笑う)」

 玖皇崋     :「フーーーーーーっ、ふむ〜〜〜〜〜〜〜〜 (このバ
         : カつららん!! か弱い実姉を捕まえて、酔っ払いと吐
         : き捨て……)」

#あまりに騒がしいので、頚動脈も抑えておきましょうか。

 桐鵬崋     :「あらあら…… (旅邁の姿を見て) でも、悪いわ。ゆ
         : きちゃん、今来たばかりじゃない……」

 旅邁      :「そんなとんでもない! (きらっ☆) 予定もなしに勝
         : 手に僕が上がりこんでしまったんです! そのぐらい当
         : 然のことですよ!」

#親指を立てて、健康的な白い歯を見せる。その姿、キモさを通り越した滑稽さ。

#ちなみに、その横では……

 玖皇崋     :「(ぐ……ごほっごほ……) ったく……」

#玖皇崋姉様は、つららんが親指を立てたと同時に開放されたみたいです。激し
く咳き込んでます。

 旅邁      :「制服を脱いだら、今すぐにでも動きますとも!」

 桐鵬崋     :「まぁ……じゃぁ、改めてお願いできるかしら?」

 旅邁      :「はい任せてくださいな! (キラン☆)」

#声だけは完全に二枚目。今度、声優学科試験でも受けてみようかしらん

 旅邁      :「これからも。男手が必要な時は、是非とも僕を呼んで
         : ください! (シャキン☆)」

#わんわんわん。私は貴女の忠実なる飼い犬です……と言わんばかりの態度。

 桐鵬崋     :「あらあら……ありがとう、ゆきちゃん (微笑む) う
         : ふふ。やっぱりゆきちゃんは男の子だわ。とっても頼
         : りになるわ (頭を撫でる)」

 旅邁      :「(やや恥ずかしそうに) ね、姉様…… (でも、頬を
         : 赤らめてはにかむ)」

#おそらく創作部の面々がこの姿を見たら、完全に泡吹いてぶっ倒れるでしょう。

 玖皇崋     :「(ごほっ) 単細胞が……」

#せめてもの抵抗とばかりに、小声で吐き捨てる。

 桐鵬崋     :「(それから) きょうちゃんも、いつまでもゆきちゃん
         : に凭れ掛かってちゃダメよ (めっ)」

 旅邁      :「(はぅっ) え〜はい! 全くですそうでしたね!  (玖
         : 皇崋をやさし〜く突き飛ばす)」

 玖皇崋     :「った〜……あぁんもうっ! (旅邁を睨む)」

#酔ってるおかげでよろけるが、旅邁が片手を握っていたおかげで倒れこむこと
はなかった。

#ここら辺、姉貴への労りが感じられるか

 桐鵬崋     :「あらあら…… (口元に手を当て) それじゃぁ、私も
         : 用意をするから……ちょっとだけ待っててね」

#微笑み、愛しの姉様は自室に引っ込む。

 旅邁      :「え…… (が〜〜〜ん) あ……はぃ……」

#物寂しそうに見送るつららん。この世の終わりみたいな顔している。

 旅邁      :「(無表情に) さて……」

#完全に姿が見えなくなるまで見送った後、玖皇崋の方をゆっくりと振り返る。
その顔に映る表情は、打って変わって能面の様に冷たい。

 旅邁      :「そう言う訳だ。僕は忙しい身の故、自分の欲しいもん
         : ぐらい、とっとと自分で買っ――――」

#言い終わる前にボコボコに殴られたのは……語るまでもないか


時系列
------
 姉二人が社会人になってて、且つつららんが大学受験期に突入する前の、とあ
る日か

解説
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 要所要所にある小ネタの解説は省略して……副題の意味、もうこれで解りました
かなw (苦笑

 反応によっては、続編っぽいものを作ります(ってか、もうあったりw)

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