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Date: Tue, 06 Feb 2007 10:40:35 +0900
From: Subject: [KATARIBE 30751] [HA06P]エピソード『作戦本部からの司令』
To: ML <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <20070206103659.8A5C.GANDALF@petmail.net>
X-Mail-Count: 30751
Web: http://kataribe.com/HA/06/P/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30700/30751.html
こんにちは葵でっす。
時系列をどんどん埋めるぞー、という事で。
追っ掛け追っ掛け。
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エピソード：『作戦本部からの司令』
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如月 尊（きさらぎ・みこと）：花屋の店長、外見１６、７中身は（検閲）
現在、和久君とらぶらぶもーど中。
http://hiki.kataribe.jp/HA06/?KisaragiMikoto
軽部片帆（かるべ・かたほ）：如月しすたーＳ’名誉長女のお姉さん。
統合作戦本部長だぞ。
http://hiki.kataribe.jp/HA06/?KarubeKataho
ある日の昼下がり
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片帆 ：「どーせさー、ねーさんには、あの莫迦者が買うしさーっ」
片帆 ：（いーんだもん、尊さんなら貰ってくれるんだもんっ（じく
：じく泣く））
おや、珍しい片帆さんが凹んで涙目になっていますよ。
歩きながら道に転がってる空き缶けっ飛ばしたりして。
一方そのころ、花屋２階のリビングでは。
尊 ：「〜♪（ふんふんと鼻歌混じり）」
御機嫌の尊が枝毛の手入れなんかしながら寝っ転がってファッション雑誌読ん
でたり。
片帆 ：（すたすたすた、と、階段上がって）
いつも来慣れた二階まで、お店の夾ちゃんにひと声かけてトントンと。
ぐぁらっと、リビングの引き戸を開けるなり。
片帆 ：「尊さん、簪いりませんかっ（涙目）」
尊 ：「はいいっ（びっくり） え、あ、ええっ？ ……どしたん
：ですか」
片帆 ：「簪、いりませんかっ、簪っ（えぐえぐ）」
慌てて飛び起きてみたら、涙目片帆さんが立っててビックリわたわたと。
そして、その手には、ほっそい簪が。
尊 ：「簪……って、髪に挿す…あ、ソレですか」
片帆 ：「え、えとね、えとね、綺麗な細工だから買ったら、細かった
：んです（えぐえぐ）」
おねーちゃんにと思ったのだが、攻勢防壁アイバの妨害にあえなく撃沈。
片帆 ：「だから、貰ってくださいっ（ずいっ）」
尊 ：「は、はぁ……良いんですか？ こんなに綺麗な……」
細いんだけど、先の飾りが、螺鈿で綺麗なお花模様の簪。
手の上でしげしげ簪を眺める俯き加減の尊の口元が普段にもまして艶やかに見
えて。
念のため再度確認。
片帆 ：「…………？」
いわゆる「ツヤツヤぷるぷるリップ」状態。
薄くですが、確かにナニカつけてます。
片帆 ：「……尊さん？（すっと片目だけ細めている）」
尊 ：「はい？（簪持ったまま）」
ひょいと顔を上げたそのタイミングで。
片帆 ：「なんかいいことありました？」
ぼひゅ。
尊 ：「○×△□っえうあ……ななんにも、なないですよっ（声
：ひっくり返ってる）」
片帆 ：「（声がひっくり返って、真っ赤になって、それでもなんか
：こう嬉しそうで）」
片帆さん推理モード発動。
ぽくぽくぽくぽく。
片帆 ：「（ちーん）……（ぽむ）」
尊 ：「えとあ、お、お、おちゃ入れまますねっ（慌てて）」
片帆 ：「で、何て告白されたんです？」
どんがらがっしゃん。
あ、コケた。
慌てて立ち上がってそそくさとキッチンに向かうところを、背後から袈裟懸け
にバッサリやられました。
片帆 ：「いや、お茶はいーですから、そこ座るっ！（びしっ）」
尊 ：「（あうあうあう）」
片帆 ：「で、式は何時？（ものっそ真顔で）」
尊 ：「しっ（絶句）……て、あの、まだ、そんな（おたおたおた）」
片帆 ：「えー（不服げに）……だって、尊さんの年齢で指輪貰って、
：それで言うことったらそうなりませんか？」
尊 ：「だって……まだ、そんなのは……（ぶしゅー）」
片帆 ：「まだったって……本宮さんんだってそういう年齢じゃない
：ですか（ものっそ不服げ）」
尊 ：「だって……まだ、つきあって欲しいって言われただけだし」
片帆 ：「ふーん……なーるほど（目をきゅっと細めて）」
尊 ：「…………あ」
自爆。
尊 ：「うう……（ぼぶしゅー）」
片帆 ：「既に、衆目の一致するところだったことを、ようやく口に
：出して肯定したってとこですか」
尊 ：（こくん）
片帆 ：「っとに…………（少しはあの莫迦を見習えー）」
因みに、お分かりと思いますが。
（片帆言うところの）あの莫迦＝相羽先輩。
片帆 ：「（溜息）……じゃ……まあ、お祝いに、なったかな、これ」
手の中の簪をくるくるもてあそびつつ。
尊 ：「その……あり……がとう……ございます（ぺこり）」
片帆 ：「とりあえず、一歩前進、ですが」
尊 ：「う……ん（こっくり）」
すっと顔をあげて。
片帆 ：「最後まで油断してはいけません」
尊 ：「さ、さいご？（えとえとえと）」
片帆 ：「……文句あります？」
ぎろーり、とこわーい眼で睨まれました。
尊 ：（ぶんぶんか顔を横にふってる）
片帆 ：「じゃ……お墨付きが出たんですから、がっつり誘惑するん
：です！ 尊さんは元が綺麗だし、そんな無理やり頑張らなく
：てもだいじょぶ！」
尊 ：「ゆっ（ぼふん）」
片帆 ：「尊さん（ぢっと見る）」
尊 ：「ハイ（声裏返ってぱくぱく）」
片帆 ：「（すう、と息を吸って）……総員全力を持って追撃！」
その一声にびくっと震えて……。
尊 ：「（うつむいて深呼吸してる）」
片帆 ：「（あ、尊さん怒った……かな？）」
尊 ：「Yes Sir! （にっこり笑って敬礼っ）」
片帆 ：（ぐっ：さむずあっぷ）
作戦本部より入電。
「全力を持って追撃すべし 死して屍拾うもの無し」
……アレ？
時系列
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2006年6月頃。和久君告白のちょっと後。
解説
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ニイタカ ヤマ ノボレ。
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こんなイラストも頂きました。
http://kataribe.com/HA/06/G/200605/0061/
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葵 一<gandalf@petmail.net>
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