[KATARIBE 30776] [HA21L] Nightmare

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Date: Fri, 9 Feb 2007 11:50:26 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30776] [HA21L] Nightmare
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200702090250.LAA17779@www.mahoroba.ne.jp>
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2007年02月09日:11時50分26秒
Sub:[HA21L] Nightmare:
From:Toyolina


[HA21L] Nightmare
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登場人物
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 蒼雅巧    御霞神社の守護、蒼雅家の若き当主
 蒼雅彬    蒼雅家の前当主。巧の実父

 蒼雅西条   蒼雅分家の男。堕ちつつある
 真朱     女子高生吸血鬼。西条を篭絡しつつある


Point
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 彬      :「……巧」
 巧      :「はい」

[Hisasi]  正座して向かい合う親子

 彬      :「これから、蒼雅の当主のみが知る……我らの一族の始まり
        :について話さねばならない」
 巧      :「……はい」
 彬      :「お前にとっては、辛い事実かもしれぬが」

[Hisasi]  ため息をついて

 彬      :「……しかと、うけとめい」
 巧      :「はい」


[Hisasi]  何を言われたかは
[Hisasi]  まだこれから
[Toyolina] 第二クールのおたのしみ。
[Hisasi]  この日、たくみんは丸一日食事ものどを通らず一睡もできなかった
      そうです


Nightmare
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 西条     :(夢を見ている)

[Hisasi]  どこかの古い館
[Hisasi]  その地下
[Hisasi]  生まれて二歳になる当主の長男に霊獣を与えるという頃

 西条@子供  :「……うぅ」>迷子になったらしい

[Hisasi]  肩にモモンガ乗せてとことこ歩いているちび西条
[Hisasi]  どこからかあった入り口から地下へと
[Hisasi]  暗い廊下をおっかなびっくり歩いて

 西条@子供  :「……父上、母上、どこですか」

[Hisasi]  迷路のような廊下を歩いていった先
[Hisasi]  ひとつの部屋
[Hisasi]  うっすら明かりが漏れている

 西条@子供  :「誰か、いるのですか?」

[Hisasi]  空いた戸の隙間から

 男      :「……いい資質だ、血も濃い」

[Hisasi]  数人の男の声

 西条@子供  :「……(息を呑む)」

[Hisasi]  その男達の前
[Hisasi]  なんか古めかしい館に似合わないガラスケースの中に
[Hisasi]  小さい男の子がいる

 西条@子供  :「……(巧、さま)」

[Hisasi]  なんかとてつもなく見てはいけないものを見たような気がして
[Hisasi]  音を立てないように後ずさって

 西条@子供  :「……(なにが、なにが?)」

[Hisasi]  ガクガクぶるぶる
[Hisasi]  何かはわからない
[Hisasi]  だが、何かとてつもなく恐ろしいもののように思った
[Hisasi]  西条、6歳の記憶


Scar
----


[Hisasi]  西条が壊れる傷のようなものを残しつつ
[Toyolina] ぐう

 西条     :(がばっと起き上がる)

[Hisasi]  顔面真っ青
[Hisasi]  慌てて傍らをさぐって
[Hisasi]  寝転がってるまそっぷを抱え込むように抱きしめて

 西条     :(はぁ……はぁ……)
 真朱     :「ん……アレ、もう夜……?(寝ぼけてます)」
 西条     :「……はぁ……」

[Hisasi]  なんかガクブルしながらまそっぷ抱きしめて
[Hisasi]  ぜーぜーと

 真朱     :(落ち着くまで待ってる。ぼーっとしながら)
 西条     :「……はぁ」

[Hisasi]  深く息を吐いて
[Hisasi]  ゆっくりとまそっぷの髪を撫でて
[Hisasi]  力がぬける

 真朱     :「……ひどい汗。ワルイユメってやつ……?」
 西条     :「……おそらくは……」

[Hisasi]  覚えてないらしい
[Hisasi]  でも見るからに
[Hisasi]  真っ青ですごい汗かいてて
[Hisasi]  かすかに震えてる

 西条     :(両手でまそっぷの頬を撫でて)

[Hisasi]  落ち着けるように
[Hisasi]  自分を

 真朱     :「落ち着いた?(手を首筋にのばす)」
 西条     :「……ああ」

[Hisasi]  そのままきゅっとまそっぷを抱きしめて

 西条     :「……恐ろしい」

[Hisasi]  ぼそりと
[Hisasi]  何が恐ろしいのかはわからない

[Hisasi]  だが、蒼雅に対する不信感らしいものがあるというのはまそっぷ
      には感じられた

[Hisasi]  そして、かき抱くように、まそっぷを抱き寄せて眠りにつく
[Toyolina] すがられつつあるぜ! 
[Hisasi]  蒼雅の裏に何かアリ
[Hisasi]  そう、パパに報告する真朱さんでした

 真朱     :(西条の後ろ髪なでながら)
        :(普通じゃないもんな、あの冷や汗)
 真朱     :(壊れない程度に思い出してもらお)


霞ヶ池の闇
http://hiki.kataribe.jp/HA/?KasumiGaIkeNoYami


時系列と舞台
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どこかのホテルだと思う


解説
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爛れている二人。男の疵。


-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
Toyolina 



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