[KATARIBE 30624] [HA21L] チャットログ『楽園を望む者』

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Tue, 9 Jan 2007 16:38:08 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30624] [HA21L] チャットログ『楽園を望む者』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200701090738.QAA62476@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 30624

Web:	http://kataribe.com/HA/21/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30600/30624.html

2007年01月09日:16時38分07秒
Sub:[HA21L] チャットログ『楽園を望む者』:
From:久志


 久志です。
ちまっと話題をまとめつつ。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
チャットログ『楽園を望む者』
============================

登場人物
--------
 片桐壮平(かたぎり・そうへい)
     :吹利県警巡査、魂の無い不死身の男。
 白衣の男:全くの謎。楽園の復活をもくろんでいる?
 弘原海まな(わたつみ・まな)
     :楽園の泉の巫女?らしい。

導く者
------

[Catshop] #--- 街外れの建設中のビル 

 白衣の男   :「突然、お呼びだてして申し訳ありませんね。片桐さん」 
 片桐     :「なんじゃい」 
 白衣の男   :「泉の巫女のことなんですがね」(にこにこ) 

[Catshop] # 人の良さそうな、優しいお医者さんの笑み。 

 片桐     :「……巫女?……あの、まなが言うとったあれかい」

[Hisasi] #眉をひそめて 

 白衣の男   :「はい」 

[Catshop] # あんな妄想のセカイとは無縁そうな男は、しかし大真面目に頷く。 

 片桐     :「……まあ、害が無い分には……ええんじゃろうけど、な」

[Hisasi] #目が険しくなる 

 白衣の男   :「楽園を蘇らせるためには、泉の巫女の力が必要なので
        :すよ」
 片桐     :「ワシらの前に現れた、アレは……」 
 白衣の男   :「しかし、彼女の力はあまりにも未熟だ──まだまだ、
        :成長してもらう必要があるのです」 
 白衣の男   :「もっと穢れを浴びて、それを浄化する力をつけてもらわ
        :なければ」 

 片桐の言葉を無視して、延々と語り始める白衣の男。

 片桐     :「…………アンタ、正気かいな」 

[Hisasi] #半歩、さがって 

 白衣の男   :「生憎と、本業は精神科の医師でして。正気と狂気の境界
        :が思うよりもずっと曖昧なことをよく知っているつもり
        :です」 

 くすっ、と小莫迦にしたような笑いを浮かべて片桐を見る。

 片桐     :「…………境界を侵し、存在を曖昧にする…………どこぞ
       :で聞いた話じゃのう」 

[Catshop] # 白衣の男は、片桐の反応に意を解した風もなく堂々としている。

 白衣の男   :「本質的に、セカイとはそのように出来上がっているとい
        :うことです。なら、無理をして分かつよりも、本来あるべ
        :き姿に還す方が良いとは思いませんか? ねぇ?」 
 片桐     :(注意深く胸ポケットに手を淹れて) 
 白衣の男   :「あなただって、生と死の境界を侵し、自らの存在を曖昧
        :にしているではありませんか」 

[Catshop] # ふと気がつくと、足元を水が浸している。 

 片桐     :「……はは、ひと昔前のアニメのようじゃのう」 

[Hisasi] #ざっと胸ポケットの銃をつかむ 

 白衣の男   :「やめた方がいい──わたしがここに一人で来ていると
        :でも?」
 片桐     :「……そこで、ハイワカリマシタと言えるほど、物分りが
        :よくなくてのう」 

[Catshop] # 片桐を囲むように、のっぺりと影が立ち上がる。 

 白衣の男   :「まぁ、どうしてもそうしたいなら止めませんが──もう
        :少し、話を聞いてからでも遅くはないと思いますけどね」
 片桐     :「断る」 

[Hisasi] #銃を抜き放って 
[Hisasi] #影に向き直る 

 白衣の男   :「気の短い──まぁ、でも付き合う義理まではない」 
 白衣の男   :「一つだけお願いをさせてもらいます」 
 白衣の男   :「泉の巫女は」 
 片桐     :「……」>じろっ 
 白衣の男   :「泉の巫女は、楽園の鳳の騎士と対になるべき存在です。
        :あなたのように安ドラマに出てくる刑事に余計な手出しは
        :していただいては困るのです」 
 白衣の男   :「彼女が穢れを浴びる邪魔になりますから」 
 片桐     :「知らんな、あの嬢ちゃんがホンマに巫女やっちゅうなら」

[Hisasi] #銃を構えて 
[Catshop] # 気障ったらしい、芝居がかった仕草で腕を開く。 

 片桐     :「……穢れになんぞ触れさせんわ」 

[Hisasi] #安請け合いすんなギリちゃん! 
[Hisasi] #守らなきゃいけなくなったようだ 

 白衣の男   :(また芝居がかった仕草で、やれやれと溜息をつき頭を振る)
 白衣の男   :「本当に、こちらには物分りの悪い人ばかりで困る。早く
        :楽園を蘇らせ、セカイを正さなければ」 

[Hisasi] #湧き上がる影を撃ちぬいて 

 片桐     :「させるかボケぇ! 楽園なぞありゃせんわ!」 

[Toyolina_] #ギリちゃん いいひとv 

 白衣の男   :(影を盾に、まだ壁の出来ていない建物の端に歩いていく) 

[Hisasi] #囲まれた影を返す手で打ち抜いて 

 片桐     :「待たんかい!」 
 白衣の男   :「ない、と言い張れば目の前からなくなると思うのは大き
        :な間違いですよ」 
 白衣の男   :(ばっと両手を広げる) 

[Hisasi] #行く手を阻む影を撃ち抜いて、左手に抜いた特殊警棒で影を打ち
     据えながら
[Catshop] # 日の光を背後にした、その影は十字架を象ったようにも見え。 
[Catshop] # そのまま、白衣をはためかせながら後ろ向きに──つまり建物の
      外へ倒れこんでいく。 

 片桐     :「くそっ!」 

[Hisasi] #守ってあげなきゃいかん理由ができてしまった 

 白衣の男   :「それでは、またお会いしましょう──今度は、敵として」 

[Catshop] # 声だけを残して視界から消えていく。 

 片桐     :「泉の巫女じゃと?あほかい……あの嬢ちゃんは普通の子
        :じゃ!」 

[Hisasi] #言い終わると共に警棒を振りぬいて 
[Hisasi] #右手の水鉄砲で影をぶちぬく 

 片桐     :「……やったるわい、ボケが」
        :>ゆらりと影に囲まれる中に仁王立ちして

[Catshop] # ここで収束、にしておくと余韻があっていいでしょうか? 
[Hisasi] #うむ 
[Hisasi] #なんか微妙にそれっぽくなったw 
[Catshop] いや、一昨日、前世ネタを取り上げた時点から、狙っていたので
     した(にひ 

時系列と舞台
------------
 http://kataribe.com/IRC/KA-01/2006/12/20061230.html#010000
 2006年12月頃。
解説 
----
 エピソード『ミズハカゲトトモニ、シノビヨル』の後日談。
 話題まとめ:楽園の泉の巫女
 (http://hiki.kataribe.jp/HA/?RakuennNoIzumiNoMiko)
 まなを狙う者達の存在を知る片桐。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
以上。


 ---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30600/30624.html

    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage