[KATARIBE 30583] [HA06L] 「元旦の風景:三十郎と木葉」

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Date: Thu, 4 Jan 2007 22:49:43 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30583] [HA06L] 「元旦の風景:三十郎と木葉」
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2007年01月04日:22時49分43秒
Sub:[HA06L]「元旦の風景:三十郎と木葉」:
From:Saw


[HA06L]「元旦の風景:三十郎と木葉」
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登場人物
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 津山三十郎 :先輩。ボケ担当。
 空観木葉  :後輩。ツッコミ担当。

本文
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 春日神社。参道の手前で鉢合わせる二人。

 三十郎    :(紋付き袴で初詣に)「なんだ、なんぞちまいのがいると 
        :思ったら木葉ではないか」 
 木葉     :「ちんまいって言わないで下さいっ」 
 木葉     :「新年早々、私の拳を血で汚したいんですか?」 
 三十郎    :「そう言う貴様は新年早々脅迫だ! 馬鹿者、神前であるぞ。
        :一体何のようでこんな場所に」 
 木葉     :「初詣以外に何があるんですか、先輩って馬鹿ですか?」 
 三十郎    :「こんなに小さくても初詣機能搭載。日本の技術恐るべしと
        :言ったところか」 
 木葉     :「こんなに大きくても鳥頭機能搭載。日本の未来は暗いのか
        :もしれませんね。(ゴゴゴゴゴゴ」 
 三十郎    :「ククククク。その暗い未来を明るくせんと誓いを表明する
        :ために初詣をするわけよ。ほれ、こんなとこに立ち止まるな。
        :乗り込むぞ」 
 木葉     :「え、あ、ちょっとっ」
 
[kisito] #きっと、押すなり引っ張るなり下に違いない。 
[Saw] 行列である。人はひしめき合い歩みは遅く隙間を子供達が駆けずり回る。
そんな行列である。 

 木葉     :「わ、と……ととっ」 
 三十郎    :「ぐえっ。苦しい、マフラーを引くな」 
 木葉     :「あ、すみません……」 
 三十郎    :「羽織を掴め。はぐれたらそれまでだぞ、こりゃあ」 
 木葉     :「……はぐれたらはぐれたで、むしろ好都合なんですけど」
 三十郎    :「クックックッ、なんという人混み、ワクワクしてきたッ!
        :かかってこい愚民共!」 

[Saw] #注目を浴びる

 参拝者    :(ひそひそ) 
 木葉     :「……恥ずかしい事しないでください、先輩」(ごす 
 子供     :「あのおねーちゃんたちケンカしてるー」 
 三十郎    :「ケンカではない! ドツキ漫才だ!」 
 子供     :(びくぅっ) 
 木葉     :「……子供を脅さないっ」(げしっ 
 親      :「しっ!見ちゃいけません」 

[Saw] #ちなみに今日の格好は?>木葉 
[kisito] #普段着、以上! 
[kisito] #細かい服装は聞かないで…… 
[Toyolina] #飾らない人柄があふれてるわね(ピーコさん的) 

 三十郎    :「違うッ、これは人間関係における基礎知識だ!」 
 木葉     :「……どー見ても脅してるじゃないですか。」 
 三十郎    :「そういう子供に甘すぎる姿勢が連中を増長させるのだ! 
        :脅すというのはだな、月の上に力が三つものしかかるのだぞ、
        :超・重・力!」 
 木葉     :「……なるほど、それは、勉強に、なりますねっ(ごりごり
        :ごりごり」 
 三十郎    :「痛い痛い。そうこれだ。これが脅しというモノなのだ」

 いつのまにやら半径一メートルくらい空白が 
[hari] #歩きやすくてよいですね 

 三十郎    :「とか言ってる間に歩きやすくなった。いくぞ」(そのまま
        :木葉をひょいと背負って抉りこむように進む) 
 木葉     :「きゃっ、ちょっと先輩っ背負わないでくださいっ恥ずかし
        :いですっ!(どかばきげしげし」 
 三十郎    :「ええい、暴れるな。照れるほどのこともあるまい小学生み
        :たいな体しおって」 
 木葉     :「誰が小学生ですかっ!(がんがんがんがん」 
 三十郎    :「はっ、恥を知れ! 後頭部はK-1ルールでも反則だぞ貴 
        :様! ちょっ、たんまっ! すまなかった! やめっ!」 
 木葉     :「じゃあ、下ろしてくださいっ」 
 三十郎    :「紅葉おろしのように?」 
 木葉     :「なんですって?」 
 三十郎    :「なんでもありません」(おろす) 
 木葉     :「……はぁ……新年早々ついてません……」 
 三十郎    :「見よ木葉。いつのまにやら本殿が見えてきた。まったく、
        :俺と一緒にいて幸運だっただろう。普通だったらこんなに早
        :くはつけまい」 
 木葉     :「……空気読めない先輩と一緒で幸運なわけが無いです、っ
        :ていうか!この空間見ても何も思わないんですかっ!」

[kisito] #半径1mの空白って、結構広いw 
[hari] #存分に戦えますね 

 三十郎    :「ハハハハ! 全ては計略の内よ!」(天を指さす) 
 木葉     :「……だから、空気読め。あと、大騒ぎするのはやめてくだ
        :さい。また殴りますよ。」 
 三十郎    :「これぞ津山流結界術白鷺。さあ木葉、いざ詣らん。存分に
        :願い事をするが良い。まあどうせ貴様の願いなど腹一杯ケー
        :キが食いたいだとかその程度のモノだろうがなっ」 
 木葉     :「……先輩、蹴るのと殴るのと切り裂くのと全部とどれが良
        :いですか?」 
 三十郎    :「えーと、じゃあ、嬲るで」 

[kisito] #やべ、読めないw 
[hari] #なぶる 
[Saw] #なぶる。ですw 

 木葉     :「……」(げし、ごす、ざしゅ 
 三十郎    :「いたっ! あ、貴様字面から今えっちな事想像しただろう。
        :別に普通の言葉なんですー。やーい、えっちー。あいたっ、
        :ぐえっ」

[hari] #後ろ手に縛ってから、雑誌で頬を張り続けるとか 
[hari] #そういうほうが嬲ってるっぽいよ(ぉぃ 

 木葉     :「……さーて、お願い事しよーっと」 
 三十郎    :(だくだくだく) 
 木葉     :「……はぁ……何でこんなのが先輩なの……」 
 三十郎    :「復活。俺の再生力はギリちゃん並だ」(ボロッ) 

[Toyolina] #メタだw 

 三十郎    :「さて、お遊びはこのくらいにして本気でかかるか」 
 木葉     :「……最初から、普通にしてくださいよ……」 
 三十郎    :(ガラガラガラ) 
 三十郎    :(五千円札投げ込む) 
 木葉     :「……うぇえええぇえっ!?」 
 三十郎    :(二礼、二柏手) 
 三十郎    :(長い事手を合わせている) 
 木葉     :「……」 
 三十郎    :(一礼) 
 三十郎    :「よし。こっちは済んだが?」 
 木葉     :あせあせと、50円投げて、二礼二拍手 
 木葉     :一礼 
 木葉     :「は、はいっ、私も終わりましたっ」 
 三十郎    :「では行くか。社務所で破魔矢を買って帰らねばならん」 
 木葉     :「あ、はい……」 
 木葉     :(ご、五千円入れる人って始めてみた……) 
 三十郎    :「羽織を掴んでおけ。また人混みだ。俺の結界もそう長くは
        :持たん」  
 木葉     :「大丈夫ですよ、私なら迷わずついていけますから。」 
 三十郎    :「ならばよい。しかし貴様軽装だな。寒くないのか」 

[Saw] #家からそのまま出てきたような格好を想定 

 木葉     :「それには、色々と秘密があるのですよ。」 

[kisito] #補助心臓稼動させると体温上がったりとか。 

 三十郎    :「ほう。秘密か。それは興味深いな」(懐から何か抜き取り
        :背中の腰の辺りをべしっと叩く) 
 三十郎    : 
 木葉     :「な、なにするんですかっ」 
 三十郎    :「勘違いするな。貼るカイロだ。秘密は知らんが腰を冷やす
        :のはよろしくない。なんでも10年ほどたってからじわじわ効
        :いてくるらしい」 
 木葉     :「は、はぁ……」(もぞもぞとカイロが外から見えないよう
        :にする。 
 三十郎    :「ターッ! ビーム!」(猫耳に指を掲げ、社務所前で雑談
        :してるカップルを追い払う) 
 木葉     :「なにしてるんですかーーーー!(とび蹴り」 
 三十郎    :「ええい、やめい。下履きが見えるぞ。それとも貴様は何か、
        :見せたい性癖の人か」 
 木葉     :「その辺は考えて飛んでますっ」 
 三十郎    :「なんと、本当に考えていたのかッッ! すまんがそういう
        :発散は他でやってくれ」
 
[hari] #仲のいいカップルだなぁ 
[Toyolina] #まったくですね^^ 

 木葉     :「……そういう意味じゃなーーい!(ごす」(みぞおちに一
        :撃 
 三十郎    :「グエッ」 
 三十郎    :(よろよろとカウンターに手をつきながら)「……危ない。
        :今軽く桃源郷が見えたぞ。爺さんが手を振っていた」 
 木葉     :「……そのまま行ってしまえば良かったのに、惜しかった」
 三十郎    :「は、破魔矢を3つ。それと札も同数頼む。あとおみくじを
        :二回分」 
 木葉     :「……二回分?」 
 三十郎    :「いい方を採用するシステムだ」 
 木葉     :「……そんなの気にしなきゃ良いのに……」 
 三十郎    :「縁起物は重んじる口でナ」 
 木葉     :「……へぇー」 
 三十郎    :(ぺりぺりぺり)「クッ……凶と小吉」 
 三十郎    :(凶の方飲み込んじゃう)「せめて大凶とかでればネタにも
        :なったモノをなんたる中途半端」 
 木葉     :「……」 

[kisito] #むちゃくちゃ具合に声も出ない様子 

 三十郎    :「貴様は何も買わんでいいのか?」 
 木葉     :「え?あ、はい。特に何も買うつもりではないですけど。 
 三十郎    :「そうか。まあそれもよかろう。しかし流石に少し寒いな。
        :何か食って帰ろう。希望を言え」 
 木葉     :「……」(ずざざ 
 三十郎    :「どうした? いま人のものと思えぬ歩行法を見せたぞ」 
 木葉     :「……いえ、ちょっと悪寒が……」 
 三十郎    :「風邪か? いかんな。それじゃあ真っ直ぐ帰るか」 

[Saw] #歩きながら 

 木葉     :「……(本気で言ってるのだろうか……)」 
 木葉     :(まいっか、先輩と一緒にご飯食べたりして勘違いされたら
        :やだし……) 
 三十郎    :「じゃあ、俺はここからタクシーで帰るが貴様はどうする」
 木葉     :「私は、歩いて帰ります。」 
 三十郎    :「そうか。あまり無理はせんようにな。もうあまり会う事も
        :ないと思うが、今年もよろしく頼む」 
 木葉     :「あ、はい。よろしくお願いします。」 

[kisito] ぺこり 

 三十郎    :(タクシーに乗り込む) 

[Saw] #発進するタクシー。 
[Saw] #卒業ですからね。あとは卒業式で会うかどうかってくらい?

 木葉     :「今日の先輩は、比較的まともだったなぁ……何かあったの
        :かな……」

[kisito] #酷い言われよう。 
[Saw] #しかし言い返せないw

解説
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2007年元旦。あるコンビのラスト、かもしれない。
場所は春日神社あたりですかね。間違ってもこいつらなら春日さんも嫉妬しません。

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