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Date: Fri, 5 Jan 2007 18:17:48 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30588] [HA21L] チャットログ『ギリちゃん零課行き』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200701050917.SAA67513@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 30588
Web: http://kataribe.com/HA/21/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30500/30588.html
2007年01月05日:18時17分47秒
Sub:[HA21L]チャットログ『ギリちゃん零課行き』:
From:久志
久志です。
溜まったログをざこざこ流します。
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チャットログ『ギリちゃん零課行き』
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登場人物
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片桐壮平(かたぎり・そうへい)
:吹利県警巡査、魂の無い不死身の男。
若戸謙二(わかと・けんじ)
:吹利県警警部。出世命のゴマすり男、通称・馬鹿殿。
零課上司:片桐の零課における上司。
術者 :なんかできるみたいです。
共生
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県警某所。
ごっつい男がもそもそとうどんをすすってる
片桐 :「はぁ……だる」
[Hisasi] #こきこき肩を鳴らして
若戸 :「片桐」
片桐 :「はいよ」
[Hisasi] #顔をあげる
若戸 :「相変わらず派手に夜遊びしてるようだなあ、片桐」
[Hisasi] #どっかと前の席に腰を下ろす
[Hisasi] #エリート風な男。
片桐 :「どーにもこの年の瀬に物騒なヤマが続いとってのう、
:寝る間もよおないわ」
[Hisasi] #メシがまずくなるといわんばかりの不機嫌声
若戸 :「毎日熱心だなあ、捜査におネエちゃんの悩み相談に、
:いや世話焼きギリちゃんらしいことだ」
[Hisasi] #なんか見下す風な態度で
片桐 :「なんじゃい、ワシは必要以上の経費は出しとらんつもり
:じゃがな」
若戸 :「はっ、当たり前だろう。貴様の夜遊びにつかわせる経費
:などびた一文もない」
片桐 :「で、なんじゃ。用は、くだらんごたくと嫌味は腹いっぱ
:いじゃ」
若戸 :「……ふん」
[Hisasi] #眉をしかめて
若戸 :「片桐、一時的にお前は生活安全部から他に移るらしいぞ」
片桐 :「ほお、そんで」
[Hisasi] #すげー興味なさそげに
若戸 :「少しは自分の進退に目を向けたほうがいいな、次の辞令
:は総務だ」
片桐 :「毎日山のような書類かかされとるがな、大差ないわ」
若戸 :「……だが」
[Hisasi] #ぎろりと睨む
若戸 :「…………どうにもおかしい、いや、確実におかしい」
片桐 :「何がじゃ、人の進退あれこれアンタにはどうでもよかろ」
若戸 :「総務のどこにもお前の席なぞないし、移動の話も向うに
:は通ってない」
片桐 :「ほーですか」
若戸 :「……どうなってるんだ、ここ数日連続してる不審死事件
:といい、お前が関わるヤマみんな曖昧に他に移されてる!」
片桐 :「ただごとじゃないヤマだからじゃろ、出世命のアンタが
:気にするこっちゃないわ」
若戸 :「お前、何に関わってる」
片桐 :「知らんわ、ワシは詰まらん一兵卒じゃ、司令さんの言う
:とおりに動くだけじゃろ」
[Hisasi] #すごい煮え切らない何かを感じつつ歯をかみ締める若戸。
若戸 :「……ふざけた男だ」
片桐 :「そらすんませんな」
若戸 :「お前のような警察の面汚し、飛ばすなら飛ばすでさっさ
:と僻地に送ってほしいものだな」
片桐 :「へえへえ」
[Hisasi] #ずずずと、うどんのつゆを飲んで
[Hisasi] #去ってく若戸を一瞥して
片桐 :「折角の味がまずうなったわい」
#男 :「お前の席なぞないし、移動の話も向うには通ってない」
片桐 :「……いないもんっちゅーことか、ワシは」
[Hisasi] #きっと県警に問い合わせてもそんな人いませんといわれる
片桐 :「……どうなるんじゃろね」
[Hisasi] 完全にイナカッタことにされて、零課シフトされるギリちゃん
裏話
----
夜、吹利県警。
片桐 :「……片桐壮平であります」
零課上司 :「ああ、よく来たな」
片桐 :「報告は文書であげたはずでしたがのう」
零課上司 :「……ああ、それとは別で」
[Hisasi] #向かいにいる一人の術者っぽい人を見る
[Hisasi] #妙齢の女
術者 :「はじめまして、片桐さんですね」
片桐 :「まあ、よろしゅう」
術者 :「ああ……やはり……」
:<目を細めてギリちゃんを見て
片桐 :「なんでしゃろ」
術者 :「……いえ、ああ、なるほど……これが」
[Hisasi] #興味しんしんでギリちゃんをながめて
術者 :「ああ、失礼しました……不死人ノ呪がかかった人を初め
:て見ましたので」
片桐 :「……ワシのこと、気づいとるんか」
術者 :「ええ、ともあれお話しましょう」
[Hisasi] #どっかとソファに腰掛けた片桐
[Hisasi] #向かいの席に座った上司と術者
術者 :「……不死人ノ呪、つまりは相手の魂を抜き取り預ける事
:により、不死を得る」
片桐 :「そうじゃ、お陰で溺れて死ぬほどくるしゅうても死なん、
:死ぬほどこき使われても全身血抜かれても死なん」
術者 :「それだけではありません、突いても斬られても、全身バ
:ラバラにされてもまたたく間に再生し復活しましょう」
片桐 :「…………わかってても願い下げじゃ」
術者 :「ええ、この呪を扱えるのは知りうる限りでも相当高位の
:妖のはず……」
片桐 :「キツネ耳生やした小娘じゃったぞ」
術者 :「……外見の年齢にはよりません……いえ、あるいは長の
:直系であれば」
片桐 :「つまり、その小娘をとっ捕まえて魂をとりもどせば
:ええっちゅうこっちゃろ」
術者 :「……それが、できないのです」
片桐 :「はい?」
術者 :「この術は魂を抜き取ることはできても戻すことはできま
:せん。どうしても取り戻したい場合はその娘を捕まえて殺
:さない限りは」
片桐 :「……そ」
術者 :「そして、貴方にとってはこちらの問題のほうが大きいと
:思うのですが」
片桐 :「なんじゃ」
術者 :「貴方は、肉体だけで魂のない空の器」
[Hisasi] #目を細めて
術者 :「それゆえに……身をもたない様々なものを寄せ付けてし
:まいます」
片桐 :「な」
術者 :「貴方が県警からいない者とされたのも」
片桐 :「……ワシがしょーもないもん寄せ付けるからかいな」
零課上司 :「やむ終えない処置だったんだ」
術者 :「ええ、まずは一刻も早く貴方に身をもたぬものから身を
:守る術を身に着けてもらわなければ」
片桐 :「……そんだけかい?」
[Hisasi] #目を細めて
零課上司 :「……何かいいたいようだな」
片桐 :「身をもたないもんを寄せ付ける……つまりは、ここ最近
:騒がせてる……水とやら」
零課上司 :「……」
片桐 :「肉体から剥けてでてきた水、ワシがそいつを引き寄せる
:ちゅうこっちゃろ」
零課上司 :「飲み込みが早いな」
片桐 :「脳筋あほうちゃうわい」
零課上司 :「言葉のままだ、例の水に対処する為に君を使いたい」
片桐 :「回りくどいこと言わんと最初からそう命令しとったらえ
:えじゃろ」
[Hisasi] #煙草に一本火をつけて
片桐 :「そっちのネエちゃんもその為に呼ばれたんじゃろ、ワシ
:になんぞ仕込むなら仕込むでさっさとやらんか」
術者 :「…………ええ」
片桐 :「やったるわ、どうせ死なんのじゃろ、まかせとき」
[Hisasi] なんかされちゃう様子
時系列と舞台
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http://kataribe.com/IRC/KA-04/2006/12/20061223.html#210000
2006年12月頃。吹利県吹利県警。
解説
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零課にシフトされていなかったことにされる片桐。
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以上。
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