Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Mon, 19 Feb 2007 11:49:33 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30821] チャットログ『人並み外れた者』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200702190249.LAA53736@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 30821
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30800/30821.html
2007年02月19日:11時49分33秒
Sub:チャットログ『人並み外れた者』:
From:久志
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
チャットログ『人並み外れた者』
==============================
登場人物
--------
安西志郎(あんざい・しろう)
:整体処・解し屋店主。触手使い。
真越誠太郎(まこし・せいたろう)
:西生駒高校、化学教諭。不治の病の息子を持つ。
茶楼での会話
------------
2007/02/16 23:00:00
安西 :「栄養が足りない」(ぼそり)
誠太郎 :「栄養摂取は大事なことだと思うよ」
安西 :「養分が欲しいところだな」
誠太郎 :「うん、栄養分が足りなくなると思考力が低下するからねえ」
安西 :(周囲に眼を配る)
安西 :「良いのは居ないな」
誠太郎 :「……なんだか捕食者の目に見えたのは私の気のせいかな」
安西 :「気のせいだろう」
[hari] ぐびり、とお茶を喉に流し込んで
誠太郎 :「そうしておいたほうがいいかもしれない」
[Hisasi] #自分に言い聞かせるようにお茶をのんで
[Hisasi] #還ってくる者調査中の頃で
誠太郎 :「……あれから、私なりに彼の今までのことを、調べてみ
:たんだ」
[Hisasi] #ぽつりと
安西 :「ふむ」
誠太郎 :「今まで、彼は息子の勇くんをモデルに……水辺でたたず
:む少年というイメージの絵を何枚も描いてきて」
[Hisasi] #で、どこぞから。境界をあいまいにする水の噂なりをそこらへん
から知ったらしい
誠太郎 :「勇くんを失ってから、長い間筆を手に取ることもなかっ
:たらしいのだけど」
[Hisasi] #で、どんどん精神を蝕んで。縋るように助けを求めたのが
誠太郎 :「ここ数ヶ月前から水に関わる伝承をしらみつぶしに調べ
:ていたらしいんだ」
[Hisasi] #で、調べたらしい資料を封筒にいれたやつを
[Hisasi] #渡して
[Hisasi] #どんなもんかはお好きなように
安西 :「……」
誠太郎 :「彼は、才能ある画家だった」>ぽつりと
誠太郎 :「私は芸術には疎いけれど、彼の絵はどこか背筋が震える
:ような何かを感じたんだ」
誠太郎 :「そういう、卓越としたものを持っていたから……ありえ
:ない道を開くことができたのだろうか、とも思う」
[Hisasi] #すげぇ才能あったから、絵を通じてなんぞ歪んだものを開いたと
かいうイメージ
安西 :「そういう人間は、もともとどこかズレてるもんだ」
安西 :「人並み外れてる、とか言うだろう……あれは「ヒト」を
:踏み外しかけてる人間をさす言葉だからな」
誠太郎 :「……そういうもの、なのかな」
誠太郎 :「彼は、人の道も踏み外してしまったのだろうか」
[Hisasi] #もうすっかり
安西 :「そんな所だろうな……外道や人外とかいう類にでもなっ
:ちまったんだろう」
誠太郎 :「ひとつ、聞いてもいいだろうか」
誠太郎 :「……水、とは」
[Hisasi] #聞いていいのかなーとかおもいつつ
安西 :「聞いてどうするね……」
安西 :「……とは言うまい。ざっとの昔話だ」
誠太郎 :「ああ」
安西 :「昔々、あるところに……」
[Hisasi] #真剣にきいてる
[hari] #原書の水がございまして〜、と
[hari] #さわりのあたりを
[Hisasi] #うむ
誠太郎 :(絶句)
[Hisasi] #なんかにわかに信じがたいという顔
安西 :「……そうして、水を利用しようとするものは呑まれ溶か
:され、破滅するのが定めとなるのでした。とっぴんぱらり
:のぷう」
誠太郎 :「……そ、そんな、危険なもの、が、出回っているのかい」
安西 :「出回ってるんじゃない。『ある』のさ」
誠太郎 :「……恐ろしい……」
[Hisasi] #ぞくっとした
安西 :「たまに、日常と言う境界面を超えて、『水辺』にたどり
:着くモノが居る」
誠太郎 :「彼の、ように?」
安西 :「また、水を利用しようと画策するモノもある」
[hari] 奴のように
誠太郎 :「そして、君は……それを防ぐために?」
安西 :「いや、ただの成り行きだ」
[Hisasi] #水の乱用はやめようとかいうイメージで見てる
安西 :「近寄るもんじゃないさ……」
誠太郎 :「……そうだね」
[Hisasi] #くいっとお茶を飲んで
誠太郎 :「ともあれ、この資料……役立てられるなら君に任せるよ」
:>さっきの封筒
[Hisasi] #というわけで、なんぞ水関連の資料をゲットしたとおもいねえ
[hari] #あーい
[hari] #たいまくんに売れる
[Hisasi] #うむ、その心積もり
時系列と舞台
------------
2007年1月
解説
----
七星茶楼にて、安西と誠太郎の会話。人並み外れた者とは。
還ってくる者 http://hiki.kataribe.jp/HA/?Revenant
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
以上。
---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30800/30821.html