[KATARIBE 30118] [HA06L] (仮)よすがの時間 幕 11

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Sat, 2 Sep 2006 20:00:34 +0900
From: "Toyolina and or Toyolili" <toyolina@gmail.com>
Subject: [KATARIBE 30118] [HA06L] (仮)よすがの時間 幕 11
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <2f58daf20609020400s21d3c385oa55db847b8ff56ef@mail.gmail.com>
X-Mail-Count: 30118

Web:	http://kataribe.com/HA/06/L/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30100/30118.html

これでラスト。オツカレサマでした。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
[HA06L] (仮)よすがの時間 幕 11
=================================
登場人物

 六兎結夜 吸血鬼          http://kataribe.com/HA/06/C/0308/

 九折因  吸血鬼。少女       http://kataribe.com/HA/06/C/0536/




閉幕
----


 結夜     :「よ、湿気た顔してるやん」
 因      :「うぁっ! なんでおんねん!」
 結夜     :「まあね」
 因      :「空気読んで欲しいわ。せっかく何も言わずに颯爽と去る
        :大人の女やってんやし」
 因      :(起きあがって顔を拭い、しょうがねーなーって感じで笑う)
 結夜     :「残念ながら、私は空気を読む技能は限りなくゼロに近いの
        :ですよ」
 因      :「びっくり。自覚はあるんや」
 結夜     :「まあね」

 結夜     :「……なあ、因さん」
 因      :「……うん」
 結夜     :「前の金眼さんの話ってしたことあったっけ」
 因      :「去年の夏の結さん?」
 結夜     :「いや、そのずっと前」
 因      :(なんやねん。ちぇー、告白かとおもったわ)
 因      :「うんうん、知らへん」
 結夜     :「私が金眼になるもっと前にな、銀眼さんの親友で金眼さんっ
        :て呼ばれてた人がいてん」
 因      :(黙って聞いてる)
 結夜     :「私はその人に、吸血鬼とかそういうこと全然知る前に一回
        :しか会ったことなかってんけどさ」
 因      :「うん」
 結夜     :「ある日突然、私はふと吸血鬼の戦争に巻き込まれて死んで
        :しまってさ、偶然って言うか居合わせたその前の金眼さんに
        :命を救われたんですよ」
 結夜     :「金眼さんの命と引き換えに」
 因      :「……」

 結夜     :「なんでそこまでして、ほとんど初対面の子供を助けて
        :くれたんやと思う?」

[Saw]      :#そう言う状況はよくわからないけど、結夜の口ぶりから
        :結夜にとっては重要なことを話してるんだろうなと言う
        :当たりは察する

 因      :「うーん、正義のお人やったとか?」
 結夜     :「そうやね、多分そうやったんやと思う」
 因      :「……」
 結夜     :「金眼さんの事ちょっとでも知ってる人はみんな、その
        :死に様に納得してた」
 結夜     :「その人はいつもな、事あるごとに『吸血鬼は刹那的に、
        :情熱的に生きろ。でも、絶対快楽的に生きてはいけない』
        :って言ってたみたいでさ」
 結夜     :「それを聞いたとき、なんかすっごいカッコイイと思ってんよ。
        :自分もそういう風に、生きてみたいなあとかって」
 結夜     :「生きるってそういうことっちゃうんかなあって。まあ、
        :既にして死んでるわけですけど」
 因      :「うーん、情熱と快楽……」

[Saw]      :#何を言わんとしてるのか考えてる

 因      :「概ね結さんやん。けど、結さんは普段格好良くはないから
        :なり切れてへんねんな」
 結夜     :「ほっとけ」
 結夜     :「生きるってことはきっとかっこ悪いことやねん。誰かが
        :そんな事言ってた気がする」
 結夜     :「だから、なんて言えば良いんかな。因さんもそういう風にさ、
        :もっと今を生きるみたいな感じで、スパッと生きてみても
        :良いんちゃうかなあと」
 因      :「わかった。ありがとう。正直今はようわからんけど、
        :結果で答えてみるわ」
 結夜     :「おう」
 結夜     :「因さんはなんか悩みすぎるきらいがあるからな、もっと
        :ちゃらんぽらんでもいいねん」
 因      :「結さんはもっと考えた方がええと思います」
 結夜     :「考えとくわ」
 因      :「ほなね」(指を絡める)
 結夜     :「おう、いつかまた」
 柁岐     :「んじゃ、そろそろ行っていいすかねえ。お二人さん」
 結夜     :「はーい、柁岐さんもまた縁があったらよろしく」
 因      :(わたわたしてシャキッと背筋伸ばす)
 柁岐     :「太陽に焼かれて死ぬかと思ったわ。あ、ちょっと焦げてる」
        :(日傘閉じて車に入ってくる)
 柁岐     :「ほなさいなら」
 結夜     :「おー」

[TK-Leana]   :手を振る
[Saw]      :車は急発進で車道に飛び出し、遠心力をモノともせず曲がりきる

 因      :(車内で後ろ向きに座って手振る)

[Saw]      :って辺りで切り?
[TK-Leana]   :ですね

 結夜     :「……京都つくまでに事故らんといいけどな」

解説
----
15年は彼らにはとても短い時間なのでした
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
Toyolina
 ---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30100/30118.html

    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage