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Date: Wed, 15 Nov 2006 23:49:46 +0900
From: Paladin <paladin@asuka.net>
Subject: [KATARIBE 30340] [CH01N] 小説:『宇宙鯨(Alieni Monstrvm)に関するレポート』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20061115140939.CC7D.PALADIN@asuka.net>
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Web: http://kataribe.com/CH/01/N/
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ぱらでぃんです。
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小説:『宇宙鯨(Alieni Monstrvm)に関するレポート』
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宇宙鯨(Alieni Monstrvm)に関するレポート
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概要
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宇宙鯨は宇宙空間に生息する生物である。高次元バルク空間を利用した回廊
航法の黎明期である共通歴81にτセチ星系で捕獲され、存在が明らかになった。
ソル星系では外観が在来の海洋生物、とりわけ鯨に酷似しているため、宇宙鯨
と呼ばれている。しかし、分類学上の両者は全く違う存在である。
体長は概して巨大。発生数が多い小型の個体でも数百メートルだが、年間発
生数の三割強は千メートル級、一割弱が一キロメートル級と、個体差が激しい。
観測史上最大の個体、アウァリティア(Avaritia)は百万キロメートル級である。
体内には超重元素など、自然界に通常は存在しないとされていた成分を含有
している。これらの生成過程なども含めて更なる研究が期待されている。
生態
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生態については不明な部分が多いが、四次元空間の現象観測限界である事象
海面にゆらぎを発生させて発生することから、五次元以上にある高次元の存在
が見せる四次元的断面であるという説が主流である。これの傍証として、回廊
航法が行われている宙域近辺で多くの個体が発生していることや、回廊を運行
する宇宙船の探知機が、宇宙鯨が発する電磁波に酷似した波形を受信するとい
う現象があげられているが、完全な定説と言える段階には至っていない。
この宇宙鯨が発する電磁波は史上最大の個体、アウァリティアが一定の周期
で一定の波形を繰り返し発していたことが確認されて以降、研究者の間で注目
されており、宇宙鯨が言語を持つという知性体仮説を唱える研究者もいる。
経済との関連
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宇宙鯨の体内に含まれる超重元素は、発見されてすぐにそれらの合成費用が
材料費を圧迫していた重化学工業界が注目するものとなった。共通歴89にτセ
チ執政府とオズ重化学興業会の合弁によって宇宙捕鯨互助会が設立され、宇宙
鯨の捕獲という条件つきで民間宇宙船に重武装を認める執政官令、いわゆる捕
鯨令が発布される。これは当初、τセチ管内だけの法令だったが、共通歴94、
元老院令として改訂された捕鯨令が発布され、帝国全土で宇宙捕鯨とが合法化
された。
以来、アウァリティアの発生と撃退でζレティキュリ星系が消滅したアウァ
リティア事件や宇宙鯨の知性体仮説など、さまざまな逆風を受けながらも、宇
宙捕鯨は超重元素などの希少素材を安価に供給するという絶対的な需要のもと、
数百年を経た今日も発展と進歩を続けている。
しかし、練度不足の操業者が起こす事故、軍用並みに強力化した兵装、子連
れや児童の就労など、様々な問題もはらんでいる。
評価欄
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資料。特にウェブからの丸写しは止めましょう。以降行った場合、不正行為
として査問会への報告も検討します。
というか、私が学生時代書いた論文だ。
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