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Date: Fri, 13 Oct 2006 00:11:48 +0900 (JST)
From: ごんべ <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 30237] [HA06P] 『シャンプー』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200610121511.AAA39093@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 30237
Web: http://kataribe.com/HA/06/P/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30200/30237.html
2006年10月13日:00時11分48秒
Sub:[HA06P] 『シャンプー』:
From:ごんべ
ごんべです。
珊瑚の、榎家生活時代のネタで、出しそびれていたものを一つ流しておこう
かな、と。
MOTOIさん、チェックをお願いします。 m(_ _)m
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エピソード『シャンプー』
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登場人物
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霞原 珊瑚 (かすみはら・さんご)
:人間社会に潜伏中の所属不詳の少女型アンドロイド。知的に非常識。
榎 愛子 (えのき・あいこ)
:ロボット工学の優秀な研究者だが今は主婦。素敵に有能。
榎 愛菜美 (えのき・まなみ)
:榎夫妻の娘にして作品である、少女型アンドロイド。奇跡に常識人。
時系列
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2003年とか2004年とかのどこか、
霞原姉弟にとって榎家生活の最初の頃のこと。
本編
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SE :ざばー
愛子@脱衣所 :「珊瑚ちゃん、シャンプー詰め替えておいたからね」
珊瑚@風呂 :「はい」
専用の石鹸で体表を洗った後、頭皮頭髪の洗浄にとりかかろうとする珊瑚。
……ふと。
珊瑚 :「……?」
シャンプーを手に拡げ始めて、手を止める。
珊瑚 :「……」
珊瑚 :「…………」
珊瑚 :「………………」
珊瑚 :(ぺろ) >シャンプーの泡
おい。
珊瑚 :「愛子さん、シャンプーの成分変えましたか?」
愛子 :「あら、わかった?(ふふ)」
あまり知られていないが、愛子も優秀なアンドロイド専門家である。
愛子 :「ベースの溶液を換えたから、これからは珊瑚ちゃんたち
:の皮膚のナノマシンや毛髪素材にも、負担はなくなるはず
:よ。高分子化合物の量を調整して、絡まりにくくもなって
:いるはずだし」
珊瑚 :「あ……ありがとうございます」
愛子 :「それに、珊瑚ちゃんは女の子だから、ベース素材が確定
:したしちょっと工夫を凝らしてみたの(にこにこ)」
珊瑚 :「はあ」
そして風呂上がり。
気付いたのは、やはり愛菜美であった。
愛菜美 :「あ、シャンプー換えたんだね? いいにおい」
珊瑚 :「新しい香料が入ったからね」
愛菜美 :「そこがポイントじゃあないんだけどなあ(^^;」
常識というのは、一つ一つの積み重ねである。
女の子の常識に付いていけるようになるまで、どれほどの山を気付かねばな
らないか、この時の珊瑚には知るよしもなかった。
……まあ、そもそも頓着していないのだから無理もあるまい。
解説
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解説しよう。
珊瑚の味覚センサーには、あらゆる成分や化学物質の組成を明らかにできる
成分分析機能が備わっているのだっ。
……と言うか、ここは、愛子さんの気遣いの細やかさがポイントだという
ことでひとつ。
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まあ、時系列としては古すぎですけどね。
こういうこともあったということで。
ではでは。
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ごんべ
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