Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Wed, 27 Sep 2006 14:00:03 +0900
From: "Toyolina and or Toyolili" <toyolina@gmail.com>
Subject: [KATARIBE 30208] [HA06L] ドリーAとテンプル蕎麦
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <2f58daf20609262200g470da815scf4a45a52525982f@mail.gmail.com>
X-Mail-Count: 30208
Web: http://kataribe.com/HA/06/L/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30200/30208.html
やっとテンプル蕎麦が本来の姿を見せてくれました
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
[HA06L] ドリーAとテンプル蕎麦
==============================
登場人物
--------
ドルード・ルルドー
http://kataribe.com/HA/06/C/0443/
東海道ヨルグ
http://kataribe.com/HA/06/C/0657/
ダールダムとディールディ
http://kataribe.com/HA/06/C/0658/
いつものテンプル蕎麦
--------------------
ヨルグ :(蕎麦をメイスで打ってる)
ダールダム :(いいとも見て笑ってる)
ディールディ :(客席で寝てる)
ヨルグ :(あの二人、少し気がゆるみすぎではないだろうか)
ヨルグ :(ハルバートで蕎麦を切ろうとしてリーチを確保するために
:麺打ち台から距離を取るも、背中がつっかえたので諦める)
ヨルグ :「……競売で落としては見たものの使いにくいですね、これは」
ヨルグ :「やはり慣れている装備がいい」(カイトシールドで引き
:延ばしブロードソードで叩ききる)
ダールダム :「そーっですねっ」
ディールディ :(すぴー)
ヨルグ :「……はぁ」
ドリーA :「ごめんくださーい」
ヨルグ :(エプロンでガントレットを拭きながら出てくる)
:「はい、なんでしょうか」
ドリーA :「今、巷で話題のおそばを頂きにきました」
ヨルグ :(……眼が赤い? ……!!!??!)
[chita] :小柄な女性。肌は白い、髪の毛白い、眼が赤い
ヨルグ :「ち、巷で話題ですか!?!」(乗り出してくる)
ドリーA :「そりゃもう」
ドリーA :「家族誘ったんですけど、なんか都合がつかなかったので、
:先に私が頂きにきました。ところで」(見まわす)
ドリーA :(客いねえなと思いながら)「準備中でしたか」
ヨルグ :「こら! 二人ともお客さまです!」(ひそひそと大声)
ヨルグ :「い、いえ。開店しております。どうぞお好きな席につい
:てください」
ダールダム :「えー、客ー?」
ディールディ :(ぐー)
ドリーA :「やっぱり準備中ですね」(ヨルグ以外の連中の様子を見て)
ヨルグ :「準備万端です! なにしろ三日前から打った蕎麦があるの
:ですから、とっておきですよ」
ダールダム :(のそのそとテレビの前から起きだし、水を汲んでくる)
ドリーA :「うわ、3日前から並んでた甲斐があった」
ドリーA :(ぼそ)「と言うことにしておこ」
ヨルグ :「早く入ってきてくださればよかったものを。待ちくたび
:れてしまいました」
ドリーA :(奥の卓につき、ぐーちょきぱーを繰り返す右手を見つめている)
[Saw] :店内に下げてある短冊は二枚。かけとぶっかけ。
ドリーA :「なんだか、ここの蕎麦屋に運命的なものを感じちゃうわ」
ドリーA :「……盛りはないのかしら」
[chita] :つかぬ事を聞くけど、まさか本当に3日前の蕎麦で、もりや
:ざるで出すと見た目でばれちゃうから、メニューから外して
:るの?
ヨルグ :「も、盛りですか! いえ、できますが。ただの盛りでいい
:のでしょうか」
ドリーA :「ここは運命に従うべきかしら」
ドリーA :「ただの盛りしか無いなら、それでも良いけど……私、知っ
:てるんですよー」>ヨルグ
ヨルグ :「……お客さん、通ですね」
:(ああ、これ言ってみたかったのです!)
ドリーA :「ほらほら、あれ、あれ」
ドリーA :(うなずく。再度肯く)
ヨルグ :「匠盛りローマ一丁!」
ダールダム :「へい、匠盛りローマ一丁」
ドリーA :「これが運命ね。じゃんけんに負けた時にはどうしようかと
:思ったけど」
ドリーA :(コップのお冷やを飲む)「あら美味しい」
ヨルグ :「へい、匠盛りローマー」(冷蔵庫に駆け出し、イタリアン
:ドレッシングを引っ張り出してくる)
ダールダム :「……お客さん、おめめが真っ赤ですぜ?」
[chita] :美味しいと言ったが、まさかフェイントで水道水じゃなか
:ろうなあ
[Saw] :水道は止まりっぱなしなので安心してください。
[chita] :ダールダムはこっちに話しかけたのかな
[Saw] :はい
ドリーA :「うさぎさんみたいでしょ」
ヨルグ :(三日こね続けた蕎麦を山と盛り、アボガドを取り出す)
ドリーA :「眼の赤いうさぎさんはいっぱいいるから、眼の赤い人間
:さんが居ても不思議じゃないわよね。ね?」
ダールダム :(ま、ヨルグさまも気にしてないし単に赤い人なんだろうな。
:聖水飲んでもなんともないし)
:「あー、言われてみればそうだ。ウサギはなんで赤いんで
:しょうね」
ドリーA :「もっとも、眼の赤いうさぎを作出したのも、里見のご先祖
:だそうだけど」
ヨルグ :(はて、ディールディがコレを使えば流行ると言って買っ
:てきましたが、この黒いのはどうやって使うのか)
ダールダム :「! ……里見ってのは所謂里見一族ってやつですかい」
ドリーA :「色素が無くて、血の色が見えちゃうのよねえ、虹彩に」
:(瞳孔の開いた眼を見開いて説明)
ヨルグ :(とりあえず手の平に挟んでアボガドを捻り潰しニョルニョ
:ルと蕎麦の上にかけていく)
ドリーA :「そう、有名で隠れも無い里見一族。詳細不明」
:>ダールダム
ヨルグ :(ああ、なんとなくオシャレになった。なるほど。さすが
:ディールディですね)
ダールダム :「……ちょいとお待ち下さい」
[Saw] :(奥にはいっていきます)
里見じゃん!
------------
ドリーA :「早くしてね」
ダールダム :「ヨルグさま! あの客例の一族のバケモノじゃねーすか!」
:(小声)
ヨルグ :「何を馬鹿な。ほら、もうすぐ出来ますからそこをどいて
:ください」
ドリーA :(またお冷やを飲む)
ダールダム :「間違いねーって! 自分で言ってたもん!」
:(小声で屈み込み)
ヨルグ :「…………確かめてきます」(蕎麦を持って客席に)
ドリーA :(自分の掌から聖水をコップに注ぎ足す)
ヨルグ :「匠蕎麦ローマ、お待たせしました」(ぺこり)
ドリーA :「わ、わあ、豪華」
ヨルグ :「……お客様、つかぬ事をお聞きしますが。里見一族の
:縁者でありましょうか」
ドリーA :「うん、そうよ」
:(蕎麦についている緑色のどろどろを指ですくって嘗める)
ヨルグ :「そうですか……まったく。良くもノコノコとやってこられ
:たものだ」
ドリーA :(首を傾げる。ヨルグのほうを見ていない)
ヨルグ :「私は聖ローリエ騎士団下級騎士東海道ヨルグ。名乗りなさい。
:公共の敵」
ドリーA :(箸でそばをつまんで、口の中にほうりこみながら、上目
:づかいでヨルグを見る」
ヨルグ :(剣の柄に手をかける)
ドリーA :「これはご丁寧に。私はフランスはルルドからやって来た、
:ドルード・ルルドーと言うものです。聖ローリエ騎士団と
:おっしゃいましたかー?」
ドリーA :「なんか由緒あるんれひょうか」(もぐもぐj)
ヨルグ :「ええ。あなた方を狩る者として──さようなら、ルルドー」
:(剣を抜く)
ドリーA :(箸を止める)「は?」
ドリーA :「ちょ、ちょっと待って、さっきまでのあったかい雰囲気は
:どうしちゃったの、ねえ」
ヨルグ :「問答無用!」
ディールディ :「ふぁーあ、なぁにぃ、騒々しい」
:(後ろの席で眠っていた少女が起き、大きくノビをする)
ヨルグ :(後頭部をどつかれて匠蕎麦に顔面から突っ込む)
[Tihiro] :これでドリーがまた一人に?(ぼそ
[chita] :それもアリだな
[Tihiro] :がーん
いつもと違うテンプル蕎麦
------------------------
ヨルグ :「………………」(ワナワナワナ)
ドリーA :(剣のぶっ刺さった状態で、肩をすくめて見せる)
:「なんだか勘違いしてるっぽいんですけど、私、貴方に剣で
:どつかれるような事を何かしましたか」
ダールダム :「ああ、いや、個人的な怨みとかじゃないんでさぁ。一応
:里見一族を見たらとっちめるってのが仕事なんで。ヨルグ
:さまー、しっかりしてー」
ドリーA :「……んまあ」(口あんぐり)
ディールディ :「??」
:(眠そうに辺りを見回してなんもねーじゃねーかと寝直す)
ドリーA :「私たちに必要なのは、争うことじゃないはずだわー」
ヨルグ :(顔を緑に染め蕎麦まみれにしつつ起きあがる)
:「他に何があるというのですかッ」
ドリーA :「むう」
ドリーA :(首を傾げてから、蕎麦をもう一口口に運んで、咀嚼して、
:舌を出して金気のゴミを指先につけて)
:「他に何があるか。難しいなぞなぞだわ」
ヨルグ :「私は父の無念を忘れない。さあ、かかってきなさい」
ドリーA :(剣のささった辺りをひとさしゆびで掻く)
:「やりかえさないとだめなのかしら」
ダールダム :「蕎麦まみれになった髪と化粧だって時間かかってるしね」
ドリーA :「お父さん、むねんさんっておっしゃるのですか。むねん
:さんと遭ってたら、私もあなたと、もっとちゃんとお話し
:合いが出来たのかなあ」
ヨルグ :「無念は名前じゃない! ダムも余計なことは言わないで
:ください! なぜあなた方はそうやっていつもいつも話を
:ちゃんと聞かないのだ!」
ドリーA :「ここは一つ桜木さんに教わった技で」
:(ぬりばしを手に取り、細くなったほうの端っこを、扇子
:を持つようにつまむ)
ダールダム :「ディールー、怒られたー」(半べそで姉の方に寄っていく)
ヨルグ :「……?」
ドリーA :「えい」(額を箸で叩く。箸が打ち鳴らされていい音がして、
:やたら痛てえ)>ヨルグ
ヨルグ :「……………………」(刺した剣を捻り抜く)
ヨルグ :「いひゃいじゃないでひゅか!」
ドリーA :「次は貴方の番だわ」
ヨルグ :「ホームセンターで買ってきたバトルハンマーです。喰ら
:いなさい」(ぐしゃっ)
ドリーA :「こんなにいっぱい種類の有機物や無機物を使った料理を
:出せる人に嫌われるなんて、私ってすごく不幸だわ、玉緒様」
ドリーA :(額がハンマーの形にへこんでいる)
:「痛い。……やりかえさないといけないのかしら」
ドリーA :「お水、おかわり」>ダールダム
[chita] :困ったな。死ぬか、囚われてこき使われるという展開にもっ
:ていこうとしてるのに、ドリー死にやがらねえ
ヨルグ :「不要です。貴方はこのまま投獄します」
:(背後にいつのまにやら現われた巨大な影)
ドリーA :「え」(つまみ上げられる)
ヨルグ :「頭を潰しておきなさい。それでしばらくは静かになる」
[Saw] :つーあたりでスプラッタシーンになって締め?
[chita] :じゃあ締めで
[Saw] :捕獲
[Saw] :本国に送られてしまいそうです。
ドリーA :「ああ、可哀想な私。きっとこれから蕎麦を作らされたり、
:聖水を用意させられたり、色々されてしまうのだわ」
ドリーA :「身代金を要求されたらどうしましょう」
後書き
------
[Saway] :そう言う展開を想定していたのならちょっとノリが違い
:すぎたかもしれない
[Saway] :平田さんの前に吸血鬼出すようなモンですよ
[toyolina] :よくわからんがテンプル蕎麦がお手柄デスね
[Saway] :なんか捕まえちゃいましたね。
[chita] :これで本国の覚えがめでたくなると良いが
[toyolina] :会誌一冊あたりのマージンが1円くらいは上がると思うよ
[chita] :余り気にしてはいない。まだ一人いるし
[chita] :とりあえず、次があるならまた次に。
時系列と舞台
------------
テンプル蕎麦で
解説
----
里見相手は問答無用。これがテンプル蕎麦の本性だ!
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
Toyolina
---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30200/30208.html