[KATARIBE 30557] [HA06L] テンプル蕎麦の暴走初め(前)

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Date: Mon, 1 Jan 2007 19:11:21 +0900
From: Subject: [KATARIBE 30557] [HA06L] テンプル蕎麦の暴走初め(前)
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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[HA06L] テンプル蕎麦の暴走初め(前)
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登場人物
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 東海道ヨルグ   テンプル蕎麦の店主。モノを知らないにも程がある。
 ディールディ   双子の姉。気苦労が絶えない。
 ダールダム    双子の弟。肉体的疲労が絶えない。

 みぎー      品咲渚。変人と縁がありすぎる女子高生。
 みぎーのおとん  その父。味覚音痴の変人。ヨルグと気が合う。


捕まりました
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 ヨルグ    :「実は先日お巡りさんに呼び止められまして」
 ヨルグ    :「剣を怒られてしまいました……というか没収されるわ捕
        :まるわで……」
 みぎーのおとん:「そりゃけしからんこっちゃ。包丁でも……そりゃ大将、
        :剣はあかんやろ(HAHAHA)」
 ヨルグ    :「ああ……どうしたらいいのでしょう。騎士としての危機です」

 みぎーのおとん:「銃刀法のなんか免許とったらええねんで」
 ヨルグ    :「調べてみたのですが、どのみち街中を持ち歩いてはいけ
        :ないらしく」
 みぎーのおとん:「袋かなんか入れてもあかんのかいな」
 ヨルグ    :「なるほど」
 ヨルグ    :「そうですね。鎧も全て覆い隠せばいい」

[Saway]   そういうわけで、鎧の上からクロークを被ってみた。

 みぎーのおとん:(エレファントマンを想像)「ぶははははははあ、そりゃ
        :ええわ(もりゅもりゅ<蕎麦食ってる音)」

 ヨルグ    :(凄く大きな、そしてごつごつとしてシーツのお化け)
 ヨルグ    :「これなら大丈夫でしょうか」
 ヨルグ    :「ぱっと見、よくいる僧にしか見えませんよね」
 みぎーのおとん:「うーん、まあ鎧そのままよりはええんちゃうかって感じ
        :やけどなあ」

 ディールディ :「正直に言うわ、ヨルグ様。ダサイ」
 ダールダム  :「ていうか、そんな格好の僧とかいないし」
 ヨルグ    :「どうしましょうおとんさん。最近子供達が反抗期なんです
        :……」(うぅっ)

 みぎーのおとん:「反抗期はなあ、広い気持ちでどっしり受け止めたらな
        :あかんで。うちなんて全然反抗期なんてなくて素直でええ子に
        :育ったわ。味音痴やけどな(HAHAHA)」
 ヨルグ    :「ああ、あの娘さんですか。若い頃の私もあんな感じでした。
        :きっと立派にレディになるのでしょうね」

[Toyolina] すげえ自画自賛してるw

 みぎーのおとん:「はっはっは、そりゃええわ、大将くらいべっぴんで腕も
        :よーなるなら願ったりや」

[Toyolina] 老後のメシとか

 ディールディ :「なるほど。28年間彼氏ナシのレディに」
 ダールダム  :「借金まみれのレディに」
 みぎーのおとん:「……前半はええけど、後半はちょっとアレやな」
 ヨルグ    :「子供達が反抗期ッ、なんです……」(うーっ)
 ディールディ :「だから、普段は剣だけ隠して普通の服着ればいいじゃない
        :ですか」

 みぎーのおとん:「まあまあ、子供の目ってのはオトナのわしらにはみえへん
        :もんがやな。耳を傾けてやるのが大事なんや(うんうん)」
 ヨルグ    :「そうかもしれません。無知だ無知だと思ってもいつのまにか
        :育つモノ。時には意見を聞くのも彼らの成長には必要かも
        :しれません」
 ディールディ :「無知って言った!」

 みぎーのおとん:「早速今晩のオヤスミから聞いてあげんとな。朝飯一緒に
        :食って、子供部屋には居間通らなあかんようにしてやな」
 ヨルグ    :「おとんさんは娘さんとうまくやってらっしゃるのですね。
        :流石です」
 みぎーのおとん:「いやいや、わしゃ全然ダメでダメで。娘の方がアレで気ぃ
        :使ってばっかりでなあ。はよこっち戻ってきたいもんや」
        :(聖水をお屠蘇がわりにちびちび)

 ヨルグ    :「年越し蕎麦、お届けしましょうか。一家水入らずのお供に」
 みぎーのおとん:「お、ええんですか、そりゃあいつも喜ぶわ、いや、是非
        :お願いしたい」
 ヨルグ    :「お任せ下さい。それでは今晩お届けに上がります。ええと、
        :鎧ではなく私服で──それでいいのですよね、ディールディ」
 ディールディ :「あれ? よろしいのですか?」
 ヨルグ    :「仕方ありません。おとんさんとの約束を守る前に捕まって
        :しまってはそれこそ騎士の名折れ」
 みぎーのおとん:「気ぃつかわせてもーて。夜道気をつけてつかぁさいよ」


年越し蕎麦
----------


 SE      :「キンコーン」

 みぎー    :「はいはーい」

[Toyolina] ドアを開ける

 ヨルグ    :「お蕎麦のお届けに上がりました」(にっこり)

[Toyolina] 普通の服ですかw

 ヨルグ    :(学生時代に着古した体育着。ゴムとか伸びっきりでえらい
        :ことになっている)

 ディールディ :「驚いたわ……こんなのしかなかった。セーラー服よりは
        :痛々しくないと思ったのだけど……」
 ダールダム  :「無駄にキンピカの鎧とかはあったけどな

 みぎー    :「……(・Д・)。あ、あの。お蕎麦ですか……ちょっと待って
        :クダサイ」
 みぎー    :(何かを振り切るように居間に)「おとん、おとーん、お客さんー」
 みぎー    :(そのまま部屋に入る)

 みぎーのおとん:「はいはい、ああ、どうも、ご苦労さんです。しかしアレ
        :ですな、寒ないんですかソレは」
 ヨルグ    :「あ、いえ、大丈夫です。いささか恥ずかしいですが、こう、
        :すーっと身軽になった気分がしますね」

[Toyolina] そりゃ軽いやろw

 ダールダム  :「15kg減だもんな」
 みぎーのおとん:「いやしかしこれはなあ、大晦日にええもん、おっと失礼」
        :(ゲフガフ)
 ヨルグ    :「それでは、良いお年を」
 ヨルグ    :「来年はまた娘さんと二人でいらしてください」
 双子     :「よろしくおねがいしまーす」

 みぎーのおとん:(代金渡しつつ)「おおきに、大将も、お子さんらもよいお年を。
        :今度は家内も連れてきますよって」
 双子     :「良いお年をー」
 ヨルグ    :(ハッとする)「それは楽しみにしてます」


帰り道
------


 ヨルグ    :(帰り道)「おとんさん、奥さんいたんですね。もう亡くなって
        :らっしゃるのかとばかり」
 ディールディ :「もしくは離婚してるか」
 ダールダム  :「如何にも独り者っぽいもんなあ」
 ヨルグ    :「まあ、よしとしましょう。私にだって選ぶ権利はある」
 ディールディ :「へ? 何かもの凄く身勝手な事言ってませんか?」
 ヨルグ    :「それ程お金があるような感じでもありませんでしたし」

[Toyolina] ひどw

 ダールダム  :「見るトコだけ見ている! なんだこのひと!」
 ヨルグ    :「さ、帰りましょう。反抗期の二人にも年越し蕎麦は用意
        :してますよ」
 二人     :(食えないよあんなの)
 お巡りさん  :「あー、ちょいちょい。そこのきみきみ」
 ヨルグ    :「はい?」

[Toyolina] おw

 お巡りさん  :「こんな時間にそんな格好でどったの。メンキョとかある?」
 ヨルグ    :「あ、いえ、はい」(差し出す)
 お巡りさん  :「あー、気の早い学生かと思ったらいい歳じゃない」
 ヨルグ    :「あ……若く見えますか?」
 お巡りさん  :「違うよその格好だよ。ていうか子連れ? 大晦日だからって
        :あんまり浮かれないようにね」
 ヨルグ    :「……」
 ディールディ :「あ、はい。気をつけますー。ごめんなさい。うちの母無精者
        :でして。お勤めお疲れ様です」

[Saway]   ------

 ヨルグ    :「……どのみち文句を言われるじゃないですか、ディールディの
        :うそつき!」
 ディールディ :「当たらないで下さいよ。子供じゃないんだからっ」
 ダールダム  :(ビクビク)
 ディールディ :「だいたいそんな服しか持ってないのが悪いんですよ!
        :学生に見られたのが奇跡だわ!」
 ヨルグ    :「じゃあ何に見えるって言うんですか!」
 ディールディ :「それはとても言いにくいですけど──とにかく、服くらい
        :買って下さい。そんなだからもてないんですよ!」
 ダールダム  :「あれ、でもお金ないよ?」
 ヨルグ    :「そ、そうだ! お金がないんだから仕方ないじゃないですか」
 ディールディ :「バイトしてでも稼げ!」

[Saway]    バイトする事になりました。
[Toyolina] w

[Saway]   ---------

[Saway]   ヨルグ、私服を持つ方向で。
[Toyolina] やっと生計が成り立つw


 みぎー@部屋 :(笑い疲れてヒクヒクしている)


[Saway]   正確に描写するとボロボロジャージにブルマにルーズソックス。
[Toyolina] ひどすぎるw
[Toyolina] 予想とほぼ合っていたがw
[H_Aoi]   ひでえw
[Saway]   これでも当時は後輩の女子とかにもてていたらしいですが
[Saway]   10年たってから着るのは流石に厳しかったそうで
[Toyolina] キツイワーw

 ヨルグ    :(ディールディのファッション誌を眺める。当然
        :ローティーン向け)
 ヨルグ    :「なるほど。カラフルですね」
 ディールディ :「落ち着いて下さい」
 ダールダム  :「誰か助けて!」


[Toyolina] もうw
[Toyolina] 大変なことにw
[H_Aoi]   大騒ぎw
[Saway]   ピンクのスカジャンにスカートにジーンズで髪を二つ結びにして
      でてきたりしかねない勢い
[Toyolina] アイターw
[Saway]   28歳。蕎麦屋です。
[H_Aoi]   いたたたたたw
[Saway]   でもおとんさんに見せたら絶賛で、ディールディはとっくに諦めて
      魂抜けてて、ダールダムはよくわからないから放置みたいな
[Saway]   そんな事になりそう
[Toyolina] そんな、品咲家の食卓が大変なことに


品咲家の危機
------------


 みぎー    :(ママにメール)「おとんが、おとんがブルセラにはまった、
        :どうしよう」

[Saway]   ガーンw

 みぎー    :(ママにメール)「しかも蕎麦屋やねん、なにこれ、うちの頭
        :ヘンなんかな」
 ママ     :「証拠写真至急送レ」

 ヨルグ    :「器を戴きに参りましたー」
        :(先述の格好で二本指を目の前に立てて登場。双子は
        :恥ずかしいのでとっくについて歩くのを止めている)

[Saway]   もちろん横にね<二本指たてる
[Saway]   懐かしのチェキー
[Toyolina] ぎゃーw

 みぎーのおとん:「ああ、少々お待ちくださいな」

 みぎー    :(死角から携帯を構えている。最大望遠)

 みぎーのおとん:「お待たせしました、しかしアレですな、随分お若くなって、
        :今やったら、うちの娘と一緒に学校行っても(HAHAHA)」
 ヨルグ    :(さっきのポーズで不動のママ玄関先に立つ身長170cm)

 みぎー    :(耐えろ、耐えろうち……撮影。震える手で)

 ヨルグ    :「そ、そうでしょうか。それは流石に娘さんにも悪い気が
        :……しかし確かにいけるかもしれませんね」

 みぎー    :(ええい、もうしらん、悪いのはおとんや、ママ裏切ったり
        :して! 連射)

 みぎーのおとん:「お子さんらも鼻高いんちゃうか? なあ」>双子
 ヨルグ    :「何故だか双子は最近一緒に歩いてくれなくて。これも
        :反抗期なのでしょうか」
 みぎーのおとん:「そりゃ、大将。うちの子かて、中学あがったら一緒に
        :お風呂入ってくれんくなってのう」

 みぎー    :「あほいうな! 小3くらいでもうやめたやないか!」
        :(スリッパ投げる。おとんの後頭部にクリーンヒット)

[sf]    だめおとんだ

 ヨルグ    :「驚きました。そうですよね。普通は。あ、あけまして
        :おめでとうございます。本年もよろしくおねがいします」>二人

 みぎーのおとん:「恥ずかしがってるけどほんまは、あ、忘れてました。
        :あけましておめでとうございます。今年も旨い蕎麦たのんますで」

 みぎー    :(恥ずかしすぎて部屋に引っ込む)
 ヨルグ    :「ああ、娘さんにこの衣服の感想を聞きたかったのですが」
 ヨルグ    :「まあ、大丈夫……ですよね?」
 みぎーのおとん:「大丈夫大丈夫、いわゆる活けてるってやつですわ」
        :(HAHAHA)
 ヨルグ    :「おお、イケてますか。安心しました」

[Saway]   いてえ、このひと達w
[Toyolina] 痛すぎるw

 ヨルグ    :(再び二本指を横に立てる)「いえーい」
 みぎーのおとん:(同じく)「遺影ー」
 ヨルグ    :(奥に入ったミギーに向かっても)「いえーい」
 みぎー    :(ぎくりとして自室に引っ込む)

 ヨルグ    :「娘さんは、シャイ……なのでしょうか?
 みぎーのおとん:「ええ、恥ずかしながら、おかげさんで全然浮いた話も
        :なくて(HAHAHA)。それくらいの方が父親としては
        :安心ですけどなあ(HAHAHA)」
 ヨルグ    :「ああ、なるほど。気が合いそうです」

 ヨルグ    :「それでは、今日の所は失礼させて頂きます」
 ヨルグ    :(右足を斜め前につきだし、左肘を頭上に、そこから左手を
        :額の前で掲げるようなポーズを取って帰っていく)
 みぎーのおとん:「そのうちちゃんと挨拶もさせますよってに、仲良ぉしたって
        :ください。ほな、また店よらせてもらいます」

[Saway]   学習したポーズ。
[Toyolina] ジョセフみたいなw
[Saway]   品咲家の危機
[Toyolina] 大ピンチですよw
[Toyolina] でも深刻そうにまったく見えない。そんな品咲家。
[Saway]   気をよくしてしばらくこの格好でうろついてみよう
[Saway]   誰か指摘して欲しいw
[Toyolina] つД`)


時系列と舞台
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年の瀬。


解説
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ヨルグさんが色々と大変。後編につづく。

テンプル蕎麦  http://hiki.kataribe.jp/HA06/?TemplarSoba


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Toyolina
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