[KATARIBE 30445] [HA06L] 「 Flying head meets Red eyes 」1

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Date: Wed, 6 Dec 2006 18:40:53 +0900 (JST)
From: Subject: [KATARIBE 30445] [HA06L] 「 Flying head meets Red eyes 」1
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2006年12月06日:18時40分53秒
Sub:[HA06L] 「Flying head meets Red eyes」1:
From:Saw


Sawです。
六兎結夜死亡篇流します。
ログ編集にあたり舞台を変更し、部分的に台詞を追加してみました。
水島の中であばれちゃ流石にまずい気がしたので。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

[HA06L] 「Flying head meets Red eyes」1
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登場人物
--------
 桜居津海希  :首が空飛ぶ人外問題調停人"見習い"。
 橋本朱敏   :空気の読めないウェアウルフ。
 六兎結夜   :憂鬱なバンパネラ。

 銀眼     :SRAのキラキラ星人。

 赤眼     :吸血鬼。


十二月の憂鬱
------------
 市街地より少し外れた公園。吐く息も白くなる季節。日はとっぷり暮れてい
る。結夜、朱敏、津海希の三人はIC水島にてネットゲームをしたり受験勉強を
したり駄弁ったりといつものように過ごし、今その帰途にあった。

 結夜     :(欠伸) 
 結夜     :「毎度憂鬱な冬の季節がやってきましたね、っと……もう
        :十二月か。寒いはずだ」 
 朱敏     :「寒さ感じるんだっけ?」 

[Hisasi] #ひどい言いよう 

 結夜     :「慣れたさ。変化してはじめは鈍ってたけどな」 
 つみき    :「これからが一番楽しいんじゃなくて?」
 結夜     :(白い息を吐く)「明日のことはいつだってわかんない。懐
        :古が希望に勝った時、人はきっと老いていくんだろうな 
        :あ」 
 結夜     :「知らんけど」 
 つみき    :「韜晦したあとに照れがはいるとこがかわいいトコですよ
        :ね。六兎さんて」 
 結夜     :「なかなか決まんないんだよなあ」 
 朱敏     :「長いこと続くんだからもっとひらきなおっとけよ」 
 結夜     :「永遠の生なんてなんの意味も無いさ。死なないなら、生
        :きている必要なんて無いんじゃないかって、時々そう思う
        :……」 
 つみき    :「目標を見失ってるんじゃない? 寿命があろうがなかろ
        :うが先の事なんてわからないんだから毎日するべき事をす
        :べきだと思うけど」

死すべきもの
------------
 異変は唐突に起きる。結夜の奇態に慣れっこになっていた二人は、あまりに
自然に受け流していた。

 結夜     :(突然額から赤い角のようなものが生える) 
 つみき    :「あら、角ね」 
 結夜     :(倒れる) 

[TK-Leana] # よく見ると、角の生えた額のちょうど裏側からも、同じような
角が伸びている 
[TK-Leana] # ていうか、頭に何か突き刺さってるんじゃないかと思いました 

 声      :「ならもう死んでいいと思うよ。おまえは」 
 結夜     :(倒れたまま動かない) 
 朱敏     :「新手のジンメンソ、、、じゃねえよなあ」 
 つみき    :「……今の声。この角?」(地面においていた空の鳥籠を
        :構える)

[TK-Leana] # いや、声は別方向から聞こえましたよ 
[Toyolina] #(((・д・;))) 

 つみき    :「ちょっと、六兎さん?」(足で突く) 
 つみき    :(顔や腹を重点的に突く) 
 結夜     :(動かない) 
 つみき    :(ひっくり返す) 

[TK-Leana] # 瞳孔が開いてるみたい 

 つみき    :「……死んでる」 

[Toyolina] #氏んだ 

 SE      :びゅおう 
 つみき    :「さっきの声。どこからかわかった?」 
 朱敏     :「角から声が聞こえた気がしたんだけど……気のせいか 
        :な」

[Hisasi] #角つまんでみる 
[TK-Leana] # いや、角じゃないですってば 
[TK-Leana] # 抓んだら抜けました。頭に穴が開いてます 

 朱敏     :「……穴あいてる」 

[Hisasi] #よっこらせと起き上がらせて 
[Hisasi] #穴のぞいてみていい?・ 
[TK-Leana] # 角はどろりと溶ける 
[TK-Leana] # 向こう側が見えますよ 

 朱敏     :「……なんだ、こりゃ」 
 角だった液体 :「びちゃん」 
 つみき    :「ちょっとそれ、コップにでも残しておいて。捨てたりこ
        :ぼしたりしないように!」(周囲警戒中)
 朱敏     :「……しょうがない、これで!」>中にお茶が三分の一ほ
        :どはいったペットボトルに液体をいれようと 
[Hisasi] #混ざるだろう、それ 


赤い雨と共に
------------
 SE      :ぴちゃん、ぴちゃん

 突然大粒の、赤い雨が降ってくる。

 SE      :ざざざざざ 

[TK-Leana] # 液体は、自分の意思があるみたいに、動き始めます 
[TK-Leana] # 周囲に突然降り始めた赤い雨と一緒に集まり、渦巻き、徐々に
人の形をとっていく 

 朱敏     :「なんだ?……集まってく」

 SE      :(シャラン)
 つみき    :「これなるは私の鳥籠の内でございます」

 ようやく異常を危険視したつみきが自分たちを結界で囲い込む。

 声      :「この島の、歌い手か。しかし、いささか未熟だ」 
 朱敏     :「……あいつ、どうなったんだ」>ぢっと人の形になった
        :のを見つつ
 
[TK-Leana] # どろりと、人の形から液体が流れ落ちて、中から六兎結夜がも
う一人出てくる 

 つみき    :(また分裂……? そう言えば今年はまだだったっけ) 

[Hisasi] #年ごとに分裂するのか、 

 結夜?    :(赤い目を開く)「さて、お嬢さん。僕は荒事をあまり好ま
        :ない。そこに転がっている僕と同じ顔をした愚か者を差し
        :出してくれれば、お互い幸せになれると思うのだけどね」
 つみき    :「そちら様はどちらでございましょう。加護の内は我が家
        :我が領域。家の中にいる物は即ち家人でありますれば見ず
        :知らずの方に差し出すのも心苦しい」 
 結夜?    :「さてはて、僕はいくつか名前を持っているが、貴女に名
        :乗るべきものとなると多少選択に困るな。さしあたっては、
        :そこの者の父であり、息子であり、大叔父でさえある者と
        :言っておきましょうか」 
 朱敏     :「こいつを渡したらどーすんだ」 

 つみき    :(参ったな、なんの準備もしてないわよ。まったく世話の
        :焼けるっ)

 つみき    :「申し遅れました。私、人外問題調停人桜居津海希。若輩
        :でございますれば数多の無礼、笑って見逃して頂ければと
        :存じます」 
 結夜?    :「なに、無礼千万は若者の特権。一々目くじらを立てるほ
        :どでもない」 

 朱敏     :(とりあえず抜け殻の半身をおこして支えてる) 

 つみき    :「では無礼ついでにお尋ねしましょう。そちら様は如何な
        :る用件をもってこれなるを受け取らんとなさいます」 
 結夜?    :「なあに、久々に会った我が血族、ちょっと遊んであげよ
        :うと思っているだけだよ。それ以上でも、以下でもない」
 朱敏     :「あんたらの遊ぶはヘタすっと、ライオンがじゃれて人が
        :倒れるって感じなんだよなあ」

[Hisasi] #レベルがアレ 

 結夜?    :「さて、牙も爪もない不肖の身であれば、百獣の王たる獅
        :子と並び証すはいささか過ぎた栄誉かと存ずるが」 
 つみき    :「私の鳥籠はよい鳥籠。手の内に納まる豪奢な家」

 構えを解き、結界を解除するつみき。
 
 つみき    :「ご無礼をお許し下さい。ご自由に持っていって下さいま
        :し」 
 つみき    :(きっと朱敏を睨み牽制する) 
 結夜?    :「では連れて行かせてもらおう」(ごぽごぽと、結夜の額
        :に開いた穴から血液があふれ出し、結夜を飲み込み、やが
        :て縮んで消える) 
 つみき    :「…………」 
 つみき    :「いったか」(ふぅー) 
 朱敏     :「…………いったい、あいつどうなったん?」 
 つみき    :「血脈の親か、さらにその上の祖あたりに連れて行かれた
        :んでしょうね」 
 朱敏     :「……帰ってくるかな、あいつ」 
 つみき    :「長期的に見れば帰ってくるとは思うけど。それが私達の
        :存命の内かは謎ね」

結夜の行方
----------
 朱敏     :「何であんなにあっさり引き渡したんだ?」
 つみき    :「六兎さんをあっさりのすような未知の相手とやり合って
        :ただで済むとは思えなかったから」

 つみきは朱敏に対してうしろめたさを感じていた。朱敏と結夜は昔からの友
人だったからだ。故に睨む。睨み返される覚悟で。
 しかし朱敏は何を考えているのか、ただ空を見ながら言った。

 朱敏     :「……相変わらずデタラメな奴だなあ……明日にでもひょ
っこり帰ってきたり、なんて、なあ」>希望的意見
 つみき    :「さ。SRG行くわよ」

 拍子抜けしたつみきはとりあえず六兎に何が起きたのか確かめるべく行動す
ることにした。

[TK-Leana] # 幕かしら 
[Saw] #ですかね 
[Hisasi] #どうなっちゃうのでしょう 
[Hisasi] 翌日ひょっこりはありそうな話にも 
[Saw] まずは銀眼氏に報告。後に前野君にその日あったこととして一応報告。

銀の薔薇の園
------------
 Silver Rose Garden。六兎結夜の所属する組織が営業する吸血鬼たちの社交
場。

 銀眼     :「そいつは『父にして子、大叔父でさえある』と、そう言
        :ったんですね」 
 朱敏     :「うん」
 銀眼     :「……SRAとしては、動くわけにはいきません」 
 つみき    :「血脈の内の問題に介入は出来ない……と?」 
 銀眼     :「いえ、単なる血脈間の諍いであれば、我々は仲立ち、或
        :いは保護を行うこともやぶさかではありません。元々その
        :ための組織です」 
 朱敏     :「あいつの場合は違うんか?」 
 銀眼     :「彼は、赤眼は我々の長たる女王の騎士です。彼には、
        :SRA内の異端分子を独断で裁く権利が与えられている」 
 朱敏     :「確かにあいつ、変人でええかっこしいっでアウトローっ
        :ぽいけど……裁かれるほどのことしたとは思えないんだけ
        :ど」

[Saw] 数日中に状況を文面にして類似の事例を当たり、レポートとしてSRGと
先生に提出ってのが津海希の行動かな。 

 つみき    :「──その赤眼の行動の妥当性は何が保証するの?」
 銀眼     :「彼が間違ったときは女王自身で彼を罰するでしょう」 
 銀眼     :「我々には、女王に直接抗議を送る以外出来ることはあり
        :ません」 
 つみき    :「なるほど。多少なりとも調査してくれる女王様だといい
        :のだけど」 
 銀眼     :「しかし、妙ですね」 
 朱敏     :「……何がっすか?」 
 銀眼     :「赤眼は元々、我々とは敵対した吸血鬼であったもの。そ
        :の彼が女王の騎士として選ばれた以上、絶対にSRAを裏切
        :らないという何かがあったはずなんですが」 
 つみき    :「ふうん。その辺りの経緯って何処で調べられます?」 
 銀眼     :「さて、騎士は女王が手ずから選ぶもの。その理由は女王
        :しか知りえませんから」 
 朱敏     :「その女王に聞かなきゃはじまらないわけだ」 
 朱敏     :「抗議も理由も」 
 銀眼     :「そうですね」


 つみき    :「銀眼さんて、SRAとしてでなく個人的には六兎さんそれ
        :なりに大事に思ってます? 仮に手駒としてでも」 
 銀眼     :「……あれは、前の金眼の忘れ形見ですからね。私にとっ
        :ても、弟のようなものですよ」 
 つみき    :「ならばコレは私の仕事となりうる。ご依頼さえ下されば
        :調停人として、この件万全盤石に請け負ってさしあげて 
        :よ?」 
 銀眼     :(苦笑)「なるほど、噂に聞く猫廻しの弟子ですね。いえ、
        :それではよろしくお願いします」 
 朱敏     :「嬢ちゃん……やれんの?」<ちょっと心配っぽい 
 つみき    :「大丈夫。手伝ってくれる人は全部動員するから」(腰に
        :手を当てて微笑む) 
 つみき    :「猫廻しの名と桜居の名に賭けて期待は裏切りません。そ
        :れでは早速準備に取りかかりますので」(一礼して立ち上
        :がり、携帯で執事呼びつける) 
 銀眼     :「彼に関する資料は、こちらで分かる分は後で届けさせま
        :す。それでは」 
 朱敏     :「なんか、大事になってきたよなあ……まあ、ちゃんと帰
        :ってくんなら俺もできることあったらやるよ」 

[TK-Leana] # というわけで、銀眼から赤眼の結夜の情報を入手しました 
[MOTOI] #陀絡といい赤眼といいSRAに難題勃発中 

富豪調停人
----------
 つみき    :「じゃあ朱敏さん。この件についてちょっと雑用頼まれて
        :くれる?」 

[Saw] #あーあ、迂闊なこといっちゃった 

 朱敏     :「おう、まかしとけ」 
 つみき    :「2,3(+50)ほどやって欲しいことがあるから。つ
        :いてきて」(にっこり) 
 朱敏     :「ういっす」 

[Hisasi] #まあ、性格はあれだが人狼としての能力は悪くは無い 
[Hisasi] #こきつかって♪ 
[Saw] #翌日からあちこちの図書館ハシリ回されますよw 
[TK-Leana] # +50って 
[TK-Leana] # 好き放題ですね 
[TK-Leana] # SRAの、女王直属エージェント『女王の騎士』最も新しいメンバ
ーで、コードネームは赤眼。ローテンフェルト侯爵の八番目の弟子。かつて
『坩堝』と呼ばれた大吸血鬼。 

 つみき    :「……まずはこの吸血鬼の来歴。出身地の文献と血脈はあ
        :たっておきたいなあ……」(キラリーン)>朱敏 
 朱敏     :「うえ……量半端じゃないんですケド(つみきちゃんの目
        :をみて)……ハイ、ヤリマス」 
 つみき    :「じゃあ、すぐにビザ取るわね」(ニコニコ) 

[Saw] #ちなみにどのへんでしょう<出身地 


[TK-Leana] # 記録上、何度か灰レベルで浄化されているが、そのたびに姿形
を変えて復活している。結夜が吸血鬼になった事件で、結夜の血を吸い、肉体
の主導権争いをするも敗北。後に滅ぼされる。 
[TK-Leana] # 出身地は不明。ローテンフェルト侯爵、つまりローザの祖父に
弟子入りする以前のことは何も分かりません 
[Saw] #つまりローザさんの故郷に行って貰うのが順当か 
[Saw] #次週。朱敏単身独逸編スタート。 
[Hisasi] #ぇーw 
[TK-Leana] # で、現在はなぜか滅ぼされたはずなのに結夜の姿形で蘇り、ど
うやったのかSRAの女王の騎士に収まってる 
[TK-Leana] # まあ、出張費くらい出ますよ 
[TK-Leana] # つみきさんに 
[TK-Leana] # それがどのくらい朱敏に渡るかは不明 
[Saw] #金に糸目はつけませんよ。財力と人脈だけで解決するのが津海希スタ
イルなので 
[TK-Leana] # 黒字出るの? 
[Toyolina] #贅沢な「だけ」ですねえ^^ 
[Saw] # 将来への道を買ってるんです。 
[Toyolina] #なんと潔い 
[TK-Leana] 投資ですね 
[TK-Leana] 金持ちは違う


朱敏、単身独逸へ
----------------
 つみき    :「ちょっと頼みたいこと……やってくれるって仰ってまし
        :たよね?」

 その一言で全てが決まった。学校はどうするのか。言葉の問題は? 家族に
はなんていう? 全て丸投げのまま朱敏は単身独逸にわたった。

[Hisasi] いざとなったら狼になって餌とってなんとかするか 
[Saw] せつねえw 
[Toyolina] ドイツ語しゃべれるんですか、あけとしぃ 
[Hisasi] 動物とはなせます^^ 
[Saw] せつねえw 
[Toyolina] なら安心^^ 

 朱敏     :「ドイツ語選択したから適当な会話はなんとか……」 

[Hisasi] #ぼりぼりと固いパンむさぼりつつ 

 朱敏     :「きちーなあ」
 朱敏     :「とりあえず、今日は野宿で……日落ちたら、わんこに聞
        :き込みすっか」 

[Hisasi] #宿代くらいクダサイヨ 
[Saw] #宿代あげゆよ 
[TK-Leana] # そして置き引きへ 
[Saw] #不憫すぎるw 
[Toyolina] #着の身着のまま黒き森へ 

 ペンギン   :「汝がニホンよりの使者殿か」 
 朱敏@狼   :『あいよ、これお手紙ね』 

[Hisasi] #よっこらせと 
[Hisasi] #なぜペンギンなのか 

 ペンギン   :(目を通す)「なるほどな、『坩堝』についての調査か。確
        :かに、ローザの紹介状も入っている」 
 朱敏@狼   :『あーあの銀髪の嬢ちゃんね』 
 ペンギン   :「彼女は息災であったか」 
 朱敏@狼   :『うん、たまに耳もふもふしてる』 
 ペンギン   :「それはなにより」 
 朱敏@狼   :『で、調査のほうはお願いしますわ』 
 ペンギン   :(首をかしげる) 

[Hisasi] #『坩堝』の 

 ペンギン   :「汝が調査に来たのではないのか」 
 朱敏@狼   :『え”調査も俺やんの』 

 
[Hisasi] #依頼の伝言だとおもてたらしい 
[TK-Leana] # そんなもんなら電話で済むじゃん 

 朱敏@狼   :『うえー人使い荒いなー』 
 朱敏@狼   :『んじゃさあ、ここいらのこと詳しい人とか紹介してくれ
        :る?不案内でさあ』 
 ペンギン   :「詳しい人、か」 
 朱敏@狼   :『土地勘とかそこいらあるひととか』 
 朱敏@狼   :『一応聞き込みとかできるけど、なるべく早くやるんだっ
        :たらそこら詳しい人いたほうがいいしさあ』 
 ペンギン   :「ローテンフェルトの地には、最早城一つしか残っておら
        :ぬ。住んでおるのも、現侯爵夫妻と、少数のメイドのほか
        :には、この地が吸血の大地となる以前より住まいし森の民
        :くらいのものよ」 
 朱敏@狼   :『ふむ……森の民か……そこいらへん渡りつけられるかな
        :あ』 
 ペンギン   :「無駄だと思うがな」 
 朱敏@狼   :『無駄かなあ』 
 朱敏@狼   :『まあ、どっちみちさぐらにゃいかんし、ちょい回ってみ
        :るか』 
 ペンギン   :「彼らは、魔術には関わりなき地精の類。城の図書館に収
        :められたる資料をあさるより他はあるまい」 
 朱敏@狼   :『ふむ』 
 朱敏@狼   :『……和訳、はないよなあ。一応ドイツ語辞書と古語辞書
        :やら借りてきたけど』 
 朱敏@狼   :『しらみつぶしにやるか』 
 ペンギン   :「話を聞くならばディミトリアさまが詳しかろう。彼女は
        :ローテンフェルトの地の開闢以来、この地に柱として縫い
        :付けられたる身なれば」 
 朱敏@狼   :『お、じゃあ話聞かせてもらいたいな』 
 ペンギン   :「彼女は城におられる。無礼のなきようにな」 
 朱敏@狼   :『うい……あ、えーと、はい』
 
[Hisasi] #しかしここらでねなければ 

 ペンギン   :「言っておくが、かの御方の側近は我のように寛容ではな
        :い。名も名乗らずに無礼に話しかければ、たちまち其の首
        :叩き落されるぞ」

 ペンギンの発したその剣呑な忠告にさしもの朱敏も閉口したのだった。


時系列と舞台
------------
12月初め。IC水島の帰り道。


解説
----
六兎結夜。死す。


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