[KATARIBE 30064] [HA06L] アゲハログ 前

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Date: Sat, 19 Aug 2006 03:13:53 +0900
From: "Toyolina and or Toyolili" <toyolina@gmail.com>
Subject: [KATARIBE 30064] [HA06L] アゲハログ 前
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <2f58daf20608181113p348671a7tcee316345379df30@mail.gmail.com>
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/L/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/30000/30064.html

 創作部の面々が、海水浴場で拾った少女アゲハのログ。
 膨大な量(41KBとか)なので、もう整形だけで流します。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
アゲハ覚醒
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 ----夕暮れ時 正樹達が無人島に行っている頃

 アゲハ    :(ぱちりと瞼を開ける)
 アゲハ    :(布団の中で手を伸ばし、誰もいないことを確かめる)
 アゲハ    :(暗い部屋の中で一人思案)
 アゲハ    :「置いていかれたらしいな。私は」
 アゲハ    :「フフフ、まあいい。寛大に振る舞おうじゃないか」

[TK-Leana]    : # しばらく来なかったうちにおもろいことになってる

 アゲハ    :「じゃあ、あと5秒したらもう180分程寝よう。それまで
        :には帰ってくるだろう」
 アゲハ    :(くたり)


残されたメモ
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 メモ     :「留守番頼みます。 みぎー」
 あげは    :「そういうことだったか。容易い用件だ。怪しい奴を排除
        :すればいいのだな」(寺の中を徘徊) 惨劇!

[toyomacx]    :#ひいい
[saway]      : 容疑者:「スキンヘッドだったので怪しいと思いやった
         :悪気はなかった」

 まあこれはなかったことに。

アゲハとヤマダ
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 アゲハ    :「留守番というのは存外に暇なものだ。番をする以上寝る
        :わけにもいかぬだろうし、かといって都合良く賊が来るわ
        :けでもないようだ。正樹は命でも狙われているのか?
        : しかし、だとしたらむしろ私を連れて行くべきだろう……
        :私は役に立つぞ。それを君に知って欲しいのに、置いてい
        :かれては何も出来ないじゃないか」

[toyomacx]    :#そろそろ帰ってきますよ

 アゲハ    :「よし、やはりこの部屋から出てみよう。このテラとかい
        :う紙の家を留守番の範囲に決めよう。そして賊を全て討ち
        :取り私の有用性を証明してやろう」
        :(障子戸を静かに開き、左右を見回す)

[toyomacx]    :#寺って普段なにやってんだろう
[toyomacx]    :#小坊主が掃除するのはアサだし

 アゲハ    :「よし」(堂々と辺りを歩き始める)

[toyomacx]    :#昼間は何してるのか想像もつかないな、住職が檀家に
        :お経あげてるくらいしか……
[Ruki_]     :#多分シーンとしてるのでは。
[toyomacx]    :#ナイスDayWalker
[saway]      :#おそらく夕刻です。
[saway]      :#そろそろ帰ってきてくれないと、何か不味いことになり
        :そうだw
[toyomacx]    :#じゃあ精進料理的なご飯を作るかほりが厨房のような
        :ところから獄吏

 アゲハ    :「貴様、何奴だ」
 小坊主    :「得度前の研修に来ている者ですが」
 アゲハ    :「トク? よし、日本語で話していい。返答によっては……
        :ん、いい香りだな?」
 小坊主    :「夕餉の支度をしております」
 アゲハ    :「それはいい。私も丁度空腹に耐えかねていたところだ。
        :ハゲの君。名を何という」

[Hisasi]    :#そして蒼雅さんち縁の寺なので
[Hisasi]    :#きっとみんなどっかしらボケてるとみた

 小坊主    :「ヤマダです」

[toyomacx]    :#みんな早く帰ってきてね

 アゲハ    :「ヤマダ。普通の名だな。私につまみぐいというのをさせ
        :てくれ」
 ヤマダ    :「よく言われます。つまみぐいですか……」
 ヤマダ脳   :(得度前の僕が客人にご無礼をするわけにはいかないな、
        :うん(言い訳))

 ヤマダ    :「わかりました、でもおおっぴらに出来ることではないの
        :で……こっそりついてきてください」
 アゲハ    :「わかった。こっそりだな」
        :(ヤマダの影に吸い込まれるように消える)
 ヤマダ    :「はい、こっそりです……あれ?」
 アゲハ    :「どうした。早く行こう」
        :(頭半分をヤマダの影から出してせっつく)
 ヤマダ    :「……」

[saway]      : #夕暮れ時の長い影が一際濃くなる

 ヤマダ脳   :(これはきっとアヤカシの類に違いない、ぼくの手には
        :負えそうにもないし、つまみぐいして帰ってもらおう)

[toyomacx]    : では厨房へ

 アゲハ    :(影から出てくる)
        :「これはなんだ? 鍋? 奇妙なキッチンだな。見たこと
        :がないものばかりだ。肉がないな? ポリシーか?」
 ヤマダ    :「……ええ、ポリシーです。動物は食べちゃいけないらし
        :いんです、よくわかんないけど」
 ヤマダ    :「それはかまどと言って、薪でご飯を炊くのに使ってます」

[toyomacx]    :#ヤマダくんもなかなか剛胆の人だ
[NATI]      :#なんか普通に怪談っぽい展開ww

 アゲハ    :「なるほどね。私は肉も好きなのだが、ポリシーでは仕方
        :あるまい。うん。さあ、なにか食べさせてくれ」
 ヤマダ    :「今食べられるものと言っても……玄米と、こちらの奈良
        :漬けですとかくらいしか(ぷ〜ん)」

[toyomacx]    :#かまどはいい具合に茹だってますが

 アゲハ    :「ゲンマイ? ナラヅケ? すまないが、わかる言葉で話
        :してくれ。ヤマダの話は少々難しい」
 ヤマダ    :「わかる言葉……ええと、玄米というのは……なんだろう。
        :これを炊くとお米になるんです」

[Hisasi]    :#さて、そろそろ帰ってくるかのう

 ヤマダ    :「奈良漬けというのは、一言で言えばくさい漬け物で……
        :漬け物というのは……」
 アゲハ    :「なんだ、ご飯か。まったく普通だが、そのようにして格
        :式をつけているのだね」
 ヤマダ    :「このままいただいた方が体にいいんですよ」
 アゲハ    :「臭い漬け物? なぜわざわざ臭くする」
 アゲハ    :「それもポリシーかい?」
 ヤマダ    :「くさい方が美味しいと思う人が……世の中にはいるんで
        :すよ、僕はくさくない方が」
 アゲハ    :「ああ、知っているぞ。マニアというやつだね」
 アゲハ    :「私も臭くない方がいいが、まあ何事も経験だ。臭いのと
        :ゲンマイを頼む」
 ヤマダ    :「わかりました(鼻つまみながら奈良漬け切って小鉢に)
        :どうぞ」
 アゲハ    :(少々顔をしかめる)
 アゲハ    :「食べるぞ。いいな?」
 ヤマダ    :「どうぞ。むしろ、是非食べて数を減らしていただけると」
 アゲハ    :(ぱくり)
        :「……ふむ、コリコリしている。うん、悪くない」
 ヤマダ    :「玄米はこのまま食べるんですか? 炊いた方がおいしい
        :ですが、一時間以上かかります」
 アゲハ    :「一時間……正樹が帰ってくるとまずいな。そのままでい
        :いよ」
 ヤマダ    :「では、これくらいでいいですか?」

[toyomacx]    : 小鉢1/3くらい
[toyomacx]    :#生で食えるのか、果たして
[toyomacx]    :#こりこりどころの堅さではないw

 アゲハ    :(流し込む)
 アゲハ    :「ヤマダ……」
 アゲハ    :「君、私を騙していないか? これは食物ではないだろう」
 ヤマダ    :「だ、だますなんてとんでもない! ほ、ほら食べられま
        :すよ(う゛ぁりう゛ぉり)」

[kisito]     : #……アホだ……ヤマダ君……

 ヤマダ    :「ぐぁっ、詰め物が取れたッ……(ぷるぷる)」
 アゲハ    :「何故震えている? やはり騙したのか……?」
        :(ふるふる)

[toyomacx]    :#逆効果ッ
[NATI]      :#投了か……。

 ヤマダ    :「と、とんでもないッ、めっそうもないです、はい、ただ
        :ほんのちょっぴり虫歯が沁みて」

[NATI]     :#ねばってる!

 アゲハ    :「いいわけはいい。君が真実を語っているというのならゲ
        :ンマイとやらを全て食べてくれ。なに、たかがこんな量だ。
        :一日もあれば食べきれるだろう?」
 アゲハ    :「それまで、私はここで君を見守っていよう。逃げないよ
        :うに、ね」

[toyomacx]    :#ぎゃーっ

 アゲハ    :(無言で厨房の戸をぴしゃりと閉める)

[NATI]#なかなか面白いショーだったよ、ヤマダくん。

 アゲハ    :(厨房の隅で膝を抱えてじっとヤマダを見ている)

[toyomacx]    :#さようならヤマダ

 ヤマダ脳   :(く、食えるわけがない……でも食わないと
        :なんか危険な気がする……どうすればいいですか、母上さ
        :ま)
 住職     :「ヤマダくんや、夕飯のしたくはすすんでおるかいのう」
        :>がらっ
 ヤマダ    :(一合器に入れてばりぼり食い始める)
        :「……、じゅ、住職っ(げふんがふん)」

[saway]      :#床に散らばるゲンマイ、一合器からダイレクトで口に突っ
        :込むヤマダ君。それを部屋の隅でじっと見ている少女
[toyomacx]    :#どうみてもヤマダが食っています、本当にありがとうご
        :ざいました

 住職     :「おやおや、ヤマダくん。食べ盛りだからといっても生で
        :玄米をがっつくもんじゃないぞ」
 ヤマダ    :「も、申し訳ありまブフォッ(咽せた)」

[NATI]#彼は見所がありますね。

 アゲハ    :「それがヤマダのポリシーなんだろうさ。さて、君は誰だ
        :い?」>住職

[NATI]     :#ヤマダくん。いいよ、実に。

 ヤマダ    :(た、助かった……のか……ッ)
 住職     :「わしかい、この寺の住職の伯庵という。娘さんは夕べ紫
        :殿がおつれになったお嬢さんじゃなあ」
 アゲハ    :「ユカリか。面白い女だった……」(遠い目)
 アゲハ    :「帰ってこないね」
 住職     :「さあて、ヤマダくんポリシーを守るのもよいがお腹を壊
        :しては修行にさしつかえるぞう」
 ヤマダ    :「ぐっ……い、いえ、はい、その、申し訳ございませ
        :(ぐぐぐ)」<歯にしみた

[toyomacx]    :#たった一日で遠い目かw

 住職     :「きちんと新しく研ぎなおして炊いておきなさい。ああ、
        :つまみ食いのバツは後で考えようかのう」

[Hisasi]    :#かわいそうなヤマダくんでした
[NATI]     :#あっぱれな男だ。
[toyomacx]    :#まあヤマダなので

 アゲハ    :「ヤマダ。しっかり反省するといい」
        :(頭を撫でて出て行く)
 ヤマダ    :orz

[saway]      : 帰ってこなかったw
[toyomacx]    : こなかったねw
[saway]      : もうふて腐れて寝ちゃう
[toyomacx]    : でも晩ご飯のときにはちゃんとイルンダヨ
[kisito]     : や、タイミングを逃してしまってw
[Hisasi]    : うむ
[toyomacx]    : もしくはまたメモが
[Hisasi]    : ヤマダくんがしくしく泣いてるのを不思議そうにみなが
        :ら皆玄米食を食べているのだった
[toyomacx]    :#メモ:先に食べてます み
[Hisasi]    :#ひでぇw
[toyomacx]    :#追伸:あげちゃんの分はちゃんととってあります

[kisito]     :#そして、なぜか正樹が食べずに待ってる。
[toyomacx]    :#フラグきたこれ
[Hisasi]    :#うふふ
[saway]      :#ワーイw
[toyomacx]    :#ナチュラルボーンだな、まさきさまめ
[hari]     :天然仙骨
[toyomacx]    : これはうっかり夜も眠れぬ

時系列と舞台
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創作部夏合宿3日目。

解説
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アゲハと創作部の交流の始まり。
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Toyolina
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