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Date: Sun, 22 Jan 2006 20:34:21 +0900
From: <cheka-s@infoseek.jp>
Subject: [KATARIBE 29696] [HA06N]エピソード『食い倒れな貘(或いはバカ)がやってくる! (前半分)』
To: "kataribe-ml@trpg.net" <kataribe-ml@trpg.net>
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Web: http://kataribe.com/HA/06/N/
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みなさんごきげんよう。本作が、自分の初投稿作品です。
(ただ単に、チャット内の会話を繋ぎ合わせただけなんですけどねw)
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エピソード『食い倒れな貘(或いはバカ)がやってくる! (前半分)』
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登場人物
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本多旅邁(ほんだ・つらゆき) : 普通科二年。食道楽な貘。常に態度がでか
:く横柄な口調。
高瀬夕樹(たかせ・ゆうき) : 実験科二年。歌詠み。この創作部で唯一の
:良識ある学生。
御厨正樹(みくりや・まさき) : 実験科二年。魔導発明家、時々発明品を爆
:発させたりする。他人に対する興味が薄い。
一之瀬二条(いちのせ・にじょう): 実験科二年。外国から来た転校生。料理上
:手。
一之瀬京(いちのせ・きょう) : 実験科二年。外国から来た転校生で、二条
:の義妹。料理上手その2。
蒼雅紫(そうが・ゆかり) : 実験科二年。蒼雅家、霊隼使いの天然ドジっ
:子娘。鈍い
呉羽(くれは) : 紫の使う霊隼。
風祭優一(かざまつり・ゆういち): ベクトルを操作できる中学生。真面目で優
:しいが、性格は暗い。
本文
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きっかけは、風祭優一君に創作部の備品と思しき林檎を返しに行かせようとして始
めたらしい。
ちなみに、その林檎は爆弾ではないとか。
優一 :「……創作部はここかな…… (道教えてくれた先輩は何だ
:か怖がっていたけれど、何かあるんだろうか……)」
優一 :「(こんこん) すみませーん」
夕樹 :「はぁい、どうぞ」
優一 :「(ガラガラガラ) しつれいしまーす」
一之瀬 :「どなたでしょうか?」
優一 :「あ……えっと中等部3年の風祭と言います。これはこち
:らのものだと聞いて来たんですが……? (林檎を取り出
:す)」
夕樹 :「林檎?……って、誰かナマモノ扱ってましたっけ?」
部屋の中を見渡す。
隅の方で、黒焦げになってる個所を見つける。
正樹 :「……げほっ……ごほっ……」
京 :「(頭から血が)」
夕樹 :「ああ、さっきの…… (正樹が盛大に吹っ飛ばした林檎か)」
創作部の備品と思しき、乾燥しきって且つ重い林檎。
それを正樹が、見事爆弾に仕上げたまではよかったのだが……
夕樹 :「(苦笑) その結果がこれだもんね……」
優一 :「あの、こちらでよろしかったんですか……? (おろおろ)」
夕樹 :「うん。多分良いんじゃないかな」
一之瀬 :「(苦笑) 普通は林檎は飛びませんけどね……」
正樹 :「りんごがどうかした?」
夕樹 :「この子がわざわざ持ってきてくれたそうです」
正樹 :「(すまなさそうに) あぁ……どうもありがとう」
優一 :「いえ、どういたしまして (深深と)」
ここで割り込む。
旅邁 :「(勢いよく扉を開ける) 創作部はここか?」
優一 :「(ビックリして、隅に退く)」
夕樹 :「そうですが」
一之瀬 :「…………はぁ」(手当て手当て
旅邁 :「そうか。して、料理人は何処だ?」
夕樹&正樹 :「……は?」
見事にはもった。
一之瀬 :「あー、包帯がきれてる」
旅邁 :「む、ここは“料理”創作部ではないのか?」
正樹 :「(首を振る) 違う違う」
京 :「(手当てをされながら) 私は料理出来ます」
一之瀬 :「……いや、そこは答える場所じゃないですよ (汗)」
正樹 :「うちは、“何かを”創作する部活」
旅邁 :「(眉を顰める) 間違いではないじゃないか。料理を創作す
:る……のだろう?」
夕樹 :「(苦笑) 料理限定じゃないですよ」
一之瀬 :「(苦笑) まぁ、料理もありといってはありですが……」
正樹 :「創作が料理だけだなんて世界が狭いぞ」
旅邁 :「(再度眉を顰める) ……普通そうではないのか?」
この場に居る全員が脱力する。
京 :「(キッパリと) 違います。辞書で調べてみてはどうです?」
優一 :「(口を挟もうとしてるが、願い叶わず)」
左様。変人の巣窟、創作部をなめるでないよ。
夕樹 :「僕は変人じゃないよ (苦笑)」
誰に向かって言ってるんですか。
旅邁 :「なら問題はないな」
お前もお前で、何が問題ないんだ。
旅邁 :「(余計なモノも含め、皆のクレームを綺麗に無視し、満足
:したように頷く) 入部を希望したい」
夕樹 :「……あぁ、何だ入部希望の人だったか……ぶちょうー?い
:ますかー?」
反応はない。
夕樹 :「(すまなそうに) 相変わらず、いるようないないような部
:長です」
形而上の部長。
旅邁 :「(眉根を寄せる) お前が部長ではないのか?」
部長はみんなの心の中にいる。
振り向くと部長がいる。
旅邁 :「気持ち悪いな (即、一蹴)」
夕樹 :「(苦笑) ……まぁ、居る時には居るんで気にしない方が言
:いさ」
旅邁 :「(鼻を鳴らし)そうか」
優一 :「(おろおろおろ……)」
旅邁 :「(思い出したかのように) 聞き忘れたが、お前も部員か
:(優一に向き直る)」
優一 :「(ホッとして) あ、いえっ僕は違います (でも慌てて)」
旅邁 :「(満足そうに頷く) なら問題はないな。貴様も僕と一緒
:に入れ (強引に誘う)」
優一 :「(戸惑い) いえ、僕は中学生なんで (何かやばそうな
:ので) それでは、失礼します (慌ててそう繋ぐ)」
夕樹 :「(思い出したかのように) ああ、わざわざありがとう」
優一 :「(振り向かずに口だけで) いえ、どういたしまして (そ
:のまま立ち去る)」
風祭優一、退場。
旅邁 :「(特に気にした様子もなく) んで、部員は合計何人いる?
:(勝手気ままに話を進めて行く)」
夕樹 :「えっと……部長、副部長、僕、正樹、一之瀬二条さん、一
:之瀬京さん、後はこの場には居ないけど、中内さんと……」
呉羽 :「ピィッ」
ばさっと羽を広げたハヤブサが舞い降りてくる
京 :「(捕まえる)」
呉羽 :「ピィィっ! (バランスを崩して落ちる)」
遠くで悲鳴。
正樹 :「先に言っとく、食べるなよ」
一之瀬 :「京、離しなさい」(汗
紫 :「あいたたた……」
ちょっと離れた位置で転倒している紫。
旅邁 :「……ッチ (舌打ちすると、ナイフを懐にしまう)」
正樹 :「……(えぇい、やっぱり食べる気だったかっ)」
実に物騒な奴だ。
一之瀬 :「あー、大丈夫ですか紫さん (慌ててて駆け寄る)」
紫 :「(ぺこぺこと頭をさげて) すみません!日直のお仕事で遅
:れてしまいました! (何度も繰り返す)」
一之瀬 :「こちらこそすみません。京が呉羽さんを捕まえてしまって」
:(ぼそ
正樹 :「大丈夫、蒼雅さん? (こちらも心配そうに駆け寄る)」
旅邁 :「(実に冷めた眼で見つめ) そいつは誰だ? (横柄に言う)」
正樹 :「蒼雅紫さん。この娘もうちの部員」
紫 :「(旅邁に気付く) あ、新入部員のお方ですか? 初めまし
:て、蒼雅紫と申します(ふかぶか)」
既に、横柄な態度では何のリアクションも示さない創作部……
それ以上の自体が多かったからなぁ (ぼそ
旅邁 :「そうか。ソウガユカリだな? (名前の発音を聞く)」
紫 :「はい、これからよろしくお願いします(又もふかぶか)」
旅邁 :「こちらこそ。僕の連絡先は既に彼に言ってるから、 (正
:樹を指差す) 気が向いたら、いつでも連絡するといいさ」
正樹 :「……人を指差さない(ため息)」
旅邁 :「(指を下ろさずに) ……して、お前は誰だった?」
正樹 :「(呆れたように) ……御厨正樹(みくりや・まさき)」
旅邁 :「厨か……家は野菜屋やそれ関連の貯蔵庫か?」
正樹 :「ぜんぜん違う (即答)」
旅邁 :「む、変だな。厨は厨房のことを意味する漢字なのにな……
:(残念だ、とばかりに溜息を吐く)」
正樹 :「いまどき、苗字で職業なんてないだろう……」
旅邁 :「それはそうと、まだ全員の自己紹介が済んでないな (綺
:麗に無視する)」
ダブル一之瀬 :「(顔を背ける)」
夕樹 :「(苦笑)」
紫 :「…………? (よく状況が捉めていない)」
旅邁 :「(苦虫を噛み潰した表情になり) 何故そこで沈黙してしま
:う?」
正樹 :「状況についていけて無いんだろう (呆れたように)」
旅邁 :「(使えん奴等だ) 右から、御厨正樹、一之瀬二条、一之瀬
:京、蒼雅紫……この場に居るのはこれで全員か?」
お見事。よく覚えていましたね?
夕樹 :「(怪訝そうに) ……そういうあなたの名前を聞いていな
:い気がしますけどね。聞き逃しただけでしょうか?」
旅邁 :「む、言ってなかったか…… (気を取り直して) 僕は本多
:だ。本多旅邁。普通科の2年。よろしく、高瀬夕樹」
夕樹 :「どうぞよろしく」
紫 :「本多様ですね。お互い創作活動をがんばりましょう」
:)うんうんと
旅邁 :「あぁ、よろしく (口だけで話すと) して、ちょっと聞き
:たいことがある」
紫 :「わたくしにですか? (肩にハヤブサを留まらせたまま首
:を傾げる)」
旅邁 :「部員申請をしたいのだが、ここの顧問は誰だ? Wikiを
:見たが何も書かれてはいなかったが……」
居るけど、名前不明?……どうやらそうらしい。
旅邁 :「そうか。一度ゆっくりと話をしてみたかったが……これで
:はダメだな (肩を竦める)」
日本史担当のお爺ちゃん先生とかいいかもしれませんね。
紫 :「(心配そうに) 本多様、どなたと会話をなさっているので
:すか?」
旅邁 :「安心しろ。 (メタ発言は) よくある事だ」
紫 :「……えっと……はぁ…… (何があるのでしょうか?)」(汗
正樹 :「(ようやく一区切りか……) 自己紹介もすんだし、作業に
:戻るわ……」
旅邁 :「(折角なので) 手伝おうか? (依然、高みから見た発言)」
正樹 :「必要ない、むしろ邪魔 (ばっさりと切り捨てる)」
旅邁 :「(特に気にした様子もなく) 失礼な奴だ」
一瞬だけ、彼の眼が開いたような気がした。
正樹 :「お互い様だ (作業に戻ろうと踵を返す)」
旅邁 :「待て。 (正樹を引き止める) ならばその前に、これだけ
:答えてから好きに戻れ」
正樹 :「(鬱陶しそうに) ……まだ何かあるのか?」
旅邁 :「そうだ。 (横柄な態度で) 僕は何を創作すれば良い?」
……まだまだ波乱は続くようだ (ぉ
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時系列と舞台
2005年、部活動入部にはちょっと遅い時期での、創作部部室内でのやりとり。
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解説
これが、創作部メンバーととあの阿呆との初めての接触シーンです。
料理部を追い出された旅邁が、「創作」と言う言葉に釣られて興味半分で覗いた
時の話。ここら辺の詳しい経緯は次回に持ち越し。
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いや〜実に旅邁は横柄だ。これじゃぁ誰も係わってくれない訳だ。尚、ふきらさ
んは、お手数ですがキャラ紹介の補完をお願いします。(ペコリ
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