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Date: Sun, 09 Apr 2006 22:37:21 +0900
From: asakura <guilsn@boat.zero.ad.jp>
Subject: [KATARIBE 29851] [HA06P] エピソード 『セレーナ貸し出し願い』
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エピソード『セレーナ貸し出し願い』
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登場人物
佐上 氷我利(さかみ・ひがり):佐上雑貨店店長代理。
:数多の付喪神や魔道具を預かっている。
http://kataribe.com/HA/06/C/0497/
セレーナ (せれーな) :氷我利の遠い親戚と言う事になっている
:魔導杖。製作者は氷我利。
http://kataribe.com/HA/06/C/0589/
かくかくしかじか
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学校から帰ってきたセレーナを氷我利が呼びとめた
氷我利 :「セレーナ、ちょっといいか?」
セレーナ :「はい、何でしょうかマスター? 」
氷我利 :「契約者をマスターって呼ぶのは止めろよ……」
セレーナ :「いえ、現状では使用者も氷我利様ですので」
氷我利 :「呼び方についてしばし話をしたいところだが、まぁいい
:や。お願いが有る。」
セレーナ :「そのようないい方をされなくてもご命令とあらば従い
:ますが」
氷我利 :「だからお願いだって、しばらくの間だけでいいから
:私の知り合いの助けになってあげてくれないか?」
セレーナ :「使用者権限の委譲ですか? 」
氷我利 :「まぁ、一時的なものだけどな……ちなみに拒否権も
:ある」
セレーナ :「特に拒否をする理由が有りませんが」
氷我利 :「お前、学校行く気無いのか……」
あきれた顔をしてため息を付く
セレーナ :「あくまで、私の存在意義は魔術師の杖となり補助する
:ことですので」
氷我利 :「……そうか、ちなみに貸す相手は吹利学校高等部の1
:年生だ」
セレーナ :「なるほど、私の後輩に当たるわけですか」
氷我利 :「そういうこと……っていうか、それだったら学校に行っ
:た方が都合がいいな」
セレーナ :「どう言うことですか? 」
氷我利 :「ブルーフェアリーカップ、名前位は知ってるだろ」
セレーナ :「簡単な概要は理解しています」
氷我利 :「それに、魔術のまの字しか知らないほぼ一般人が参加す
:ることになって、止めようと思っただがどうしても見届け
:たいらしくてな」
セレーナ :「そこで、その後輩の安全を守る為に私を貸し出すと、そ
:う言うわけですか? 」
氷我利 :「少し違う」
セレーナ :「? 」
氷我利 :「安全を守るのではなく、『出来る限り力を貸す』だな
:自立モードで動くのも控えてくれ」
あまり、明確で無い指令に対しセレーナはやや不審な顔をする
セレーナ :「理由を聞いてもよろしいでしょうか」
氷我利 :「彼女の思いを踏みにじりたく無いから……かな、余計な
:お世話かもしれないけどね」
セレーナ :「いえ、そのような事は無いと思います」
氷我利 :「そう……かな……セレーナには負担をかけてしまうかも
:しれないけれど、よろしく頼むね」
セレーナ :「了解しました」
時系列
―――
2006年4月
解説
――
セレーナに事情を説明する氷我利。
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