[KATARIBE 30158] [HA06L] 骨と若旦那と骨と川獺

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Wed, 13 Sep 2006 11:04:10 +0900
From: "Toyolina and or Toyolili" <toyolina@gmail.com>
Subject: [KATARIBE 30158] [HA06L] 骨と若旦那と骨と川獺
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <2f58daf20609121904m6f73f97fnc49e4af97208a22@mail.gmail.com>
X-Mail-Count: 30158

Web:	http://kataribe.com/HA/06/L/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30100/30158.html

 ハートウォーミングなカオス
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
[HA06L] 骨と若旦那と骨と川獺
============================

登場人物
--------
 樫屋サトミ  不幸が続いていた骸骨少女
  http://kataribe.com/HA/06/C/0476/

 桜木達大   サトミと会話できる希有な若旦那
  http://kataribe.com/HA/06/C/0365/

 おいてけ川獺 キュートでコケティッシュやでー
  http://kataribe.com/HA/06/C/0383/

 犬の骨    回転が大好きな、生前きちんと躾けられてない駄犬の骨


骨犬
----


 サトミ    :(おニューの服で川原散歩中)
 サトミ    :「……?」

[kurow]     :#茂みに入っていく
[NATI]     :#一時期の不幸スパイラルから抜け出せた様子。
[toyolina]   :#あれはいろいろ酷かったw>スパイラル
[kurow]     :#まだ耳ついたままですけどねw
[toyolina]   :#ツイテタンダーw

 サトミ    :(動物の骨抱えて出てくる)
 サトミ    :「……」(頭骨撫でてる)

[toyolina]   :#ほろりときますね
[toyolina]   :#骨ダケド
[Catshop]    :#ほろほろ

 サトミ    :(茂みから少し離れ、やわらかい土に穴を掘り始める)

 SE      :じゃりっ

[Catshop]    :#背後で足音

 サトミ    :「!?」(ばっと振り向く)
 サトミ    :(犬の骨拾い集めて抱え上げるて不振そうに物音のした方を
        :うかがう)
 達大     :「こんにちは──なにをなさってるんですか?」
        :(夕日をバックににこにこ)
 サトミ    :「『桜木さん……』」(安堵した様子で)
 サトミ    :「『この子が、寂しそうだったから……』」
 達大     :「あぁ──お優しいんですね」
 達大     :「どれ」(腕まくりして隣にしゃがみこむ)
 犬の骨    :カタリ
 達大     :「少し、お手伝いしましょうか」

[Hisa_kaki]  :#タラシきたー

 サトミ    :(びっくりして手離す)
 達大     :「──?」>カタリ
 犬の骨    :華麗に地面に着地、毛のない尻尾を振りながらサトミの
        :周りを廻ってる
 サトミ    :(口に手を当てて硬直状態)
 達大     :「あらら。どうやら、お友達のようですね」
 サトミ    :(不安そうに達大の方見る)「『あの、こんなこと、初め
        :てで……』」
 達大     :「で、しょうね」(ふむ、と考え込むように)
 達大     :「君の名前は?」>犬の骨に話しかける
 犬の骨    :その場に座ってカタカタ音を立てて尻尾を振ってる
 達大     :「名前、ないのかな?」
 犬の骨    :「『人間だ!』」(達大に飛びつく)
 達大     :「おっと」(受け止める)
 犬の骨    :「『遊べ!コラ!遊べ!』」(ごりごり頭押し付ける)
 サトミ    :(不安そうに見てる)
 達大     :「痛っ、いたたっ」

[toyolina]   :#なんてわかりやすい犬だw

 達大     :「──遊べ、と言ってますね」(苦笑しつつ)

[chita]     :#hariさん、大変です。前野ヒロの本体が発見されました
[Catshop]    :#はっ──そ、そういうことかっ(ぇ
[NATI]     :#名前というか正体が人間なのかと思ったw

 サトミ    :(ちょっと考えてから川原に落ちてる短めの流木を拾ってくる)
        :「『こういう感じかな』」(投げる)
 犬の骨    :「『ヒャホーーーーーーーーー!』」
        :(達大蹴飛ばして取りに行く)

[toyolina]   :#飼い主はちゃんと躾けてませんね?w
[Catshop]    :#間違いないところですな(笑)
[NATI]     :#でも飼い主いる犬だったらここにはいないと思うw

 達大     :「あたっ」(のけぞる)
 サトミ    :「『大丈夫ですか?』」>達大
 達大     :「まぁ、なんとか。死んでも元気な犬ですねぇ」(にこにこ)

[kurow]     :#実はサトミの限定死者蘇生だったりする

 サトミ    :「『ほんとに、ふふ』」
 犬の骨    :(流木咥えて全速力で戻ってきて達大にタックルして押し倒す)
 達大     :「──あだっ」(こける)
 犬の骨    :(達大の顔に流木落として)「『次は!?次は!?』」
 達大     :(──流木を受け取って、投げっ)

[toyolina]   :#向こうずね蹴り飛ばして飛んでいきそうだ

 犬の骨    :「『ウヒャホーーーーーーーーーー!!!』」
        :(リクエストに答えて向こう脛蹴飛ばしてかっとんで行く)

[kurow]     :#モロ骨なので激烈に痛い

 達大     :「なっ──くーっ」(すねを押さえてしゃがむ)
 達大     :「やってくれるじゃないか。躾がなってないぞ」

[toyolina]   :#死骨VS生骨
[toyolina]   :#神経のおかげで生骨の敗北

 達大     :「さぁ来い。何度も同じ手が通じると思うなよ」

[toyolina]   :#達っつぁんに火がついた

 犬の骨    :「『ハヘハヘハヘハヘハヘハヘハヘハヘ!』」
        :(再度タックルを試みる)
 達大     :(すっと、体を捌いてタックルをかわす)
 犬の骨    :「『ワホーーーー!!』」
        :(反対側に着地、翻って背中側にタックル2)
 サトミ    :(カタカタ笑ってる)
 達大     :「がふっ」(前のめりに倒れる)
 犬の骨    :(達大の背中に仁王立ちして得意げ)
 達大     :「──くっ。負けるかっ」(いきなり立ち上がる)
 犬の骨    :「『わあおおおう』」
        :(バランス崩してころげ落ちる、途中で背中に爪立てる)

[kurow]     :#バリバリバリバリ

 達大     :「──や、やったなっ」(頭をぺしっ)
 犬の骨    :「『へはへはへはへは!』」(超うれしそうに反撃タックル)
 達大     :「とりゃっ」(持ち上げ)
 犬の骨    :「『ばふーーー!』」
 達大     :「ふっふっふ。こうしてしまえば、手も足もでまい」
 犬の骨    :(逆さになって楽しそうにじたばたしてる)
        :「『おろーせー♪おろせー♪』」

[toyolina]   :#うわあ、なんて和み系
[Catshop]    :#骨だけどねっ

 達大     :「反省したか?反省したかっ?」
 サトミ    :(大笑い)
 犬の骨    :「『したした!反省した!反省って何?』」

[chita]     :#宙吊りは犬に対する罰の中でも手厳しいものですが
[kurow]     :#反省の色は欠片も見られませんね!

 達大     :「なっ、反省してないじゃないかっ」(ぽいっ)
 犬の骨    :(ほんとは猫なんじゃないかという程のしなやかな着地、
        :またタックル)
 達大     :「そう何度も通用しないってばっ」
        :(がぶり四つで受け止める)
 犬の骨    :「『楽しいーなー!』」
        :(達大につかまったまま辺りきょろきょろ)
 川獺     :じーっ<●>ω<●>
 サトミ    :「『あははは、もう観念だ』」
        :(近づいて犬骨の頭骨なでる)

[toyolina]   :#なんか見てルーw
[kurow]     :#なんか来たw


川獺カオス
----------


 達大     :「──まったく」
        :(笑みをこぼしつつ、とりゃっと横に放る)
 達大     :「──ん?」
 犬の骨    :(おとなしく座ってる)
 達大     :(川獺に気づいた)
 犬の骨    :(ぴくりと動くと川獺を凝視)
 サトミ    :「……?」

[miburo]    :川獺の目は、犬の骨と戯れる寂しい30代を、憐れむよう
        :な慈しむような、そんなアジア的優しさに満ち溢れていた。

 犬の骨    :(そろりそろりと骨の音を軋ませながら川獺に近づく)
 達大     :「──ゴーっ」(にっ、と笑って骨犬に)
 犬の骨    :「『だっはー!!!』」(飛び掛る)

[toyolina]   :#ゴーだけはわかるらしいw
[Catshop]    :#妙なところで賢い犬だ(笑)

 川獺     :「げえッ」
 犬の骨    :(川獺両前足で抱えたまま川にドボン)
 達大     :「──あちゃ」
 川獺     :犬の骨に乗って川から登場
 達大     :「失敗したなぁ」
 犬の骨    :(犬掻きするものの掻き力が足りずに岸に近づきながらも
        :ちょっとずつ下流へ)
 サトミ    :「『あっ、あっ』」(追いかけて走る)
 川獺     :「リストラされたリーマンが現実逃避しとんのかと思いき
        :や、河原の平和を乱す刺客やったかそこに直れれ?」
        :(流されてゆく)
 達大     :「仕方ない」(岸まで走りよっていく)

[toyolina]   :#タイヘンダ
[toyolina]   :#カオス気味になってきたw

 達大     :「こらっ、お前さんも泳げるんならその犬を上げてやれっ」
 犬の骨    :「『ピンチ!ピンチ!ヒャハー!』」
        :(ばちゃばちゃばちゃばちゃ)
 真砂     :「供養してあげたら、夜中に美人のわんちゃんがお礼に
        :来るだろうに、惜しかったわね」
 川獺     :「骨は川を流れるもの。そして男はおっぱいに流れるもの。
        :大自然の掟に逆らうことは許されない」
        :(しけもくを吸いはじめる。犬の骨の上で)

[Catshop]    :#ますます混迷の度合いを深めて。
[toyolina]   :#大自然かよw

 達大     :「やってる場合かっ」
 川獺     :(・3・)y-'~~~
 達大     :(仕方ないので川に入って骨を拾い上げる)

[NATI]     :#川獺イカスw

 達大     :「ったく」
 達大     :(川獺ごと骨犬を持ち上げて)
 犬の骨    :「『あぶなかった!あぶなかったよ!』」
        :(達大の顔舐めようとするが舌がないので下顎骨ががつん
        :がつん当たる
 達大     :「痛っ、痛いってばっ」
 川獺     :「で、チミたちはいったい神聖な河原で何をやっておる
        :のかねンンー?」
 サトミ    :(骨を見かけたからお墓を作って埋めようとしたら動き
        :出した、ということをジェスチャーでとても伝えたいらしい)
 犬の骨    :(真砂の周りを興味深そうに廻ってる)
 達大     :「──と、まぁそういうことです。ところで、そちらさまは
        :どんな妖怪で?」>川獺
 犬の骨    :(真砂の隣に座っておとなしく尻尾振ってる)
 川獺     :「ムキー。こんなにキュートな俺様を捕まえて妖怪とは
        :許すまじ!」
 サトミ    :「(ほんとにキュート)」(思わずしゃがみ込んで頭撫でる
 達大     :「妖怪でないとすると、では、なにゆえに人の言葉を操り、
        :人のように振舞われるので?」
 川獺     :「なんでもええやん」
 サトミ    :「『喋る動物、初めて……キュートすぎ』」
 達大     :「じゃぁ、妖怪でも構わないですね」(にこにこ)
 達大     :「(──うわ。騙されてるっ)」<キュートすぎ
 達大     :「──伝えた方がよろしいですか?」
        :(ちょっと笑顔がひきつりつつ)>サトミちゃん
 サトミ    :「『え、あ、はい。筆談とかできるかな』」
 達大     :「──と、おっしゃってます」>川獺
 川獺     :「ほれみい。若い子は素直やなー」
 川獺     :「ほらほら、キュートやでー、コケティッシュやでー
        :(すりすり)」
 サトミ    :「『……自分で言うか』」
 サトミ    :(でも撫でる)
 達大     :「(なんてしゅーるな)」

[Catshop]    :#でも、すりすりすると気づきませんかねぇ?サトミちゃん
        :のヒミツ(にやにや

 川獺     :「ふう、満足や。お嬢ちゃん、はよ帰らんと変質者が出るで。
        :そっちのおっちゃんも家族がおるんやろ、つらいかもしれん
        :けど帰ったり」

[kurow]     :#いやにゴツゴツしてるかもしれないw

 達大     :「別にリストラされたわけじゃなりませんから」(苦笑)
 サトミ    :「『面白い……イタチ?』」
 達大     :(くくっ、とサトミちゃんから見えない位置で笑いをかみ殺す)
 サトミ    :「『うん、でももうこんな時間だし、帰ろうかな』」
 川獺     :ちゃぽん(川に帰る)
 達大     :「そうしましょうか」
 犬の骨    :「『帰るのか!どこに!どこに!?』」(サトミの周り
        :ぐるぐる廻ってる)
 達大     :「──む」
 達大     :「────ま、いっか。サトミマンションだし」

[Catshop]    :#多分、5秒も悩んでない(笑)
[toyolina]   :#あたらしいともだちができました

 犬の骨    :「『ヘハヘハヘハヘハ!』」

[toyolina]   :#無駄にテンションの高い駄犬(の骨)
[kurow]     :#うまく終わってよかったw

 達大     :「でも、これから大変そうですねぇ」

[toyolina]   :ハートウォーミングだった

 サトミ    :「『え、何が……です?』」
 達大     :「しつけが。こいつ、相当な聞かん坊ですよ?」(ふぅっ)
 犬の骨    :「『ヘハヘハヘハヘハ!』」
        :(達大の足にぐりぐり迫りながらついてきてる)
 達大     :「だから」
 サトミ    :「『懐いちゃってますね、ふふ』」
 達大     :「だから、痛いってば。お前ね、もうちょっと力の加減を
        :考えなさいよ」
 達大     :(肩をすくめて見せる)>サトミちゃん
 犬の骨    :「『ヘハヘハヘハ!あははは!』」


飼うことに
----------


 天井とか   :「ま、床でなにが起きても知った事じゃないな」

[kurow]     :#まあその、怪談に関しては暖炉前のトラの毛皮とかで
        :ごまかす方向でひとつ

 犬の骨    :「『なんだ!?なんだ!?誰だーっ!!!』」
        :(その場でぐるぐる廻ってる)
 天井とか   :「何だ、こいつ」>達大
 達大     :「──見ての通り、犬です」(一瞬の逡巡して)
 犬の骨    :「『ヘハヘハヘハ!』」
 天井とか   :「まあ、お前もサラリーマンの範疇に入るわけだし、こい
        :つも犬と言えば犬だよな」
 達大     :「なんか、その文脈は引っかかりますが。ま、そういうこ
        :とです」
 達大     :「そういうわけなんで。しつけ、宜しく」
 天井とか   :「床のことは俺の関知するところじゃない」
        :(天井の隙間に潜り込む)
 犬の骨    :「『しつけ!しつけ!しつけってなんだ!教えろ!教えろ』」
        :(ぐいぐい達大に頭押し付ける)
 達大     :「──痛いってば。やっていいことと、悪いことをお前さん
        :に教えることだよ」
 達大     :「トイレのしつけをしなくていい分、普通の犬よりも楽だ
        :けどな」
 達大     :「とりあえず、力の加減を覚えなさいね」
        :(コツン、と額を軽く叩く)
 犬の骨    :「『わかった!こうだな!』」(どーん)
 達大     :「──痛いってばっ」(ごつんっ)
 犬の骨    :「『ヘハヘハヘハ!』」
        :(その場でぐるぐる廻る、とてもわざとくさい)
 達大     :「お前さん、回るの好きだねぇ」
 犬の骨    :「『あははは!』」


案外メリット多し
----------------


[Catshop]    :#で、収束かな?
[kurow]     :#そうしておきましょう
[kurow]     :まあアレです、昼間は静かですから(ぉぃ
[Catshop]    :しかし逆に夜騒いだら近所迷惑。
[Catshop]    :しかも、うかつに散歩に連れてこうものならご近所の怪談に(笑)
[kurow]     :大丈夫、吼えませんぜ!
[toyolina]   :それはすばらしいわ!
[kurow]     :ただキシキシカタカタいうだけで済みます、ふんもしないし
        :えさもいらない、理想の犬ですよ?
[kurow]     :マーキングもポーズだけです。
[Catshop]    :でぃ・もーると素晴らしい
[kurow]     :まあしたほうが可愛いという話もありますが。


時系列と舞台
------------
9月上旬の河原。


解説
----
まったくカワイイやつですねこの骨
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
Toyolina
 ---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30100/30158.html

    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage