[KATARIBE 30410] [HA06L] 11月の終わり

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Date: Fri, 1 Dec 2006 02:37:58 +0900
From: "Toyolina and or Toyolili" <toyolina@gmail.com>
Subject: [KATARIBE 30410] [HA06L] 11月の終わり
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <2f58daf20611300937u4fb00c28x62b067c2325c04a9@mail.gmail.com>
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/L/
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[HA06L] 11月の終わり
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「同盟」 http://hiki.kataribe.com/HA06/?AnAlliance


登場人物
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 仲村渠灰太  http://kataribe.com/HA/06/C/0676/
 大木和枝   http://kataribe.com/HA/06/C/0656/
 橋本芳弘   http://kataribe.com/HA/06/C/0469/


和枝の反省
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 和枝     :「……私、あの子に酷いこと言ったかも」

[MOTOI]     :あの子=兄貴

 芳弘     :「……樋口さん達のことか」
 和枝     :「あの子だって、途奥さんを助けようとして一生懸命やっ
        :てたのに」
 芳弘     :「でも、そうやって知ることができたと思うよ」
 芳弘     :「理想だけじゃダメだし、理想かかげて目の前の人助けら
        :れないのは辛いよ」

 和枝     :「あのときは頭に血が上っちゃったから、樋口さんと叶さん、
        :もっとひどい怪我だと思ってた」
 芳弘     :「うん……」
 和枝     :「あの子だって、怪我させないように気をつけてたのに……」

[MOTOI]     :自責の念

 芳弘     :「……そこで、とまったらダメだと思うんだ」
 和枝     :「……うん」
 和枝     :「許してくれるかはわからないけど、直接会って謝りたいな」
 芳弘     :「言葉も、力も……どっちも手段の一つで、今回は言葉で
        :解決できなかった」
 和枝     :「私も、知らず知らずのうちに、言葉の暴力で応えていたの
        :かな」

 芳弘     :「力も」
 芳弘     :「力も言葉も使い方によっては傷つけると思うんだ」

[Hisasi]    :樋口さんの言葉が刺さった経験からして

 和枝     :「……うん」
 芳弘     :「要は、使い方だと思うんだ」
 芳弘     :「ただ力だけでねじ伏せるだけでもだめだし、言葉をぶつけ
        :るだけでもダメなんだと思う」
 和枝     :「……そうだね」
 和枝     :「どっちも、一方的じゃダメだもんね」
 芳弘     :「うん」
 芳弘     :「だから、仲村渠にはひと言ちゃんと謝っておいたほうが
        :いいと思う」
 和枝     :「うん……って、ええ?」

[toyolina]   :ちょw 少女=仲村渠ってゆっちゃったw

 和枝     :「なんで、仲村渠くん??」
 和枝     :「仲村渠くんって、男の子だよね??」

[Hisasi]    :あ

 芳弘     :「……(びっくぅ)」
 芳弘     :「……あ、え、その」

[MOTOI]     :こんなところでヨシヒロクオリティ炸裂させんでも

 芳弘     :「……仲村渠に似た子だったかもしれないかもしれない、
        :から、その、あいつに伝言を頼むといいような気がしなくも
        :ないっ!」

[Hisasi]    :最後でダメになった

 和枝     :「??」

 #芳弘の邪念 :「バーローwwww 兄貴の彼女とかゆっとけばいーんだよ」
 #芳弘の邪念 :「ケケケケケ(フェードアウト)」

[Hisasi]    :ダエぽん(仮)先にゆってよ!?

 和枝     :「よくわからないけど、とにかく仲村渠くんがあの子の
        :こと知ってるんだね」
 芳弘     :(こくこくこくこく)

[Hisasi]    :ジブリ汗

 和枝     :「わかった。善は急げだから、早速聞いてくる」
 芳弘     :「う、うん……」

[Hisasi]    :脱力
[MOTOI]     :そして仲村渠くんを探しに行く和枝。
[Hisasi]    :というか、うっかり仲村渠クンて言っちゃったヨ
[TK-Leana]   :このうっかりめーッ
[MOTOI]     :そういうわけで
[Hisasi]    :しかもフォロー下手
[MOTOI]     :和枝が仲村渠くんのもとへ行きます


灰太と和枝
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 灰太     :(人差し指一本で逆立ちしている)

[TK-Leana]   :in屋上

 和枝     :「あっ、いたっ……ってすごい……」(びっくりしてる
 和枝     :「あの、仲村渠くんっ」
 灰太     :「ん?」
 灰太     :(逆立ちをやめて立ち上がる)「なんだ、委員長か」
 和枝     :「ごめんね、邪魔しちゃったかな」

 灰太     :「いや、正直頭に血が上ってくらくらしてきてたところだ。
        :何かようか?」
 和枝     :「この前、途奥さんを助けてくれた女の子のこと、知っ
        :てる?」
 灰太     :「ああ、知ってるぜ」
 和枝     :「ホント? お願い、彼女に会わせて」
 灰太     :(考えるそぶり)「……いいぜ、ちょっと待ってな」

[TK-Leana]   :で、屋上から退場

 和枝     :(緊張の面持ちで待っている)
 少女     :「待たせたな」
 和枝     :「あ……こんにちは」(緊張
 少女     :「あたしになにか用事かい?」

[TK-Leana]   :フランクに

 和枝     :「その……この前、酷く生意気なこと言っちゃってごめん
        :なさいっ」(礼

[MOTOI]     :それはもう深々と

 少女     :「なにか間違ったことを言われたか?」
 和枝     :「あの……暴力はダメとか、解決にならないとか言っちゃって」

 少女     :「委員長は、それが間違っていることだったと思ってるのか?」
 和枝     :「それに、途奥さんを助けてくれたお礼も言わないで、
        :ごめんなさいっ」
 少女     :「彗を助けたのはあたしがやりたかったからやったことだよ。
        :それについて謝ることはない。感謝されるなら受けるけどな」
 和枝     :「……」

 和枝     :「あの時は、クラスメイトが倒れてるのを見て、頭に血が上っ
        :ちゃって……」
 和枝     :「ただ『暴力はいけない』の一言しか考えられなかった……」

 少女     :「今はどう思ってるんだ?」
 和枝     :「たしかに暴力はいけない、でもっ」
 和枝     :「あの時、あなたがやったことは、暴力とは違っていた、
        :と思う」

 少女     :「そいつは違うぜ」
 和枝     :「……え?」

 少女     :「確かに、あの時あたしが振るったのは暴力だよ。誰が
        :怪我をしたとかそういうことじゃない。彼女たちのやろうと
        :した行動を、彼女たちの意思を無視して、あたしはあたしの
        :力で捻じ曲げた。暴力ってのはそういうもののことだ」
 和枝     :「……」

 和枝     :「そういう意味では、私のしたことも、やっぱり言葉の暴力
        :だった」
 和枝     :「あなたの言うことを無視して、一方的に言葉を浴びせたから」

 少女     :「委員長の言葉も間違っちゃいないんだよ。彼女たちが彗を
        :傷つける前に、そうしないように仕向けることが出来たなら
        :それ以上のことはない。問題は、それが出来ない、或いは
        :出来なかった人間を度外視してることだ」

 少女     :「あたしはいい、あたしはただの闖入者だ。なにを言われ
        :ても仕方ねえ。だけどな、とうのいじめられていた人が
        :抵抗をしたとき、それをそいつに言ってしまったら、委員長の
        :意図がどこにあっても
        :『あんたはおとなしくいじめられてるべきだった』
        :って言ってるってとられたって仕方ないぜ」

 和枝     :「……うん、その通りだね。抵抗するなって言ってることに
        :なるもんね」

 和枝     :「自分、もしくは目の前のいじめられてる人を守るため、
        :仕方なく抵抗することもあるんだ。私、それを無視した理想
        :ばかり言ってた」
 少女     :「或いはいじめてる奴らもだ」
 和枝     :「……うん」

[MOTOI]     :抵抗しない→ますます調子に乗る→いじめてるやつも過ちに
        :気付かない と解釈したが
[MOTOI]     :あってる?

 少女     :「いじめをしない、っていうのも強さの一つなんだよ。
        :いじめっ子をかばえって言ってるわけじゃねえが、それを
        :知っときな」
 和枝     :「うん。 ……いろいろと、教えてくれてありがとう」
 少女     :「大したことは言ってねえよ。けど、礼は受けとこう。
        :どういたしまして、だ」
 和枝     :「これからもよろしくね、……ええと」
 和枝     :(あれ、名前聞いたっけ)
 少女     :「あん?」
 和枝     :(でも彼女は私のこと知ってるみたいだし、名前聞いたら
        :失礼だろうか)
 和枝     :(えーと、どうごまかそうっ)

[MOTOI]     :(ぉぃ

 和枝     :「……仲村渠くんによろしくっ」

[MOTOI]     :苦しいーっ

 少女     :「おう、んじゃな」

[TK-Leana]   :と、去る
[TK-Leana]   :細かいこと気にしない人ですし

 和枝     :「……」(ほっ
 和枝     :「これからは、もっと相手の気持ちをわかってあげなきゃ」




[MOTOI]     :新たな決意をする和枝であった。
[MOTOI]     :しかし、橋本くんの気持ちをわかってあげられるように
        :なるのは当分先の話であろう(ぉぃ
[TK-Leana]   :あわれ
[MOTOI]     :というわけで
[MOTOI]     :これで11月シリーズにすべてケリついたかしら
[MOTOI]     :お付き合いありがとうございましたです
[TK-Leana]   :ういうい


時系列と舞台
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11月30日。吹利学校中学部


解説
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兄貴に締めの言葉を頂きました



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Toyolina
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