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Date: Fri, 07 Apr 2006 23:37:54 +0900
From: lute <dyrickforest@yahoo.co.jp>
Subject: [KATARIBE 29847] [HA06N]ある朝の出来事
To: kataribe_ML <kataribe-ml@trpg.net>
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Web: http://kataribe.com/HA/06/N/
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こんばんは、リュートです。ロールさんにネタを求めて書いてみました。
MLが久しぶりで書き方を忘れ、あちらこちら探してました。
Wikiかなにかにまとめてあったら（あったのかも）いいのに……
今回のお題はこちら。33分で書き終わり。
rg[lute]HA06event: ゆっくりとした鳥型の式が頭の上に乗っかろうとした
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小説『ある朝の出来事』
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登場人物
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砂月幸人（すなつき ゆきと）：http://kataribe.com/HA/06/C/0495/
学生。どこか抜けている。
起床
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朝。起き上がると肩が重い。
「昨日、慣れない力仕事したせいかな……」
「コケー」
「……こけー？」
誰もいないはずの部屋で返事がした。それも、人間ではなく鶏が。
あわてて周りを見回すが、やっぱり誰もいない。
「コケー」
そして気がついた。鶏は真横にいた。やっと気づいたの？と言いたげな表情をし
て乗っていた。
後になってから気がついたが、この鶏は本物の鶏よりもはるかに軽かった。
「ちょっと……僕は今から朝ご飯を食べてこなければいけないんですが」
「コケー」
「だから、降りてくれませんか？」
「コケー」
「ほ、なんで言葉が通じるのかわからないけれど、まあいいか」
だが、鶏はよじよじと頭に上ってきた。
「……あのー」
「コケ？」
「降りてくださいって言ったのになんで上ろうとするんですか？」
「コケー」
今度は降りた。部屋にあった古新聞を床に敷いて鶏を招く。
「朝ご飯食べ終わって僕が帰ってくるまで、この上にいてくださいね」
「コケー」
朝食
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朝の食卓。目玉焼きが乗っていた。普段の目玉焼きよりもきれいに見える。
「あれ？そういえば最近、鶏飼い始めたんですか？」
「知らないわよ」
「おかしいですねー……」
「ん？何かあったの？」
「いいえ、特にありません」
「そう。さ、さっさと食べて、片付かないから」
「はい」
「ただいまー……」
しかし、答える声はなかった。
「あれ？隠れてるの？」
布団の中にタンスの中、机の下や押し入れまで探したが見つからなかった。
「…………どこいったんだろう」
残されているのは新聞紙の上の一枚の羽だけだった。
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解説
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鶏が肩に乗るて……重いどころか骨折れるよな（こて
と思えばそうでもないらしい。5kgはあると思ってた。本当は1kgかそこらだそう
でしたorz
教訓：ものを書くときには調べてから書きましょう。知らないことは書かないよ
うにしましょう。
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