[KATARIBE 30457] [HA06L] 「 GARDEN の日記 - カイゼル髭の憂鬱 - 」

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Date: Fri, 8 Dec 2006 15:17:24 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30457] [HA06L] 「 GARDEN の日記 - 	カイゼル髭の憂鬱 - 」
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2006年12月08日:15時17分23秒
Sub:[HA06L]「GARDENの日記-カイゼル髭の憂鬱-」:
From:Saw


[HA06L]「GARDENの日記-カイゼル髭の憂鬱-」
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登場人物
--------
 桜居独楽  :とくらく、と読む。カイゼル髭の紳士。
 豊秋竜胆  :りんどう、と読む。GARDENの女店主。

 前野浩   :黒服の大門。
 煌     :無道邸の女中。

 桜居津海希 :独楽の愛娘。

introduction
------------
 GARDEN。そこは紳士達の社交場。GARDEN。そこはダンディ達のひそやかなパ
ラダイス。その扉をひとたび開けると今日もほら、枯れかけの紳士達の笑い、
さざめき、歌声が溢れ出します。さあ君も勇気を持って扉を開けてみて。その
先にはきっと素晴しい老後が待っているから── 

(オープニングテーマ。舞い踊る紳士たち)

[Toyolina] 老後w 
[miburo] #Garden養老院化計画w 
[Toyolina] #そんな計画はさすがに……w 
[Toyolina] #その手前で踏みとどまりたいデス 

第一話 カイゼル髭の憂鬱
------------------------
 カイゼルの紳士:「ハァ……」 
 カイゼルの紳士:「ハァァーー…………」 
 竜胆     :「何かお悩み事でも(オーダーの葉巻とコーヒーをお持ち
        :しつつ)」 
 カイゼルの紳士:(ぴく)「……聞いてくれますか。お嬢さん」 
 竜胆     :「不都合でなければ」 
 カイゼルの紳士:「……内密にお願い出来ますでしょうか」(ずいずずい)
 竜胆     :「誓って」(何にかは言わない) 
 カイゼルの紳士:「最愛の妻に先立たれて早十余年。男手一つで育て上げて
        :きた娘にどうも、悪い虫がついておるようなのです」 

[miburo] #前野逃げてー 

 竜胆     :「悪い虫ですか……どれくらい悪いのでしょう」 

[Toyolina] #とりあえずすっとぼけてみる 

 カイゼルの紳士:「バス停で突然赤子を殴りつけそうなくらいの悪さ……と
        :でもいいましょうか」 
 竜胆     :「……相当なワルさですね」 
 竜胆     :「それは娘さんのことを思うと気が気でないのでしょうね
……」 
[Toyolina] #信じた 

 カイゼルの紳士:「はい。……私も、最初は信じなかった、いや信じられな
        :かったのです。わざとらしく居間に写真が置いてあれば焼
        :却した。電話で話している声が聞こえれば女友達だと言い
        :聞かせた。家の前に車が来ればその日は一日部屋に閉じこ
        :もることで回避してきた。しかしここにきて娘が直に紹介
        :するなどと言い出すに至り……さしもの私もその実在を信
        :じないわけにはいかなくなりつつあるのです」 

[Toyolina] #超逃避w 

 カイゼルの紳士:「お嬢さん、如何様にしてこれを退けたらいいのでしょう
        :か。私はこのままでは家に帰れない」(ずーん) 
 竜胆     :「……打って出てみてはいかがでしょうか……」 
 カイゼルの紳士:「ふむ……打って」 
 カイゼルの紳士:「それはつまり、殺るということか」(ゴクリ) 

[hari] #やめんかー 

 竜胆     :「……半分くらいにされた方が……一寸の虫にも五分の魂、
        :若い子に反省の機会をお与えになっては」 
 カイゼルの紳士:「実は、それは私も考えたのです。しかし何しろ相手はデ
        :エモンの様な男。殺すなど恐ろしくて……私はこうして葉
        :巻の煙に巻かれて逃げ続けるのだけが似合いの男なのかも
        :しれない」(ふーっ) 
 竜胆     :「大門……それは危険ですね」 
 竜胆     :(思案中)「迎え撃つのではどうしても後手に回ります、
        :折衷して、中立の場へおびき出してはいかがでしょう」 
 カイゼルの紳士:「中立の場に。たとえばこの紳士の園GARDENに……?」 
 竜胆     :(アレ。まあいいか)「及ばずながら責任者として見届け
        :の大役、小さき身ですが」 

[Toyolina] #おもしろそうなので話に乗ることにしました 

 カイゼルの紳士:「しかし、おびき寄せてどうするのだろう」 
 竜胆     :「対決は避けて通れないかと……ご息女の身を思えば」 

[Toyolina] #なんか好戦的な軍師みたいになってきたw 
[miburo] #こじゃれたカフェバーで会食→ご挨拶王道というが着々とww 

 カイゼルの紳士:「対決……なにしろ相手はデエモン。私は恐ろしくてきっ
        :と会話もままなるまい。そうだお嬢さん。私の代わりに話
        :をしてくれまいか。無論私も勇気を出してお嬢さんの隣に
        :座ろう。いや、隣のボックス席くらいの方が助かるが」 

[Toyolina] #弱気にも程があるw 

 竜胆     :「ご息女に戦う父の背中を見せつけられないのですか」 
 竜胆     :「それに私が代理でお話したのでは、うっかり和んでしま
        :わないとも言い切れません」 
 カイゼルの紳士:「………………」 
 カイゼルの紳士:(ガタリと威勢よく立ち上がる)
  竜胆     :(黙って見守る) 
 カイゼルの紳士:(座る) 
 カイゼルの紳士:(写真立てを出す)「……ああ、萄子。みんなして私に無
        :茶を言うんだよ。酷いと思わないか。そんなこと出来るわ
        :けないよね。私は大人しい男なんだ。なんで逝ってしまっ
        :たんだ、マイスウィートフォーエバー……」(さめざめ
 竜胆     :(どうしたもんかなあ) 
 竜胆     :「そのように悲嘆されていては、奥様もきっと気が気でな
        :いのではないでしょうか」 

 カイゼルの紳士:「……妻に心配をかけない生き方をしようと誓ったのだが
        :な」(えらく渋い遠い目) 
 竜胆     :「奥様の分まで、お客様が大門さんを見極めなくてはなり
        :ませんね」 
 カイゼルの紳士:「うむ。今日の所はここでこうして過ごし、どうするかは
        :明日考えよう……」(ぷかー)

[Toyolina] #ダメスギルw 

 竜胆     :「どうぞごゆっくり。私的には応援させていただきたいと
思います(下がる)」 

[Toyolina] #紳士だからね! 

 カイゼルの紳士:「ありがとう。よくできた娘さんだね。きみは」(眼を細
        :めてニッコリ) 
 竜胆     :「ありがとうございます(ちょっと照れる)」 


 そう言うとその紳士は一服してクロスワードパズルを始め、それに飽きると
編み物をし、それに飽きると小説を書き始め、それに飽きると縦笛を磨き、そ
れに飽きると新聞を広げ、それに飽きるとネットでスポーツ中継を見て周囲の
男性と湧き、それに飽きると妻の写真を眺めて過ごし、それに飽きた頃には閉
店時間となっていたのであります。

[Toyolina] #縦笛w 

連行
----
 カイゼルの紳士:「お嬢さん。この辺にホテルはありますかな」 

[miburo] #ここの選択は重要! 
[Toyolina] #重要言われてもw 
[Toyolina] #客室いっぱいある洋館知ってます^^

 竜胆     :「駅前に確かいくつか。確認いたしましょうか」 
 カイゼルの紳士:「ありがとう。助かるよ」 

[Toyolina] 五分くらいして 

 カイゼルの紳士:(ネクタイを締め直し身だしなみを整えて待っていた) 
 竜胆     :「どういうわけか空きがないようで……」 
 カイゼルの紳士:「む、むう……困ったな」 
 竜胆     :「ホテルではありませんが、心当たりが……ないことも」
 カイゼルの紳士:「ほう」 
 カイゼルの紳士:「よければ、是非ともお願いしたい」 
 竜胆     :「私の実家(のようなもの)の邸宅がありまして、そちら
        :でしたら。今連絡を取ります」 

[Toyolina] 数分後 

 竜胆     :「大丈夫みたいです。ご案内しますね、少々離れておりま
        :すから」 
 カイゼルの紳士:「……いいのかね? それはあまりに迷惑ではないだろう
        :か。いや、大変嬉しいのだが」(ずるずる) 
 竜胆     :「快く承諾しておりましたから、どうぞご安心なさってく
        :ださいまし」

[Toyolina] #連行 
[Toyolina] #すまんカイゼル 
[hari] #鍋の仕込をしてきたら、なにやた事態進展 

車中
----
 カイゼルの紳士:「しかしお若いのにしっかりしたお嬢さんだ」 
 竜胆     :「恐れ入ります」 
 カイゼルの紳士:「仕事がなくなったらうちに女中として入って貰いたいく
        :らいですよ。いや、冗談だがね。あの店がなくなっては困
        :る」(にこにこ) 
 竜胆     :「それは私も困ります(微笑)」>店なくなる 
 カイゼルの紳士:「ほほう、この山の上に。さぞ名のある家なのだろうな」
 竜胆     :「そうらしいです。あまりぴんとこないんですけど」 
 カイゼルの紳士:(……む、この山どこかで見たような気もするが。はて)
        :<常に運転手任せなので土地勘皆無 
 竜胆     :「あと十分くらいです(運転中)」 
 カイゼルの紳士:「……緊張してきたな」(顔色悪い) 

[hari] #来るようだ 

無道邸、正面門
--------------
[Toyolina] そして到着 
[hari] 門前に人影。で迎えでごンス  

 カイゼルの紳士:(手の平にのを書くのに一生懸命で何も見てない) 
 竜胆     :「そんな、確かに夜ですと陰鬱ではありますけど、昼間は
        :それなりに趣がありますから」 
 前野     :「竜胆さん、いらっしゃい」 
 竜胆     :「前野君おひさしぶりー。遊びにはたまに来てるんだけど、
        :あんまり顔あわさないから、久しぶりだねぇ」 
 カイゼルの紳士:(はっ)「突然お邪魔して申し訳ない。今晩泊まるところ
        :に困って…………」 
 カイゼルの紳士:「……………………」 
 竜胆     :「ええと、こちらさっき電話で話した……(そういや名前
        :聞いてなかった。カイゼルさまを見る)」 

[miburo] #謀ってくれた喃謀ってくれた喃 
[Toyolina] #出来ておる喃って言ってよw

カイゼル紳士の胴:(ぐてん) 
カイゼル紳士の頭:(ごろりと後部座席に転がる)

 前野     :「……つみきちゃんのお父さん?」 
 竜胆     :「……(・д・)」 
 竜胆     :「ああ、前野君のスウィートハニー……のお父様?」 
 前野     :「う、うん……いや、さいきん出張が多いとかきいてたん
        :だけど……」 

[Saw] #ずっと家出してた 

 竜胆     :(リアドアを開けてカイゼル頭部を捧げ持ちボディに装 
        :着) 
 竜胆     :「証拠隠滅」 
 前野     :「とりあえず、中へ運ぼうか」 
 竜胆     :「そうだね、風邪ひいたら大変……(いろいろブルッ)」

 カイゼルの紳士:(再起動)「前野、浩といったか」 
 前野     :「あ、はい。前野浩です。娘さんとお付き合いさせていた
だいています」 

[hari] 礼を 

 独楽     :「…………う、うむ。よい友人だと聞いている」 
 独楽     :「いつも津海希がお世話になっています」(ふかぶか) 
 竜胆     :(中間位置で所在なげにニコニコしておくことにする) 
 独楽     :(キッ! と竜胆を睨む) 
 竜胆     :(ギクリ) 
 竜胆     :「誤解です」 
 独楽     :(よろよろと立ち上がる) 
 前野     :「いずれ、正式にご挨拶に上がりたいと思いますが、ひと
        :まず宿をお探しとのコトで」 

[hari] 支えよう 

 独楽     :「ご挨拶。いやいや、それほど気を遣って頂かなくともた
        :だの友達であらば」(急速にヨボヨボ) 
 竜胆     :「存じ上げておりましたらこんなだまし討ちのようなこと
        :は(嘆く振り)」 
 前野     :「いえ、つみきちゃんは大切な人ですから……それに、困
        :った時はお互い様ですよ」 

 前野     :「お部屋と、軽い食事の用意をさせています。さ、どうぞ
        :中へ」 
 竜胆     :(なんか気まずい)「じゃ、私これで」 
 独楽     :(竜胆の袖握ってる)「せっかくですからご一緒しません
か」(キラーン) 
 前野     :「あぁ、久しぶりだし上がっていったら?」 
 竜胆     :「……そ、そうですね、久しぶりの実家(のようなもの)
ですし……」 
 竜胆     :(もはやのがれることはできんぞ) 

無道邸、居間
------------

 独楽     :「お嬢さん。このような話は聞いていない」(ひそひそ)
 竜胆     :(ひそひそ)「それは私だって同じです……ドッキリです
        :かコレは」 
 独楽     :「とにかく責任を取って頂く。このような場所に独り置い
        :ていかれたら早晩私は塵芥と化すであろう」 

[hari] #神経すり減らして? 
[Saw] #こわいし(ぉぃ 

 竜胆     :「結果とはいえご迷惑をおかけしたのは事実、立ち会わせ
        :ていただきます」 
 独楽     :(ひそひそ)「お心遣い感謝する」(姿勢を正して向き直
る)

 SE      :……カチャ 
  
 煌      :「失礼します。お食事をお持ちしました」
 
[hari] 軽食のサンドイッチと、スープ 

 独楽     :「ああ、君は、そう、煌さんだね。いつも聞いているよ。
        :なんでも筋肉と牙と燃える瞳が原始のゴリラだとか」 
 竜胆     :(((・д・;))) 
 煌      :(ぴくっ)「あら、ずいぶんお詳しいのですね。オ・キ 
        :ャ・ク・サ・マ」(にっこり)
 独楽     :「ああ、君がなあ、意外に細いのだね。いや、本気を出す
        :とすごいのかな? ハッハッハ」
 竜胆     :「ちょ、ちょっと待って、ほら、家族的コミュニケーショ
        :ンを取るにはまだお互い日が浅(仲裁を試みてみる。無駄
        :と知りつつ)」 

食事のひと時
------------
 独楽     :(おそるおそる一口)「……ふむ、味は悪くない」 
 煌      :「それはどーも」 
 竜胆     :(ほっ。一安心) 
 煌      :「前野が作ったサンドイッチですが、お口にあってなによ
りですぅ」 
 独楽     :「失礼。しばらく合わぬうちに娘の味覚がおかしな方向に
        :進行していたものでね。よもやこちらの料理が風変わりな
        :のではないかと心配していたのだよ」 
 煌      :「あれはつみきっちの甘いもの志向が進んでるダケだし」
 竜胆     :(そんなにすごいの?)>小声で煌に 
 煌      :(あまい=うまい) 
 竜胆     :(((・д・;))) 
 竜胆     :(お菓子ならいいかもしれない) 
 独楽     :「そう言えば妹さんはお元気ですかな。なにしろ大変な美
人で、しかも知的なお嬢さんだそうで」 
 煌      :(アレを食べれる旦那は凄いヨ……) 
 煌      :「え?あ、はい。元気で殺ってますよ」
 独楽     :「それは何より」(今何か字がおかしかった気がするが)
 竜胆     :(ひらがなじゃないんだろうなあ)

 
[hari] #今日は、外部の御仕事 
[Saw] #姉妹で随分と語られ方が違うらしい 

 

 煌      :「じゃあ、食べ終わりましたらおよび下さい。お部屋へご
        :案内いたします」 

[hari] 退出しようと 

 独楽     :(煌が出て行くのを見計らい)「……心細い。敵地に迷い
        :込んでしまったような気分だ」(しゅん) 
 竜胆     :「そんな敵地だなんて……」 

[MOTOI] #この親にしてこの子あり?(マテ 


恋の天使
--------
[Saw] .rg lovecome 
[Role] rg[Saw]lovecome: 出会い頭に接触した ですわ☆ 

 独楽     :(振り返りざまに手と手が触れる) 

[Toyolina] #ちょまw 
[Saw] #たのしいこれw 

 独楽     :「! し、失礼」 

[miburo] #なに赤くなってんだこのオヤヂww 

 竜胆     :「い、いえ、どうぞお気になさらず(冷たくてびっくりし
        :たかな?)」 
 独楽     :(スーツの襟を正したり視線を逸らしたり) 
 竜胆     :(あまり気にしてない)


策謀
----
 独楽     :「……この屋敷は禁煙だろうか」 
 竜胆     :「どうでしたっけ……」 

[hari] #灰皿は置かれてますよ 

 竜胆     :「たぶん大丈夫です、灰皿ありますし」 
 独楽     :「実は娘が出来てからずっと吸っていなかったのだが、 
       :久々に吸うと実にうまい」
 竜胆     :「それはよい煙草で何よりですね(にっこり)」 
 独楽     :「そちらの店の雰囲気にも流されてあっさり禁煙をやぶっ
        :てしまった」

 会話が途切れ、沈黙が流れる。やがて頭を抱え、呻く様に語る独楽。

 独楽     :「……そう、わかっているのだ。娘はきっと取られてしま
        :うのだ。あの黒眼鏡め」(フォースの暗黒面) 
 竜胆     :(ギクギク)
 竜胆     :「……戦います?」
 
[miburo] #パルパティーンがんばって! 

 独楽     :「勝っても負けても娘はもうこっちを向いてはくれんのだ。
        :それは空しいことだ……お嬢さんもいずれわかる」 
 独楽     :「しかし、一矢報いるくらいは許されるか」 

[MOTOI] #親父さん暴走中?(ぉ 

 竜胆     :「その意気です。勝たせっぱなしは面白くないですし」 
 独楽     :「力を貸してくれるかね?」 
 竜胆     :「おおっぴらには難しいですが……」 
 竜胆     :「どうにかやってみます」 

 SE      :コンコン 

 独楽     :「どうぞ」 
 前野     :「失礼します……部屋のほうが用意できましたけど、案内
        :しましょうか?」 
 独楽     :「ああ、ありがとう」 
 竜胆     :(とはいったものの、打ち合わせなしで何ができるかな)


 #案1:パパ突然の持病発覚。 
 #角ばったものが近くにあると死んじゃうような奴 
[Toyolina] #弱いw 

 #案2:パパ突然の負債発覚。 
[Toyolina] #ちょw 
[Saw] #結婚したら借金あるよ?テスト 

 #案3:パパ突然の婚約発表 
[Toyolina] #…… 
[Toyolina] #2きちーなw 
[Saw] #2は強力w 
[Toyolina] #3とかは普通におめでとう言われて終わりそw 
[hari] #負債…… 
[Saw] #みかんさんとだったらどうだろう 
[Saw] #普通に犯罪でした 
[Toyolina] #犯罪ですw 
[Toyolina] #そんな繊細なお年頃なのに 

 独楽     :「……たいした案が出なかった。やはり私はダメだ。悪巧
        :みなど出来ない男だ」(うつうつ 

[miburo] #結論がかわいいw 
[hari] #可愛いおとうさんだ(w 

 竜胆     :「落ち着かれた方がよさそうですね、敵地ですけど」
 独楽     :「うむ、今日はもうゆっくり寝よう。パジャマは持ってき
        :ている」 
 竜胆     :「おやすみなさいませ」 

翌朝
----
 独楽     :(土産に渡されたケーキを片手にナイトキャップ被ったま
        :まで、呆然と車の前に立ち尽くす) 

[Toyolina] #何があったw 
[hari] #って、つみきちゃんにバレた? 

 竜胆     :(ねむい)「今帰ったらキタ意味なくないですか(こっく
        :りこっくり)」 
 つみき    :(激怒して前野君側に立っている) 
 竜胆     :「ほら、娘さんもすごく感激して怒髪天寸前じゃないです
        :か(大あくび)」 
 独楽     :(助けを求める視線) 
 前野     :「いや、すいません。まさかこんな事になるとは」 

 12月の早朝。凍えるほど冷たい空気があたりを支配していた。

父の秘策
--------
 独楽     :「つみき、前野君、私が家を空けていたのには理由がある
        :のだ」 
 竜胆     :(うとうと) 
 前野     :「……それは?」 
 つみき    :「如何様な理由があればいい歳した大人が三日も無断外泊
        :するのかしら」 
 独楽     :「決めたぞ。パパはこちらのお嬢さんと結婚することにし
        :た」 
 前野     :「…………はい?」 

[gombeLOG] #パパー!? 

 竜胆     :「……は(起きた)」 
 独楽     :「昨晩手が触れあった時に運命を感じたのだ。どうだろう
        :か、お嬢さん」 
 前野     :「あー……えっと、オメデトウゴザイマス?」 
 つみき    :(くらり) 
 前野     :(慌てて支える) 
 竜胆     :「……(状況が掴めていない)ん、話どこまで進んだの」
 独楽     :「うん。津海希に先を越されてなるものか。津海希がそう
        :いうつもりなら私も自分の人生を生きる。セカンドライフ
        :だ」 
 つみき    :「撤収」(パチン) 
 煌      :(ぐーるぐーる) 
[hari] #梱包 

 竜胆     :「……前向きになられたのはいいことですがんばってくだ
        :さいね(ぼうよみ)」 

娘の憂鬱
--------
 つみき    :「定期的にやるのよね……お気になさらないで」 
 竜胆     :「……はあ。親子って大変ですねえ」 
 前野     :「あ、あはは……」 
 独楽     :「何故だ! 離したまえ!」(巻かれていく) 
 つみき    :「……」(頭を抱える) 
 竜胆     :「でもお父さん、昨日はかなりそわそわしてたよ。縦笛吹
いたりスポーツ新聞みたり」 
 前野     :「何処で?」 
 竜胆     :「うちのみせ」 
 前野     :「……縦笛?」 
 竜胆     :「うん、あれは小学校のリコーダー?アレだった」 
 竜胆     :「ちょっとノスタルジー」 
 つみき    :「悩むと奇行に走るんですよ。昔っから。サーカスのブラ
        :ンコ乗りに弟子入りすると言って会社ほっぽり出して消え
        :たりね。役員の人たちが大慌てで屋敷を右往左往してたの
        :覚えてる。最初は何のオマツリで騒いでるのかなこいつら
        :は、と思ったものよ。あ、私が物心ついた最初の記憶って
        :コレだ」 
 前野     :「大変だね……」 

[Toyolina] #大変過ぎるw 

 つみき    :「他人事じゃないのよ? 浩さん」 
 前野     :「そうだね……頑張る」 

 独楽     :(グルグル巻きにされて手首だけでバイバイしながら車の
        :後部座席に積まれていく) 
 竜胆     :「……あの人が前野君のお義父さんになるのかあ」 

 つみき    :「とりあえず今日は帰ります。豊秋さんには本当にご迷惑
        :をおかけしてしまって」(ふかぶか)
 竜胆     :「いいえ、お客様ですからそれはお気になさらず」(礼)
 つみき    :「でも正直厄介なのに関わったと思ったでしょう」
 竜胆     :「前野君が大門さんだとわかったときには流石に」 
 前野     :「大門……(汗)」

 つみき    :「いずれそちらにもお邪魔します。浩さんの昔話でも聞き
        :たいし」 
 竜胆     :「……お待ちしてます(一瞬考えた。自分の恥さらしにな
        :るだろうから)」 
 前野     :「(苦笑)私も、またお店に寄らせてもらいますよ」 
 竜胆     :「お邪魔でなかったらこっちにもなるべく顔出すようにす
るよ」

 つみき    :「数房。出して」 
 数房     :「はい、お嬢様」

 発車する桜居家のワーゲン。

 竜胆     :(やっぱり本物は違うなあ) 
 前野     :(手を振って見送る) 

 竜胆     :「玉の輿」 
 前野     :「そう言う事は、考えてないけどなぁ(苦笑)」 
 竜胆     :「式は夕方からやってね? いつやるのかしらないけど」


おまけ
------
[Saw] #久々にパパ動かせたので満足 
[miburo] パパ可愛いよパパ 
[Toyolina] カワユス 
[miburo] これはあれだよ 
[miburo] 頼子の元彼と人物像が似てる気がしないかい 
[Saw] まさかそんなw 
[miburo] 年上・繊細・芸術肌・ちょっとだめ 
[Saw] 親友の父親ってなんかすごくいかがわしくw 
[Toyolina] 爛れてますね^^ 
[Catshop] ふむ。 
[Catshop] 楽しいことがあったようだ。 
[Catshop] 凛ちゃんは行動しなくてもよいのだろうか。 
[Catshop] 最後の砦と思われていた独楽父ちゃんが、意外な脆さを露呈した今、
つみきちゃんを守れるのは凛ちゃんしかっ!(ぐぐっ 
[MOTOI] ネリン?(違いすぎる 
[Toyolina] 脆すぎますよ、独楽w

解説
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 桜居独楽44歳の受難。

$$



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