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Date: Thu, 23 Feb 2006 23:10:33 +0900
From: asakura <guilsn@boat.zero.ad.jp>
Subject: [KATARIBE 29795] [HA06N]小説『必殺技?』
To: 語り部ＭＬ <kataribe-ml@trpg.net>
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ども、輝士都です。
なんとなく、遊んでみました。
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小説『必殺技?』
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登場人物
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風祭 優一（かざまつり・ゆういち）
：ベクトル操作の能力を持つ中学生、まじめでやさしく怖がり。
：http://kataribe.com/HA/06/C/0606/
力の使い方について
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「うーむ……」
勉強が一区切り付いたのでちょっと考え事をはじめる優一。
「合気道的な使い方以外に何か無いもんかなぁ……」
何かあった時受け流すばかりではどうにもならないこともある。
「ベクトルカタパルト……」
風切音と共にシャープペンシルが飛んでいき、
気持ち良い音を立てて突き刺さった。
「……」
思わず沈黙する優一。
「……えー、鋭利な物体を投げるのは非常に危険です、間違っても真似しな
いでください」
誰に断っているのか、そう言い訳をして見なかったことにする。
「うーむ……そうだ」
枕を持ってきて机の上におく、さっきから突き刺さっているシャープ
ペンシルを引き抜いて、筆箱からもいくつか取りだす。
「今度は刺さらないように、逆に構えて……」
集中して"視る"。
まぁ、枕は動いてないから重力しか見えないけどね。
今までの経験と知識とベクトルから目標の移動先を予測する。
「ロックオンスナイプ！」
掛け声と同時に指に挟んだシャープペンシルを投げる、当然速度と方向は
操作しているから優一の腕とはまったく関係ないけれど……
というわけで、４本のシャープペンシルは寸分違わず同じ場所に命中する。
「おぉー、これはかっこいいかも」
ちょっと感動、さすがにナイフ投げたりはしないけどね。
「でもこれ、投げるものすぐ取り出せる状態にしないと使えないよね」
ある意味、致命的な欠点だったりする。
「でも、手で触れる制約があるからなぁ……あ、でも風とか操れないかな」
ためしにやってみると、
「……あ、やっぱりいじれる。」
いくつものベクトルが指の間を抜けていって指の間に風を感じる。
「渦巻きー」
人差し指の周りをめぐるようにして渦を作る。
「たつま……うわわわ！」
威力を上げた瞬間に部屋のものが飛びかけたのであわててとめる。
「ふぅ、危なかった。」
気を取り直して。
「操り人形っぽい事は出来ないかな。」
糸を取り出して振って固める。
「おぉー。」
糸が張るようにベクトルを固定すると、ひゅんひゅんと振りまわす事が出来
た。
「むむ、もしかすると。」
一定間隔ごとに固定するようにベクトルの集中点を作ってみる。
その点を動かすと自在に紐を操る事が出来た。
「っはー…っはー…しゅ、集中力が続かない……」
「……勉強しよう……」
時系列
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2006年2月
解説
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勉強の合間のちょっとした息抜き。
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