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Date: Fri, 23 Feb 2007 21:55:50 +0900
From: Subject: [KATARIBE 30844] [HA06P]エピソード『静かな時間』
To: ML <kataribe-ml@trpg.net>
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こんにちは葵です。
単発ものは順に切っていこう。
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エピソード:『静かな時間』
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登場人物
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如月 尊(きさらぎ・みこと):花屋の店長、竜胆ちゃんとは古い付き合い。
http://hiki.kataribe.jp/HA06/?KisaragiMikoto
豊秋竜胆(とよあき・りんどう):尊の親友、シガーカフェ「GARDEN」の店長。
http://hiki.kataribe.jp/HA06/?ToyoakiRindo
クリスマスイブ当日
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12月24日。
以外に静かなGARDENの店内。
ボンヤリとカウンターの端っこで頬杖着いてる竜胆店長。
なんだかちょっと物憂げです。
竜胆 :「……レポート提出を義務づけたはいいけど」
竜胆 :「なんか読まない方がいい、むしろ提出を免除してあげた方
:がいい気がする」
バイトメンバーのクリスマスレポート。
そりゃー免除してあげたほうが良いかと。
と、ドアが開いて。
尊 :「……りん姉様、なにを悩んでるんですか(ドアからひょい
:と顔を出す)」
竜胆 :「やあ如月君。 いいのかい、楽しい我が家のクリスマスと
:やらを放置したりして」
尊 :「今日は和久君、勤務ですから(くす) 差し入れ、持って
:きましたよ」
はい、胸に抱えていた紙袋を差し出すと、中にほかほかと湯気の上がる香ばし
い香りのタイヤキ。
竜胆 :「そっか。それはありがたく頂きたいです、はい」
いつもなら大喜びで飛びつくのに、ちょっと様子がヘン。
尊 :「どしたんですか? 今日のりん姉様、ちょっとヘン、あ、
:エスプレッソ一つ下さいな」
竜胆 :「うん、いろいろあってね。……二つもらってもいいかな?」
尊 :「どうぞ、粒あん、カスタード、チョコとありますからどれ
:でも(熱々)」
竜胆 :「チョコはどれだ……」
尊 :「しっぽにチョコって焼き印がありますよ、コレです」
竜胆 :「じゃあ、これとあんこと一個ずつ(言いながらエスプレッソ
:とブレンドを一つずつ出す)」
竜胆 :「今日はおごり」
尊 :「ん、御馳走様です。 (香りを楽しんでゆっくり口を付ける)」
竜胆 :(ブレンドとチョコたい焼きは少し離れたカウンターの隅に)
尊 :(ちらっとそっちを見て何か口を開きかけてやっぱりやめる)
何となく、何をしようとしたか察したものの。
やっぱり、どんなに親しい仲でも首を突っ込んで良いところと遠慮したほうが
良いところは有る物で。
尊 :「(黙って、もう一個差し出して)……こっちの粒あんも美
:味しいですから、一緒においてあげてください(にこ)」
竜胆 :「うん、ありがと。 喜んで」
黙って微笑みあう間に流れるコーヒーとタイヤキの香り。
そんな静かな時間。
時系列
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2006年12月24日。
クリスマス当日。
解説
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何があったかは別途お話参照。
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葵 一<gandalf@petmail.net>
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