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Date: Sun, 7 Jan 2007 19:57:09 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30613] [HA06L] 「カリカリとヅッキーニ:遭遇編」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200701071057.TAA70899@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 30613
Web: http://kataribe.com/HA/06/L/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30600/30613.html
2007年01月07日:19時57分09秒
Sub:[HA06L]「カリカリとヅッキーニ:遭遇編」:
From:Saw
[HA06L]「カリカリとヅッキーニ:遭遇編」
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登場人物
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楽鈴寺灯 :退魔一族楽鈴寺宗家の娘。一流の剣士。でも馬鹿。
桜居ミヅキ:飛頭蛮、桜居一族から生まれ落ちた人喰い。でも馬鹿。
本編
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灯 :「姉さんが死んでから、かれこれ一年近くが過ぎた」
灯 :「ほとんどの予想に反して、私たちはなんら変わることの
:無い日常を営んでいた」
灯 :「麗霞さんは相変わらず当主の仕事が急がしそうで、紫狼
:兄ぃは相変わらず放浪していて、紫之兄ぃは相変わらず失
:踪したままだ」
灯 :「美沙希ちゃんは麗霞さんの手伝いをしている。あの子の
:考えていることは良く分からないけれど、表面上はなんら
:変わった様子も無い」
灯 :「私はというと、多少の思うところさえあれど、やはり変
:わらない日常を送っている」
灯 :「あの鮮烈だった姉ですら、ただ居ない時の流れの中では、
:いつしか色あせていくのだ。涙が一筋零れ落ちる」
灯 :「悲しいのだろうか? いいや、きっとこれは寂しいだけ
:なのだろう」
灯 :「一番星がさざめくように瞬く。姉が笑っている気がした」
灯 :「まる」
灯 :「……イマイチ」
[TK-Leana] # 手帳から顔を上る
灯 :「私ってば詩才ないのかしら」
灯 :「無理やりいい話にしようとしているから間違ってるんだ」
灯 :「三次元の宇宙を伝ってサイクラノーシュの光が彼ら狂わ
:すのだ。いあ! しゅぶ=にぐらす! 我を助けたまえ!
:姉の嘲弄の笑いが冒涜的なフルートの調べに乗って耳朶を
:打った」
灯 :「別物になった」(消しゴム
ミヅキ :「あはは! 意味わかんない」(ゴスっちぃチビ)
灯 :「私にも分からない」
ミヅキ :(坂をおっかなびっくり下りてくる)「なに、お姉さんど
:うかしちゃったの?」
灯 :「いや、なんとなく人ごみの中で死んだ姉のような顔をし
:た人を見た気がしたんで。思わずそれっぽいことを呟いて
:いたわけですよ」
ミヅキ :「こんな時間に一人で。友達いないんだ?」
[Sawafk] #灯さんて、知名度はどんなもんですか。退魔師としての。
[TK-Leana] # 退魔師じゃないので、多分無名
[TK-Leana] # 剣士としては相当のもんじゃないかと
[TK-Leana] # つまりすごいマイナーなところでメジャー
[TK-Leana] # ああ、でも校内じゃきっと名前知らない人いないくらい有名で
すよ
[TK-Leana] http://hiki.kataribe.jp/HA06/?TenunkanHighSchool
[TK-Leana] いいや、通ってる学校これにしとこう
ミヅキ :「イヤまあいいけどね。独り言くらい呟いて感傷に浸るな
:んてのも若さの特権よ。若狭と言えば若狭牛。うーんお腹
:空いた」
灯 :「その連想の飛び具合が信じられない。飛び加藤レベルだ」
ミヅキ :「飛び加藤? フライング魔人? サイコクラッシャー!」
灯 :「そんなベガな」
[TK-Leana] # そして、つみきちゃんの弟だかか、コイツハ
[TK-Leana] # 拳銃持ってる辺り初期つみきんのコンセプトが感じられます
[Sawafk] # 分岐した可能性とか、霞ヶ池起源の謎現象とかそんなかんじ。
灯 :「そもそもこんな時間に乙女の独り言に惹かれ飛び来る羽
:虫のようなあなたは何者ですか」
ミヅキ :「何者かと問われたら答えないわけにはいかないわね。で
:もレディに名を問うのなら先に名乗るのが礼儀じゃなくっ
:て?」
ミヅキ :「あれ? なんか主義主張がコンフリクト起こしてる?
:優先順位処理が不明確だとよくないわね」
灯 :「まあ、どっちでもいいけど」
ミヅキ :「どっちでもいいとかそういう曖昧な態度が一番良くない
:のよ。ぼくもどっちでもいいって答えたらあんたどうする
:気? どっちでもいい千年戦争の始まりよ」
灯 :「戦いはいつ果てるとも無く続くのであった。先生の次回
:作にご期待ください」
灯 :「でも、面倒だから名乗っちゃう。巌流、楽鈴寺灯。職業
:は学生会会計権警備主任」
ミヅキ :「打ち切られちゃったじゃない! しゃーないわねー、ぼ
:くは桜居観津奇。美少女」
灯 :「美少女は、自分で美少女と主張する限り三枚目の謗りを
:逃れ得ないのだった」
灯 :「まあ、どっちでもいいけど」
ミヅキ :「そのモノローグ腹立つ!」
ミヅキ :「またどっちでもいいとか言ったし! なら最初から言う
:な! なんかあんた楽しいから下僕にしてあげる。ガクリ
:ョウジ・アカリね」
[TK-Leana] # 楽鈴寺の名前は退魔関係で有名かもしれない
[TK-Leana] # ぶっちゃけありえない苗字だし
ミヅキ :「なんか縁起悪い名前だけどまあいいわ。ぼく、家と個人
:を切り離して考えるリベラル派だから。ガクとリョージ、
:どっちがいい?」
灯 :「巌流様と呼ぶがいい」
ミヅキ :「急に偉そうだし。しかもガンリュウどっから来たのよ。
:巌流島の生まれ?」
灯 :「私の剣の流派であり、号だ。佐々木巌流小次郎、主も名
:前程度は知っておろう」
ミヅキ :「あー、武蔵の弟子にボコ殴りにされたひと
[chita] # 小説より先にそっちを出しますか
灯 :「そう、それが私だ」
ミヅキ :「言い切った。フィクションじゃないの? あの人」
灯 :「実在した。なんなら、その身に刻みつけてくれようか?」
ミヅキ :「喧嘩っぱやいし。まあいいわ。実在したとして、あなた
:はそのコジコジのなんなの?」
灯 :「本人だ」
ミヅキ :「……はい? よし、もう一回聞いてあげよう。子孫だと
:かただの熱狂的なファンだとか、百歩譲って転生してきた
:とか、どれ?」
灯 :「本人だ。当年とって472歳となる」
ミヅキ :「……まあ、ほら。学校で友達に馬鹿にされて注目を浴び
:るために無理なキャラ立てしちゃう。そう言う気持ちはぼ
:くもわかんないでも──いやわかんないけど。知識として
:は知っている。だけどそういうのって往々にして逆効果よ。
:現実の自分を見るの。いいじゃない成績が悪くても、これ
:と言った取り柄もなくても。マジメに生きていくのが何よ
:り立派だって」
灯 :「君は失礼だな。うちの学校じゃ私ほどまじめな生徒はい
:ないって先生や生徒の間でも評判なのに」
ミヅキ :「その評判をバッチリ認識して他人様に恥ずかしげもなく
:言えちゃうあなたが恐い。でも大丈夫よカリカリ。ぼくは
:尊大だからそんな些細な事で差別したりしない」
灯 :「自分のことを何の臆面も無く美少女と主張する男である
:君にだけは言われたくないけど。OK、私も寛容だからどっ
:ちでもいいけど。ところで、ミヅキ。今思いついたんだけ
:どヅッキーニってあだ名つけていい?」
[Toyomacx] #うらやましいほど仲いいな、こいつらw
ミヅキ :「人をあんな卑猥な形状の野菜に例えるなんて流石カリカ
:リね。気に入ったわ、あなたにだけはその呼称を許可して
:あげます」
ミヅキ :「そしてヅッキーニを手に取るたびぼくのことを思い出す
:がいい!」
[Toyomacx] #ホントに呼び合うのか、それでw
灯 :「で、ヅッキン。何の話してたんだっけ」
ミヅキ :「なんだっけ?」
灯 :「そうだ、そうそう。こないだ吉野家行ったんです、吉野
:屋。以下略」
ミヅキ :「カリカリ、話し進まないから流していい?」
灯 :「よし」
ミヅキ :「今、私の灰色の脳細胞が会話の流れを思いだした。カリ
:カリが実は小次郎その人で472歳だというイタイ妄想にふけっ
:てる件よ」
灯 :「失礼なやつだな」
ミヅキ :「小次郎殺されたんじゃなかったんかい!」
灯 :「実は生きてましたって言ってんだろコルァァ!」
ミヅキ :「死んだ→蘇生→弟子にリンチと来てまた生きてたなんて
:流れ的に苦しすぎるんじゃボケェ!」
灯 :「七日後に復活したんだって。マジデ。弟子もたくさん目
:撃してるし」
ミヅキ :「違うの混じってるじゃん! それ大工の息子だよ!」
ミヅキ :「嗚呼、思わず自分のキャラを捨てちゃったじゃない。責
:任とってよね」(恥ずかしげに睨み付ける)
灯 :「そんな、認知しろだなんて」
ミヅキ :「遊びだったとでも言うの? 返答によってはぼく、カリ
:カリの事監禁してカリカリになるまで放置しかねない」
灯 :「私たちまだ早すぎると思うの、お友達でいましょ」
ミヅキ :「スールくらいで手を打つわ。あとダジャレはもう言わな
:い。約束する。だから一個約束して」
灯 :「なにかしら?」
ミヅキ :「金輪際、ぼくを男って言わないで。個人的にもっとも大
:事にしたいファンタジーなの」
灯 :「ファンタジーは大切だ。まあ、どっちでもいいけど」
ミヅキ :「よかった。ぼくたちうまくやっていけそうね。あら、も
:うこんな時間。お茶の時間に遅れちゃう。またね、カリカ
:リ」
灯 :「然様なら」
ミヅキ :(べろりと灯の首筋を舐める)
灯 :「うひゃっ」
ミヅキ :「あんまりメルヘンなことばっかり言ってちゃだめよー」
:(スカートを翻しながら坂を登っていく)
灯 :「このエロガッパッ! なますにしちゃる、そこ直れ」
ミヅキ :「ソフトレズ要素くらいないとまずかろうっていう配慮よ
:ー」(大声で叫びながら逃げる)
ミヅキ :(うん、やっぱり美味。次はあの子にしよっかなー)
解説
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2007年の1月か2月くらい。夜の河原には怪異が出る。
設定はさておき馬鹿だと思うんだ。
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