[KATARIBE 30515] [HA] 高技能値狭間イメージ断片その2

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Date: Wed, 20 Dec 2006 21:20:07 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30515] [HA] 高技能値狭間イメージ断片その2
To: kataribe-ml@trpg.net
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2006年12月20日:21時20分06秒
Sub:[HA]高技能値狭間イメージ断片その2:
From:久志


 久志です。
ちまちまとイメージ断片続けます。
設定は特に無くイメージだけを羅列。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
高技能値狭間イメージ断片その2
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古い社の前
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 どこかの古い社の前 

 友久     :「……中身はもういないな」 
 男      :「ですな」 

 辺りは淀んだ空気で満ち、鬱蒼と茂った木々がざわめくように揺れている。

 友久     :「ここにいた『何か』が」 
 男      :「……境界を侵食し、精神に巣食い……いずこかに居る」 
 友久     :「厄介になってきたな」 


追う男達
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 ばしゃばしゃと水を弾く音がそこかしこで響く。
 暗がりの中を追う二人の男。

 友久     :「くそっ」>はねる水音を必死で耳で追いつつ 
 男      :「追い詰めますよ、狭霧さんが罠を張って待ってます」 
 友久     :「わかってる!それまであいつ一人だろうが!」 
 男      :「後方支援者を危機にさらす……確かに恥ずべき失態ですね」 
 友久     :「急げ!」 

 薄闇で光る青い瞳 


なりそこない
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 滴る水。
 体の半分が液状化した人間のようなもの。
 目から口から滴り落ちるように滴があふれて。

 友久     :「砕けろ!」 

 目が青く光って、胸の辺りがはじける。びしゃっと飛び散って、ゆるゆると
集まってゆく 

 男      :「やはり、こうなっては……さて」 
 友久     :「足止め任せろ、シメは頼む」 
 男      :「ええ、なんとか」 

 手で印を組んで 


無事
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 すっかり水浸しになった周囲。

 友久     :「……無事か?」 

 手を伸ばして、助け起こす。

 狭霧     :「……まったく、ずぶ濡れよ」 
 男      :「いや、我々のミスですな。申し訳ない」 
 狭霧     :「全くね、後方支援者に害を及ばせるなんて……後が怖い
        :わよ?」 
 友久     :「……すまん」 
 狭霧     :「さて、片もついたようだし。戻りましょか」 
 男      :「ええ、そらもう……ついでに風呂と着替えも借りたい
        :所存で」 


器と中身
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 寂れたバー、FROZEN ROSES。
 カウンターでグラスを傾ける女。

 狭霧     :「……例えばさ」 
 氷冴     :「なあに?」 
 狭霧     :「人は肉体って入れ物の中に精神って液体が入ってる」 
 狭霧     :「この体の中に、あたしという精神……魂があって……
        :あたしの肉体が滅びた時にあたしという魂の液体はどこへ
        :流れてく……のかしらねえ」 
 氷冴     :「ふふ、なかなか深いわね」 
 狭霧     :「その魂の液体がたどり着くところ……『原初の水面』に
        :はあらゆる魂が漂っている。そして、それは何処にあるの
        :かわからない」 
 氷冴     :「……それが狭霧ちゃんの考える……霞ヶ池?」 
 狭霧     :「どうかしらね、定義するには何もかも曖昧すぎる……
        :これだけ長い間関わって、結局これだというものに何も辿
        :りつけてない」
 氷冴     :「それを知って解き明かした時、何を得られるのかしら」 
 狭霧     :「どうかなあ、きっとロクでもないものよね。今までアレ
        :に関わってろくな目あった人は居ないわ」 
 氷冴     :「そうね、でも、追い求める者は後を絶たない」 
 狭霧     :「だから、あたし達が儲けられるのかもしれないけどね」 
 氷冴     :「同感ね」 

 グラスを掲げて、こつんと乾杯。

解説 
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 断片的なイメージ。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
以上。



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