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Date: Wed, 20 Dec 2006 10:16:49 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30510] [HA06L] 「スワロウテイルの夜 15 :夜明け」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200612200116.KAA57575@www.mahoroba.ne.jp>
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Web: http://kataribe.com/HA/06/L/
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2006年12月20日:10時16分49秒
Sub:[HA06L]「スワロウテイルの夜15:夜明け」:
From:Saw
[HA06L]「スワロウテイルの夜15:夜明け」
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登場人物
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揚羽/ソーニャ・ヴラドヴナ :少女、時々吸血鬼。歌を忘れた歌い手。
御厨正樹 :揚羽を家族として迎え入れた少年。
蒼雅紫 :代々の霊獣使い。揚羽の友人。
品咲渚 :ごく普通の女子高生。正樹、紫、揚羽の親友。
豊秋竜胆 :吸血鬼。GARDEN店主。ソーニャの理解者。
紫の気持ち
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[Toyolina] 待っている人たちの部屋
[Catshop] 出待ちですか(笑)
[Toyolina] そそw
竜胆 :「きっと、家族だと言われてソーニャは救われたと思うよ」
竜胆 :「彼女は、正樹君もアゲハも、自分の子のように思っている
:と言ってた。だから、知られず消えるのが怖くなったんだ」
竜胆 :「でも正直、彼女の滅びは正樹君やゆかりちゃんには厳しす
:ぎると思う。人が死ぬのとは訳が違う」
紫 :「……滅び」
紫 :「……私は……人、ですから……滅びというものがどのよう
:なものか、ソーニャ様が長い年月何を思っていたか、わかり
:ません」
紫 :「……ですが、私の気持ちは……変わらない、です」
竜胆 :「うん。そうだね。そして正樹君もきっとそう言う筈。あの
:言い方でね」
紫 :「それに」
[Hisasi] #ソーニャ様は
竜胆 :「ま、偉そうなこと言ってるけど、私もどうしたらいいか答
:えが出ないんだけど。最期くらい、ソーニャとして過ごさせ
:たいし……君たちのことを考えると、ここでお別れささせる
:べきだとも」
紫 :「……きっと、ソーニャさまは」
[Hisasi] #正樹さまをみてた目を思い出す
竜胆 :「……ここ数日で随分、成長したね」
紫 :「……そう、ですね……」
[Hisasi] #ふぅ
紫 :「……成長するのは……嬉しい、です。渚さまとのこと……
:正樹さまとのこと」
紫 :「……でも」
[Hisasi] #ちょっと目を伏せて
紫 :「少し、苦しい……です」
竜胆 :(隣に座って肩に手を置く)「さっきの家族って言葉。じー
:んときたよ。これだから人は本当に眩しい」
紫 :「……はい」
正樹 :「おーい、話し終わったよー」
紫 :「あ、はいっ」
夜明け
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渚 :「結論出ましたか、隊長」
正樹 :「まぁ、一応。」
ソーニャ :「ああ。私は、彼と最後までいたい。それが私の望みだ」
:(きっぱりと)
紫 :「……はい」
渚 :「……よかった」
竜胆 :「ではその様に」
正樹 :「二人とも、割と覚悟が居るってことを覚えておいて。」
紫 :「はいっ」
竜胆 :「かなり。割とじゃない」
ソーニャ :「紫、渚、それに竜胆さん。これから迷惑をかける事になる。
:よろしくお願いします」(深々)
紫 :「……ソーニャさま」
[Hisasi] #ぎゅ、と
渚 :「うん。正直よかった。わからんままおらんくなるんちゃう
:かって……」
正樹 :「……」
正樹 :「……あ。」
竜胆 :(まさきさまに耳打ち)「どうしても無理だと思ったら、連
:絡しなさい」
正樹 :(耳打ち)「……はい、でも出来る限りがんばります」
紫 :「……みんな……ソーニャさまのことが大好きですから」>
:抱きしめて
ソーニャ :「紫、ありがとう」(こそばゆそうに)
[Hisasi] #でも、内心正樹さまのことでちょっとひっかかってる自分が嫌
正樹 :「……しまった、ソーニャ。さっきの名乗りは忘れてくれっ!」
ソーニャ :「……?」
[Toyolina] #なんか落としてごまかしにかかってる人がいます!
正樹 :「……いや、つい雰囲気で言っちゃったんだが……あれ、秘
:密だったんだよ。家族以外……あ、お前は家族だからいいや」
正樹 :「……紫と渚には秘密で。」
渚 :「……うち家族ちゃうんか」
紫 :「え?」
正樹 :「……結婚するか養子に入ったら教えてやるけど?(にや」
紫 :(真っ赤)
[Hisasi] #おのれ!天然!
渚 :「なにエラそうに言ってんねん、結婚してください、養子に
:入ってくださいって言い直せ!(ぷりぷり)」
紫 :「もうっ!まさきさまっ!」(べしぃっ)
[Hisasi] #つい力はいっちゃった、ごめんまさきさま
正樹 :「……あいたーっ!」
渚 :「やっぱりまさきさまにはゆかりんはやれん……」
正樹 :「だって、秘密なものは秘密なんだからしょーがないじゃな
:いかーーー」
ソーニャ :(最初呆然としているがくすりと笑い)「大丈夫。私はどっ
:ちみち全部忘れるよ」(陽光の下に出ていく)
ソーニャ :(ああ、400年どれだけ望んでも適わなかった朝日だ)
冬の早朝。寒さは厳しいがそれでも太陽は黄金に輝く。
解説
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狭間06hiki-スワロウテイルの夜
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