[KATARIBE 30162] [HA06L] アゲハログ 9

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Date: Thu, 14 Sep 2006 12:39:30 +0900
From: "Toyolina and or Toyolili" <toyolina@gmail.com>
Subject: [KATARIBE 30162] [HA06L] アゲハログ 9
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <2f58daf20609132039s74ec8bc1x3c11e7a81a53a82b@mail.gmail.com>
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/L/
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 お空の遙か上の方で
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[HA06L] アゲハログ 9
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 ソーニャ   :「いや、危ないところだったね。能力者4人を一度に敵に
        :回すなんて流石に無茶がないか? 六兎結夜」

[Saway]     :蝶の羽はやして飛んでる
[NATI]     :覚えてるのね
[toyolina]   :たまに出てくるソーニャ人格ダナ
[TK-Leana]   :と、こっちに移動したのに気付かなかった
[toyolina]   :@成層圏
[Saway]     :なにせ空の彼方
[NATI]     :飛びすぎw

 結夜     :「ッ……ふん、貴様に無茶を説かれる筋合いはない」

[TK-Leana]   :でも、声出るのここ
[Saway]     :オゾンはあるけど
[Saway]     :まあ、成層圏つっても厚いので下の方なんでしょう

 ソーニャ   :「で、どういった用件かな。復讐か?」

[Saway]     :腕を組んで偉そうに浮いている

 結夜     :「半分はな。今なら貴様にも遅れは取らん、私は力を得たぞ」
 ソーニャ   :「馬鹿馬鹿しい。非生産的だよ、君は。それで誰が救える
        :と言うんだ」
 結夜     :「ほう、ならば問うがな」
 結夜     :「貴様は、あの家の人々を犠牲にして、家族ごっこを演じて、
        :いったい何かを救ったとでも言うつもりか?」

 ソーニャ   :「それはモンシロの仕事だが、私はそれなりに幸せだったよ。
        :多分彼もね。ついでに言えばあそこで父と母を演じてくれ
        :ていた二人も報われない日常から抜け出せたのは間違いない」
 結夜     :「戯れ言を、種の実らぬ花に何が残る。あのようなものは
        :所詮一時の夢、不死者は刹那に生きても、享楽に生きることは
        :許されんのだ」
 ソーニャ   :「享楽だなんて言って欲しくはないな。ソーニャ・ブラドヴナに
        :とって……いや九折因を含めて私達全員にとって切実な儀式
        :だったんだ、アレは。他人がどう思おうとね。その際に人が
        :死ぬのは私達が捕食者の側である以上仕方のないことだ。
        :同じ吸血鬼なんだ、この論理がわからないわけはないだろう?」

 結夜     :「捕食者ね、身の程を知れ。寄生虫の間違いだろう」
        :(皮肉気に笑い、表情を引き締める)
 結夜     :「残滓に執着するようでは最早不死者(イモータル)とは呼べん、
        :そんなものはただの生ける屍(リビングデッド)だ。それを
        :否定するつもりはないが……」
 結夜     :「他者を踏みにじって己の救済を語るなど、嫌悪しか覚えん。
        :理解したいとは思わんな」

 ソーニャ   :「認識の相違だね。近頃の吸血鬼ときたら誰も彼も卑屈に
        :なりすぎだ。私達はもっと私達の幸福のために生きるべき
        :だったんだ。こんなにも衰退する前にね」
 結夜     :「力で持って君臨するものは、いずれより強い力に淘汰さ
        :れるのだ、それでローテンフェルトは滅びた。貴様の血族
        :とて最早影も形も存在しないではないか」

 ソーニャ   :「まあ現状を鑑みると君の立場の方が正しいさ。私達は現実
        :逃避していただけなのはわかっている。でもね、疲れたんだよ、
        :こそこそと生き続けるのにね。最後に、家族と共に楽しく
        :やれたのだから後悔はしてない」
 結夜     :「愉しく? モンシロのあの、地獄の底のような家がか?
        :やはり貴様とは相容れんようだな……」
 ソーニャ   :「わかりあえるとは思っちゃいないけど、そういう風にしか
        :生きられなかったと言うことも理解して欲しいな。九折だって
        :望んでやったことだ、半分はね。むしろ最後に裏切ったのが
        :予想外だったくらいさ」

 結夜     :「所詮は書き割りに過ぎんことに気付いたのさ」
 ソーニャ   :「書き割りだって没頭すれば本物と変わらないリアリティを
        :持てるんだ…………さて、本題に入ろうか」
 結夜     :「望めば、本物だって手に入るのに。どうして貴様らは都合の
        :いいだけの代用品にすがるのか……ふん、そうだな」
 ソーニャ   :「ソーニャという吸血鬼はあの時死んだよ。なんなら血を
        :あらためてもいい。この体に今いるのはソーニャ・ブラドヴナ
        :じゃない別物さ。つまり、君の追求はお門違いだ」
 結夜     :「む」

 ソーニャ   :「……納得がいかない部分はあるだろう。だけどそれが現状だ。
        :今のこの私自身、脳に残ったソーニャの記憶の残り滓が意識
        :あるかのように話しているだけなんだ」
 ソーニャ   :「それも最近はボロボロ零れていっていてね。いずれこの
        :別人格のような私も消えるんだろう。どうだろう。そう言う
        :ことで納得して貰えないか」
 結夜     :「……なるほど」

 ソーニャ   :「正直、今の『アゲハ』には幸せになって貰いたいんだ。
        :普通の人として。人であれば人を喰う必要もない。吸血鬼と
        :人の差異に苦しむこともない。まるで親の心境だよ。都合の
        :いいことを言っている自覚はあるけど、君達の組織ならわかっ
        :てくれるだろう?」
 結夜     :「なんだ、つまり私は完璧に悪役だったわけか」
 ソーニャ   :「いや、そうでもないさ。復讐者としての君は美しかった。
        :最初に見た時よりもいくらかね。お子さんとうまくやって
        :くれたまえ」
 結夜     :「あんたに言われるまでもないさ」
 結夜     :「はぁ、疲れた……」
 ソーニャ   :「さて、アゲハが起きる前に帰るかな。さようなら。もう
        :会うこともないだろうが……」

 ソーニャ   :「最後に一つ聞いていいかな」
 結夜     :「なに?」
 ソーニャ   :「モンシロは、彼はどのように死んだのかな」

 結夜     :「……始末は因がつけたさ」
 結夜     :「結局、ヤツには『自分に都合の悪い妹』が認められなかっ
        :たんだろう」

 ソーニャ   :「ああ、子供だったからね。彼は(苦笑)。でもそうか……
        :九折に。最愛の最初の妹に殺されたのなら、そう悪い最後
        :じゃなかったんだろうな。よかった……ありがとう。それだけ
        :気がかりだったんだ。じゃ」
        :(体を捻らせて一回転し、落ちていく)
 結夜     :「…………かも知れんな」

[TK-Leana]   :落ちていくソーニャを見送り、宇宙を見上げ、最後に地球を
        :見下ろして、呟く

 結夜     :「地球は青かった……いや、言ってみたかっただけだ」


アゲハメテオ
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[Saway]     :轟音とともに揺れる深夜の御厨家
[Saway]     :玄関前が軽くクレーター

 正樹     :「……うぁー……なんだこりゃ……」

[toyolina]   :すばらしい狙いだな
[Tihiron]    :ほんとにw

 アゲハ    :(半裸で起きあがる)「んー、よく寝た」
 正樹     :「……これ。(ぺしこん」
 アゲハ    :「ただいま、正樹!」(ひしっと抱きつく)

[Hisasi]    :うひひw
[Saway]     :いい具合に燃えた

 正樹     :「……ただいまじゃないっての……こんなぼろぼろで、
        :いったい何やってきたんだ」

[toyolina]   :扇情的な

 アゲハ    :「んー? ちょっと寝惚けたかな」(自分の服を見る)
 正樹     :「……まぁ、何でも良いや……さっさと家に入って着替え
        :て来い……ほらほらっ」
 アゲハ    :「そうそう。さっきの客人はやはり人違いだったようだ。
        :よくわからないけどね。さ、まずは風呂にでも入ろう」
        :(正樹を引っ張っていく)
 正樹     :「……おいおい、まじかよ……はた迷惑な……って一人で
        :はいれよっ」
 アゲハ    :「シャンプーが目にはいると痛いんだ。ミギワのように
        :うまくやってくれたまえ」
 正樹     :「仕方が無いなぁ……今度シャンプーハットでも買って
        :くるか……」


[TK-Leana]   :そのうち町でばったり会ったときのリアクションなんかも
        :面白げ
[gombe]     :懸案イベントがそこそこ平和裡に終わって良かった
[gombe]     :うひw
[Saway]     :アゲハはもう覚えてもいないか、陽気に手を振るかとか
        :だとおもいます
[toyolina]   :塾の帰りとかに学校帰りの親子と遭遇してもおかしくは
        :ないですね
[TK-Leana]   :結夜ももう気にしてないので、陽気に手を振り返しますかね
[Saway]     :怪我しちゃうとひつねさんに嫌われてしまうからのう

 #結夜    :「一々殺されたくらいで復讐とかぶちぶち憶えてたら、
        :体がいくつあっても足りんちゅうの
 #真砂    :「頭で納得してても気持ちが収まらない事だってあるじゃ
        :ない。宵姫も貴方くらい物分かりが良いと助かるのに」


反省
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[Saway]     :でもガチのバトルがあってもよかったかもと反応を見て
        :思いました
[toyolina]   :バトル気満々だったと思いますよ
[toyolina]   :僕はあまりなかったですけど
[Saway]     :ちょっと空気読めてなかった
[toyolina]   :コウリュウハは唐突だったな、と思いましたw

[Saway]     :見た目的には結夜が飛んで逃げた、くらいに見えたと思います
[kisito]    :正直、何して欲しかったのかが読めなくておろおろしている
        :うちに逃げられたなぁ……
[miburo]    :結夜はだめだなぁw
[Saway]     :結さんの目的は最初の数台詞で達せられてしまったのだから
        :仕方がない。ですよね?w
[toyolina]   :レンフィールドとかあのあたりで?w
[Saway]     :衝撃波でみんなを吹っ飛ばした辺りでもう満足して出来れば
        :帰りたいくらいの気持ちだったと思われる
[TK-Leana]   :ううむ、確かにもうアレで満足だった可能盛大ですね

[toyolina]   :あれで前衛3人つっかかっていくかなあとは思っていました
[toyolina]   :まさきさまは中衛ぽかったけど
[toyolina]   :いったのはゆかりんだけだったか

[chita]     :なんの役にも立てなかったわ。だって、か弱いおばけなん
        :ですもの
[toyolina]   :女子高生一名びびらせるのには成功してますよ
[miburo]    :しかしそれは真砂の手柄だった
[toyolina]   :釣果としては坊主に近いが

[Saway]     :もうちょい打ち合わせすれば良かったかなw
[miburo]    :いやそれっぽい感じ
[miburo]    :まさにみんなはポカーンで、アゲハにやっかいな過去が
        :あることだけがわかった、みたいな

[chita]     :打ち合わせして「お願いだから混ぜて」と
[chita]     :そのほうが唐突感無かったに違いない

[gombe]     :いっそ、もう一度別な形で蒸し返して話題にしても良いかも
        :知れない、とか言ってみる。バトルである必要すらないが。
        :>アゲハの厄介な過去
[gombe]     :その時にふんだんに、高校生らしい友情の判断を是非。
        :(ぉぃ

[toyolina]   :んーでも僕は
[toyolina]   :高校生ぽくない動きをしてたかなあと思ったりもした
        :>創作部側
[toyolina]   :冷静だなあと
[miburo]    :そうだねえ<高校生の動き
[toyolina]   :真砂のあんなきてれつな技とか
[toyolina]   :地面から生えてきた結さんとか
[toyolina]   :超びびると思うんだw
[Saway]     :全員前へ前へって感じでしたしね
[toyolina]   :あれ、みぎーびびってたんですけど演出足りなかったかorz
[Saway]     :ああ、いやいやみぎー以外
[toyolina]   :ゆかりんは怪我したいっていうPLの意図があったし
[toyolina]   :戦闘時は出来る子だから
        :(むしろ断る!とか言ってて怖かったw)
[toyolina]   :ああ、ここで殴ってほしいんだなとか思ってたw
[chita]     :きしとさんとちひろさんは、真砂がいらんことしたら悩む
        :だろうな、とは思った
[chita]     :思っててもやるんだから、衝動というものは如何ともし難い

[miburo]    :まあどう反応すべきか決めかねてたって感じかな。
[miburo]    :みんな異能者で、戦闘能力も持ってるんだから、前へ前へは
        :ありそうな話だし
[Saway]     :結さんの方に明確な動機がないっすからねー
[Saway]     :コレが例えば「因が罪を償っているのにお前だけ無責任だ」
        :という話ならもう少し引っ張れそうですが結さんと因は
        :そこまで密でもないし。
[toyolina]   :結さんのせいにはしたくないが誰のせいでもねえなあw
[miburo]    :いやまー、こいつに踊らされて友人が、てのはあるっぺ
[Saway]     :その辺もうちょっと突っ込んでみたかった<友人が

[TK-Sleep]   :「アゲハ、何がおかしい! 何がおかしいッ!! いいか、
        :貴様のおかげでモンシロは死に、ヨスガは禁固刑(15年)!
        :お前を追ってここまで来た俺はこのざまだ。お前に笑われる
        :筋合いはない!!」

[TK-Sleep]   :とか言ってみたかったがノリが違ったので止めた
[toyolina]   :何の本を読んだのかとw
[TK-Sleep]   :答え「Gガン」

[miburo]    :やりかたがまた若いというかマズいというか
[miburo]    :いやあ、ダメな若者でいい感じですた


おまけ。
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 #大樹    :「つーか、絶対死ぬって!」
 #結夜    :「なにがよ」
 #大樹    :「地球が青く見える位置まで上がったら体が耐えられるわ
        :けないだろっ」
 #結夜    :「なんで」
 #大樹    :「いや、なんでって……もういい、常識でつっこむの疲れた」

 #結夜    :「ていうか、吸血鬼相手に常識で突っ込もうとする吸血鬼に
        :対して、私はどうリアクションとればいいのか分からないで
        :いますよ」


時系列と舞台
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成層圏


解説
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消えていくソーニャ


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Toyolina
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