[KATARIBE 30753] [HA06P]エピソード『髪は女の武器なんです』

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Tue, 06 Feb 2007 11:21:57 +0900
From: Subject: [KATARIBE 30753] [HA06P]エピソード『髪は女の武器なんです』
To: ML <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <20070206111959.8A5E.GANDALF@petmail.net>
X-Mail-Count: 30753

Web:	http://kataribe.com/HA/06/P/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30700/30753.html

こんにちは葵でっす。

どんどんいこー。
************************************************************************
エピソード:『髪は女の武器なんです』
====================================

登場人物
--------

 如月 尊(きさらぎ・みこと):花屋の店長、外見16、7中身は(検閲)
                トレードマークは腰までのロングストレート
                ヘア。
 http://hiki.kataribe.jp/HA06/?KisaragiMikoto

 軽部片帆(かるべ・かたほ):如月しすたーS’名誉長女のお姉さん。
               色々策を授けてくれます。
 http://hiki.kataribe.jp/HA06/?KarubeKataho



始まりは唐突に
--------------

 片帆さんから簪を頂いた少し後。
 7月に入ってそろそろ暑くなり始めた頃に尊がふと。

 尊      :「髪が長いと暑くなると汗かいちゃって大変なんですよね……
        :暑いの苦手だなぁ」

 と、ぼやいた一言に片帆さんの瞳が輝いたっ。

 片帆     :「じゃぁ尊さん……髪結ってあげよか?(わくわく)」

 てなわけで。



髪は女の武器なんです
--------------------

 片帆     :「……尊さん、どっか引っ張られてたら言ってね?」
 尊      :「はーい」

 肩に日本手ぬぐいをかけて、櫛やらなにやら色々使いつつ。

 片帆     :「うーん、尊さんくらい髪が長いと、こゆのがいいかなあ」

 片手に幾つか笄持って、見比べつつ。

 尊      :「……(鏡をもって横とかみてる)」
 片帆     :「うん、髪の毛は少し緩めに三つ編みにして……ああ、結構
        :多いから、二つに分かれる笄がいいや(ぼそぼそ言いながら
        :いじくってる)」

 あーでもない、こーでもないと。
 ごくゆるく編んだ三つ編みの髪を後ろ頭でくるくるとまとめて。
 両端に螺鈿細工の入った、黒の笄を巻いた髪に刺して止める。
 さすがに無理に引っ張ったりせず上手に留めていきます。

 片帆     :「一本できついなら、もう一本お揃いのがあるから、使うけど」

 どうやら片帆さん、尊の髪をいじるのがとっても楽しい御様子。

 片帆     :「……うーん、やっぱ、一本でいいか……はい、出来た」
 尊      :「あー襟足とか涼しいな〜、有難う御座います」

 長い髪に隠れて普段はあまり見えない耳後ろから襟足にかけてが見え、普段の
印象と大分違う。
 ご機嫌で鏡を見ていると。

 片帆     :「うん、このスタイルも良いけど……(笄見て不意ににやっと)」
 尊      :「?(きょとん)」 

 鏡越しに後ろに立つ片帆さんの口元に浮かんだ不適な笑み。

 片帆     :「笄が一本なら、これを外すとっ……」
 尊      :「え?」

 しゅたっと一点で髪を止めていた笄が抜かれると。
 しゅる、と小さな音をたてて黒髪がうねるように解け落ちる。
 細いながらも艶やかで腰のある髪が元の姿に戻ろうと光を反射しながらほどけ
て行く。

 尊      :「きゃ(びっくりして首を振って顔にかかった髪を払う)」
 片帆     :「はい、それでいーです(にやっ)」
 尊      :「な、なにがっ良いんですかっ(どきどきどき)」
 片帆     :「一本なら、豆柴さんもとっぱらう勇気が出るかもしれない
        :し(ふふり)」
 尊      :「え、えええっ(わたくた)」

 んっふっふー、と、想像通り、いや想像以上の『破壊力』に満足げな片帆さん。

 片帆     :「というわけで、これ尊さんに合いそうなんで、差し上げま
        :す(にやりんぐ)頑張ってくださいね(肩ぽんぽんっ)」
 尊      :「えっ……だって、こんな高価そうなの(手に載せて見てる)」
 片帆     :「いや、それがこれ、骨董市で買ったんで安かったので(と
        :くいそーに)」
 尊      :「じゃ、じゃぁ……ありがとうございます(だいじだいじに
        :抱えて深々)」
 尊      :「この簪に合わせるなら……浴衣新しいの下ろそうかなぁ
        :(にこにこ)」
 片帆     :「こう……濃い紺に、花火の絞りとか(うーむと眺めて)」
 尊      :「あ、いいですね」
 片帆     :「でも、尊さんが浴衣着て、髪の毛結い上げたら怖いもの無
        :しです(またもやにやりんぐ) 頑張ってっ(ぐっと握りこ
        :ぶしで)」
 尊      :「はいっ」

 こうして、豆柴精神力耐久試験の日々は続くのであった。


時系列
------

 2006年7月頭ごろ、初夏の午後。

解説
----

 着実に狭まる豆柴君包囲網(w

$$
**********************************************************************


---
葵 一<gandalf@petmail.net>


 ---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30700/30753.html

    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage