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Date: Fri, 22 Dec 2006 00:25:36 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30527] [HA] 高技能値狭間イメージ断片その10
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200612211525.AAA40729@www.mahoroba.ne.jp>
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Web: http://kataribe.com/HA/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30500/30527.html
2006年12月22日:00時25分36秒
Sub:[HA]高技能値狭間イメージ断片その10:
From:久志
久志です。
イメージ羅列。
吹利県警新キャラ、魂無しのギリちゃんこと片桐さん。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
高技能値狭間イメージ断片その10
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華やかなる
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吹利県、繁華街を抜けた少しあやしげな道。
片桐 :(歩いている)
スーツによれたトレンチコート姿で歩く男。
入っていくネオン煌びやかなお店
ママ :「あら、ギリちゃん!」
片桐 :「よお」
女1 :「きゃー、いらっしゃーいギリちゃん、ねえ入院してたっ
:てホントぉ?」
わらわら集まってくるおネエちゃん。
片桐 :「おう、もうすっかりじゃ」
両手を おネエちゃんの肩に回して席へと。
女1 :「よかったぁ、アタシ心配しちゃった」
女2 :「そうそう、相羽さんもこなくなっちゃってギリちゃんま
:で遠のいちゃったらアタシ淋しくて泣いちゃいそう」
片桐 :「あいつほど薄情ちゃうわ、ママ、一杯たのむわ」
ママ :「あらあ、奢るわよギリちゃん。回復祝い」
片桐 :「たいしたこたあないわい、それより……」
カウンター席、おネエちゃんに囲まれて、ぽつぽつと話し出す片桐。
女1 :「……堅めのおじさん?そおねえ」
うーんとマニキュアを塗った指さきで唇を押さえて。
片桐 :「そうじゃ、堅めのおっさん……あるいは、そうじゃのう
:二十前後の少し日本人形っぽい嬢ちゃんか」
女2 :「そーねえ、女の子なんて割合一杯きてるようで、案外近
:場のお店をころころ変わってる程度なのよねえ」
女1 :「うんうん、大抵どっかのお店で知ってる子ばっかり……
:あとはあっち系よね」
微かに声をひそめる。あっち系、彼女らとはまた違う世界の――女。
片桐 :「……ほうか」
グラスを傾けてカラカラと氷を鳴らしつつ。
女1 :「ねえ、それよりギリちゃん聞いてよぉ……この間ね」
筋肉質の腕に擦り寄って猫なで声を出す。
片桐 :「おう。また、あほうなホストの兄ちゃんかいな?懲りん
:やっちゃのう」
子供を撫でるがごとく、掌でわしわしと頭を掴んで撫でる大きな手。
泡姫と不死の男
--------------
ネオンの淡い光が照らす店の前
片桐 :「さあて……」
一旦見上げて入っていく片桐。
店員に案内されて入っていく部屋。
店員 :「新人のアイちゃんです。どうぞ」
そして出て行く店員。
アイ :「いらっしゃぁい」
パスローブきた黒髪のおネエちゃん。濃い目のアイラインでひときわ浮き立
つ黒い瞳。
片桐 :「おう」
アイ :「よろしくぅ、アイです、おじさま。じゃあシャワー浴び
:ましょうか?」
ひょい、と近寄ってネクタイに手をかけようとする
片桐 :「ああ、ええわ、自分で外すわい」
するするとネクタイを外して、ワイシャツのボタンを外す。
片桐 :「……アイちゃんやったか、新人の」
アイ :「そうですよお?ごひいきに」
にこにこと笑う目がどことなく淀んでいる。
片桐 :「……そうじゃのう、かわええ子のお願いとなると、おっ
:ちゃん弱いなあ」
軽口をたたく片桐の目も笑っていない。
アイ :「嬉しい〜〜」
かくかくと頭が揺れる。
片桐 :「……ところでなあ、アイちゃん。この間、アイちゃんに
:そっくりな子ぉ見たことあってなあ」
胸ポケットに手をしのばせて
アイ :「あら、おじさま。アイのことみたことあるんです?
:うふふ、運命的」
片桐 :「そうじゃなあ……あの日からおっちゃんの人生変わった
:のう」
すいっと取り出す少し妙な形の拳銃。
アイ :「きゃあ、どうしたんですの?おじさま」
片桐 :「はは、水鉄砲じゃ。びっくりしたやろ」
アイ :「もうっ、おじさまってば悪戯好き?アイもっと違う悪戯
:がいい〜」
片桐 :「おう、おっちゃんもホントはもっとイヤらしい悪戯の方
:が好きなんじゃけどなあ」
きっちり銃口をつきつけたまま。
片桐 :「……ヤマ片付くまでそうもいかんのじゃ」
引き金に指をかけて、撃つ。
アイ :「!」
飛び退る。黒い液体が少女が立っていた位置で散っている。
アイ :(目を見開いて)
片桐 :「借りモンじゃけどな……この銃はちょいと特別な水鉄砲
:でのう」
のらりくらりと答える片桐をぎょろっと見る。
片桐 :「アイちゃん……いや、稲船絵梨ちゃんやったな……」
再び銃を構えて。
アイ :「うふふふふ」
バスローブ姿で、不気味な笑みを浮かべる。
しゅっと帯ヒモを解いて、前をはだけて床に落とす。
バスローブの下は一糸まとわぬ全裸。
片桐 :「……」
微動だにせず銃を構えて、少女を見据える片桐。
SE :ぴし
片桐 :「!」
しゅるしゅると、アイと名乗った娘の体にひびがはいっていく。
軋むような音を立てて、肉体という名の殻をむく様に、頭からめきめきと体
が剥けていく。
片桐 :「このっ!」
撃たれた水は体に当たる前に捲れていく体に当たってじわりと解ける。
アイ? :「うふふふふ」
片桐の目の前に現れたのは、人の形をした液体のような何か。
片桐 :「おのれが……あいつを殺した本体か」
人型をした水がごぼごぼと泡だっていき。
一気に爆ぜた。
溺れる男
--------
柔らかいピンクの明かりが照らす部屋中に渦巻く水。
片桐 :(ごぼっ)
? :「うふふふふふふ」
水の中で響く笑い声。
じたばたともがいて溺れる片桐をあざ笑うように。
片桐 :(ぐぶっ)
徐々にもがく力が弱くなり、動かなくなる。
? :「ふふ」
動かなくなった片桐の側にじわじわとあつまってゆく影。
片桐 :(ぴくり)
? :「!?」
ぬっと伸びる手、その手に握った銃。
片桐 :(ごぼっごぼっ)>くらわんかワレ
引き金を引く。
SE :ぶしゅっ
当たって、人型に広がる黒い水。
SE :ばしゃっ
片桐 :(ごふっ)
部屋を満たしていた水が消え、びしゃっと跳ねる人型の黒い水。
床を転がるように徐々に色を濃くして縮んでいく。
片桐 :「さて」
胸ポケットから取り出した瓶で跳ねる水をすくう。
手にした瓶の中でうごめく黒い水。
片桐 :「……油断したのう、ワシは死なんのじゃ」
きゅっとコルクで蓋をして、胸ポケットにしまう。
片桐 :「……さて、まだ半分、か」
どっかと床に座りこんで激しく咳き込む。
片桐 :「……死なんのはいいが、死ぬほど苦しいのはかわらんの
:は勘弁じゃ」
溜息ついて濡れた髪を撫で付ける。
時系列と舞台
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いつかのどこか。
解説
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断片的なイメージ。
謎の水を追う不死身の男。
華やかなお店でモテモテだったり、ソープランド行ってみたり、
水鉄砲撃ったり、溺れてみたり。
チャットログ
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狭間全般Wiki
高技能値の狭間 http://hiki.kataribe.com/HA/?HighLevelHazama
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以上。
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