Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Sun, 30 Apr 2006 00:28:37 +0900
From: asakura <guilsn@boat.zero.ad.jp>
Subject: [KATARIBE 29867] [HA06N] 小説 『部長の悩み』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <44538625.8030903@boat.zero.ad.jp>
X-Mail-Count: 29867
Web: http://kataribe.com/HA/06/N/
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/29800/29867.html
**********************************************************************
小説『部長の悩み』
=================
登場人物
--------
秋風 秦弥 (あきかぜ・しんや):http://kataribe.com/HA/06/C/0496/
:吹利学校高等部普通科3年、部活動にするほどエアガン好きな少年
……ただし、それはエアガンに詳しいということと同意ではない。
むかむかする
------------
スポーツシューティング部の新入部員勧誘は一応順調である。
エアガンに興味を持つ男子なんてそれなりにいるだろうし、それの練習を
している部活とあらば、とりあえずどんなことをやっているのか気になる
はずだ。まして、男女比が1対10と聞けばちょっと位期待して「入って
見ようかな」などと思うやつはたくさんいると容易に想像できる。
「まぁ、兼部は禁止とは言ってないし……」
別に、秦弥は兼部に対して不機嫌になっているのではない。
ほかの部活と折り合いがつけられるのであれば、別に気にしないし
とやかく言ったりはしない。
「女子に教えてもらいたいという気持ちは、よくわかる。」
かく言う自分だって、おんなじ部活に彼女がいてその接点は部活だったのだ。
それに、女の子が多くてうれしくないといえばうそになる。
一人くらいは……と思う気持ちは非常によくわかる。
やや不愉快だが、それだって節度を持っているなら何も言わない。
「エアガンで遊ぶ感覚でやっていても、初めは興味を持つことからだと思うし
」
自分だって、エアガンを撃つのが好きでそれを練習する場所を得るために
この部活を作ったのだ、好きと言う気持ちは大事である。
「……何で、あの糞野郎は、僕の容子の肩に手を回したりとかこっちを見て
優越感の視線で見てやがるのかなっ……」
そう、むかついている理由は……
自分の彼女にべたべたしているからなのだ。
「っていうか、こっちを見てくるって事は要するに知ってるってことじゃない
かっ……喧嘩売ってんのかあいつはっ……」
ちなみに、同様の光景が珠魅のところでも見られるがあいつはうまくあしら
っているので心配はない。というか、下手に手を出したやつはひどい目に会う
。
とはいっても、容子に手を出したやつはもれなく「ごめんなさい」と言われ
て撃沈していくわけだが。強引な手に出ようとした奴もいないことはないが
全国大会狙える容子はそんじょそこらの男子が太刀打ちできる相手じゃない。
太刀打ちできるか怪しいような奴がいたとしても、
(もれなく、狙撃の餌食にしてやるだけだし)
「はぁぁぁぁ……部員がちゃんと増えるのはいいけどまじめに練習してくれる
部員が入らんかなぁ……」
そして、今日も今日とて人材を探して歩く秦弥なのでした。
時系列
------
2006年4月
解説
----
我慢の限界に挑戦中の秦弥
$$
**********************************************************************
---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
Log: http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/29800/29867.html