[KATARIBE 29948] [HA06P]エピソード:『一枚の葉書』

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Mon, 12 Jun 2006 16:38:24 +0900
From: 葵一 <gandalf@petmail.net>
Subject: [KATARIBE 29948] [HA06P]エピソード:『一枚の葉書』
To: ML <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <20060612163432.3F9D.GANDALF@petmail.net>
X-Mail-Count: 29948

Web:	http://kataribe.com/HA/06/P/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/29900/29948.html


 こんにちは葵でっす。
 暑いですねえ、脳が湯だってこんなネタが出てきましたよ。w

**********************************************************************
エピソード:『一枚の葉書』
==========================

登場人物
--------
 如月 尊(きさらぎ・みこと):FLOWER SHOP Mikoの店長。最近正式に彼氏
                からコクられたラシイ。
 http://hiki.kataribe.jp/HA06/?KisaragiMikoto

 如月 夾(きさらぎ・きょう):如月しすたーS’末妹、おねえちゃん想い
                のとっても良い子。
 http://hiki.kataribe.jp/HA06/?KisaragiKyou

 奈良井・トレース・知恵(ならい・−・ちえ)
               :沈着冷静爆弾発言娘。如月しすたーS’三
                女相変わらず引き金を引いてくれます。
 http://hiki.kataribe.jp/HA06/?NaraiChie

 軽部片帆(かるべ・かたほ) :尊の親しい友人、如月しすたーS’年齢的
                には次女のはずだが、尊より強いので名誉
                お姉さんに。
 http://hiki.kataribe.jp/HA06/?KarubeKataho

十六夜静音(いざよい・しずね):割烹居酒屋 味噌路の女将、尊の叔母。
                妙齢の美人女将。
 http://hiki.kataribe.jp/HA06/?IzayoiSizune


初夏の夕暮れ
------------

 だいぶ暑くなってきた初夏の夕方。
 そろそろ夕食のお時間なんですが。

 尊      :「(冷蔵庫覗き込んで)うーん……」
 片帆     :「どうしたんですか?」

 夕方学校帰りに寄って一緒にお茶してた片帆さんが後ろから声をかけます。

 尊      :「冷蔵庫空っぽいだし、お夕飯どうしようかなって」
 片帆     :「(横から冷蔵庫覗き込んで)あ、ほんとだ、見事に冷蔵
        :庫空っぽ(笑)」

 冷蔵庫に残ってるのは、お昼の炒飯に使った残りのたまねぎ半個と、明日の
朝食用の牛乳ぐらい。

 片帆     :「買い物行きますか? 手伝いますよ」
 尊      :「でも、これから買い物行ったら遅くなっちゃうしなぁ……
        :あ、そーだ(ぽんと手を打って)」
 片帆     :「え?」
 尊      :「久しぶりに静姉んところに行きましょうか?(にこにこ)」
 片帆     :「あ、いいですね(ほこー)」
 尊      :「じゃ、キマリで、夾ちゃ〜ん、知恵ちゃーん……」

 てなわけで。


割烹居酒屋 味噌路
------------------


 尊      :「(からっと戸を開けて)しずねぇ〜来たよ〜」
 片帆     :「(一礼)こんばんは」
 夾      :「こんばんはですー」
 知恵     :「こんばんは(びしっと一礼)」

 カラリと戸を開けて入ってきた如月しすたーS’一同。
 幸い店の中は開店直後という事もありまだ誰も居なかったようです。

 静音     :「あら、みんなお揃いでいらっしゃい(にっこり)」

 さぁさぁどうぞと、小上がりへ。

 尊      :「今日は何がお勧め?」
 静音     :「そうねぇ……」

 で。
 しばらく和やかに御飯食べてたわけなんですが。

 知恵     :「尊さん(ごそごそ)」
 尊      :「なぁに?」
 知恵     :「こんな葉書が届いていましたが、渡すの忘れていました
        :(手渡し)」

 知恵ちゃんの手から渡される一通の葉書。

 尊      :「ん? ありがと、何かしら?(ビール呑みつつ)」

 一読して。

 尊      :「○×△っ!? ぶぇほっっけほっっごほっっっ!」

 読んだ途端顔色を変えてビールにむせる尊。
 反応が尋常ぢゃありません。

 夾      :「おねえちゃん大丈夫ですかっ(背中さすりさすり)」
 知恵     :「(首をかしげて)何か問題でも」
 片帆     :「一体何?(葉書を拾って読む)あぁ……(なんとも微妙
        :な表情)」

 非常に珍しい、笑っていいのかどうしようか困った片帆さんのお顔。

 静音     :「なぁに? どうしたの一体」
 片帆     :「この葉書が尊さんに」

 濡れた手をタオルで拭きながらカウンターから出てくる静音に葉書を手渡す。

 静音     :「(一読して)ぷっ……(くくくっ)……そうねぇ……
        :みこちゃんはまだ必要ないかもねぇ(くすくす)」

 葉書にはこう書かれていました。


 『30歳を過ぎたら乳癌検診を受けましょう 吹利市保健センター』


 と。

 静音     :「どうするの? 検診受ける?(くす)」
 尊      :「受けないぃぃぃっっっっ!(真赤)」


 そんな初夏の夕暮れでした(笑)


解説
----

 ちゃんと、癌検診は受けましょう(笑

時系列
------

 2006年初夏の夕暮れ。
 割烹居酒屋 味噌路にて。

$$
**********************************************************************
いや、真面目に検診は受けましょうね(笑

---
葵 一<gandalf@petmail.net>


 ---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/29900/29948.html

    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage