[KATARIBE 30851] [HA06P] エピソード 『ONE'z DAY ! 〜本多家の日常〜』

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Date: Mon, 26 Feb 2007 13:16:09 +0900
From: Subject: [KATARIBE 30851] [HA06P] エピソード 『ONE'z DAY ! 	〜本多家の日常〜』
To: "kataribe-ml@trpg.net" <kataribe-ml@trpg.net>
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/P/
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 ごきげんよう、蜃気鋒です。
 今回は、エピソードに挑戦です。ログを使わずに自分で書いてもいいってな話を
聞いたので、やってみましょう。
 それでは、ちょっと下らなくも滑稽なお話にお付き合いください。

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エピソード『ONE'z DAY ! 〜本多家の日常。ぼりぅむワン (いち)〜』
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登場人物
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 本多旅邁(ほんだ・つらゆき)
http://kataribe.com/HA/06/C/0613/
                :傲慢不遜、食道楽な貘

 本多玖皇崋(ほんだ・きょうか)
http://kataribe.com/HA/06/C/0614/
                :高飛車、お酒好きな旅邁の下姉様


 副題としましては、『ざ・温度差』でしょうか
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#つららん、久しぶりに愛しき姉二人の住まいにお邪魔します。

 旅邁      :「(鼻歌) 〜〜♪ 〜〜〜♪ (音程は外れてる)」

#上機嫌。創作部の面々がこの姿を見たら、確実にキモがるでしょう。

 旅邁      :「〜〜♪ (耳障り) っ……と。到着♪」

#合鍵を使って開ける。チェーンロックの音はなく、すんなりと扉が開く

 旅邁      :「(元気よく) ただいま〜」

#自身の家ではない。だが、これで間違いではないだろう。

 旅邁      :「(返事が返ってこない) む…… (なんだ、やはり誰
         : も……)」

#居ないと思ったら……

 玖皇崋     :「(すやすやすや……)」

#玄関先で、酔い潰れた玖皇崋姉様が出迎えてくれましたとさ。しかも一升瓶
を抱き枕代わりの格好で。

 旅邁      :「………… (一気にゲージ降下)」

#その下がり方、ブラックサーズデーの再来か。

 玖皇崋     :「(すやすやすや……) うぅん……」

#寝顔もまた可愛らしいため、怒鳴るに怒鳴れない。

 旅邁      :「(舌打ち) ……ったく、ま〜た酔っ払って……しかも
         : こんな所で…… (あ〜悲しや〜)」

 玖皇崋     :「(すやすやすや) ん…………」

#顔を緩め、身をよじる。その仕草がまた堪らない。

#腹いせに、大事そうに抱えられた一升瓶を無理やり引き剥がし、脇に放り投
げる。

 旅邁      :「クソっ、僕も一升瓶になれたらどれだけ……じゃなく
         : て (身体を揺さぶる) おい、起きろクソ姉貴」

#ゆさゆさゆさ

 玖皇崋     :「(身体が揺れる) (ねむねむ)」

 旅邁      :「(いらっ) 聞こえないのか? 起きろと言ってる」

 玖皇崋     :「(更に揺れる) ……うぅ〜ん……むにゃむにゃ」

#埒があかないので、抱き起こす

 玖皇崋     :「……っん……」

#ようやく反応あり

 旅邁      :「おら、とっとと目を醒まさ……」

#覚醒の兆しか。徐々に彼女の目が鋭くなっていく

 玖皇崋     :「(ぼ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜)」

 旅邁      :「(暫しの思案) ……いや、そのままでいい。そのまま
         : でいいから、何もせずにとっとと僕の言う事を聞け」

#触らぬ神に祟りナッシング

 玖皇崋     :「(ぼ〜〜〜) んっ……旅邁……か……」

#安堵。何とか意識は正常らしい。

 旅邁      :「左様だ。ほらほら (うむ、今日はすんなりと事が運
         : べそ……)」

 玖皇崋     :「つららんったら…… (驚愕の眼差し) 人の部屋に勝
         : 手に入ってきて!? (あらやだっ) もしかして私を夜
         : 這いしに来たのね!? (きゃーやだどうしましょー)」

 旅邁      :「一生そこで寝てろこのアバズレ」

#即座に言い捨て、何の感慨もなしに玖皇崋の身体を床に放り投げる。

 玖皇崋     :「(残念そうに) あぁ〜ん、冗談なのにぃ〜〜 (いや
         : いや〜んと、旅邁の足にしがみ付く)」

#おいおい。床に打ち付けられた痛みは何処へいったよ

 旅邁      :「(鬱陶しい……) 年増がやったって気色悪いだけだ」

#見向きもしない。代わりに、思いっきり引き摺ってやる

 玖皇崋     :「(つまらなそうに起き上がる) も〜…… (ふくれる)
         : ツレないわねぇ〜〜」

#このまま引き下がるのも面白くないので……

 玖皇崋     :「うりゃっ (後ろから抱きついてやる)」

#うぜぇ

 旅邁      :「(煩わしさと酒臭さに顔を顰める) 何のまねだ?」

 玖皇崋     :「ま〜ま〜そう言わず (上機嫌に) いいじゃない。折
         : 角の姉弟水入らずなんだしぃ〜」

 旅邁      :「……水入らずだから、何の気兼ねなく己が望みを吐き
         : 出せると? (冷たくあしらう)」

#抱きつかれたままの状態で、目的地(洗面台)へ

 玖皇崋     :「(ぱっと輝く) おっ、さっすが我が優秀なる弟。解っ
         : てらっしゃるぅ〜〜 (うりうり)」

#更に強く抱きついて、酒気と一緒に媚び媚びを撒き散らす。

 玖皇崋     :「つららぁ〜ん、悪いんだけど……」

 旅邁      :「断る」

#すぐさま『 Lockout 』。

 玖皇崋     :「(ふくれる) まだ何もいってなぁ〜いぃ〜〜」

 旅邁      :「(だから年増がやると……) 言わんでいい。ど〜せ、
         : 何処かの竹から見つかったお姫様が如き、無茶難題を
         : こちらに言いつけるのだろう? だから嫌だね」

#僕はまだ死にたくないと、しめやかに畳む。

 玖皇崋     :「(ムっとする) あ〜んな自意識過剰のご〜まん犯罪女
         : と一緒にしないで欲しいわね。いたいけな老夫婦を騙
         : くらかして何十年もの間右老夫婦に財物、殊にその生
         : 活費を卑劣な手段で搾取し、且つ己の私利私欲がため
         : に自身に言い縁る豪族達をギモ〜し、『この世に存在
         : しない』物を強請りその結果右の者達の身に害が及ぶ
         : ように仕向させる、つまり明らかに『死んでもいい』
         : と言う『ミシツの故意』が介在していたことは事実明
         : は――――」

 旅邁      :「(煩わしそうに) それ以上は御法度だ。それに、肝心
         : な部分が言えてないぞこの酔っ払い」

#『未必の故意』が正解。それと、『ギモ〜』の部分は『欺罔』です。

 玖皇崋     :「む〜 (睨み付ける) 私は酔ってにゃ〜い。それにつ
         : ららんが先にふったんじゃない。まだ被告人の全ての
         : 罪状を陳述……」

 旅邁      :「せんでいい (語りモードだけは勘弁) それはまた次
         : の機会に持ち越しだ」

#ネタがネタなだけに、ここで止めておきましょう。大体、今も尚愛されている
御伽噺のお姫様を勝手に刑事裁判にかけないでください。

#この辺りが、酔っ払いたる所以か。

 旅邁      :「(溜息) んで。それよりも僕に何か頼みがあるんだろ
         : う? さっさと話せ。こっちもそんなに暇じゃない。
         : (しぶしぶ話題を戻す)」

 玖皇崋     :「(きょとんと) へ、お願いって…… (思い出したよう
         : に手を叩く) そうそうそう! そうだったわ! すっかり
         : 弟の策に填って忘れるところだった!」

#そう言うなり、再び旅邁にしな垂れかかる。

 玖皇崋     :「ね〜ぇ〜、つららん。折角私と出会ったんだし〜……
         : なんだから、お酒買っ――――」

 旅邁      :「この話はなかったことにしよう (ばっさり)」

#言い終わる前に、再び遮断。口煩い就業労働者を持つ経営者の辛さが、嫌っ
て程に理解出来た。

 玖皇崋     :「あぁん、どうしてぇ〜 (うるうる)」

#だからその年代の奴がやる仕草じゃ(ry

 旅邁      :「(静かな怒気を含ませて) 愚問だ。舎弟や下男じゃあ
         : るまいし、未成年に酒を買わせる高級官僚が何処に居
         : ると思ってんだ?」

#全く以って嘆かわしい……とばかりに首を振る

 玖皇崋     :「ここここ〜 (にへら〜っと笑って、自身を指差す)」

#こちらのぼやきは全く無視ですか

 旅邁      :「(苦虫を噛み潰す) んなものぐらい、己で買って来ん
         : か。そもそも僕は制服だ。このまま買いに行ける訳な
         : いだろう」

 玖皇崋     :「い〜やぁ〜。今すぐ欲しいの〜〜〜 (駄々こね)」

#……これが、きょうびの三十路近い人間の実態なのか。そうなのか。

 旅邁      :「(心を鬼にして) 断る」

 玖皇崋     :「買って〜 (じたばた)」

#……むかっ

 旅邁      :「(冷たく) ダメだ」

 玖皇崋     :「買〜〜って〜〜〜〜 (じたばたじたばた)」

#むかむかっ

 旅邁      :「(きつく) 却下だ」

 玖皇崋     :「買って買って買ってかぁぁってぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜
         : (ばたばたばたばたばた)」

#むかむかむかっ

 旅邁      :「(物凄くきつく) だか……」

 玖皇崋     :「買って買って買って買って買って買って買ってかって
         : かってかって〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

#……ぷちんっ

 玖皇崋     :「かってかってかってお願い一生のお願いだから買って
         : かってかってかってかってかってかってかっ―――」

 旅邁      :「……あぁぁもうわかったわかった! お酒でもおなべで
         : もおまけでも幾らでも買ってやる買ってやるから喚く
         : な鬱陶しい!!」

#怒鳴り、拳で壁を思いっきり叩く

 玖皇崋     :「こら〜、つららん。物に当たるなぁ〜〜」

#ケロっと、何事もなかったかのように諫める

 旅邁      :「(怒りに身を奮わせる) (このクソ姉貴はぁ〜〜〜)」

 玖皇崋     :「んでんで、いつ買ってくれるの? (キラキラ)」

#この様子じゃぁ、全く懲りてないご様子。聞くんじゃなかったと後悔

 旅邁      :「(諦めたように溜息) ……私服に着替える時間をくれ
         : るならば、今からでも行って来てやるよ」

 玖皇崋     :「(ぱっと花が咲いた様に輝く) あらやだ。ほんとぉ〜
         : (わ〜いやった〜〜〜)」

#旅邁にしがみついたまま、小躍り。

 旅邁      :「(無駄に疲れた) んで、酒の種類。何がいい?」

 玖皇崋     :「ん〜っと…… (人指しを口に当てて考える)」

#姉様とよく似る仕草をするのが無性に腹が立つ。双子の姉妹だから当然なん
だろうが、解っていても何かムカツク

 玖皇崋     :「何でもいいよ〜。ブランデーでなるべく強いやつ〜。
         : 本数は何本でも買えるだけ、私が満足するぐらい〜」

#自分で言ってる発言内容が理解出来てるか、とても怪しい注文の仕方だ。

 旅邁      :「ったく、久しぶりに来てみたら…… (ぶつぶつ)」

#ちなみに、かかる費用までは聞かない。ど〜せ頼んだって出してはくれない
し、話が余計に拗れるだけ。

 玖皇崋     :「何言ってんのよ。やっぱ持つべきものは弟よねぇ〜 
         : (うりうり〜)」

#お礼とばかりに、身体を摺り寄せてやる

 旅邁      :「ふん…… (憮然とする。だが、まんざらでもないら
         : しい)」

#玄関まで引き返す

時系列
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 姉二人が社会人になってて、且つつららんが大学受験期に突入する前の、とあ
る日か

解説
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 タイトルの英語。明らかに用法を間違えてますが……敢えて無視してください。
どーせタイトルですし (苦笑

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