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Date: Sat, 11 Feb 2006 18:07:35 +0900
From: ハリ=ハラ <shiva@mvf.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 29764] Re: [HA06N] 小説『お揃いはいかが』
To: <kataribe-ml@trpg.net>
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ども、ハリ=ハラです。
> 久志です。
> 尊さんに指輪をプレゼントする話。買い物編。
ログ起こしですな。
んでは、ちと店員さんの口調の直しなぞ……<そのとき店員担当
> 以前ティファニーのショップでペンダントを買った時も随分躊躇して店に足を
> 踏み入れたのをおぼえている。
>
「いらっしゃい」
「すみません、ちょっとお伺いしたいんですが」
「こちらへどうぞ」
にこやかに笑う店員さんに促されるままカウンターの前の席に座る。
「なにかお目当ての品でもあるのかしら?」
> 「あの、漆のリングを注文にきたのですけど」
「あぁ、あの品ね。ちょっと待ってて」
>
> あれこれカタログを準備する店員さんを眺めつつ、脳裏に疑問が浮かんだ。
> 「すみません」
「うん? どうかした?」
> 「漆のリングって水仕事の時につけてても大丈夫ですか?」
> 花屋という尊さんの仕事上、水を扱う作業は多いはずだ。漆のリングをつけ
> て仕事していても大丈夫だろうか。
「えぇ、大丈夫よ。表面がコーティングされてて、そのまま水仕事をしても平気だ
から」
> 「あ、そうですか」
ホッとしている間にカウンターの上に広げられるカタログと数点のリング。写真
で見たイメージ通り、金属にはない艶のある柔らかい印象を受ける。
「いまウチにあるのは、これらで……色はカタログにあるものから選べるの」
> 「はい……」
> カタログには前野さんが見せてくれた朱の他に深い青、深緑など様々な色の
> リングが載っている。
「他にも内側に柄のあるシークレットリングなんかもあるの。結婚指輪に、旦那さ
んがシークレットで奥さんがノーマル、なんてお客さんもいらっしゃるのよ?」
カタログの写真を指で示しながら、にこやかに。
「折角だし、ノーマルリングとお揃いのシークレットリング、頼んでみる?」
> 「え、おそろい……ですか」
> 不意を付かれて一瞬止まる。
> 「ええ、こっちのシークレットリングなら君がつけててもかっこいいでしょ?」
> 「……いや、俺、自分のサイズ知らないし」
> お揃いのリングって、そんな。
> いや、そんな、意味深どころの話じゃない。
>
「大丈夫。ちょっと手を出してくれれば直ぐに測れるから」
> 「は、はい」
> 有無を言わさず左手――なぜ左?――をとられて指を測られる。
> 「男の子だけど、綺麗な指してるのね……ん、これなら」
> しかも、どういうわけか薬指。
> 「ちょっと今あるリングだと合わないみたいだけど……大丈夫、彼女のリング
> と合わせて注文しておいてあげるから」
> 「……はい」
> 「色は朱でいいかしら?」
> 「はい、朱で……リング二つ」
「はい、おそろいでリング二つ……っと、ゴチソウサマ」
> 「ありがとうございます……」
こんな感じでー
……店員さん、強引だよう?(w
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